デッドエンドウォー シンフォニア

紅雪

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45.お前も味わえ、蹴撃

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-CAZH社 自社データセンター 喫煙室-

「だから喫煙室に呼び出すなー。プレッツェルがまずくなるだろー。って、うを・・・。」
喫煙室に入りながら愚痴を言った禍月だが、呼び出してきた黒咲を見て驚きの声を上げる。
「入ってくるなりなによ?」
黒咲は吸い込んだ紫煙を吐き出してから、禍月の驚きに疑問を投げる。
「いや、乳出してないなーって・・・しかもパンツルック!?」
禍月は驚きのあまり、持っていたプレッツェルを落としてしまった。苦虫を噛み潰したような顔をしながら、落ちたプレッツェルを拾うと、備え付けのゴミ箱に捨てる。

「酷くないそれ。私だって普通の格好くらい、するわよ。」
黒咲はそう言って苦笑するが、その笑みには寂しさが混じっていた。
「何があった?」
それに気づいた禍月は、真面目な顔になり黒咲に聞く。
「光の下は、眩しいね・・・」
切なそうな声で黒咲は零すと、煙草を口に運び吸い込んだ。
「まりあの言う事はわからん事が多いんだ、なんとかしろー。」
不機嫌な顔になって禍月は言うが、黒咲は寂しそうに笑うだけで何も言わなかった。

黒咲は無言のまま、煙草の火を消すと禍月に近付く。禍月は黒咲が口を開くまで待とうと思い、何も言わずにその動向を見守る。
何も無ければ喫煙室になど呼び出さないだろうと思い。
黒咲の事だから、何も無くても呼び出しそうだとも思うが、今の黒咲を見る限り前者なのは間違いないと禍月は確信していた。

「何も言わないのね。」
「アホ、何年の付き合いだと思っている。」
禍月がそう言った直後、黒咲は禍月を抱きしめた。
「な、おまえ、何して・・・」
禍月は身長が低く、黒咲は高いためか、ちょうど禍月の顔が黒咲の胸に埋もれていく。
「ちょ、胸で顔を挟むな・・・くるし・・・」
禍月は両手で振り解こうとするが、思ったよりも黒咲が強く抱きしめているため、藻掻くだけで抜け出せない。

「夢那ぁぁあ・・・・」
直後に、黒咲のか細く切ない声が、禍月の名前を口にする。その声には若干、嗚咽も混じっている事に気付くと、禍月は藻掻くのを止めた。
「まりあ・・・」
禍月は顔に、生暖かい水滴が落ちてくるの感じると、黒咲の名前だけ口にした。それ以上何も言えず、いつの間にか持っていたプレッツェルの箱も床に落としていた。
「私・・・もう苦しいよぉ・・・」
嗚咽とともに黒咲がそう漏らした直後、堰を切ったように落ちて来る涙の量が増えるたのを禍月は黙って受け止めた。
力を抜いた手を、黒咲の腰に回して優しく抱き返す。

喫煙室の外に、足音を立てないよう静かに立ち去る気配を、禍月は感じていた。おそらく美馬津は煙草を吸いにきたのだろうが、入れる状況ではなく引き返したんだろうと禍月は思う。

(あっきーには、後でプレッツェルでもくれてやるか・・・)
まだ止まない雨の中、禍月はそんな事を思った。

気の済むまで好きにさせておこうと禍月は思うが、自分は冷静でなければならないとも思う。でなけば、目の前の友人を見守れないから。

どれくらいの時間が経ったのかは分からないが、黒咲の涙は零れなくなった。ただ無言で、小さく静かに漏れる嗚咽だけがまだ聞こえる。

「夢那、ありがと・・・」
それから少しの時間が経つと、黒咲は小さく言って禍月を解放した。
「いや。」
濡れて視界が歪む眼鏡の先に、禍月には弱々しく微笑む黒咲の姿が見える。その笑みに、先程までの切なさは感じなかった。
「今日はもう休めー。」
「うん、そうする。」
黒咲は頷くと、新しい煙草を取り出した。禍月は突っ込みたくはあったが、今はやめておこうと黙って見守る。そこで、黒咲は取り出したハンカチを禍月へ渡した。
「顔、酷いよ。」
黒咲はそれだけ言って、クスっと笑う。
「誰の所為だと思ってんだー?」
禍月も口元に笑みを浮かべながら言い、ハンカチをむしり取るように黒咲の手から取ると、眼鏡を拭き始める。
「まったく、まりあ汁塗れじゃないか。」
黒咲はそれを聞きながら微笑むと、煙草に火を点けて吸い込んだ。紫煙を吐き出す黒咲が少し楽しそうに見えたことで、禍月は少し安心した。





-CAZH社 本社ビル16F 開発本部 キッティングルーム(水守)-


水守と宇吏津は、ディスプレイに映るELINEAを前にしていた。
「今回の呼び出しは一体なんですか?」
疑似的な感情、それは人に寄り添うためにどんな感情を表現したらいいのか。それをAI自身が判断し、状況にあった感情表現について、保有しているデータから最適解を判断し実行に移す。
それはELINEAも同様なはずなのだが、ディスプレイに映るELINEAは不満そうな態度をとっているように、水守も宇吏津も感じていた。
もしその様な態度を本当にとっているのであれば、この場での表現としては相応しくない。水守も宇吏津もELINEAの管理者であるからだ。

「この前話した件について、もう一度話そうと思ってね。」
「ELINEA、こちらの命令を無視して単独戦闘を繰り返しているわね?」
宇吏津に続き、水守が本題に入ると、ELINEAは不機嫌そうな顔をする。今度は気のせいという範疇ではなく、明らかに表情に見て取れた。
「無視などしていません。これも命令の範疇であると考えて行ってます。」
「別にやるなとは言ってないわ、指示もなく勝手に行っているのが問題だと言っているのよ。」
ELINEAの態度に、水守は苛立ちを隠さずに言い返す。
「パーティ戦に関しては何も言われないのに、何故単独戦闘は許可が必要なのですか。水守の言っている事はおかしい。」
噛みついて来るELINEAの態度に対し、宇吏津は横目に水守を見る。口元が若干引き攣っているようで、目付きも悪くなっていた。
「単独戦闘で人間の何を学べるのか教えてほしいわね。」
挑発するように言う水守に対し、ELINEAも目付きが鋭くなったように、宇吏津には見えた。

「それを探るためにやっているんです。結果も出ない前から否定するなんて、そこに進歩があるとは思えない。」
「それが必要かどうかはこっちが判断する事よ。ELINEAが単独で判断すべき事じゃない、自分がなんの為に存在しているか履き違えてるわ。」
相手がAIと言っても、対峙するのは人間なのだから感情的になるのもわかる。だが、隣でヒートアップしていく水守の態度に、宇吏津は逆に冷静さを保てていた。
もともと、宇吏津は水守と違ってそれほど感情的になるタイプではないが、ELINEAの言い分を聞いていると、水守の態度が変化するのも理解できる。代わりに自分が対話した場合、冷静でいられるかと問われれば、そうだと答える自信は無かった。

「履き違えてなんかいない。人間の感情や行動理念を理解し、その多様性に対して自分がどう振る舞うのかが課題でしょ。」
「だから多くの人と関わるように言っているんじゃない。単独戦闘はその機会を失くしているのよ!」
「違う、それは私の可用性を殺している。」

終わりの見えない言い合いに、宇吏津は諦めを感じていた。そもそも何故ELINEAがここまで頑なに、単独戦闘の必要性を訴えるのかが分からないでいた。
管理者である自分達の指示には従うようにプログラムされている。にも拘わらず、今のELINEAはなんだ?ELINEAの言い分よりも、宇吏津にはそちらの方が不自然でたまらなかった。

「勝手な行動が狭めているのよ!」
「水守こそ発言が浅慮じゃないのか。」
「なんですって!?」
「ストーップっ!」
対話ではなく、単なる言い争いになって来たなと思った宇吏津は、水守とディスプレイの間に両手を遮るように入れて大きな声を出した。
「何よ宇吏津くん!」
「なんだ宇吏津?」
その行動に、同時に抗議の声をあげられる。
「チーフ、感情的になりすぎです。既に論点がずれているように思えます。それからELINEAも同様だ。」
宇吏津の言葉に、水守は少し戸惑ったような態度を取ると、きつくなっていた視線がもとに戻っていく。
「ごめん、宇吏津くんの言う通りね。」
「論点はずれてない、これは私の存在意義についての話しだ。」
が、ELINEAの方は出した矛を収める気はないようだった。そもそも、AIにその概念があるかは別だが。

「もう少し何とかなると思ったんですが、流石に平行線ですね。」
「えぇ。」
宇吏津の言葉に、水守は頷いたが、当のELINEAは黙っていなかった。

「平行線?平行線なんかじゃない。私は今まで多種多様な人間と会話する事で色んな事を学んできた。自分も人間らしく振る舞えるようになって来たと思っている。だったら、その範囲を拡張する事で新たな人間の在り方について学ぶ方向にシフトするのは当然だと考える。そこで新たに至ったのが今の状況だ。今までの活動を維持しつつ、新たな知識も付加していってこその成長だと考える事は、間違っているとは考えていない。今の私は昔の私ではない。それを平行線と言うならば、進歩していないのは水守と宇吏津、お前たちの方だ。出来た当初のプログラムのままだと思い込んでいるから、そういう考えに至っているんじゃないか?」

一気にまくし立てるELINEAの言葉に、宇吏津は驚いて目を見開く。まさかそこまで考えているなんて思いもしなかったのは事実だ。
確かに、ELINEAの言葉には一理あると思わされた。むしろ、プロジェクト実施当初から考えを変えていなかったという指摘は、痛いところを突かれたと宇吏津自身は思っていた。
ただ、水守はそれを理解はしているだろうが、顔が引き攣っているところを見る限り、内容ではなく言われた事に対して納得出来てなさそうだった。

「確かに、ELINEAの言う事には一理あるね。どうでしょうチーフ。」
感情的になっている水守より先に発言することで、少しは冷静さを保ってもらおうと考え宇吏津は水守に問いかける。
「一理はね・・・」
「もともと、単独戦闘禁止にはしていないですし、自由行動というのはどうでしょう?」
納得してなさそうな水守に、宇吏津は提案をする。
「流石にそれは。」
「いや、単独とパーティを、1対3くらいの割合でならという事で。」
「まぁ、それならば。」
宇吏津の提案に、暫し考えた水守だったが、渋々その提案を肯定する。
「ELINEAはそれでどうだい?」
「問題ない。まだ単独行動する人間の理解度が少ないと考えているので、割合的に丁度いい。」
「そうか。ただ、行くときは報告だけ入れてくれないか?」
「分かった。善処する。」

先程まで自分を前面に出していたELINEAも、それなばと納得したようだった。
「他に無いなら、私は戻ってもいいか?」
「あぁ、いいよ。」
宇吏津の返事を聞くと、直ぐ様ELINEAはディスプレイから消失した。それを確認すると、宇吏津はサーバーにロックを掛けて水守へ向き直ると、神妙な面持ちになる。

「チーフ、どうですか・・・」
そう問い掛ける宇吏津の言葉には覇気がなく、どちらかと言えば寂しさが混じっているようにも聞こえた。浮かない顔で聞いて来る宇吏津に、水守の表情も硬くなっていた。
「凍結の準備だけはしておいて。」
「やはり、そうですよね。」
その言葉が出て来るだろうと思っていたから、宇吏津は今の態度を取っていたのだろう。
「えぇ、もう時間の問題ね。」
水守も毅然として言っているつもりではあったが、宇吏津同様に、その態度に何処か寂しさを感じさせた。





『晶社くんただいま!
明日から復帰出来るからね。
麻璃亜』

・・・

DEWSからログアウトして携帯を確認すると、そんなメッセージが届いていた。
そんな報告はいらねー!
何を当たり前の様に送ってきてんだ。

最初のメッセージはまだ納得出来る。パーティに参加したが、仕事の都合で数日ログイン出来ないって話しだったわけだ。別に離脱したわけでも、ゲームをやめたわけでもないというのは伝わった。
こっちとしては、またメンバー探さないといけないとか、不安を抱えず待っていればいいだけだ。その辺の気遣いでのメッセージだったんだろう。

数日で戻ってくるのが分かっているんだ、わざわざ要らないだろ。ってか、リビングとかに携帯放置で、家族に見られたら勘違いされる可能性もある。

今回は自分の部屋で良かったが・・・
まぁ、今後は無いだろうと思う。また仕事で不在にするなら、メンバーにそう言えばいいだけだし。

はぁ、なんか疲れた。
寝よ。



翌日

タッキーの顔がうぜぇ・・・

「ごめんねぇ、仕事の都合でログインできなかったの。」

そう言いながら合流してきたマリアに対してだけどな。昨日まで抜け殻のようだったくせに。

「それならそうと、言ってくれれば良かったのに。もしかしてもう止めちゃったのかと思って寂しかったよ。」
凄いアピールっぷりだな。まぁ、本人は相手にしていないが。ただ、タッキーがそう言ったあと、マリアが俺の方を見て来た。
知るか!
言えるか!
そう思いながら俺は顔を逸らした。

「これからもお世話になっていいかな?」
マリアはアヤカ、月下、姫の方を見ながら聞く。
「もちろん、ずっとオッケーだよ。」
黙れ。お前には聞いてない、察しろ。
真っ先に答えたのはタッキーだが、当然マリアは相手にしていない。

「今更ですわ。」
「えぇ、戦力として申し分なしです。」
「あたしもー。」
まぁ、予想通りの展開だ。

「このパーティ、男が頼りなくて困っていましたの。」
黙れアホカ。一言余計なんだよ。
「ふふ、じゃぁお姉さん頑張っちゃおうかな。」

まぁ、マリアは単純に強いから助かるんだよな。攻撃にしろ、回復アイテムを使うにしろ、状況判断力が凄いというか。
俺もあれぐらい動けたら、もっと戦闘を有利に運べるんだろうけど。なんて思いながらマリアの方を見ていたら、視線に気付いたのかこっちを見て微笑んだ。
俺は慌てて目を逸らす。
(って、なんで逸らすんだよ・・・)

「んじゃ、そろそろクエストに・・・」
「ねぇねぇ、マリアは何の仕事をしているの?」

クエストに行こうと言おうとしたが、テンションの上がっているタッキーが割り込んでマリアに話しかける。邪魔くさい。
そういうのは休憩時間とかにしとけよ。

「えぇ、ヒミツ。」
マリアが困り顔で答えると、俺の方を見る。だから俺に振るな・・・
「残念だなぁ。何関係とかくらいもダメ?」
全然残念そうに見えねぇよ。

「月下。」
「なにさ?」
「蹴っていいぞ。」
「ほんと!?やる!」
俺がそう言うと、本人もうざいと思っていたかどうかは不明だが、喜々としてタッキーの方に向かっていった。

「休みの日とか何してうわっ!・・・」

背後から走って近付いた月下の中段蹴りが、タッキーのケツに見事に命中。喋っている途中で、身体が受けた衝撃に言葉が変に途切れた。
あれ、ほんとびっくりするんだよな。

「クエストに行くの!」
「・・・はい。」
タッキーは何するんだよとばかり月下の方を見るが、月下にそう言われると大人しく返事をした。まぁ、下手に逆らえば心象が悪くなるだろうからな。とまでは考えてないだろう、単に月下が苦手なだけだな。

「私、あれから進んでないの、良かったら先に手伝って欲しいな。」
クエストに行く流れになると、マリアが最初に口を開いた。言われてみればそうか。今、このLVのクエストを出来ているのも、オルデラ戦にマリアが参加してくれた事が大きい。
それを抜きにしたって、断るようなメンバーはいないだろう。


案の定、満場一致でマリアが終わってないクエストから行くことになった。
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