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変態協会1-5
しおりを挟む始発に乗って俺は出掛けた。
朝のラッシュを避けるためだ。
会社に行く必要が無くなったのに、何故俺がそこへ向かってるかというと、繁華街の公園に行こうとしてるからだ。
あの公園は変質者が集まりやすいのか、稼いだ賞金の半分はそこで稼いでいたからだ。
そして、朝早く行けばもしかしたら出会えるかも知れない。
目的の駅に着いて少し歩くと多目的トイレがある。
そこへ迷わず入り鍵を閉めた。
そこで魔法少女へと変身した。
当然ピンクのヒラヒラのやつだ。
外へ出る前に扉を少し開き、周りに誰も居ないのを確認した後外へと出る。
そのまま奥の公園へと歩く。
途中路地裏へと続く道を横切ると、後ろに誰かがつけて来る気配がした。
そのまま何も知らない風に歩き、垣根のある場所まで来ると声を掛けられたので振り向く。
「魔法少女とお見受けする! 私は変態協会! 会員ナンバー49794! 二玉という者である!」
筋肉もりもりの男がピンクのレオタードを着て、両手を上げてピシッと立っていた。
首には金メダルを下げている。
多分あれが協会から受け取った会員証なのだろう。
レオタードが薄いのか、乳首は見えるわ、胸毛は見えるわ、トドメに勃ちまくった竿が裏筋までうっすら見える状態でレオタードの中で抑え、玉を左右から一個づつ出していた。
「うっわ……きも……」
一目見て変態とわかる格好だった。
男の俺から見てもゾワッとする格好だった。
「早速褒めて頂き感謝する! だが、私は君の敵である! 魔法少女よ! 其方の名を聞こう!」
暴言が気持ちよかったのか竿がピクピクと動いていた。
名を名乗れというので
「チナツ」
そう一言言ってステッキを構えた。
筋肉モリモリ過ぎて武力では勝てないと悟ったので魔法で倒そうと思ったからだ。
「いざ! 尋常に勝負!」
そういった瞬間二玉は縮地でも使ったかのように俺の襟首を掴んで身動きが取れなくなった。
「くっ……」
俺がいくら力を込めても全く動けない。
暫く藻掻いていたら二玉が俺の耳元に顔を近付けて囁いた
「くふふ♡お前をこれから投げて気絶させる予定だ……ふふふチナツ……その上で私がナニをするか教えてしんぜよう……」
いやらしそうに囁く二玉は語りだす
「お前が眠る中服を脱がし舐めまくった後、お前の顔の上で鞍馬運動をしてやろう♡お前の口に私の玉を入れて舐めさせてやるからなぁ?ウヒョヒョヒョ♪」
そう言いながら興奮したのか竿がビクンビクンと震え始めた。
「ひいいいっ!」
と、俺は悲鳴を上げた。
当然だった。
野郎の竿を目の前に出されてるんだから、叫ばないやつがいたらソイツも変態だろう。
その悲鳴に更に興奮したのか高笑いし始めた、まるで勝利の雄叫びのように。
その時だった右手に持つステッキが光だしハートの飾りが二回り程大きくなると、高速で回り始めた。
その回るハートをソッと動かし二玉の股間に当てた。
「貴様! 何を⁉」
俺の動きに気付いたのか二玉は焦りだしたがもう遅い。
高速回転するハートが二玉の玉を叩き始めた!
2つ同時にサンドバックの様に叩くとみるみる内に腫れ上がり、テニスボールくらいの大きさになっていった。
ふわりと掴まれていた手が緩む。
俺はチャンスと見て二玉から離れると体制を整えようと再び二玉に対峙しようとしたが、出来なかった。
何故なら二玉は口から泡を吹きそのまま仰向けに倒れたからだ。
どうやら俺は勝てたらしい。
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