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特捜リーク
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「それでは失礼いたします…」
田林主任検事は押田部長にそう告げて腰を折ると、徳間事務官ともども、特捜部長室をあとにし、志貴と村野事務官もそれにならってやはり腰を折ると、田林主任検事と徳間事務官の後を追うようにして特捜部長室を辞した。
特捜部長室から一気に4人が去ると、押田部長は残っていた大川検事と中川事務官に対して意外なことを命じた。いや、それは俺にとっては、という意味であり、特捜部にとっては意外でも何でもなかったかも知れない。むしろ当然かも知れなかった。
「大川検事、中川事務官」
押田部長は二人の名を呼ぶと、二人を直立不動にさせた。
「悪いが、高島平警察署まで足を運んではくれないか?」
押田部長がそう告げただけで、大川検事にしろ中川事務官にしろその意味するところを察した。
「浅井事務官のガラを受け出してくれば良いんですね?」
中川事務官が尋ねると、押田部長はうなずいた。
「それじゃあ…、浅井さんは釈放されるんですね?」
俺が尋ねると、押田部長はうなずいた。
「そりゃそうですよね…、何しろ浅井さんを痴漢冤罪で嵌めた草壁忍と、それに田島が虚偽告訴でしたっけ?そいつで逮捕され、あまつさえ、草壁忍の供述調書を前もって偽造していた容疑で青木文夫でしたっけ?刑事組織犯罪対策課の強行犯係に所属するその青木とさらに、課長の石田までが現行犯逮捕された今となっては…」
俺はそう言いかけるとつい、思い出し笑いをし、すると押田部長にしろ、それに大川検事や中川事務官までもが俺につられて苦笑した。
俺たちがつい噴き出したのは他でもない、石田が現行犯逮捕されるに至った経緯、すなわち村野事務官の「大立ち回り」を聞かされていたからだ。語ってくれたのは志貴であり、その時、そばにいた村野事務官はさすがに恥ずかしそうにしていたが。
「それはそうと、どうして浅井さんが釈放されることを部長がご存知なので?」
俺がそう尋ねると押田部長はこれまた意外なことを打ち明けた。
「無論、高島平署から連絡があったからだよ」
「浅井さんを釈放するから迎えに来てくれ、とでも?」
「ああ」
「でも、そういうのは普通…」
「弁護士か、家族に連絡がいくもの、だろ?」
「ええ…」
「浅井事務官は弁護士を選任していなかったんだよ」
「でもそれなら…」
「それに生憎…、と言っては失礼かも知れないが、独身なんだよ」
「えっ…、浅井さん、奥さんいないんですか?」
「ああ」
「それは…」
俺がそう言いかけると、押田部長は俺の続きの言葉を封じるかのように、
「死別したわけでもなければ、離婚したわけでもない」
そう教えてくれたのであった。
「ああ…、元々、独り身だったと…」
「そうだ」
「それで浅井さんは押田部長に迎えに来て欲しいと頼んだわけですか?」
「いや、俺ではなく、特捜部の検事に迎えに来て欲しいと…、高島平署からそう連絡があった」
「そうですか…、で、浅井さんはいつ釈放されるんですか?」
「午後8時頃に釈放するので、その頃に特捜検事をよこして欲しいと…」
「えっ…、って今はもう午後8時前…、ってか5分前じゃないですか…」
特捜部長室の壁掛け時計の針は既に午後7時55分を刻んでいた。
「そうだが?」
押田部長はさも当然といった調子で答えたので、俺を困惑させた。
「今から大川さんや中川さんを差し向けたんじゃ、間に合わないでしょう…」
ここ霞ヶ関にある東京地方検察庁から板橋にある高島平警察署まではどんなに急いだところで、それこそ車を飛ばしたところで30分程度はかかる。押田部長は一体、何を考えているのかと、俺は首をかしげた。
するとそんな俺の胸のうちの疑問に気付いたのか、押田部長は笑みを、それも底意地の悪い笑みを浮かべて俺の疑問に答えてくれた。
「吉良君はきっと疑問に思っていることだろう。どうしてもっと早くに大川検事と中川事務官を高島平署へと差し向けないのか、と…」
「ええ、正しく…」
「まぁ、これを見たまえ…」
押田部長はそう言うと、テレビのリモコンに手を伸ばした。この特捜部長室にはテレビも備え付けられていた。
押田部長はテレビをつけるとNHKにチャンネルを合わせた。
すると画面には見覚えのある場所がデカデカと映し出されていた。他でもない、高島平警察署であった。
「これは…」
「昨日、都の迷惑防止条例違反…、痴漢容疑で現行犯逮捕、高島平警察署へとその身柄が移送され、今では署の刑事組織犯罪対策課の強行犯係によって強制わいせつ容疑での取調べを受けている検察事務官の浅井光一、実は冤罪で、現役の警視庁刑事が女とグルになって浅井事務官を嵌めた…、刑事と女は既に地検特捜部で身柄を押さえており、今夜の8時30分過ぎにも浅井事務官は高島平警察署から釈放される…、そうマスコミに伝えてやったのさ…」
押田部長は悪びれる様子もなくそう答えた。
「つまり…、マスコミにリークしたってことですか?」
「早い話がそうだ」
「なるほど…、これがいわゆる特捜リークですか…」
「そういうことだ。そしてリークの効果はどうやらてきめんのようだな…」
押田部長は再び、テレビ画面の方へと目を転じると、満足気な表情となった。
「今はもう…、午後7時58分だ。今日は火曜日で、普段ならもうこの時刻、NHKでは歌謡番組を流すはずだが、ほれ、この通り…」
臨時ニュースを流していることに押田部長はいよいよ満足した様子であった。
それでもそれから2分ほど、高島平警察署の映像が流された後、すなわち2分後の午後8時ジャストになるといつもの歌謡番組が流れ始めた。
「何だ、もう終わりか…」
押田部長はそんな不満を口にしたものの、すぐに気を取り直して、
「まぁ、良いか…、45分後にはまた、流れるだろう…」
そんなことを口にした。
「45分後って…、ああ、首都圏ニュース845、でしたっけ?」
「そうだ。まぁ、いつもなら…、いつもの火曜日のNHKなら午後7時57分まで…、午後7時30分から57分まで、さらめしだったか、実に下らん料理バラエティを流しており、それが終わるのが午後7時57分。だからこの臨時ニュースが流れ始めたのも恐らくは午後7時57分からだろう…」
「それじゃあついさっきから流れたわけですか?臨時ニュース、っつか高島平警察署の映像が…」
「ああ、浅井事務官が釈放されるのは午後8時30分過ぎだとマスコミに予告してやったから、今の段階では…、先ほどの午後8時前の段階では3分間程度、高島平警察署の映像を流せば十分だろうと、それでまぁ、高島平署の前の映像でお茶を濁したんだろう…」
「なるほど…」
「それでだ、いつもの火曜日のNHKならばだ、料理バラエティ番組が終了する午後7時57分で、それからすぐに45分間の歌謡番組が始まる」
「視聴者を別のテレビ…、民放に移させないためですね?だから午後7時57分だなんて、中途半端な時間から放送を始める…、と言ってもこれは何もNHKに限った話ではありませんが…」
「ああ。その通りだ。ともあれ、その45分間の歌謡番組が終了するのが午後8時42分。そして午後8時42分から首都圏ニュースが始まる午後8時45分までの3分間、おしばんだったか、まぁ、これもさらめし以上に実に下らん番組紹介が挟まるんだが、今夜はその午後7時57分から始まるはずの歌謡番組を3分間、繰り下げて放映したということは3分間の番組紹介は今日はやらないんだろう…」
押田部長はスラスラとNHKの番組表をそらんじてみせた。特捜部長ともなるとリークが日常茶飯事で、それゆえテレビ局の番組表にも自然と通じるものなのかも知れない。無論、そんなことを一々、押田部長に確かめはしなかったが。
「ああ、民放ではTBSが午後8時55分からJNNフラッシュニュースを流すから大川検事、中川事務官、その時刻に間に合うよう、高島平署に向かってくれ…、いや、その頃にはもう高島平署の前では恐らくマスコミ陣が生垣を作っているだろうから、彼らに見せ場を撮らせてやる必要から午後8時40分頃に高島平署の前に車を滑り込ませろ」
「それから5分間ほど、浅井事務官を迎えに訪れた我々、特捜を撮らせてやれば良いんですね?」
大川検事もまた、飲み込みの早さ、良さを見せ付けた。
「そういうことだ。そして午後8時45分に署に入れ」
「なるほど、釈放の手続には5分ほど見込むとして、署から出て来られるのが午後8時50分頃、ちょうどTBSでもJNNフラッシュニュースを流し始める頃ですね」
「そういうことだ。そうすればNHKとTBSの二社だけだが、浅井事務官の釈放を、つまりは警察の大不祥事をリアルタイムでお届けしてくれる」
それこそが押田部長が底意地の悪い笑みを浮かべた理由であった。特捜部長としての立場がそうさせるのかも知れなかった。
「そして10分間、いや、それ以上の間、さらにマスコミ陣に我々、特捜を…、いや、今度は浅井事務官ともども、マスコミに撮らせると、そういうことですね?」
「そうだ10分後の午後9時からはNHKではニュースウオッチ9へと流れ込むからな。NHKではそのまま生中継で警察の大不祥事をお届けしてくれるに違いない」
押田部長は大川検事と中川事務官に対してマスコミ対応について、と言うよりは警察の不祥事をアピールするための段取りについて詳しくレクチャーすると二人を送り出した。
田林主任検事は押田部長にそう告げて腰を折ると、徳間事務官ともども、特捜部長室をあとにし、志貴と村野事務官もそれにならってやはり腰を折ると、田林主任検事と徳間事務官の後を追うようにして特捜部長室を辞した。
特捜部長室から一気に4人が去ると、押田部長は残っていた大川検事と中川事務官に対して意外なことを命じた。いや、それは俺にとっては、という意味であり、特捜部にとっては意外でも何でもなかったかも知れない。むしろ当然かも知れなかった。
「大川検事、中川事務官」
押田部長は二人の名を呼ぶと、二人を直立不動にさせた。
「悪いが、高島平警察署まで足を運んではくれないか?」
押田部長がそう告げただけで、大川検事にしろ中川事務官にしろその意味するところを察した。
「浅井事務官のガラを受け出してくれば良いんですね?」
中川事務官が尋ねると、押田部長はうなずいた。
「それじゃあ…、浅井さんは釈放されるんですね?」
俺が尋ねると、押田部長はうなずいた。
「そりゃそうですよね…、何しろ浅井さんを痴漢冤罪で嵌めた草壁忍と、それに田島が虚偽告訴でしたっけ?そいつで逮捕され、あまつさえ、草壁忍の供述調書を前もって偽造していた容疑で青木文夫でしたっけ?刑事組織犯罪対策課の強行犯係に所属するその青木とさらに、課長の石田までが現行犯逮捕された今となっては…」
俺はそう言いかけるとつい、思い出し笑いをし、すると押田部長にしろ、それに大川検事や中川事務官までもが俺につられて苦笑した。
俺たちがつい噴き出したのは他でもない、石田が現行犯逮捕されるに至った経緯、すなわち村野事務官の「大立ち回り」を聞かされていたからだ。語ってくれたのは志貴であり、その時、そばにいた村野事務官はさすがに恥ずかしそうにしていたが。
「それはそうと、どうして浅井さんが釈放されることを部長がご存知なので?」
俺がそう尋ねると押田部長はこれまた意外なことを打ち明けた。
「無論、高島平署から連絡があったからだよ」
「浅井さんを釈放するから迎えに来てくれ、とでも?」
「ああ」
「でも、そういうのは普通…」
「弁護士か、家族に連絡がいくもの、だろ?」
「ええ…」
「浅井事務官は弁護士を選任していなかったんだよ」
「でもそれなら…」
「それに生憎…、と言っては失礼かも知れないが、独身なんだよ」
「えっ…、浅井さん、奥さんいないんですか?」
「ああ」
「それは…」
俺がそう言いかけると、押田部長は俺の続きの言葉を封じるかのように、
「死別したわけでもなければ、離婚したわけでもない」
そう教えてくれたのであった。
「ああ…、元々、独り身だったと…」
「そうだ」
「それで浅井さんは押田部長に迎えに来て欲しいと頼んだわけですか?」
「いや、俺ではなく、特捜部の検事に迎えに来て欲しいと…、高島平署からそう連絡があった」
「そうですか…、で、浅井さんはいつ釈放されるんですか?」
「午後8時頃に釈放するので、その頃に特捜検事をよこして欲しいと…」
「えっ…、って今はもう午後8時前…、ってか5分前じゃないですか…」
特捜部長室の壁掛け時計の針は既に午後7時55分を刻んでいた。
「そうだが?」
押田部長はさも当然といった調子で答えたので、俺を困惑させた。
「今から大川さんや中川さんを差し向けたんじゃ、間に合わないでしょう…」
ここ霞ヶ関にある東京地方検察庁から板橋にある高島平警察署まではどんなに急いだところで、それこそ車を飛ばしたところで30分程度はかかる。押田部長は一体、何を考えているのかと、俺は首をかしげた。
するとそんな俺の胸のうちの疑問に気付いたのか、押田部長は笑みを、それも底意地の悪い笑みを浮かべて俺の疑問に答えてくれた。
「吉良君はきっと疑問に思っていることだろう。どうしてもっと早くに大川検事と中川事務官を高島平署へと差し向けないのか、と…」
「ええ、正しく…」
「まぁ、これを見たまえ…」
押田部長はそう言うと、テレビのリモコンに手を伸ばした。この特捜部長室にはテレビも備え付けられていた。
押田部長はテレビをつけるとNHKにチャンネルを合わせた。
すると画面には見覚えのある場所がデカデカと映し出されていた。他でもない、高島平警察署であった。
「これは…」
「昨日、都の迷惑防止条例違反…、痴漢容疑で現行犯逮捕、高島平警察署へとその身柄が移送され、今では署の刑事組織犯罪対策課の強行犯係によって強制わいせつ容疑での取調べを受けている検察事務官の浅井光一、実は冤罪で、現役の警視庁刑事が女とグルになって浅井事務官を嵌めた…、刑事と女は既に地検特捜部で身柄を押さえており、今夜の8時30分過ぎにも浅井事務官は高島平警察署から釈放される…、そうマスコミに伝えてやったのさ…」
押田部長は悪びれる様子もなくそう答えた。
「つまり…、マスコミにリークしたってことですか?」
「早い話がそうだ」
「なるほど…、これがいわゆる特捜リークですか…」
「そういうことだ。そしてリークの効果はどうやらてきめんのようだな…」
押田部長は再び、テレビ画面の方へと目を転じると、満足気な表情となった。
「今はもう…、午後7時58分だ。今日は火曜日で、普段ならもうこの時刻、NHKでは歌謡番組を流すはずだが、ほれ、この通り…」
臨時ニュースを流していることに押田部長はいよいよ満足した様子であった。
それでもそれから2分ほど、高島平警察署の映像が流された後、すなわち2分後の午後8時ジャストになるといつもの歌謡番組が流れ始めた。
「何だ、もう終わりか…」
押田部長はそんな不満を口にしたものの、すぐに気を取り直して、
「まぁ、良いか…、45分後にはまた、流れるだろう…」
そんなことを口にした。
「45分後って…、ああ、首都圏ニュース845、でしたっけ?」
「そうだ。まぁ、いつもなら…、いつもの火曜日のNHKなら午後7時57分まで…、午後7時30分から57分まで、さらめしだったか、実に下らん料理バラエティを流しており、それが終わるのが午後7時57分。だからこの臨時ニュースが流れ始めたのも恐らくは午後7時57分からだろう…」
「それじゃあついさっきから流れたわけですか?臨時ニュース、っつか高島平警察署の映像が…」
「ああ、浅井事務官が釈放されるのは午後8時30分過ぎだとマスコミに予告してやったから、今の段階では…、先ほどの午後8時前の段階では3分間程度、高島平警察署の映像を流せば十分だろうと、それでまぁ、高島平署の前の映像でお茶を濁したんだろう…」
「なるほど…」
「それでだ、いつもの火曜日のNHKならばだ、料理バラエティ番組が終了する午後7時57分で、それからすぐに45分間の歌謡番組が始まる」
「視聴者を別のテレビ…、民放に移させないためですね?だから午後7時57分だなんて、中途半端な時間から放送を始める…、と言ってもこれは何もNHKに限った話ではありませんが…」
「ああ。その通りだ。ともあれ、その45分間の歌謡番組が終了するのが午後8時42分。そして午後8時42分から首都圏ニュースが始まる午後8時45分までの3分間、おしばんだったか、まぁ、これもさらめし以上に実に下らん番組紹介が挟まるんだが、今夜はその午後7時57分から始まるはずの歌謡番組を3分間、繰り下げて放映したということは3分間の番組紹介は今日はやらないんだろう…」
押田部長はスラスラとNHKの番組表をそらんじてみせた。特捜部長ともなるとリークが日常茶飯事で、それゆえテレビ局の番組表にも自然と通じるものなのかも知れない。無論、そんなことを一々、押田部長に確かめはしなかったが。
「ああ、民放ではTBSが午後8時55分からJNNフラッシュニュースを流すから大川検事、中川事務官、その時刻に間に合うよう、高島平署に向かってくれ…、いや、その頃にはもう高島平署の前では恐らくマスコミ陣が生垣を作っているだろうから、彼らに見せ場を撮らせてやる必要から午後8時40分頃に高島平署の前に車を滑り込ませろ」
「それから5分間ほど、浅井事務官を迎えに訪れた我々、特捜を撮らせてやれば良いんですね?」
大川検事もまた、飲み込みの早さ、良さを見せ付けた。
「そういうことだ。そして午後8時45分に署に入れ」
「なるほど、釈放の手続には5分ほど見込むとして、署から出て来られるのが午後8時50分頃、ちょうどTBSでもJNNフラッシュニュースを流し始める頃ですね」
「そういうことだ。そうすればNHKとTBSの二社だけだが、浅井事務官の釈放を、つまりは警察の大不祥事をリアルタイムでお届けしてくれる」
それこそが押田部長が底意地の悪い笑みを浮かべた理由であった。特捜部長としての立場がそうさせるのかも知れなかった。
「そして10分間、いや、それ以上の間、さらにマスコミ陣に我々、特捜を…、いや、今度は浅井事務官ともども、マスコミに撮らせると、そういうことですね?」
「そうだ10分後の午後9時からはNHKではニュースウオッチ9へと流れ込むからな。NHKではそのまま生中継で警察の大不祥事をお届けしてくれるに違いない」
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