253 / 306
第五章 鮭の人無双~環《リンク》覚醒ハイ進行中
公開制裁と鮭の人の嘘
しおりを挟む
それから宰相の鮭の人は、公開制裁の開催の告知を関係各所に行った。
実施まで半月とかけていない。
開催は六月下旬。四季のある円環大陸の西部も梅雨どきで、雨こそ降っていなかったがどんよりした曇りの日のことだった。
断罪の場は、旧王都教会だった王都神殿の前の広場となった。ここは祭やバザーなど催事にに使うこともあってスペースが広い。ちょっとした運動場ぐらいの広さがある。
見学者は絞ったが、それでも数百名が集まった。
首脳部の大臣たち、官僚は全員。
旧王城勤めでそのまま官邸勤めになっていた職員たちも大半が。
国内に残っていた主だった貴族家の当主らも参列している。
騎士団や兵団は、幹部と彼らの主要な部下たち。
新聞社の社長、幹部、記者たち。
首都の各地域における顔役と、商会連合の役員たち。
一般からの見学希望者は多かったが、さすがに全員は入れなかったので抽選となっている。
あえて他国の使者たちは入れなかった。聖女投稿と同じで、後日、記事にまとめられた新聞が届いたほうがインパクトがあると判断したためだ。
ルシウスや鮭の人が率いるリースト家は、秘書ユキレラを筆頭にスタッフに回っている。
広場の神殿建物側に急遽舞台を作り、そこに罪人、男女十三名を跪かせたまま、開催時間を待つ。騎士が両サイドで監視しているため身動きもできない状態だ。
観客から罪人たちへの罵声は放置だ。主に一般見学者エリアからの罵声が大きいが、しばらくそのまま騒がせておくことにする。
「すごいわ。こんなに集まったのね……」
アイシャたちは舞台の端、幕の裏側に控えて、開始時間まで待機だ。
今回は新しく作った聖竜騎士団の赤い軍服ではなく、聖女用の白い聖衣姿で臨む。
そのアイシャの前に、おもむろに宰相の鮭の人ヨシュアが膝をついた。
「アイシャ様。今回、オレは一つだけ嘘をつきます。事前の懺悔になりますが、聖女様のお赦しを賜りたく」
「えっ!? ひ、人を傷つける類のものなら……」
やめてほしい、と頼む前に鮭の人が事情を語った。
「罪人たちと観衆に多少の印象操作を仕掛けます。万が一、国民に不利益を与えるようなことあらば、このヨシュア・リーストがすべての責任を負います」
「そこまで言うのでしたら……。この聖女アイシャ、懺悔を受け取りましょう」
見た感じ、鮭の人から悪意は感じなかった。
それに彼は人前に出るときは、群青の魔力を帯びた環を足元に出現させている。
環使いが環を出しているとき、その人物は世界と調和していると言われる。
彼を信じることに、アイシャは不安を感じなかった。
さあ、いよいよ公開制裁の始まりだ。
ウルトラマリンの礼服をまとった青銀の髪の宰相、鮭の人は舞台の端からまず観衆たちに胸に手を当てて一礼した。
容貌の麗しさはもちろん、礼法の美しさにも会場内がどよめく。
鮭の人は舞台に向かって右側に設えられた壇上に移動し、まず趣旨を説明していった。
今回行うのは聖女アイシャへの虐待を犯した罪人たちへ、見せしめを兼ねた〝制裁〟であること。
本来なら当時王太子の婚約者だった聖女アイシャは準王族。その彼女への傷害罪、侮辱罪、不敬罪。旧王国の刑法ならば極刑でもおかしくないことなどを、わかりやすく朗々と通る声で解説した。
「ですが、我らの慈悲深き聖女アイシャは残酷な重罰は望まなかった。新たなカーナ神国でも神人ピアディの下知により死刑制度は廃止されております。――ではどのようにして、罪人たる彼らは罪を償えばよいのか?」
とそこへ、よちよちと舞台の端から神人ピアディが歩いてきた。
よちよち……よちよち……
鮭の人に辿り着くまでに陽が暮れてしまいそうだ。
「ピュイッ、ピー!(ピアディ!)」
後ろから慌てたお守り役の子供サイズの綿毛竜ユキノが付いてきて、すかさずもふもふの両手で持ち上げ、鮭の人に手渡す。
鮭の人は受け取ったピアディをぷにっと抱き上げ、観衆に向けて、虹色を帯びたネオンイエローの魔力に光るウーパールーパーを頭上に掲げた。
「ぷぅ!(そこでわれが申したのだ。目には目を、歯には歯を。聖女にしかけた行為をおのれも受ければ反省するであろうと!)」
舞台上で跪かされている罪人たちは、主に聖女アイシャへの飲食物を汚し、それを食させた者たちである。
観客から怒号が上がる。
だが宰相はすかさず両手を前に出して、それ以上騒がぬよう制した。
動作だけでピタッと会場内が静まる。皆が彼に注目している証拠だ。
「まず、この罪人たちが聖女アイシャにどのような汚物を食させたか、確認いただきます。同種のコーヒーを用意致しました。どなたか試飲にご協力いただけますか?」
会場のあちこちから手が勢いよく上がる。
その中から鮭の人はバランスよく無作為に男女二十名弱をピックアップし、舞台の下に招いた。
選ばれたのは新聞記者や官僚、騎士団や兵団、首都の各地域の代表者たち、一般聴衆など各所属と部門から数名ずつ。
挙手した中には元宰相のベルトラン公爵もいたが、彼は高齢で何かあっては危険だからと、息子が代わりに試飲することになった。
一人一人にスタッフが紙コップに入ったホットコーヒーを渡された。コーヒーは紙コップの容量の半分ぐらいずつ注がれている。
「では皆様、ご試飲を」
宰相の合図で一気に飲み込む。あちこちでグフッ、ゲフッと咽せる声が聞こえた。
ざわ、と会場内に不穏などよめきが広がる。
地面にしゃがみ込んで激しく咳き込む女性まで出た。
「とても不味いでしょう。ですが、聖女アイシャが何年にも渡って飲食を強要されてきた腐った食事よりは、はるかにマシなのです」
アッ、とアイシャは思わず声を上げかけて、慌てて両手で口を塞いだ。
見ると、隣にいたトオンやカズン、ユーグレンにルシウスも納得した顔になっている。
「なるほど。これがヨシュアの〝嘘〟か」
「……トオンの飯マズのほうが、以前彼らに食べさせられたものより、ずっとずっと………………なのに」
周りで誰が聞き耳を立てているかわからない。肝心なことはアイシャも口に出さないよう気をつけた。
飯マズコーヒーを試飲した者たちに、スタッフから口直しの水の入った新しい紙コップと、砂糖菓子が手渡される。
彼らが何とか飯マズの衝撃から立ち直り、元の席に全員が戻ったことを確認してから鮭の人はアナウンスを続けた。
「それではご入場いただきましょう。聖女アイシャ、守護者・神人ルシウス、本件の見届け役として同盟国アケロニア王国のユーグレン王太子殿下にお越しいただきました。皆様、拍手でお迎えください!」
※トオンとカズンは舞台の裏側でお留守番。
実施まで半月とかけていない。
開催は六月下旬。四季のある円環大陸の西部も梅雨どきで、雨こそ降っていなかったがどんよりした曇りの日のことだった。
断罪の場は、旧王都教会だった王都神殿の前の広場となった。ここは祭やバザーなど催事にに使うこともあってスペースが広い。ちょっとした運動場ぐらいの広さがある。
見学者は絞ったが、それでも数百名が集まった。
首脳部の大臣たち、官僚は全員。
旧王城勤めでそのまま官邸勤めになっていた職員たちも大半が。
国内に残っていた主だった貴族家の当主らも参列している。
騎士団や兵団は、幹部と彼らの主要な部下たち。
新聞社の社長、幹部、記者たち。
首都の各地域における顔役と、商会連合の役員たち。
一般からの見学希望者は多かったが、さすがに全員は入れなかったので抽選となっている。
あえて他国の使者たちは入れなかった。聖女投稿と同じで、後日、記事にまとめられた新聞が届いたほうがインパクトがあると判断したためだ。
ルシウスや鮭の人が率いるリースト家は、秘書ユキレラを筆頭にスタッフに回っている。
広場の神殿建物側に急遽舞台を作り、そこに罪人、男女十三名を跪かせたまま、開催時間を待つ。騎士が両サイドで監視しているため身動きもできない状態だ。
観客から罪人たちへの罵声は放置だ。主に一般見学者エリアからの罵声が大きいが、しばらくそのまま騒がせておくことにする。
「すごいわ。こんなに集まったのね……」
アイシャたちは舞台の端、幕の裏側に控えて、開始時間まで待機だ。
今回は新しく作った聖竜騎士団の赤い軍服ではなく、聖女用の白い聖衣姿で臨む。
そのアイシャの前に、おもむろに宰相の鮭の人ヨシュアが膝をついた。
「アイシャ様。今回、オレは一つだけ嘘をつきます。事前の懺悔になりますが、聖女様のお赦しを賜りたく」
「えっ!? ひ、人を傷つける類のものなら……」
やめてほしい、と頼む前に鮭の人が事情を語った。
「罪人たちと観衆に多少の印象操作を仕掛けます。万が一、国民に不利益を与えるようなことあらば、このヨシュア・リーストがすべての責任を負います」
「そこまで言うのでしたら……。この聖女アイシャ、懺悔を受け取りましょう」
見た感じ、鮭の人から悪意は感じなかった。
それに彼は人前に出るときは、群青の魔力を帯びた環を足元に出現させている。
環使いが環を出しているとき、その人物は世界と調和していると言われる。
彼を信じることに、アイシャは不安を感じなかった。
さあ、いよいよ公開制裁の始まりだ。
ウルトラマリンの礼服をまとった青銀の髪の宰相、鮭の人は舞台の端からまず観衆たちに胸に手を当てて一礼した。
容貌の麗しさはもちろん、礼法の美しさにも会場内がどよめく。
鮭の人は舞台に向かって右側に設えられた壇上に移動し、まず趣旨を説明していった。
今回行うのは聖女アイシャへの虐待を犯した罪人たちへ、見せしめを兼ねた〝制裁〟であること。
本来なら当時王太子の婚約者だった聖女アイシャは準王族。その彼女への傷害罪、侮辱罪、不敬罪。旧王国の刑法ならば極刑でもおかしくないことなどを、わかりやすく朗々と通る声で解説した。
「ですが、我らの慈悲深き聖女アイシャは残酷な重罰は望まなかった。新たなカーナ神国でも神人ピアディの下知により死刑制度は廃止されております。――ではどのようにして、罪人たる彼らは罪を償えばよいのか?」
とそこへ、よちよちと舞台の端から神人ピアディが歩いてきた。
よちよち……よちよち……
鮭の人に辿り着くまでに陽が暮れてしまいそうだ。
「ピュイッ、ピー!(ピアディ!)」
後ろから慌てたお守り役の子供サイズの綿毛竜ユキノが付いてきて、すかさずもふもふの両手で持ち上げ、鮭の人に手渡す。
鮭の人は受け取ったピアディをぷにっと抱き上げ、観衆に向けて、虹色を帯びたネオンイエローの魔力に光るウーパールーパーを頭上に掲げた。
「ぷぅ!(そこでわれが申したのだ。目には目を、歯には歯を。聖女にしかけた行為をおのれも受ければ反省するであろうと!)」
舞台上で跪かされている罪人たちは、主に聖女アイシャへの飲食物を汚し、それを食させた者たちである。
観客から怒号が上がる。
だが宰相はすかさず両手を前に出して、それ以上騒がぬよう制した。
動作だけでピタッと会場内が静まる。皆が彼に注目している証拠だ。
「まず、この罪人たちが聖女アイシャにどのような汚物を食させたか、確認いただきます。同種のコーヒーを用意致しました。どなたか試飲にご協力いただけますか?」
会場のあちこちから手が勢いよく上がる。
その中から鮭の人はバランスよく無作為に男女二十名弱をピックアップし、舞台の下に招いた。
選ばれたのは新聞記者や官僚、騎士団や兵団、首都の各地域の代表者たち、一般聴衆など各所属と部門から数名ずつ。
挙手した中には元宰相のベルトラン公爵もいたが、彼は高齢で何かあっては危険だからと、息子が代わりに試飲することになった。
一人一人にスタッフが紙コップに入ったホットコーヒーを渡された。コーヒーは紙コップの容量の半分ぐらいずつ注がれている。
「では皆様、ご試飲を」
宰相の合図で一気に飲み込む。あちこちでグフッ、ゲフッと咽せる声が聞こえた。
ざわ、と会場内に不穏などよめきが広がる。
地面にしゃがみ込んで激しく咳き込む女性まで出た。
「とても不味いでしょう。ですが、聖女アイシャが何年にも渡って飲食を強要されてきた腐った食事よりは、はるかにマシなのです」
アッ、とアイシャは思わず声を上げかけて、慌てて両手で口を塞いだ。
見ると、隣にいたトオンやカズン、ユーグレンにルシウスも納得した顔になっている。
「なるほど。これがヨシュアの〝嘘〟か」
「……トオンの飯マズのほうが、以前彼らに食べさせられたものより、ずっとずっと………………なのに」
周りで誰が聞き耳を立てているかわからない。肝心なことはアイシャも口に出さないよう気をつけた。
飯マズコーヒーを試飲した者たちに、スタッフから口直しの水の入った新しい紙コップと、砂糖菓子が手渡される。
彼らが何とか飯マズの衝撃から立ち直り、元の席に全員が戻ったことを確認してから鮭の人はアナウンスを続けた。
「それではご入場いただきましょう。聖女アイシャ、守護者・神人ルシウス、本件の見届け役として同盟国アケロニア王国のユーグレン王太子殿下にお越しいただきました。皆様、拍手でお迎えください!」
※トオンとカズンは舞台の裏側でお留守番。
8
あなたにおすすめの小説
虐げられた聖女が魔力を引き揚げて隣国へ渡った結果、祖国が完全に詰んだ件について~冷徹皇帝陛下は私を甘やかすのに忙しいそうです~
日々埋没。
恋愛
「お前は無能な欠陥品」と婚約破棄された聖女エルゼ。
彼女が国中の魔力を手繰り寄せて出国した瞬間、祖国の繁栄は終わった。
一方、隣国の皇帝に保護されたエルゼは、至れり尽くせりの溺愛生活の中で真の力を開花させていく。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
【完結】大聖女は無能と蔑まれて追放される〜殿下、1%まで力を封じよと命令したことをお忘れですか?隣国の王子と婚約しましたので、もう戻りません
冬月光輝
恋愛
「稀代の大聖女が聞いて呆れる。フィアナ・イースフィル、君はこの国の聖女に相応しくない。職務怠慢の罪は重い。無能者には国を出ていってもらう。当然、君との婚約は破棄する」
アウゼルム王国の第二王子ユリアンは聖女フィアナに婚約破棄と国家追放の刑を言い渡す。
フィアナは侯爵家の令嬢だったが、両親を亡くしてからは教会に預けられて類稀なる魔法の才能を開花させて、その力は大聖女級だと教皇からお墨付きを貰うほどだった。
そんな彼女は無能者だと追放されるのは不満だった。
なぜなら――
「君が力を振るうと他国に狙われるし、それから守るための予算を割くのも勿体ない。明日からは能力を1%に抑えて出来るだけ働くな」
何を隠そう。フィアナに力を封印しろと命じたのはユリアンだったのだ。
彼はジェーンという国一番の美貌を持つ魔女に夢中になり、婚約者であるフィアナが邪魔になった。そして、自らが命じたことも忘れて彼女を糾弾したのである。
国家追放されてもフィアナは全く不自由しなかった。
「君の父親は命の恩人なんだ。私と婚約してその力を我が国の繁栄のために存分に振るってほしい」
隣国の王子、ローレンスは追放されたフィアナをすぐさま迎え入れ、彼女と婚約する。
一方、大聖女級の力を持つといわれる彼女を手放したことがバレてユリアンは国王陛下から大叱責を食らうことになっていた。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。