デッドエンドウォー シンフォニア

紅雪

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10.来ると思ったよ、詮索

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-イズ・クーレディア大陸 リュステニア王国 ユーレリア地方 バートラント子爵家別邸当主蔵書室-

「エメラ、お前が気に病む事ではない。」
ルーデリオ・バートラントは自身の書斎で椅子に座りながら、机の向かいに申し訳なさそうに立つ侍女を気遣う。アリシアが行方不明になって以来、エメラはずっと塞ぎ込んだままになっているからだ。
仕事はいつも通りに行うが、笑顔も消え覇気もない。毎日それを見ていれば、そう声を掛けたくもなるだろう、それが娘を持つ父親本人だとしても。
「申し訳ございません。お辛いのは父親であるルーデリオ様が一番でしょうに。」
エメラはルーデリオの顔を直視する事が出来ずに、暗い顔を下に向けて言った。
「事件なのか事故なのか不明だが、アリシアはそれに巻き込まれただけだ。本当に事件事故であるならば、あの場に居た全員に巻き込まれる可能性もあった。アリシアではなく、私やエメラの可能性もな。」
ただ、人を連れ去る理由で起きた事であれば、その可能性は限りなく無いに近い。無人の場所を狙っても人を連れ去る事などできないのだから。
「いっその事、私が巻き込まれていれば・・・」
「それは違うぞ。誰が居なくなっても哀しむ事には変わりない。何故なら私にとってエメラも家族なのだから。」
エメラの自己犠牲発言をルーデリオは遮り、諭すように言った。幼少の頃より仕えていたエメラを家族同様にルーデリオは扱ってきたつもりだから、その言葉に偽りはない。
「お心遣い感謝します。」
アリシアに対する後ろめたさのようなものはあったものの、ルーデリオの気持ちをエメラは嬉しく思った。

「今回の件で、婚姻の事はナハーリオ・テルメスタ男爵には断りを入れておいた。男爵もアリシアの身を案じているようで、婚姻に関してはアリシアが見つかったらまた考えればいい事だと応じてくれた。」
「そうですか。」
破談となったテルメスタ男爵家との話しも、もめずに済んだと、それにもエメラは安堵した。
「ただ、ご子息の方は納得がいっていないようだったが。」
「失礼な事かと思いますが、アリシアお嬢様はミルオーデ様の事をあまりよく言っておりませんでした。」
今回の婚姻に不満ばかり言っていたアリシアを思い出し、エメラは口にする。それを聞いたルーデリオが苦笑した。
「よく分かっている。何度も私に直談判しに来ていたからな。私も本来であればアリシアの事を考え、気持ちを汲んでやらねばならないのだろう。だが、子爵家存続を優先させたのだ。それはニアルーグ伯爵家に嫁がせた姉のアーネも一緒だ。」
「当然、アーネお嬢様もルーデリオ様のお考えを承知しておられた筈です。貴族としての覚悟も。」
先に嫁いでいった長女、アーネ・バートラントを思い起こしエメラは言う。
「そうだな。アーネには感謝しているが、出来れば幸せになってもらいたい。」
「はい。」
ルーデリオはニアルーグ伯爵家のある方角に、優しそうな顔を向けた。何処か憂いがあるようにも見える横顔を、エメラは見ながら同意した。
「アリシアが生きているのならば、男爵殿のところに嫁がなくていい境遇を喜んでいるやも知れぬな。」
「そうだとすれば確かに、お嬢様らしいです。」
塞ぎ込んでいたエメラが久しぶりに、微かだが笑みを浮かべる。それを見てルーデリオは、心労が多少減った感に安堵した。




(眠い・・・)
国語の授業中だが、先生が言っている内容がまったく頭に入って来ない。
そりゃそうだろう、土日はずっと深夜までゲームしていたんだ。身体の疲労は平日よりも酷いかもしれない。きっと今後、さらに時間を使ってしまうんだろうな。
ゲームはいろいろ出来るようになってからが楽しくなってくる、成長段階が面白いんだよな。
DEWSもこれからいろいろ出来るようになり、いろんな敵が出て、装備も作れるものが増えてってなると、その現実が見えてきてしまう。
(テストの点が悪かったら母さんに怒られそうだな。ってか、ゲーム禁止にされたらやべぇ・・・)
LV1-4のクエストはどんなのが来るんだろう。
作れる装備品は増えるんだろうか。
新しい敵も当然出てくるよな。
装備品は今のところ作れるものは作ってある。
そんな事を考えているうちに、国語の授業は終わっていた。
眠くて授業内容が入ってこないんじゃない、早く帰ってゲームがしたい、という思いがそうしているような気がした。

「ユアキス、当然今日も行けますわよね。」
放課後、当たり前のように鳳隆院が俺の近くに来て口を開いた。
目立つからやめて欲しいんだが。
「もう操作にもだいぶ慣れたんだろ。だったらアヤカが俺なんかを頼る理由もないだろ。」
土日はほとんど付き合わされたんだ、鳳隆院のお守りをするためにゲームをしているわけじゃない。そう思って言ったのだが、何が不満なのか鋭い視線で見降ろしてきていた。
「私は鳳隆院財閥の娘。その私を名前で、しかも呼び捨てにしていいなどと許可した覚えはありませんわ。」
そこかよ。
「ゲーム内は仮想空間、キャラとして名前を付け、その名前をそのまま呼ぶ。それはゲームなので許容範囲であり、私もそこまで狭量ではありませんわ。しかし、ここは現実世界、礼節というものを知りなさい。」
どの口が言ってんだ。
説得力ってのが無いじゃないか。
「そもそも現実の人間をキャラ名で呼ぶってのはどうなんだよ。ここにはそんな奴居ないだろ。」
先に鳳隆院が言ってきたんじゃないか。
「分かっていますわ。私はユアキスが行けるかどうか聞いているんですの。それを確認するには、貴方に聞くのが早いでしょう。」
面倒くせぇ。
回りくどすぎだろう。
ってか俺をどういう扱いにしているんだよ。
まぁ、その辺はどうでもいいか。
「それより、鳳隆院さまはもう頼る必要無いんじゃないかってところに、返事はもらえてないな。」
「今度は馬鹿にしたような呼び方ですわね。」
話しがすすまねぇ!
どうしろってんだよ。
なんて呼べばいいんだよ、まったく。

「始めたばかりなんだ、行かないわけないだろ。」
もういいや。
まともな会話をしようとした俺が悪かった。素直に返事だけしていれば、こんな不毛な思いをせずにすんだかもな。
「そう。」
「一つ聞いていいか?」
「なにかしら?」
「何故俺を付き合わせようとする。」
それが一番の疑問だ。鳳隆院財閥の令嬢なら、一緒に出来る人材なんていくらでも集められるだろうに。わざわざ俺を巻き込んでゲームする意味がわからん。
「そういうゲームなのでしょう?」
「だったら俺の必要はないだろ。」
答えの見えない会話に、だんだん苛立ちが込み上げてくる。
鳳隆院は少し黙ると、俺ではなく教室の扉に目を向けて口を開いた。
「・・・(同年代のお友達はいない)・・・」
何かを言ったようだったが、小さすぎて俺には聞こえなかった。
「何?聞こえなかったんだけど。」
俺がそう言うと、こっちに鋭い視線を向けてくる。
「なんでもありませんわ。それより、今日はボスからですわよ。」
言い捨てるように言って、鳳隆院は教室から足早に出て行った。いったいなんだったんだ?
やっぱり一方的に言われただけに感じる。だから俺はただただ損しただけのような気がしてならない。

「おい雪待。」
「なんだよ・・・」
話しかけてきたクラスメート、
中島 隆之(なかじま たかゆき)
高校になって席が近いせいか、たまに話すようになっただけの知人レベルだ。
今まで放課後に声を掛けられた事なんか無い。それは高1になったばかりで馴染んでない所為もあるかもしれないが。
だがそんな状況で、その中島がわざわざ声を掛けてくる。理由が分かりきっているところが鬱陶しい、だから教室内で話しかけて欲しくはなかったんだ。
「そう邪険にするなって。それより俺は、財閥の令嬢と知り合いだった事に驚いてんだよ。」
予想通りの内容だ。
「そりゃ勘違いだ。知り合いでもなんでもない、その他一般の下民と変わんねーよ。」
「下民?なんだそりゃ。ってか、知り合いでもないのになんで令嬢から話しかけに来てんだよ。あの令嬢が他の奴と話しているところなんか、殆ど見たことないのに。」
言われてみればそうだな。
だから余計に目立つんだ、勘弁して欲しい。
「たいした事じゃねーよ。むしろ面倒だから話しかけないで欲しいわ・・・」
「まぁ、態度を見る限り、良い話しにも見えないな。それより、今日も帰ってDEWSか?」
「ああ、始めたばっかだからな。面白くなってきたんだ。」
あまり深く突っ込まれなくてよかった。
「そっかぁ。実は俺も買おうと思ってんだよ。」
「そうなのか?」
今時、据え置きタイプのゲーム機を買う人は多くない。ゲームデータもセーブデータもクラウドにあるのが当たり前の世の中で、家にゲーム用の筐体を置く方が珍しいだろう。
携帯さえあれば、殆どのゲームは何処でもプレイ可能だ。もちろん、家のディスプレイにリアルタイム転送すれば、大きい画面でのプレイも可能だし。尚更筐体なんか要らないだろうよ。
「前から気にはなってたんだ。もし買ったらさ、一緒にやらね?」
それはいいかも。
共通の話題が出来る奴がいると盛り上がりそうだ。友達ってのは、こんな感じでなっていくんだろうか。
「ああ、楽しみにしておくよ。」
悪くないと思い、返事をする。
これが多分普通なんだよ。つまり鳳隆院はいったいなんなんだって事だ。
「じゃぁ帰るわ。」
「おぅ、また明日な。」
俺は中島にそう言うと教室を後にして、家に向かった。今日はLV1-3のボスを倒し、LV1-4のクエストはどんなだろうと楽しみにしながら。



まぁ、ボス素材だよな・・・
家に帰ってログインした俺は、鍛冶屋の作成武器を見ながらそんな事を思った。
次に作れる武器がフレイムソードとレッドファング。どっちも火竜の牙が必要なようだが、次のボスが火竜の子供らしいから、おそらくそれだろうと考えて。
今装備している紅刃の刀剣に付いているHP吸収効果は惜しいが、攻撃力の差を考えると変える方が正解だろうな。
(アヤカがどうせログインしてくるのは21時前後だから、今のうちに素材集めでもしとくかな。)

一度鍛冶屋で確認した作成情報は、システムデバイスにも記録される。いちいち確認に来なくてもいいわけだ。必要数量と所持数量も確認できるところが便利だ。
ってか、素材集めくらいしかやる事がない。
先に倒しに行ったら、また謂れのない責めを受けるだろうし。
ただ、アヤカが居る方が戦闘は楽。という打算が、俺にもあるのかもしれないが。

「来ましたわ。さ、行きますわよ。」
ログインしてくるなり第一声がそれだ。もっとこう、何かないのか。
俺も晩飯を食ってからの再度のログイン、新しい武器も火竜の牙さえ手に入れれば作成可能状態だ。
「ところでさ。」
「何かしら?」
「教室でいきなり話しかけてくるの、やめた方がいいんじゃないか?」
ゲームに没頭すると間違いなく忘れるので、今日の出来事ではっきりした事を伝えようと思って言う。
「何か問題でもありますの?」
ありありだ阿呆。
「要らぬ誤解を与えたり、変な詮索を受けたりするようになるだろう。」
そう言うとアヤカは一瞬考える素振りを見せた。が・・・
「私の自由ではありませんか。そんなものに振り回されるような生き方はしていませんわ。」
通じないか、やっぱり。
「俺が詮索されるのが嫌なんだよ。」
「そんなもの、適当にあしらっておきなさい。」
だめだ、噛み合わねぇ・・・
「そもそも、教室で声を掛けなければ、ここでの待ち合わせも出来ませんわ。」
する必要もねぇよ。
「ゲーム内で会ったら、クエストしようか程度でいいんじゃねぇか。」
「そんな行き当たりばったりな生き方を、この私がすると思っていますの!?」
あ、だめだ、これ。止めよう。
「ならせめて、教室の外とかにしてくれよ。」
「私はなんら恥じるような生き方はしていません、よってユアキスの指図も受けませんわ。」
あぁ、今すぐログアウトしたいなぁ・・・
でも明日学校で嫌でも顔を合わせるんだよなぁ・・・
「よし、行くか。」
「ええ。」
今の会話は無かった事にした。

だってこいつをどうやって説得したらいいか、俺にはわかんねぇよ。
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