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第五章 鮭の人無双~環《リンク》覚醒ハイ進行中
カーナ姫、夢見の術を語る
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「聖女アイシャが代々の聖女から受け継いでいる四つ葉のブローチがあるだろう? あれは夢見の術を応用して情報を記録する媒体でね。元々は文盲だった聖女エイリーに魔法を教えるための魔導具だったんだ」
「ぷぅ?(エイリーって、ねえやの彼氏のおかあたま?)」
「そう。私たち古の進化した種族と違って、今の人間は何をするにも一から学ばねば身につかないからね」
カーナ姫が旧カーナ王国の初代聖女となったエイリーと出会ったのは約五百年前だ。
当時既に成人していたエイリーは円環大陸を旅する聖女の一人で、出身は他国の貧しい庶民。
今でも円環大陸全土を見れば、識字率は半分にも満たない。当時となればなおさらだった。
「当時、エイリーはあまり物覚えが良くなくて。彼女の師匠が匙を投げて、学習記録用の魔導具として作ったんだ」
「ぷぅ(そうなのー)」
「容量の大きな魔導具だから、受け継いだ代々の聖女たちが自分たちの知識や記録を保存するようになったんだ。アイシャも彼女なりの経験や知恵を保存していると思うよ」
アイシャが常に身につけている四つ葉のブローチは、一見すると金の台座にエメラルドの雫型の葉と中央に一粒ダイヤが埋め込まれた宝飾品だった。
ところが実際は台座は黄金の上位金属オリハルコンだし、エメラルドは純度の高い魔石、ダイヤではなくダイヤモンドの上位鉱物アダマンタイトだ。
四つ葉のクローバーモチーフは良く知られるように幸運の象徴だ。初代聖女エイリーは幸運値の低い人間だったので彼女の護符として師匠が選んだのである。歴史的に見ても、宝飾品としても大変貴重な品だ。
カーナ姫は小さなピアディをぷにっと手で優しく持って、海上神殿のある部屋を訪れた。
――神人ジューアの工房のひとつだ。
中に入ると奥のほうに薄ぼんやりと発光する透明な球体が台座の上に置かれてあった。サイズは子供の頭ぐらいか。
「ぷぅ(これ、ゆりかご?)」
「うん。ジューアが今、必死で修復してくれているところだ。これが治れば私たち進化した種族も随分と楽になる」
球体は〝創成の揺籠〟という。かつて巨大な魚人と化したカーナ姫の息子が、生まれる前のピアディごと飲み込んでしまった現物だった。
最近になってピアディが中から生まれたはいいが、何十万年にもわたってカーナ姫の息子ごと化石になって地中に埋まっていたせいで壊れてしまったのだ。
「お目当ては揺籠じゃなくて、こっち」
無造作に置かれた床の木箱の中から、かすかに発光する手のひらサイズの魔石を取り出した。
「残念ながら死んでしまった雛竜たちを生き返らせるのは難しい。けど、夢見の術を使って彼らがまだ生きていた頃の夢を見させてやることはできる」
カーナ姫が手に力を込めると、魔石はボワッと白い炎を吹き上げて消失した。炎はゆらゆら揺めきながら割れて、カーナ姫とピアディそれぞれの身体に吸い込まれて消えた。
「夢見の術の行使には大量の魔力を使う。我ら進化した種族なら問題ないが、お前はまだ幼いからね。少し魔石の魔力で補充しておこう」
「ぷぅ(魔力ふえふえなのだー)」
元から神人の二人は魔力に虹色を帯びていたが、魔石で魔力をチャージした後はそれぞれ身体に虹の煌めきが増えている。
ピアディをぷにっと左手に持ち、もう片方の右手で魔力の塊を生み出す。カーナ姫の魔力は虹色を帯びた輝く真珠色だ。
魔力を小さく小さく凝集して、一粒の真珠ぐらいまで固めたそれをピアディの口の中に放り込んで、ごくんと飲み込ませた。
「ぷぅ(お腹あついのだーぐるぐるするー)」
「夢見の術の術式をインストールした。すぐアクティベートできるから、あとは練習だね」
「ぷぅ?」
「夢の世界は可能性の世界だ。使い方を間違えると戻って来れなくなる場合もある」
「ぷぅ!?」
「だから練習。お前単独なら問題ないけど、アイシャたちは人間だろう? 彼女たちの安全のためにも練習しないとね」
それでしばらく、ピアディは兄嫁カーナ姫の元で夢見の術の練習をすることになる。
だが慣れない魔法は難しくて失敗が続いた。
「ぷぅ(われだけだと術の発動ちゅうに眠ってしまうのだ)」
ピンクのウパルパは小さな頭で考え込んだ。
魔力量は神人だけあって万全なのだが、まだ生まれて数ヶ月のピアディは幼すぎて集中力が保たないのだ。
「ぷぅ(練習につきあってくれる道連れが必要なのだ)」
ちょっとぐらい失敗しても怒らない優しい誰か。あるいはピアディが罪悪感を抱かずに済む気楽な相手が良い。
誰にしようかな、と呑気に海上神殿で考える日々が続いた。
そんなピアディにカーナ姫は苦笑していたし、最近はルシウス邸からこちらに詰めて創成の揺籠の修復に取り掛かっている神人ジューアは少しそわそわとしていた。
「ジューア。気になるならピアディに付き合ってあげたら?」
「別に気にしてなどおらぬ。このカエルもどきが私の弟に迷惑をかけぬか見張っているだけだ」
「素直じゃないなあ」
ピアディに『魔王おばば』と呼ばれて煙たがられているジューアは容赦のない性格で知られる文字通りの魔王だが、こう見えて面倒見の良いところもある。
まだ幼いピアディを心配しているのだ。
「揺籠の修復はどうなった?」
「容器は魔法樹脂で簡単に修復できた。だが魔導具としての装置の回路が少々厄介だ。完全修復まではまだ時間がかかる」
「そうか……」
カーナ姫はさりげなく自分の下腹部に手を置いた。随分と前に失った臓器が痛んだ気がしたのだ。
進化した種族の中でも神人まで進化した彼女たちは、ほぼ不老不死の存在だ。
しかし神人に進化する前に損なわれた肉体の欠損や不具合はそのままだ。ジューアは自前の魔法樹脂で手足の一部を補っているし、カーナ姫はかつて二人目の息子を産んだとき内臓の一部を損傷して失ってしまい再生できずそのままだった。
どちらも肉体の限界が来ている。
肉体の崩壊が始まる前に、創成の揺籠で再生できればよし。間に合わなければ円環大陸を支配する進化した種族たちの代表の勢力図が変わってしまう。
今、円環大陸の支配者と言われる進化した種族たちの永遠の国は、神人カーナを中心とした十人に満たない進化した種族が君臨して世界を見守り続けている。
大半は神人カーナを中心とした穏健派と静観派だったが、中にはより積極的に人間を管理すべきと主張する者もいる。
その代表は医聖の神人アヴァロニスだ。彼は教会本部の長で、全世界の教会を通じて円環大陸に影響を及ぼしている。
――ジューアの元恋人でもあった。
だが一万年ほど前に強大な力を持って生まれたジューアの弟、後の無欠のルシウスを赤ん坊の頃に封印させたことで破局し、今はジューアに死ぬほど恨まれ嫌われている男でもあった。
(我ら二人が消失すれば、永遠の国はアヴァロニスが中核を担うことになる。それだけは避けたい)
アヴァロニスは医聖だけあって慈悲のある男だったが、聖なる魔力持ちとしての絶対直観の最上位スキル〝預言〟を持っている。
その彼が『人間社会は厳格に管理すべき』との思想を持っている。この意味はとても重い。
(新たな神人は生まれたが。アヴァロニスと対峙するには心許ない)
ぷぅぷぅ愛らしく鳴いて魔力を操る練習をするピアディを見て、カーナ姫はこっそりと溜め息をつくのだった。
→鮭の人、カーナ神国の人々に所信表明する
※ピアディの練習にユーグレンが付き合わされる話が「裏・聖女投稿」の「ユーグレン究極の選択」に掲載しています(BLジャンルなのでご注意を)
「ぷぅ?(エイリーって、ねえやの彼氏のおかあたま?)」
「そう。私たち古の進化した種族と違って、今の人間は何をするにも一から学ばねば身につかないからね」
カーナ姫が旧カーナ王国の初代聖女となったエイリーと出会ったのは約五百年前だ。
当時既に成人していたエイリーは円環大陸を旅する聖女の一人で、出身は他国の貧しい庶民。
今でも円環大陸全土を見れば、識字率は半分にも満たない。当時となればなおさらだった。
「当時、エイリーはあまり物覚えが良くなくて。彼女の師匠が匙を投げて、学習記録用の魔導具として作ったんだ」
「ぷぅ(そうなのー)」
「容量の大きな魔導具だから、受け継いだ代々の聖女たちが自分たちの知識や記録を保存するようになったんだ。アイシャも彼女なりの経験や知恵を保存していると思うよ」
アイシャが常に身につけている四つ葉のブローチは、一見すると金の台座にエメラルドの雫型の葉と中央に一粒ダイヤが埋め込まれた宝飾品だった。
ところが実際は台座は黄金の上位金属オリハルコンだし、エメラルドは純度の高い魔石、ダイヤではなくダイヤモンドの上位鉱物アダマンタイトだ。
四つ葉のクローバーモチーフは良く知られるように幸運の象徴だ。初代聖女エイリーは幸運値の低い人間だったので彼女の護符として師匠が選んだのである。歴史的に見ても、宝飾品としても大変貴重な品だ。
カーナ姫は小さなピアディをぷにっと手で優しく持って、海上神殿のある部屋を訪れた。
――神人ジューアの工房のひとつだ。
中に入ると奥のほうに薄ぼんやりと発光する透明な球体が台座の上に置かれてあった。サイズは子供の頭ぐらいか。
「ぷぅ(これ、ゆりかご?)」
「うん。ジューアが今、必死で修復してくれているところだ。これが治れば私たち進化した種族も随分と楽になる」
球体は〝創成の揺籠〟という。かつて巨大な魚人と化したカーナ姫の息子が、生まれる前のピアディごと飲み込んでしまった現物だった。
最近になってピアディが中から生まれたはいいが、何十万年にもわたってカーナ姫の息子ごと化石になって地中に埋まっていたせいで壊れてしまったのだ。
「お目当ては揺籠じゃなくて、こっち」
無造作に置かれた床の木箱の中から、かすかに発光する手のひらサイズの魔石を取り出した。
「残念ながら死んでしまった雛竜たちを生き返らせるのは難しい。けど、夢見の術を使って彼らがまだ生きていた頃の夢を見させてやることはできる」
カーナ姫が手に力を込めると、魔石はボワッと白い炎を吹き上げて消失した。炎はゆらゆら揺めきながら割れて、カーナ姫とピアディそれぞれの身体に吸い込まれて消えた。
「夢見の術の行使には大量の魔力を使う。我ら進化した種族なら問題ないが、お前はまだ幼いからね。少し魔石の魔力で補充しておこう」
「ぷぅ(魔力ふえふえなのだー)」
元から神人の二人は魔力に虹色を帯びていたが、魔石で魔力をチャージした後はそれぞれ身体に虹の煌めきが増えている。
ピアディをぷにっと左手に持ち、もう片方の右手で魔力の塊を生み出す。カーナ姫の魔力は虹色を帯びた輝く真珠色だ。
魔力を小さく小さく凝集して、一粒の真珠ぐらいまで固めたそれをピアディの口の中に放り込んで、ごくんと飲み込ませた。
「ぷぅ(お腹あついのだーぐるぐるするー)」
「夢見の術の術式をインストールした。すぐアクティベートできるから、あとは練習だね」
「ぷぅ?」
「夢の世界は可能性の世界だ。使い方を間違えると戻って来れなくなる場合もある」
「ぷぅ!?」
「だから練習。お前単独なら問題ないけど、アイシャたちは人間だろう? 彼女たちの安全のためにも練習しないとね」
それでしばらく、ピアディは兄嫁カーナ姫の元で夢見の術の練習をすることになる。
だが慣れない魔法は難しくて失敗が続いた。
「ぷぅ(われだけだと術の発動ちゅうに眠ってしまうのだ)」
ピンクのウパルパは小さな頭で考え込んだ。
魔力量は神人だけあって万全なのだが、まだ生まれて数ヶ月のピアディは幼すぎて集中力が保たないのだ。
「ぷぅ(練習につきあってくれる道連れが必要なのだ)」
ちょっとぐらい失敗しても怒らない優しい誰か。あるいはピアディが罪悪感を抱かずに済む気楽な相手が良い。
誰にしようかな、と呑気に海上神殿で考える日々が続いた。
そんなピアディにカーナ姫は苦笑していたし、最近はルシウス邸からこちらに詰めて創成の揺籠の修復に取り掛かっている神人ジューアは少しそわそわとしていた。
「ジューア。気になるならピアディに付き合ってあげたら?」
「別に気にしてなどおらぬ。このカエルもどきが私の弟に迷惑をかけぬか見張っているだけだ」
「素直じゃないなあ」
ピアディに『魔王おばば』と呼ばれて煙たがられているジューアは容赦のない性格で知られる文字通りの魔王だが、こう見えて面倒見の良いところもある。
まだ幼いピアディを心配しているのだ。
「揺籠の修復はどうなった?」
「容器は魔法樹脂で簡単に修復できた。だが魔導具としての装置の回路が少々厄介だ。完全修復まではまだ時間がかかる」
「そうか……」
カーナ姫はさりげなく自分の下腹部に手を置いた。随分と前に失った臓器が痛んだ気がしたのだ。
進化した種族の中でも神人まで進化した彼女たちは、ほぼ不老不死の存在だ。
しかし神人に進化する前に損なわれた肉体の欠損や不具合はそのままだ。ジューアは自前の魔法樹脂で手足の一部を補っているし、カーナ姫はかつて二人目の息子を産んだとき内臓の一部を損傷して失ってしまい再生できずそのままだった。
どちらも肉体の限界が来ている。
肉体の崩壊が始まる前に、創成の揺籠で再生できればよし。間に合わなければ円環大陸を支配する進化した種族たちの代表の勢力図が変わってしまう。
今、円環大陸の支配者と言われる進化した種族たちの永遠の国は、神人カーナを中心とした十人に満たない進化した種族が君臨して世界を見守り続けている。
大半は神人カーナを中心とした穏健派と静観派だったが、中にはより積極的に人間を管理すべきと主張する者もいる。
その代表は医聖の神人アヴァロニスだ。彼は教会本部の長で、全世界の教会を通じて円環大陸に影響を及ぼしている。
――ジューアの元恋人でもあった。
だが一万年ほど前に強大な力を持って生まれたジューアの弟、後の無欠のルシウスを赤ん坊の頃に封印させたことで破局し、今はジューアに死ぬほど恨まれ嫌われている男でもあった。
(我ら二人が消失すれば、永遠の国はアヴァロニスが中核を担うことになる。それだけは避けたい)
アヴァロニスは医聖だけあって慈悲のある男だったが、聖なる魔力持ちとしての絶対直観の最上位スキル〝預言〟を持っている。
その彼が『人間社会は厳格に管理すべき』との思想を持っている。この意味はとても重い。
(新たな神人は生まれたが。アヴァロニスと対峙するには心許ない)
ぷぅぷぅ愛らしく鳴いて魔力を操る練習をするピアディを見て、カーナ姫はこっそりと溜め息をつくのだった。
→鮭の人、カーナ神国の人々に所信表明する
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