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出会いは暗殺
エピソード5
しおりを挟む「好きになっちゃったみたいって…」
暗殺者がターゲットを殺さないなんて
そんなこと有り得るのだろうか?
いや、まさにそれが今の現状である。
「ん?言葉の通りだよ。君に惚れた。
だから君を殺すのもやめた。」
「それって大丈夫なんですかね?一応依頼者とかいるんですよね…?」
「ずいぶん冷静だね。そんなところも魅力的だよ。依頼に関して多分大丈夫だよ。前払いされてないし、第一俺がもしこの依頼を放棄したとしても俺を殺せるやつは誰もいないから。」
と彼はいいながら微笑んだ。
彼はかなり凄腕の暗殺者なのだろう。
リーゼがそんなことを考えていると
「リィ」
「…へっ?」
「君リーゼって名前でしょ?だからリィって呼ぶね。俺のことはルイって呼んで。」
「えーっと、ルイさん?」
「ルイ。さんとかいらないよ。」
「ルイ」
「うん。リィはいい子だね。」
と、彼は嬉しいそうにいいながら
リーゼの頬にキスをした。
「!」
リーゼは突然のことだったので
頬を手で押さえながら赤面した。
「リィ。これからも会いに来るからよろしくね。ちゃんとあったまって寝るんだよ?」
リーゼは頭を縦に振って頷いた。
「じゃぁ、おやすみ。」
ルイはそう言ってリーゼの額にキスをして闇夜に消えていった。
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