追放された聖女は転職する~呪いの魔女希望です~

京月

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第四話

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 ここはマリウスの自宅の一室。
 ジーナはマリウスから呼び出しを食らっていた。

 マリウスは自室の鏡の前で様々なポーズをとっている。


「俺は今日も美しい。そうは思わないか」


「……」


「最近無視が多いな。友達の家を潰したことやっぱり怒っているのか?」


「!!よくもそんな簡単にルナのことを口にできますね」


「やっぱりそうなのか。別にお前が怒ろうと俺はどうでもいいがこの際だ一応謝っておこう、すまなかった」


 !?どういうこと。あのマリウスが私に頭を下げている。
 急にどうしたというの…今回も私を自室に招くなんて今までなかったのに。


「それをふまえてお前に話しておくことがある」


 マリウスは部屋にある机の引き出しから一枚の書類を取り出す。


「婚約の破棄を成立させるための書類だ。これにサインしてくれ」


 マリウスが私との婚約を破棄!?
 願ってもないことだけどうしてこのタイミングで?


「疑いが隠せていないぞ、もう少しポーカーフェイスを学んだほうがいい。まぁ疑うのも無理はないが俺にも人間の感情がある。ジーナの友人には悪いことをした。これは本心だ」


 マルクスは書類とペンを机に置く。


「せめてもの罪滅ぼしと思ってくれ」


「…わかりました」


 婚約が破棄できるなら書く以外に選択肢はない。
 私は書類に自分の名前を書いた。


「これでお前との婚約は破棄された」

 
 するとマルクスはこの時を待っていたかのような笑顔になる。
 そして先ほど私が書いた書類を割いた。
 正確には裏面に貼ってあったもう一枚の紙を割いて取り出したのである。



「なんですかその書類は?」


「これか?これはお前が行った聖女の権力乱用についての完璧な証拠だよ」


「そ、そんなの私はしていない!!」


「そうだろうな。お前はそんなことをしていない。だがこの書類が無い事実をある事実にしてしまったのだよ」


 やられた!あの書類には私が書いた私の名前が写っている。
 あの書類があれば私は無実でも罰を受ける…

「何が目的?」


「婚約破棄と聖女ジーナの追放」


「婚約破棄はわかる、私もあなたが嫌いだから。でも私を追放したいのはなんで?」


「聖女の立場を奪うため」


「…あなた女だったの?」


 流石にこの回答に面を食らったのか笑顔がひきつるマリウス。


「そんなわけないだろ。君から聖女の立場を奪い新たな聖女を立てるのさ、"派手な聖女を"」


 トントン
 
 部屋の扉が誰かに叩かれた。
 マルクスは部屋の扉に近づき開ける。
 そこにはきれいな女性の人が立っていた。


「初めまして、元聖女様。私はルーネス、マルクス様の妻となり、次の聖女となる女です」
 
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