攻撃力999、近接無双の回復術師 ~お前みたいな劣等遺伝子は絶対に孕みたくないと、恋人に奈落に突き落とされて10年が経過した~ ~

白石新

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どれくらい自分が強くなったか確認します。軽く引きました 前編

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――オールキル達成! おめでとうございます! 

 ――システムへの功績が評価された結果、ボーナスクエストの権利が与えられました!

 ――有償魔虹水晶を手に入れるチャンスです

 ――なお、クエスト失敗時はプレイヤー死亡も含めた苛烈なペナルティが課せられる場合があります

 ――ボーナスクエストに参加しますか?

 ―― YES  NO



 ボーナスクエスト?

 プレイヤー死亡のペナルティ?

 何だか良く分からんが、要は普通に死ぬ可能性があるってことだろ?

 有償魔虹水晶ってのは、恐らくショップ機能を使用するために必要なシロモノのはず……。

 で、この≪システム≫とやらの反則級の効果は既に俺は十分理解している。もちろん、ショップ機能も有用だろう。

 でも……死亡…?

 いやいやいや、それはさすがにノーサンキューだろ。
 しかもこのシステムは普通に殺害を要求してきたりするノリだし、恐らく……本当に俺が死ぬ場合もある。

 そりゃあまあ、強くはなりたい。
 けど、今はまだデイリーボーナスとかもあるわけだしな。

 
 ――ボーナスクエスト≪レイドバトル≫に参加する際、所持権利行使の制限時間はレベルアップ回復ボーナスと同じです。

 ――ストックは1回限りで使用期限は1週間となります。

 ――権利行使の瞬間から≪レイドバトル≫がスタートします。

 ――魔虹水晶を無償で手に入れる機会は限られています。是非ともこの機会を有用に活用ください。


 おお、そういうことなら、遠慮なく一旦保留だ。
 っていうかレベルアップ回復ボーナスって1週間が期限だったんだな。

 でも、レイドバトルって何のことなんだろう?
 ソシャゲだと普通の単語なのかもしれないが、生憎と俺はソシャゲをやったことはない。
 っていうか、そもそもこのシステムは何なんだよ。
 まあ、そこを考えても仕方ないとは思うがな。

 しかし……どうするかな。
 スタートダッシュミッションのデイリーボーナスを受け取ることができるのはあと5回……。
 まあ、その期間終了を見てからでも全然遅くないか。


 ってことで……今後の方針だ。
 とりあえずどうしようか。

 ケントが国王のこの国に俺がいるのは……何となく不味い気がする。

 俺が生きていると知ったら、恐らく……奴らはもう一度殺しに来る。

 ケントは国王で、他の二人も大貴族って話だからな。

 かつての仲間を非道な方法で殺そうとしたなんていう事実は、奴らとしても無かったことにしたいだろう。

 死人に口なしってのは本当のことだし、この場合もその方法が採用されることは間違いない。

「と、なると……北か」

 この近辺の街が滅んでしまったとのことだ。
 どの道、かなりの距離を移動することになるのは覚悟している。
 なら、どうせならこの国から出てしまおう。

 ケントたちから離れる。まずはそれが最優先事項だ。


 ――けれど、俺としても≪暁の銀翼≫の面々をこのままのさばらせておくつもりはない


 国境を越えて、生活基盤を確保して、そしてこの≪システム≫の力を利用して力をつける。

 何をやるにも、身を守るにも相手を攻めるにも、全てはそれからだ。

「方針も決まったところで、それじゃあ行くか」

 俺は山賊たちから身ぐるみをはいでアイテムボックスに収納した。

 もちろん、賞金首討伐証明となるステータスプレートの回収も忘れずにな。





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