デッドエンドウォー シンフォニア

紅雪

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11.不毛な争い、勃発

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「確か、子供・・・だよな・・・」
「えぇ、そのはずですわ・・・」
ウゼンナ山の中腹にある、開けた場所に目を向けながら俺は漏らすように言葉を吐いた。
アヤカも同様の事を思ってか、同意するように頷く。
間違いじゃないよなって思って、システムデバイスを確認するが、内容に変更はない。LV1-3のボス、火竜の子供討伐という文字に何の変化もない。
「つまり、あれが子供なんだな。」
「そういう事ですわ。」
四足で歩く赤い竜。その頭は明らかにこっちの身長の倍はある高さに存在した。
俺はもっと小さいのを予想していたっての。あの大きさで子供とか書くな。
「あれが子供だとしたら、成竜はどのくらいの大きさになるのか、想像もつかないですわね。」
おう、恐ろしい事をさらっと言ったな。考えないようにしてたのに。だがアヤカの言う通りで、子供と敢えて表記しているからには、当然普通の火竜もいるんだろう。
かなりでかそうだな。

「本当にあんなのと戦うんですの?」
後ろから震える声でアリシアが言ってくる。ってか毎回なんで付いてくるんだよ、こいつは。
一度相手にしたら、どこにでも付いてくるペットみたいなものか?それなら何かアイテムくれたり、有益な情報教えてくれたり、戦闘をサポートしてくれたりしてもいいんじゃないか?
あれ、悲鳴を上げて逃げいるだけだぞ。
「不足はありませんわ、田舎娘は下がって見ていなさい。」
レイピアを杖代わりに足を震わせていたアリシアに対し、アヤカが嘲笑うような目を向けて言った。いや、NPC挑発すんなよ、アホか。
「今なんとおっしゃいました?田舎娘と聞こえたような気が致しますが、気のせいですわよね?」
アリシアの目付きが鋭くなり、アヤカに向けられる。足の震えは既になく、杖にしていたレイピアの柄に手を掛け、抜剣しそうな勢いだ。
気のせいとか確認しておきながら、レイピアを抜こうとしているあたり、気のせいと思ってないだろ。
ってかこんなところで揉めるなよな。
「気のせいじゃありませんわ。田舎貴族の娘は、隅で震えていていいんですのよ。ここは私が何とかしますから。」
何煽ってんだよ!
「言ってくれますわね、聞いたこともない財閥の小娘の分際でわたくしを愚弄するなど、身の程を知りなさい。」
ってなんでお前も乗っかってんだよ!
レイピアを抜くな!
どんなNPCだよ・・・
レイピアを抜いたアリシアに対し、アヤカも背中の太刀に手を掛けて警戒の姿勢で構えている。あの、相手はNPCなんだが、何を本気になっているんだ。

ぐるるるぅ・・・
アヤカが踏み込みのために姿勢を落とし、一触即発の緊張感が膨れ上がった瞬間だった。
その唸り声が聞こえたのは。

唸り声が聞こえた方に、俺たちは同時に目を向ける。鱗に覆われた巨体が行き先を塞ぎ、見上げれば獰猛な眼が俺たちを見下ろしていた。
「お前らが騒ぐから・・・」
気付かれたじゃねーかって続けようとしたんだが、その前に火竜の子供が覆いかぶさって来たので、咄嗟に散開した。
いや、避けたと言えるのは俺とアヤカであって、アリシアはまぁ、悲鳴を上げながら凄い勢いで火竜とは反対方向であるウゼンナ山の入り口に向かって走って行った。
さっきまでの威勢はどうしたよ。
結果として、火竜の子供は一触即発の危機を回避してくれた。が、俺にとっての本番はこれからなわけだ。

アリシアの事は放っておく事にして、俺とアヤカは火竜の横を通り抜けて開けた場所の中心部へと移動する。緩慢な動作で火竜は俺たちに体ごと顔を向けると、大きく息を吸い始める。
(げ、あれは嫌な予感がする。)
火竜の口の中が輝き始めると、俺たちに向かって大きくその咢を開いた。咄嗟に俺とアヤカは、火竜の口の直線状から逃れるように左右に跳ぶ。直後に炎のうねりが俺たちがさっきいた場所を飲み込んでいった。
(あぶなっ!)
じゃねぇ!
掠って火傷やられになってるじゃねーか!
(良かった、状態回復薬作っておいて。)
俺がそんな状態であたふたしている間に、アヤカは火竜に向かってブレスの範囲外から、太刀を構えて突っ込んでいく。一気に間合いを詰めたアヤカの、渾身かどうか分からないが袈裟斬りが火竜の胴に振り下ろされた。
ガギンッ
そんな音とともに、アヤカの振り下ろした太刀は、火竜の短い手で受け止められていた。効果音は爪で受け止めたって感じだろうか。
ってか受け止められるのかよ!?

太刀を受け止めた火竜は、太刀ごとアヤカを横に放り投げる。
マジでリアルバトルしているみたいな感じだな・・・
コンピュータが動かしてるモンスターとは思えない、まるで意思があるような動きをしてやがる。こんなゲームは初めてだ。

投げられたアヤカは空中で体制を整えると、山肌を蹴って着地していた。動きが玄人すぎる・・・
このゲームの可能性なのかもしれないが、そこまで動けるようになるなら、もっと楽しめそうだな。
って考えている場合じゃねぇ。
火竜の口内が赤く輝くのを見て、慌てて俺は射線から離れる。

おいおい、まだクエストLV1-3だぞ、今からこんなに敵が強いって感じると、今後戦っていけるんだろうかと不安になる。
なんて考えていてもしょうがないな。
アヤカが側面から間合いを詰めていくのを確認しながら、俺は反対方向から火竜との間合いを詰める。
さすがに二方向から攻められたらどっちかは攻撃を叩き込めるこめるだろう。それならば、俺が囮になって、火力のあるアヤカの攻撃を当てるのが理想だ。
だが、それは火竜も分かっているのか、身体をアヤカの方に向けだす。
本当に思考を持って戦ってんじゃないのか?と疑いたくなるわ。

アヤカに向かって火竜は、右手の鉤爪を振り下ろす。火力は足りないが、攻撃のチャンスに攻撃をして少しでも敵の体力を削らなければ。
そう考え、俺は火竜の背中に向かって剣を振り下ろす。
が、届く前に視界が回転した事に一瞬思考が止まった。
状況を把握して気付いたのは、身体をアヤカに向けた反動で、火竜は尻尾を振って俺を弾き飛ばしたようだ。
だから強いっての。

着地する前に、火竜の手を潜り抜けて胴に横凪を入れるアヤカの姿が見えた。ゲームはした事無いってわりに、俺より強い事に若干やるせなさを感じながら、俺は背中から地面に落下した。
痛みは無いが、いい気分ではない。
(ってやべぇ、回復薬使わないと。)
半分以上減ったHPを見て、慌てて回復薬を使う。
その間にもアヤカは、火竜の攻撃を避けながら太刀を振っていた。動きに慣れてきたのかもしれない。

それでも戦っていると動きのパターンがあり、俺も慣れてくると問題なく戦うことが出来た。
多少時間はかかったものの、無事火竜を撃破。

火竜の牙ゲット。

これで武器が作れる。

「足りませんわ。」
内心で喜んでいる俺に水を差す言葉をアヤカが発した。安易に素材が揃わないから、また戦うぞという事だろう。もう慣れてきた。
太刀は獲物として大きいせいか、片手剣にくらべて使う素材の量が多いみたいだ。
今後、クエストに付き合わされる事を考えると、毎回のようにこのノリになりそうで嫌な気分になる。
「もう一回か?」
「その通りですわ。」
ま、予想通りだったわけだ。

「あら、倒しましたのね。」
いつの間に戻ってきていた、こいつは。察しがいいのか、隠れて見ていたのかは不明だが、タイミングが良すぎる。
ってかそのまま街まで帰ればいいのに。
「何しに戻って来たんだよ、街に居ればいいのに。」
「酷い言い種ですわね。」
いや、正直迷惑なのは事実なんだが。
「それに、頼る当てもないですし、街の人はなにか機械的な反応しかしません。リュステニア王国に戻れるようになるまでは、あなた方に同行させて頂きますわ。」
マジかよ。
なんて面倒臭いNPCなんだ。
まぁでも、ゲーム上付いて来るのが当たり前ならしょうがないよな、面倒でも放っておくしかないか。

「とりあえず一旦、クエスト報告に戻らね?」
クエスト報酬に次のクエスト確認、武器の作成とやることはいっぱいある。一回戻って整理したいってのが正直なところだ。
「面倒ですわ。私は戻るメリットを感じませんもの、早く武器を作りたいユアキスと違って。」
聡いよなぁ、アヤカのやつ。
しっかりと牽制してきやがって。
「わかったよ、だったら早く片付けてしまおうぜ。」
「街に戻るんじゃありませんの?」
そこで、俺とアヤカのやりとりにアリシアが割って入る。どうせ逃げるんだから、黙っていればいいのに。
「いや、さっきの火竜ともう一回戦うんだ。」
「倒しではありませんか!」
「何回でも戦えるんだって。」
「この世界おかしいですわ!」
NPCに言われたくねーよ。
「別に納得しろとは言わないけどさ、待ってるなり街に戻るなりしててくれよ。」
「仕方ないですわね。」
なんでNPCの了承をもらわなきゃならないんだ。あほくさ。言った自分が馬鹿みてぇ。

「ちょっと待て、このモンスター強くないか!?」
一回戦ったから、火竜の動きはだいたい把握済みだ。だから落ち着いてそんな苦労もせずに倒せる。そう思っていたが、二回目の戦闘でそんな言葉が漏れる。
「明らかに、攻撃パターンが増えてますわ。」
前も思ったが、戦う度に進化や学習するんじゃないのか?だとしたら、なんて嫌なシステムなんだ。敵が学習して強くなっていくって、プレイヤーにどんな苦労をさせたいんだよ。
いや、そういうのが好きなプレイヤーも居るだろうけどさ。
ただ勝手に難易度が上がっていくのはちょっとな・・・いや、これはゲームをプレイしている側の概念かもしれない。難易度がそれぞれあって、自分に合わせて選ぶのが当たり前だという。
プレイヤーがゲームに合わせる、そんなシステムがあったとしても不思議ではないのかもしれない。
そんな事を考えるより、今は戦闘に集中しないとな。

一回目より苦労した気はするが倒すことが出来、アヤカの必要な材料も揃ったので戻ることにした。

結局待っていたアリシアと合流して、材料の揃った俺とアヤカはメルフェアの街に戻った。

「さぁ、早速試し切りに行きますわよ。」
両手をワキワキさせながら、アヤカが不敵な笑みを浮かべる。口調はお嬢様なんだが、行動と言動は危ない奴そのものだな。
「俺もレッドファングが出来たことだし、確かに行きたい気持ちはわかる。」
「私の緋太刀、なかなかの見栄えですわ。所詮ゲームと馬鹿にしておりましたが、良く出来ていますわ。」
まぁ、すっかりはまっている感じがするもんな。
「この緋太刀、紅吹雪と同じように進化先がありますの。その焔円舞を作成する前に、一度は振っておきたいですわ。」
言いたいことはわかるが、そもそも材料足りてないだろ。俺も進化先の紅蓮が作れないんだから。
「だったら、次のクエストやりつつでいいんじゃないか?まだ見たことのない材料が必要そうだし。」
「ええ、その通りですわ。」

まだ報告していなかった火竜討伐をクエスト屋で報告。LV1-3完了と、LV1-4が開放される。
求めていた材料、武器を強化するための紅水晶を納品するクエストがあった。
「これだな。」
「そうですわね、このクエストを行えば私の焔円舞が手に入りますわ!」
さっきよりもアヤカの目の輝きが増した気がした。その顔はゲームデータとはいえ、現実のきつい鳳隆院のイメージはなく、可愛く見えてしまった。考えてみれば、鳳隆院は見た目は美人なんだよな。

すっかりゲームにはまってしまった感じがするアヤカ。
そんな令嬢に振り回されるのが嫌で、早く解放されたくてたまらなかった。そう感じて、解放されたいと思っていた筈なのに、今はこの状況も悪くないと思い始めている自分に、俺はまだ気付いていなかった。
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