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第五章 鮭の人無双~環《リンク》覚醒ハイ進行中
10.鮭の人の所信表明
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聖女アイシャとその恋人トオンによる妄信、――いや善意の信奉を受けて撃沈してしまったヨシュアもとい鮭の人。
気を取り直して後日、彼は改めて旧王城の官邸で首脳部や政務官ら官僚、職員たちに対して自己紹介や現在の立ち位置の説明を含めた所信表明をし直した。
説明の中には、彼やルシウスの出身であるリースト侯爵家の来歴も含まれていた。
彼を取り立てた神人の歌聖ピアディの瞳と同じウルトラマリンの青い軍服にマントを装着した姿は、溜め息が出るほど麗しかった。
叔父ルシウスほど大柄ではなかったが、すらりと背の伸びたしなやかな身体は生気に満ちている。
まだ二十代前半と若い鮭の人の声は軽やかで、会議室の壇上からとても聴きやすく広い会場の隅々まで届いた。
「まず、リースト一族の出自はアケロニア王国ですが、リースト家のそもそもの血筋の源流は進化した種族魔人族と言います」
その魔人族の祖先にあたる神人ジューア本人に傍らに控えてもらい、二人揃って青みがかった銀髪と、 湖面の水色の瞳、何よりルシウスとよく似た麗しの美貌を余すことなく見せつけた。
もうこの時点で勝ちは見えていたといってもいい。
神人ジューアは名前だけなら比較的知られている。
永遠の国の支配者の一人、神人でかつ円環大陸の全国に設置された魔導具師ギルドの、本部の長だからだ。
魔王の称号から厳つい男性をイメージしていた者たちが多かったものの、実際現れたのは華奢な十六歳ほどにしか見えない美少女なのだから皆面食らっている。
何より、鮭の人とジューアの瞳の虹彩には、銀色の花に似た模様が浮かんでいる。魔力が極めて高い魔力使いにしか出ない模様だ。
これだけでも彼らが稀有な実力者だと目で見てわかる。――油断できない人物とも言えたが。
「今のアケロニア王国の貴族としてのリースト一族は、約千年前に現王朝の祖先とともに移住してきて当時のアケロニア王家に帰属し、どちらも伯爵位を賜りました。リースト家は魔王の末裔として。現王朝の祖先アルトレイ一族は勇者の一族として。――二つの一族は魔王と勇者として幾度となく戦った歴史があります」
「現在は侯爵家に陞爵されたのですよね?」
司会の官僚の質問にも澱みなく答えていく。
「ええ。長年王家から打診を受けてましたが、王家とは代々親しかったので馴れ合いを避けて伯爵位を保っておりました。ただ数年前、王太子殿下を含む王族二人をお守りした功績を持って侯爵位をお受けすることになりました」
そんなリースト一族と勇者の一族は千年前、数えきれない戦いの果てに互いの一族が意気投合したことと、当時居住していた円環大陸の北東部に災害が頻発したことを受けて移住を決めた。
その移住先が現在のアケロニア王国なのである。
二つの一族が移住してから二百年後、当時のアケロニア王家が邪悪に堕落する。勇者の一族だったアルトレイ家の当主が王家を討ち、新王朝の王となる。
リースト一族は王家の討伐を支援し、以来中堅貴族の立場を崩さぬまま、新たな王家となった勇者の一族と付かず離れずの距離を保ったまま友人付き合いを続けている。
「そのため、我がリースト一族とアケロニア王族は代々とても親しいのです」
「また、我が叔父ルシウスについても、皆様とても興味をお持ちのことでしょう」
聖女のアイシャや官僚たち、騎士たちなど集められていた皆が頷く。
特にトオンや新聞社の記者たちは手帳とペンを握りしめてメモの準備は万端だ。
「約千年前、アケロニア王国に移住した際、リースト一族はある宝物を携えていました」
リースト一族は、現在は世界中で使われる汎用魔法の一つ、魔法樹脂を開発した一族だ。
魔力で創る透明な樹脂に封入した物品は、時間経過が止まる。
「本来なら生きた人間を封入することはできない。そのようにセーフティロックがかかっておりますが、一族の祖先である進化した種族、そう魔法樹脂を開発した魔王とその血筋の者には可能でした」
言って鮭の人は傍らの神人ジューアを見た。
「リースト一族が宝物として代々大切に保管し続けてきたもの。即ち、魔法樹脂に封印された魔王の縁者の赤ん坊でした」
鮭の人が手を差し伸べた先に、皆の視線が集中する。
「その赤子こそが、ここにおられる魔王、神人ジューアお姉様の実の弟御でした。ええ、皆さんもうおわかりですね。我が叔父ルシウスのことです」
それから鮭の人は、〝神人ジューアの弟〟を守ることが如何にリースト一族にとって最重要の使命であったかを語った。
赤ん坊が今は一族にもいない進化した種族であること、祖先たちの愛し子であると受け継いで大切に守ってきたことなどを。
「およそ三十八年前、一万年振りに魔法樹脂の封印が解け、赤ん坊は我が祖父の養子となり、我が父の弟としてリースト家で育つことになります。やがて私が生まれ、私は叔父ルシウスに可愛がられるも魔法剣士として厳しい指導を受けて育ち、父の亡き後はリースト家の当主となりました」
ここまでが鮭の人の経歴だ。
そして、千年以上の由緒ある貴族家の当主だった彼が、なぜカーナ神国に帰化し宰相位を賜るに至ったか。ここからが一番の説明のしどころになる。
「リースト一族は確かにアケロニア王家と親しい。我が祖父は偉大なる先々王ヴァシレウス大王の幼馴染みにして側近でしたし、亡き父は現女王の学生時代からの後輩で友人でした。私自身、王太子殿下や大公令息の親しい友人です。ですが」
王太子はユーグレン、大公令息はカズンのことだ。
「リースト一族は封印されし赤ん坊のために存続し続けてきたといっても過言ではありません。その赤ん坊、今は立派な大人の男となったルシウス・リーストがカーナ神国に帰化した。ならば一族当主の私も同じ場所にいて、彼の幸福のために働くのは当然のことなのです」
言いきった鮭の人に、驚いたのはルシウス本人と、アケロニア王国勢のカズンとユーグレンだった。
「ヨシュア……まさかそのような想いでいてくれたとは!」
滝のような感涙の涙を流すルシウスに対して、カズンとユーグレンはやや懐疑的だ。
「ふだん、あんなにルシウス様にぞんざいな態度なのにな」
「まあ、あれはプライベートであるし。当主としてはルシウス様を最優先するということか」
一方で、アイシャとトオンは堂々と演説する鮭の人を尊敬に満ちた眼差しで見つめていた。
「あそこまで本音と建前を分けられるってすごいわ。私も見習いたいものね」
「ヨシュアさんが宰相ならこの国もきっと安泰だね!」
「ふふふ……」
微笑み合う恋人たちを見てカズンはそこはかとない不安を覚えた。
(どうも二人のヨシュアを見る目に色眼鏡がかかりすぎなような……修正させるべきだろうか? いやでも実害はないし……)
とりあえず、そっと顔を背けてみて見ぬふりをした。
→鮭の人の所信表明は続く……
気を取り直して後日、彼は改めて旧王城の官邸で首脳部や政務官ら官僚、職員たちに対して自己紹介や現在の立ち位置の説明を含めた所信表明をし直した。
説明の中には、彼やルシウスの出身であるリースト侯爵家の来歴も含まれていた。
彼を取り立てた神人の歌聖ピアディの瞳と同じウルトラマリンの青い軍服にマントを装着した姿は、溜め息が出るほど麗しかった。
叔父ルシウスほど大柄ではなかったが、すらりと背の伸びたしなやかな身体は生気に満ちている。
まだ二十代前半と若い鮭の人の声は軽やかで、会議室の壇上からとても聴きやすく広い会場の隅々まで届いた。
「まず、リースト一族の出自はアケロニア王国ですが、リースト家のそもそもの血筋の源流は進化した種族魔人族と言います」
その魔人族の祖先にあたる神人ジューア本人に傍らに控えてもらい、二人揃って青みがかった銀髪と、 湖面の水色の瞳、何よりルシウスとよく似た麗しの美貌を余すことなく見せつけた。
もうこの時点で勝ちは見えていたといってもいい。
神人ジューアは名前だけなら比較的知られている。
永遠の国の支配者の一人、神人でかつ円環大陸の全国に設置された魔導具師ギルドの、本部の長だからだ。
魔王の称号から厳つい男性をイメージしていた者たちが多かったものの、実際現れたのは華奢な十六歳ほどにしか見えない美少女なのだから皆面食らっている。
何より、鮭の人とジューアの瞳の虹彩には、銀色の花に似た模様が浮かんでいる。魔力が極めて高い魔力使いにしか出ない模様だ。
これだけでも彼らが稀有な実力者だと目で見てわかる。――油断できない人物とも言えたが。
「今のアケロニア王国の貴族としてのリースト一族は、約千年前に現王朝の祖先とともに移住してきて当時のアケロニア王家に帰属し、どちらも伯爵位を賜りました。リースト家は魔王の末裔として。現王朝の祖先アルトレイ一族は勇者の一族として。――二つの一族は魔王と勇者として幾度となく戦った歴史があります」
「現在は侯爵家に陞爵されたのですよね?」
司会の官僚の質問にも澱みなく答えていく。
「ええ。長年王家から打診を受けてましたが、王家とは代々親しかったので馴れ合いを避けて伯爵位を保っておりました。ただ数年前、王太子殿下を含む王族二人をお守りした功績を持って侯爵位をお受けすることになりました」
そんなリースト一族と勇者の一族は千年前、数えきれない戦いの果てに互いの一族が意気投合したことと、当時居住していた円環大陸の北東部に災害が頻発したことを受けて移住を決めた。
その移住先が現在のアケロニア王国なのである。
二つの一族が移住してから二百年後、当時のアケロニア王家が邪悪に堕落する。勇者の一族だったアルトレイ家の当主が王家を討ち、新王朝の王となる。
リースト一族は王家の討伐を支援し、以来中堅貴族の立場を崩さぬまま、新たな王家となった勇者の一族と付かず離れずの距離を保ったまま友人付き合いを続けている。
「そのため、我がリースト一族とアケロニア王族は代々とても親しいのです」
「また、我が叔父ルシウスについても、皆様とても興味をお持ちのことでしょう」
聖女のアイシャや官僚たち、騎士たちなど集められていた皆が頷く。
特にトオンや新聞社の記者たちは手帳とペンを握りしめてメモの準備は万端だ。
「約千年前、アケロニア王国に移住した際、リースト一族はある宝物を携えていました」
リースト一族は、現在は世界中で使われる汎用魔法の一つ、魔法樹脂を開発した一族だ。
魔力で創る透明な樹脂に封入した物品は、時間経過が止まる。
「本来なら生きた人間を封入することはできない。そのようにセーフティロックがかかっておりますが、一族の祖先である進化した種族、そう魔法樹脂を開発した魔王とその血筋の者には可能でした」
言って鮭の人は傍らの神人ジューアを見た。
「リースト一族が宝物として代々大切に保管し続けてきたもの。即ち、魔法樹脂に封印された魔王の縁者の赤ん坊でした」
鮭の人が手を差し伸べた先に、皆の視線が集中する。
「その赤子こそが、ここにおられる魔王、神人ジューアお姉様の実の弟御でした。ええ、皆さんもうおわかりですね。我が叔父ルシウスのことです」
それから鮭の人は、〝神人ジューアの弟〟を守ることが如何にリースト一族にとって最重要の使命であったかを語った。
赤ん坊が今は一族にもいない進化した種族であること、祖先たちの愛し子であると受け継いで大切に守ってきたことなどを。
「およそ三十八年前、一万年振りに魔法樹脂の封印が解け、赤ん坊は我が祖父の養子となり、我が父の弟としてリースト家で育つことになります。やがて私が生まれ、私は叔父ルシウスに可愛がられるも魔法剣士として厳しい指導を受けて育ち、父の亡き後はリースト家の当主となりました」
ここまでが鮭の人の経歴だ。
そして、千年以上の由緒ある貴族家の当主だった彼が、なぜカーナ神国に帰化し宰相位を賜るに至ったか。ここからが一番の説明のしどころになる。
「リースト一族は確かにアケロニア王家と親しい。我が祖父は偉大なる先々王ヴァシレウス大王の幼馴染みにして側近でしたし、亡き父は現女王の学生時代からの後輩で友人でした。私自身、王太子殿下や大公令息の親しい友人です。ですが」
王太子はユーグレン、大公令息はカズンのことだ。
「リースト一族は封印されし赤ん坊のために存続し続けてきたといっても過言ではありません。その赤ん坊、今は立派な大人の男となったルシウス・リーストがカーナ神国に帰化した。ならば一族当主の私も同じ場所にいて、彼の幸福のために働くのは当然のことなのです」
言いきった鮭の人に、驚いたのはルシウス本人と、アケロニア王国勢のカズンとユーグレンだった。
「ヨシュア……まさかそのような想いでいてくれたとは!」
滝のような感涙の涙を流すルシウスに対して、カズンとユーグレンはやや懐疑的だ。
「ふだん、あんなにルシウス様にぞんざいな態度なのにな」
「まあ、あれはプライベートであるし。当主としてはルシウス様を最優先するということか」
一方で、アイシャとトオンは堂々と演説する鮭の人を尊敬に満ちた眼差しで見つめていた。
「あそこまで本音と建前を分けられるってすごいわ。私も見習いたいものね」
「ヨシュアさんが宰相ならこの国もきっと安泰だね!」
「ふふふ……」
微笑み合う恋人たちを見てカズンはそこはかとない不安を覚えた。
(どうも二人のヨシュアを見る目に色眼鏡がかかりすぎなような……修正させるべきだろうか? いやでも実害はないし……)
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