月灯りの下でしか見えなくなる君は、やがて世界から消えていく ――散灯病の君と、忘れられない僕の話

屋上で死のうとしていた僕を止めたのは、
月灯りの下でしか会えない、不思議な少女だった。

彼女は“散灯病”という、存在が少しずつ薄れていき、
やがて誰の記憶からも消えてしまう病気に侵されている。

いつも普通に見えていたはずの彼女は、いつしか月の光の下でしか、その姿を保てなくなっていった。

それでも僕は、彼女と過ごす日々の中で、「生きる意味」を少しずつ知っていく。

――これは、消えていく君と、
それでも前を向こうとした僕の、ひとつの夏の記録。
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