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第116話 傷は広がる
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「殿下!」
目下で戦うオーギュスト伯爵が剣を抜いて叫ぶ。
その意味は誰の目にも明らかだ。
自分たちが行く。
それは決死の行動を意味していた。
グラジオスは目を閉じてわずかな時間ためらい……。
「火薬は全てオーギュスト伯爵の隊に任せる! それから出られる者は全て野戦の準備をしろっ!」
迷いを振り切るような大声でそう命じた。
グラジオスの命令を受けて伝令兵が走って行く。
その背中を見送る事もなく、グラジオスは弓兵達に視線を移す。
「弓隊は仰角を大きくして後方の敵を狙え! お前たちの一射が味方を救うと思えっ!!」
おうっと声が響き、弓兵たちが次々と矢をつがえる。
作戦は決まった。
これからどうなるかは分からないが、これからの激突が天王山となることは間違いないだろう。
帝国軍は明らかに勝負を急ぎ始め、全力で叩き潰しに来ている。
これを凌げば私達は大きく有利になるだろう。
私がすることはみんなを信じて、戦場を見守り、変化を報告する事だけだ。
……それが少し歯がゆかったが。
「一番隊前へーっ!」
オーギュスト伯爵の声が上がり、舌では着々と攻撃の準備が始まっている。
門からは槍を持った王国兵が出てきては二列三列と列を増していく。
更には火薬を布で包み、投擲できるように長い紐と導火線を付けた手投げ弾を持った擲弾兵もその隊列に混ざる。
その中には微かにだが、知っている顔も居た。
お願い、必ず帰ってきてと願うが、その願いが叶うかは……厳しい所だろう。
今までは城壁に籠って戦っていたため、こちら側にだいぶ有利な状況で戦う事が出来た。しかしこれから行うのは野戦である。
彼らを守ってくれる頼もしい城壁は無い。
だというのに彼らは恐れもせず、気勢を上げて戦いに挑もうとしている。
その姿一人一人はとても頼もしかった。
「全隊、構えーっ!」
グラジオスの命令通り、弓兵たちは天高く腕を上げてより遠くの敵を狙う。
狙うは後方、弓によって敵の進軍速度を少しでも遅らせれば、相手を混乱させて命令の伝達を少しでも遅らせる事が出来ればオーギュスト伯爵らが優位に戦える。
数で圧倒的に負けているが、戦い方によってはその不利も跳ね除けられるはずだ。
その一手として重要な力を握っているのが弓兵である。
その事をよく理解しているのか、弓を構えている兵士たちは、皆一様に厳しい顔で空を睨みつけていた。
そして――。
「突撃ーー!!」
「放てぇっ!!」
グラジオスとオーギュスト伯爵の命令が重なった。
先ほどとは真逆の流れが生まれ、人の波が城門側から帝国兵に向かって一気に雪崩れ込んでいく。
その先駆けとなって放たれた矢が突き進み、狙い過たず、帝国兵の後方をかき乱していった。
――が、帝国兵も無抵抗なはずがない。
それまで雲梯を運び、防備の大楯を手にしていた兵士達が弩を取り出すと、地上の部隊めがけて撃ち放った。
弓以上に強力な一撃を受けて、王国兵がバタバタと倒れていく。
「怯むなっ! 突撃ぃ!!」
オーギュスト伯爵が兵たちを鼓舞する。
王国兵達は足を速め、帝国兵との距離を詰めていく。
だがまだ十数メートルもある。
もう一射は浴びせられるかもしれない。
そう思っていたが――帝国兵は大楯の影から既に装填された弩をもうひとつ取り出して構える。
物量にものを言わせた作戦を立てられる帝国らしいやり方だ。
弩が突撃をしている部隊に向けられ、更に食い破られようとした瞬間――。
城壁の一部から飛んだバリスタによる一撃が、オーギュスト伯爵らの頭上を越えて飛び、弩を持った帝国兵らに食いついた。
槍にも見える巨大な矢による強力な一撃は、兵士に突き刺さり体の一部を食い破ってなお直進を止めず、後方の兵士をも貫いていく。
発射させたのはロイ侯爵だろうか。
いずれにせよ、バリスタの攻撃によって生じた混乱の間隙をついて――。
「一番槍ぃ!」
どこかで聞き覚えのある怒鳴り声が響く。
恐らくは祖父の敵討ちを為そうとした者、ハイネ・モンターギュの声が数十メートル離れている私の所にまで届いた。
それに続く様に、二番槍、三番槍と声が上がる。
王国兵の波は、あっという間に帝国兵を飲み込んでいく。もちろん、そこにあった雲梯を始めとした攻城兵器も。
各所で怒鳴り声と共に爆発が響き、攻城兵器が次々と破壊されていく。
目先の目的は達成された。
だがそれで帝国が、はいおめでとうと帰してくれるはずがない。
既に波の先端では王国兵と帝国兵が混じり合い、混戦が始まってしまっていた。
もう私に出来る事はない。みんなの無事を祈るだけ。
矢が飛び、剣が光り、血飛沫が舞い、死神が踊る戦場の中、私は王国兵と帝国兵が入り乱れて殺し合う様を見つめ続けていた。
今でも下では殺し合いが続いていた。
じりじりと後退する王国兵と、それに食らいついて離れない帝国兵が争っている。
下手をすれば、このまま帝国兵に雪崩れ込まれてしまうだろう。それを防ぐためには、ある程度の所で門を閉めなければならない。
今も戦っている王国兵を犠牲にして。
それは避けたい。私も、グラジオスも。
この場に居る誰もがそんな事やりたくないだろう。
ならどうするのべきだろうか。
味方を見捨てられなくて、せっかく拾った勝ちを捨ててしまう?
それとも味方を犠牲にして勝ちを誇る?
――そんなの嫌だ。
私は嫌だ。
誰一人として見殺しになどしたくない。
なら私にできる事は何かないだろうか。
考えろ。考えるんだ私。
見捨てないですむ方法を。
私に出来る事なんて歌う事だ。
せいぜい私に気を引きつける事がせいぜいだろう。
私のちっちゃな体で兵士たちを薙ぎ払うなんて絶対に出来ないし……。
「あ」
ふと、ひとつだけ方法が思い浮かんだ。
それはとても荒唐無稽で、出来るかどうかも効果があるかも分からない策。
でも、もしかしたらわずかながら効果があるかもしれない。
私がしたことで、一人でも生き延びられて、一人でも多く死なないで済むなら……。
「やらないわけ、無いよね」
正直言えば、ちょっと怖い。
私の殺害は禁止されているだろうけど、乱暴に扱われる事くらいあるだろうし、もしかしたら、もしかしたらはずみで殺されてしまうってこともあるかもしれない。
一番の可能性は私が攫われてしまう事だけど、それはイコール作戦の失敗だから考えない事にした。
私は決意を固めると、遠目をその場に置き、城壁の上から内側に向かって飛び降りる。
そのまま走って砦の中に入ると目的の物を手に入れ……エマを探しに駆けだした。
目下で戦うオーギュスト伯爵が剣を抜いて叫ぶ。
その意味は誰の目にも明らかだ。
自分たちが行く。
それは決死の行動を意味していた。
グラジオスは目を閉じてわずかな時間ためらい……。
「火薬は全てオーギュスト伯爵の隊に任せる! それから出られる者は全て野戦の準備をしろっ!」
迷いを振り切るような大声でそう命じた。
グラジオスの命令を受けて伝令兵が走って行く。
その背中を見送る事もなく、グラジオスは弓兵達に視線を移す。
「弓隊は仰角を大きくして後方の敵を狙え! お前たちの一射が味方を救うと思えっ!!」
おうっと声が響き、弓兵たちが次々と矢をつがえる。
作戦は決まった。
これからどうなるかは分からないが、これからの激突が天王山となることは間違いないだろう。
帝国軍は明らかに勝負を急ぎ始め、全力で叩き潰しに来ている。
これを凌げば私達は大きく有利になるだろう。
私がすることはみんなを信じて、戦場を見守り、変化を報告する事だけだ。
……それが少し歯がゆかったが。
「一番隊前へーっ!」
オーギュスト伯爵の声が上がり、舌では着々と攻撃の準備が始まっている。
門からは槍を持った王国兵が出てきては二列三列と列を増していく。
更には火薬を布で包み、投擲できるように長い紐と導火線を付けた手投げ弾を持った擲弾兵もその隊列に混ざる。
その中には微かにだが、知っている顔も居た。
お願い、必ず帰ってきてと願うが、その願いが叶うかは……厳しい所だろう。
今までは城壁に籠って戦っていたため、こちら側にだいぶ有利な状況で戦う事が出来た。しかしこれから行うのは野戦である。
彼らを守ってくれる頼もしい城壁は無い。
だというのに彼らは恐れもせず、気勢を上げて戦いに挑もうとしている。
その姿一人一人はとても頼もしかった。
「全隊、構えーっ!」
グラジオスの命令通り、弓兵たちは天高く腕を上げてより遠くの敵を狙う。
狙うは後方、弓によって敵の進軍速度を少しでも遅らせれば、相手を混乱させて命令の伝達を少しでも遅らせる事が出来ればオーギュスト伯爵らが優位に戦える。
数で圧倒的に負けているが、戦い方によってはその不利も跳ね除けられるはずだ。
その一手として重要な力を握っているのが弓兵である。
その事をよく理解しているのか、弓を構えている兵士たちは、皆一様に厳しい顔で空を睨みつけていた。
そして――。
「突撃ーー!!」
「放てぇっ!!」
グラジオスとオーギュスト伯爵の命令が重なった。
先ほどとは真逆の流れが生まれ、人の波が城門側から帝国兵に向かって一気に雪崩れ込んでいく。
その先駆けとなって放たれた矢が突き進み、狙い過たず、帝国兵の後方をかき乱していった。
――が、帝国兵も無抵抗なはずがない。
それまで雲梯を運び、防備の大楯を手にしていた兵士達が弩を取り出すと、地上の部隊めがけて撃ち放った。
弓以上に強力な一撃を受けて、王国兵がバタバタと倒れていく。
「怯むなっ! 突撃ぃ!!」
オーギュスト伯爵が兵たちを鼓舞する。
王国兵達は足を速め、帝国兵との距離を詰めていく。
だがまだ十数メートルもある。
もう一射は浴びせられるかもしれない。
そう思っていたが――帝国兵は大楯の影から既に装填された弩をもうひとつ取り出して構える。
物量にものを言わせた作戦を立てられる帝国らしいやり方だ。
弩が突撃をしている部隊に向けられ、更に食い破られようとした瞬間――。
城壁の一部から飛んだバリスタによる一撃が、オーギュスト伯爵らの頭上を越えて飛び、弩を持った帝国兵らに食いついた。
槍にも見える巨大な矢による強力な一撃は、兵士に突き刺さり体の一部を食い破ってなお直進を止めず、後方の兵士をも貫いていく。
発射させたのはロイ侯爵だろうか。
いずれにせよ、バリスタの攻撃によって生じた混乱の間隙をついて――。
「一番槍ぃ!」
どこかで聞き覚えのある怒鳴り声が響く。
恐らくは祖父の敵討ちを為そうとした者、ハイネ・モンターギュの声が数十メートル離れている私の所にまで届いた。
それに続く様に、二番槍、三番槍と声が上がる。
王国兵の波は、あっという間に帝国兵を飲み込んでいく。もちろん、そこにあった雲梯を始めとした攻城兵器も。
各所で怒鳴り声と共に爆発が響き、攻城兵器が次々と破壊されていく。
目先の目的は達成された。
だがそれで帝国が、はいおめでとうと帰してくれるはずがない。
既に波の先端では王国兵と帝国兵が混じり合い、混戦が始まってしまっていた。
もう私に出来る事はない。みんなの無事を祈るだけ。
矢が飛び、剣が光り、血飛沫が舞い、死神が踊る戦場の中、私は王国兵と帝国兵が入り乱れて殺し合う様を見つめ続けていた。
今でも下では殺し合いが続いていた。
じりじりと後退する王国兵と、それに食らいついて離れない帝国兵が争っている。
下手をすれば、このまま帝国兵に雪崩れ込まれてしまうだろう。それを防ぐためには、ある程度の所で門を閉めなければならない。
今も戦っている王国兵を犠牲にして。
それは避けたい。私も、グラジオスも。
この場に居る誰もがそんな事やりたくないだろう。
ならどうするのべきだろうか。
味方を見捨てられなくて、せっかく拾った勝ちを捨ててしまう?
それとも味方を犠牲にして勝ちを誇る?
――そんなの嫌だ。
私は嫌だ。
誰一人として見殺しになどしたくない。
なら私にできる事は何かないだろうか。
考えろ。考えるんだ私。
見捨てないですむ方法を。
私に出来る事なんて歌う事だ。
せいぜい私に気を引きつける事がせいぜいだろう。
私のちっちゃな体で兵士たちを薙ぎ払うなんて絶対に出来ないし……。
「あ」
ふと、ひとつだけ方法が思い浮かんだ。
それはとても荒唐無稽で、出来るかどうかも効果があるかも分からない策。
でも、もしかしたらわずかながら効果があるかもしれない。
私がしたことで、一人でも生き延びられて、一人でも多く死なないで済むなら……。
「やらないわけ、無いよね」
正直言えば、ちょっと怖い。
私の殺害は禁止されているだろうけど、乱暴に扱われる事くらいあるだろうし、もしかしたら、もしかしたらはずみで殺されてしまうってこともあるかもしれない。
一番の可能性は私が攫われてしまう事だけど、それはイコール作戦の失敗だから考えない事にした。
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