デッドエンドウォー シンフォニア

紅雪

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41.何故知っている、現実

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「アリシア、ゴッドピアス!」
だせぇ!!
・・・
・・・

ってか、超だせぇ・・・
「ぐぬぅっ・・・」
アリシアがださい事を言いながら繰り出した、レイピアでの突きはオルデラを唸らせた。
おい・・・

オルデラの大剣は宙を舞い、不自然に後ろに吹き飛ぶと右膝を地面に付き、倒れそうな躯体をさらに右手を地面に付くことで支える。
ちょっと待て・・・

宙を舞った大剣はゆっくりと回転しながら地面に突き刺さる・・・という演出かと思いきや、剣の腹部分から普通に地面に激突して大きな音を立てた。
マジかよ・・・

「まさか、俺を超えてくるとはな・・・」
オルデラは顔を上げると、歯を食いしばり、声を出すのも苦しそうにそう言った。満身創痍、そう表現できるような見た目になっているし、話しも勝手に進んでいる。
まてまて・・・

その光景を見るメンバーは、次の攻撃に移るモーションのまま、つまり硬直したまま動かない。まるで時間が止まったかのように。
どちらかと言えば、それ以外は動いているのだから、石化したという表現の方があっているだろうか。それも、驚くほどに全員ぴくりともしない。もちろん、俺も含めてだが。

「いいだろう、この先に進むことは認めざるを得ないな。」

いや、あの・・・

オルデラは勝手に話しを進めるが、誰一人としてまだ動かない。いやまぁ、オルデラはボスで、これはイベントなんだから勝手に進むのは当たり前なんだが、俺を含めてみんな起きた状況に頭がついていってないようだ。

その空気の中、一人得意げにオルデラに向かってレイピアの剣先を突き付けるアリシア。
「野蛮なだけの木偶が、このわたくしに勝てると思っていましたの?」

アリシアのその言葉で、突然何かが動き出す。というか、湧き上がってくる。

「納得出来るかぁぁぁぁっ!!」
俺は全力で叫んでいた。

いやだってそうだろ。途中から参戦してきたアホみたいなNPCが、苦労して戦闘していたオルデラに止めを刺したんだ。しかも終始ドヤ顔なのが腹立たしい。おそらくメンバーも同じような事を思っているのだろう、そうじゃなければ、オルデラ撃破後のこの硬直は説明できない。

「わたくしが倒したことが、そんなに納得できませんの?」
振り向いたアリシアは不満そうに言った。

「いかない。」
「よりにもよって、田舎娘に倒されるなんて納得いきませんわ。」
「うん、さすがに僕もちょっと。」
「いかないわねぇ。」
「はい・・・」

それぞれがアリシアの態度に不満を口にする。
「まったくもって納得できないな。」
俺ももう一度言っておく。いやマジでなんなんだよこれ、という思いしか今はない。

「一体何故ですの。わたくしの活躍があったからこそ、倒せましたのに。」

それはないな。
確かに、一助にはなっただろうけど、活躍と言われると同意は出来ない。何故なら、うるさかった。それは俺らの行動の妨げになったわけで、むしろ邪魔だった気がする。
それに、オルデラが認識していないので、結局は6人で戦闘している事に変わりはなかった。敵に気ずかれずHPを多少とはいえ削っていたとしても、それはいずれ自分たちでなんとかなった範囲だと思う。

「何を勘違いしているのかしら。ただ騒いでレイピアを振り回してただけの田舎娘の、何処に活躍の場があったと思っていますの。」
「何度も吹き飛ばされていた辺境娘に言われたくありませんわ。いっその事、辺境まで吹き飛んでいたら平和でしたのに。」
アリシアは明らかに不快な顔をして言い返すと、言い出したアヤカの表情も歪む。青筋でも見えそうな勢いだ。
そのアヤカが、まだ納刀していない太刀をゆっくりと上げ、アリシアへと刃先を向ける。
「いい機会ですわ。田舎娘らしく地べたに這いつくばらせてあげますわ。」
「それはこちらの台詞ですわ。辺境の彼方へ返り討ちにしてさしあげます。」
そう言ってアリシアとアヤカはお互いに武器を向けて睨み合う。

辺境の彼方へ返り討ち・・・意味がわからん。

そんな事より、またこいつらは、いい加減にしろよ。

「・・・この先、スニエフの街で現状をまず確認しろ。その後の話しはそれからだ。」

・・・
と、思った直後オルデラはそんな事を言った。やべぇ、オルデラの話しを聞いてねぇ!
ってかイベントは終わったのか?
様子を見るがオルデラはそれ以上、何かを喋りそうにはなかった。

「田舎娘のレイピア如き、当たると思っていますの。」
「辺境娘のどんくさい太刀が届く前に終わりですわ。」

くそ、こいつらの所為でオルデラの話しを聞き逃したじゃないか。ったく、イベントが終わるまで待てないのか。何のために苦労してオルデラを倒したと思っているんだ。
一応、この先に街があるらしいから、そこへ向かえばいいという事だけはわかったが。これ以上、この二人を放置したら進むものも進まない。

「ではその身体で試してみなさい。」
「ふん、望むところですわ!」

「やめ・・・」

一触即発状態になったのを止めようと思ったが、そこまで声を出して留まる。ようはあれだ、相手にするから疲れるんだ。だったら、放置すればいいじゃないか。

「なぁタッキー。」
「なに?」
呼びかけに応じたタッキーは、アリシアとアヤカの争いに苦笑いを向けていたが、こちらに向き直って疑問顔になる。
「スニエフって言ったよな、街の名前。」
「そだね。」
「行くか。」
「ちょうど僕も、同じことを言おうと思ってたんだ。」
よし、意見は合致したようだ。

「こらユアキス、アヤカ様を置いていくつもり?」
だが、その行動にアヤカ派が異を唱えてきた。面倒くせぇ・・・。だいたい何でうちの妹はアヤカに傾倒しているんだか。そう言えば聞いたことはないな。興味もないが。
「あのな月下、お前はアヤカの事が信じられないのか?アヤカが負けるとでも?自分の戦いに水を差されて良く思うか?」
こういう奴は、相手を持ち上げてやればいい。案の定、月下は考え込んだが、すぐに俺の方に意思の固まった瞳を向ける。
「言われてみればそうだね、邪魔されるのも嫌がるだろうし、先に行って待ってた方がよさそう。」
ちょろいな。

「早速なので、行ってみましょう。」
「私も楽しみだわ。」

姫とマリアも異論は無いようなので、アホ二人プラス、エメラは置いていく事にした。今にも剣と剣がぶつかり合いそうな雰囲気だが、知ったことではない。気が済むまでやらせとけばいいんだ。

俺たちは倒したオルデラを通り抜け、新しい街に向かって歩を進める。

・・・
と、歩き始めて少ししたところで、俺は足を止める。何故かと聞かれても答えられない
身体が勝手に、これ以上進んではいけないと止まった感じだ。おそらく、何か感じるものがあったんだろう。俺の意識しないところで、勝手に止まったのだから。

・・・
まぁ、理由はすぐに明白となった。俺の喉元で太刀の刃が止まっている。進んでいたら確実に斬られていただろう。
「なんて恐ろしい事をしてくれてんだ。」
「私より先に、鍛冶屋に行こうなど、許されると思っていますの?」

「いや、忙しそうだったから。」
勝手に始めたくせに、この扱いは酷過ぎる。だいたい、新し街に行くたびに真っ先に鍛冶屋へ行こうとするくせに、アリシアと揉め始めるのが悪いだろうが。
「ただの些事ですわ。」
ほう、どの口が言ってんだ。

「聞き捨て・・・」
「お嬢様!」
アヤカの言葉に反応したアリシアだったが、エメラに止められた。よくやった、エメラは時々アリシアの暴走を止めてくれるから助かる。アリシアよりは常識的なところが、俺の疲労を減らしてくれているのは間違いない。
「なんですの?」
「茶番にかまけている場合ではありません、私たちも情報収集に行きましょう。」
「エメラ、今さり気なくわたくしの事を馬鹿にしましたわね?」
「滅相もない。私は早くルーデリオ様を安心させたいだけです。」
「何故顔を逸らして言うのかしら?」
と、離れたところでくだらない言い合いらしきものを始めたので、無視して街に向かうことにした。

「アリシアの存在が茶番ですね。」
歩き始めると、姫が柔らかい笑みでそんな事を言った。確かに、それは俺も思うが、発言と表情が合ってねぇ。

「待ちなさいユアキス!わたくしを置いて行くつもりですの。」

あぁ、はいはい。

結局、8人でぞろぞろ新しい街に向かう事になった。




オルデラと戦闘した場所も、かなり下った場所に在ったが、その広場からさらに下った場所にスニエフの街は存在した。
かなり下った場所だったので、本当に街が存在するのかも疑問だった。
途中から切り立った崖に作られた、洞窟のような穴の入り口に入ったあたりから、かなり不安だったんだが。だけどその穴に入り少し進むと、ちゃんと街は存在した。

最初は、洞窟を抜けてまた登るのかとも思ったが、そんな事もなくそれは広がっている。大空洞とでも表現した方がいいだろうか。

「地下なんて、予想外だ・・・」

見上げると、天井は星空の様に光が散りばめられている。それが照明なのか、何かの光なのか、鉱石か何かが発光しているのかは不明だ。その薄明かりと、建物の照明で、暗くはあるが不便というほどでもない。

「なかなか、幻想的な空間ですね。御伽噺のような。」
「ほんとだね。」
姫と月下も、顔に出る驚きを隠せずに周囲を見渡している。

「ロマンチックな光景ですね。」
・・・
アホがいる。
俺にはタッキーが、ミカエルと大差ないように思えてきたよ。
「宝石なら良かったのだけど、どちらにしろゲームじゃ持って帰れないわね。」
タッキーの方を見る事もなく言ったマリアの台詞は、タッキーの顔を引き攣らせるのには十分だったようだ。

ただ、みんながみんなこの光景に、何かしら思っているわけではなく、辺りを見回している奴が1名。鍛冶屋でも探しているのだろう。
と、思った矢先、見つけたのか一人で歩き始める。

「お、鍛冶屋に行くらしいぞ。俺らも行こう。」
と、声を大きめにして言ってみると、アヤカはこちらを睨む。
「私が最初ですわ。」
と言って早歩きに変わった。
いや、順番とか無いし、一人しか入れないなんて事もないからな。とりあえず、若干ではあるがさっきの仕返しを出来た気分になれた。


<話しがあるって言ったの、覚えてる?>
ぞろぞろ鍛冶屋に向かっていると、対個人用のメッセージが表示される。マリアがオルデラ戦に向かう前に言ってたあれか。
<あぁ。で、なんだ?>
<ユアキスと会って話してみたいのよね。>
突然何を言い出すんだ。その前に、現に今会って会話をしているじゃねぇか。ってか、マリアも変わった奴だったりするのか・・・

そんな事を考えていると、マリアが俺の横に近付いて来る。
(なんだ?)
身構える俺の耳に、マリアは顔を近付けるとこう言った。
「会うのは晶社くんの方ね。」

それを聞いた瞬間、俺は硬直してその場に立ち尽くした。
今、なんて言った?
いやそうじゃない、何故マリアは俺の本名を知っている?ゲームを始めた当初、アヤカが俺の本名からキャラ名を推察したのはわかるが、キャラ名から本名は無理だろう。

という事は、マリアはリアルの俺の事を知っているという事になる。
だが俺に、彼女のような知り合いは居ない。
姿を偽っているという事もあるが。キャラ作成は、ある程度自由がきくのだから。ただ、マリアはそういう事をするタイプには見えない。

意味が分からない・・・

「おーいユアキス、どうしんだよぼーっとして。」

どうやら俺一人、立ち止まってしまっていたらしい。
「あ、あぁ、ちょっと考え事してただけだ。」
それだけ言うと、早歩きでメンバーへ追いつく。

マリアの様子を窺うが、いつもと変わった様子は見られない。
その後、マリアから俺個人に何か言ってくる事はなかったため、疑問は何も解決されず悶々としたまま、俺たちは解散してログアウトした。





-CAZH社 自社データセンター 喫煙室-

「まりあ、何を考えている?」
喫煙室のカウンターテーブルに背中を預け、満足気に紫煙を吐き出す黒崎。その黒崎に、禍月は視線と言葉で問い詰めるように言う。
「仕事柄。」
部屋の反対側の壁に寄り掛かり、組んでいた腕を解くと、禍月は銜えていたプレッツェルを黒崎に向かって投げた。
「わからん!もちっと分かるように言えー。」

飛んできたプレッツェルを、黒崎は人差指と中指で挟んで掴むと、微笑んでそれをゴミ箱へ投げ入れる。
「私の仕事は知っているでしょう?ゲーム内では不確かな感情を読み取るのが限度。この依頼を続けるのであれば、一度本人に会っておきたいのよ。私は本人を、自分の目で確かめないと納得できない質だから。」
黒崎はそこで、煙草を口に銜えると吸って、また煙を吐き出す。
「その人の行動、仕草、動作、感情、呼吸、目の動き、それらを直接観察することで、その人が概ねどんな人間なのか判断出来るの。あまり好きな能力じゃないのだけどね。」

禍月はそれを聞いて、溜息をつくとまだ腕を組んで黒崎を見据える。
「まりあとユアキスの会話は削除してあるからなー。あっきーにも主任にも内緒だ。」
「そう、ありがと。」
「行動が漏れるようなへまは、現実じゃしないだろうけど。こっちは一応管理者だからなー、ゲーム内ではあまり好き勝手すんなよー。」
「わかったわ。」

禍月はそれだけ言うと、黒崎の返事を背中に喫煙室を出て行った。黒崎は扉から目を離すと、煙草を大きく吸い込んで、斜め上へと勢いよく吐き出す。その顔は、何処か愉しそうな笑みを作っていた。


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