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第10話 美少年の奮闘と忍耐の犬
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夜が明けると、鳥から聞いた話をリアムに伝え、早速会いに行くことにした
馬で行くと何日もかかる距離だったが、体を大きくしてリアムを乗せ、街道や草原を駆け抜けた。
猛スピードで駆け抜けたから、リアムのことが心配だったが、楽しそうにはしゃいでいたから安心した。
俺も思いっきり走れててすっきりした。
もう完全に犬になっているなあ……。
到着まで、まる一日かかってしまったが、リアムと初めての野宿を経験できて楽しかった。
※
鳥から聞いた村は、自然に囲まれた長閑なところだった。
ぽかぽかなお日様の下を、尻尾を振りながらリアムと一緒に歩く。
家屋はいくつかあって、生活感はあるものの人気はない。
村人全員行方不明になったのだろうか? と心配しながらうろうろしていると、ようやく第一村人のおばあさんと出会った。
「まあ! なんて綺麗な子なの! それに素敵なわんちゃん!」
優しい目じりをした白髪のおばあさんは、そう歓声をあげて近づいて来た。
今の俺は馬と同じくらい大きな犬なので、割と怖いと思うのだが、平気な様子で撫でてきた。
知らない人に触られるのはちょっと嫌だったが、おばあさんの手には悪い気がしなかった。
リアムも俺を褒められて嬉しそうだった。
おばあさんに『この村にいる腕が立つ男』について聞いてみると、それは『ベルント』という男だと教えて貰った。
そして、住んでいる家の場所も聞いた。
礼を言っておばあさんと別れ、道なりに進んでいくと、聞いていた特徴と合う家を見つけた。
家の前を見ると、大男が黙々と薪を割っていた。
傍らには薪の山ができている。
おばあさんは「力仕事を引き受けてくれたり、みんなに薪を分けてくれる人」と言っていたから、村の人の分も割っているのだろう。
ベルントは背が高く、体の厚みもあってどっしりとした体格の男だった。
ひげ面だが、中々男前だ。
剣より大斧を振り回していた方が似合いそう。
「僕、行ってくるね」
リアムには、事前に鳥から貰った忠告を伝えていた。
『男に会えたら、一人で頼みに行け。王族としてはなく、一人の人間として、強くなりたいって思いだけでぶつかってこい』
ちゃんとそれを思い出したようで、リアムは深呼吸して歩き出した。
かなり緊張しているようで、手と足が揃って出ている。
がんばれ、リアム!
俺は100メートルほど離れたところから見ているので、普通なら遠くで会話するリアムの声は聞こえない。
でも、神獣である俺の耳は、集中すればどんなに遠くても音を拾える。
つまり、リアムの声ならどこだって拾う!!
鳥は一人で頑張らせろ、と言っていたけれど、俺は過保護なので何かあったらすぐに助けに行くぞ!
リアムはベルントの前に立つと、綺麗にお辞儀した。
「ベルント様にお願いがあって参りました! リアムと申します! どうか、僕に剣の稽古をつけて頂けないでしょうか!」
「…………」
ベルントはちらりとリアムを見たが、それ以上のリアクションはない。
黙々と薪割を続けている。
堅物元騎士、という感じでかっこいいとは思うが、うちの可愛いリアムを無視するのは感心しない。
睨んでいると、ベルントが斧を止め、こちらを見た。
あれ、俺に気づいた? と思ったが、すぐに視線を戻して薪割を再開した。
それから、リアムは無視され続けたが、自主的に薪割の手伝いをしながら、お願いも続けた。
がんばっている姿を見ていると泣けてきた。
俺の主はなんて健気なんだ……!
結局、リアムは夜になっても無視され続けた。
俺は話せるように人型になって、リアムを労いに行った。
「リアム、がんばったな」
頭を撫でると、リアムは力なく笑ったが、とても悔しそうな表情だった。
「昼間のおばあさんに、空き家を使う許可を貰ってきたから、今日はそこで休もう」
長期戦になりそうなことを悟った俺は、寝る場所を確保しておいたのだ。
大きな犬を連れた子どもの保護者だと名乗ると、おばあさんは色々親切にしてくれた。
最初は少し不審がられたが……。
動物たちに頼んで集めて貰った果実が、ここでも役に立った。
果実の山をどうぞ、と差し上げたら、とても感謝してくれたのだ。
この村には、あと数人のご老人がいたが、おばあさんからおすそ分け貰った人たちもお礼を言いに来てくれたので、リアムのことを頼んでおいた。
これでこの村にいる間は、問題なく過ごせるだろう。
そうやって、ボロくても清潔で安心できる寝床を確保したわけだが、リアムを連れてその家に着くと、おばあさんがシチューを持ってきてくれた。
この森も夜は冷えるから、温かいシチューはとても助かった。
「こんなに美味しいシチューを食べたのは久しぶりだ」
肉がない質素なものだったが、リアムはとても喜んでいた。
前回食べた『美味しいもの』は、亡くなったリアムの母が作ったものだったのかもしれない。
この村に来て、リアムは人の温かさを感じることもできた。
さらに鳥には感謝だ。
「それにしても……。今日のリアムは、リアムに門前払いをくらって振られた俺みたいだったな」
人型のときにそう言うと、リアムは笑っていた。
「じゃあ、ベルントさんともきっと、今の僕とレオみたいに仲良くなれるね」
「……それは複雑だ。ベルントと仲良くする時間があるなら、俺を構ってくれ」
そうお願いすると、もっと笑っていた。
リアムの笑顔が消えない限りは、俺は出しゃばらないように見守ろう。
夜は寒いので犬の姿に戻り、いつも通りにリアムとくっついて温まりながら眠ったのだった。
※
翌日――。
リアムは朝早くから、ベルントの元に向かった。
だが、昨日と同じようにひたすら無視されている。
それでも、がんばって自主的にお手伝いをしている。
薪割も「やらせてください!」とお願いしてやり始めた。
『えらい、えらすぎるぞ、リアム!』
そんな日が三日ほど続いた。
鍛えるにも日数が必要だし、狩猟大会に間に合うのか。
そんなことを考えて、俺はそわそわし始めた。
でも、リアムは「間に合わなくても仕方ないよ」と落ち着いていた。
さすが俺の主。絶対大物になる。
空いた時間で走ったり、剣を振ったりして、独自に鍛えることも続けている。
ベルントよ、そろそろ話しくらい聞いてくれてもいいんじゃないか!?
説得に加わりたい気持ちを押さえて見守っていたら――。
「ベルントさん、教えておやりなさいよ」
「そうよ。こんなにまじめにやっているんだから」
「子どもに教えを与えるのは、大人の役割だよ」
たまたま遭遇したおじいさんおばあさんたちが、そう助言するようになった。
俺の果実の功績もあると思うが、それよりも出会うと必ず笑顔で挨拶をし、困ったことがあったらお手伝いをしていらリアムの味方になってあげたい、という気持ちが強いようだ。
俺も離れたところから「そうだそうだ! 教えてやれ!」と念を送る。
すると、大きくため息をついたベルントが初めてリアムに声をかけた。
「お前はどうして剣を習いたいんだ?」
「僕は……今までは逃げたり、守られてばかりでした。でも……これからは、自分の力で戦えるようになりたいです! 大切な人を、これからは僕が守れるようになりたいです!」
リアムの立派な言葉に、俺は号泣だ。
これで「教えない」なんて言われたら、俺は問答無用でかみつく!
そう思いながら見守っていたら――。
「甘やかしはしないぞ」
「!」
リアムの驚いた顔が喜びに変わっていく。
よかった……!
おばあちゃんたちも「よかったわねえ」と一緒に喜んでくれている。
『リアム、やったな!』
俺もすぐにリアムに駆け寄り、ぐりぐりと頭をこすりつけた。
リアムに思いっきりじゃれていたら、ベルントが俺を見ていることに気がついた。
『何だ?』
「その犬は……やはりただの犬ではないな。聖獣か?」
元騎士だから、聖獣のことは知っているらしい。
ときおり視線を感じたが、聖獣だと思ったから見ていたのか?
「レオは聖獣よりすごい神獣なんです!」
リアムが自慢げに言ったので、俺も誇らしげに遠吠えをした。
すると、ずっと無表情だったベルントが目を見開いた。
感情を出さないベルントを驚かせることができてほくそ笑んでいたら、俺は衝撃的なことを言われた。
「リアムに教えてやってもいいが、その間は神獣と離れているのが条件だ」
「え」
『え』
俺とリアムの声が重なった。
そんな……なんで!?
馬で行くと何日もかかる距離だったが、体を大きくしてリアムを乗せ、街道や草原を駆け抜けた。
猛スピードで駆け抜けたから、リアムのことが心配だったが、楽しそうにはしゃいでいたから安心した。
俺も思いっきり走れててすっきりした。
もう完全に犬になっているなあ……。
到着まで、まる一日かかってしまったが、リアムと初めての野宿を経験できて楽しかった。
※
鳥から聞いた村は、自然に囲まれた長閑なところだった。
ぽかぽかなお日様の下を、尻尾を振りながらリアムと一緒に歩く。
家屋はいくつかあって、生活感はあるものの人気はない。
村人全員行方不明になったのだろうか? と心配しながらうろうろしていると、ようやく第一村人のおばあさんと出会った。
「まあ! なんて綺麗な子なの! それに素敵なわんちゃん!」
優しい目じりをした白髪のおばあさんは、そう歓声をあげて近づいて来た。
今の俺は馬と同じくらい大きな犬なので、割と怖いと思うのだが、平気な様子で撫でてきた。
知らない人に触られるのはちょっと嫌だったが、おばあさんの手には悪い気がしなかった。
リアムも俺を褒められて嬉しそうだった。
おばあさんに『この村にいる腕が立つ男』について聞いてみると、それは『ベルント』という男だと教えて貰った。
そして、住んでいる家の場所も聞いた。
礼を言っておばあさんと別れ、道なりに進んでいくと、聞いていた特徴と合う家を見つけた。
家の前を見ると、大男が黙々と薪を割っていた。
傍らには薪の山ができている。
おばあさんは「力仕事を引き受けてくれたり、みんなに薪を分けてくれる人」と言っていたから、村の人の分も割っているのだろう。
ベルントは背が高く、体の厚みもあってどっしりとした体格の男だった。
ひげ面だが、中々男前だ。
剣より大斧を振り回していた方が似合いそう。
「僕、行ってくるね」
リアムには、事前に鳥から貰った忠告を伝えていた。
『男に会えたら、一人で頼みに行け。王族としてはなく、一人の人間として、強くなりたいって思いだけでぶつかってこい』
ちゃんとそれを思い出したようで、リアムは深呼吸して歩き出した。
かなり緊張しているようで、手と足が揃って出ている。
がんばれ、リアム!
俺は100メートルほど離れたところから見ているので、普通なら遠くで会話するリアムの声は聞こえない。
でも、神獣である俺の耳は、集中すればどんなに遠くても音を拾える。
つまり、リアムの声ならどこだって拾う!!
鳥は一人で頑張らせろ、と言っていたけれど、俺は過保護なので何かあったらすぐに助けに行くぞ!
リアムはベルントの前に立つと、綺麗にお辞儀した。
「ベルント様にお願いがあって参りました! リアムと申します! どうか、僕に剣の稽古をつけて頂けないでしょうか!」
「…………」
ベルントはちらりとリアムを見たが、それ以上のリアクションはない。
黙々と薪割を続けている。
堅物元騎士、という感じでかっこいいとは思うが、うちの可愛いリアムを無視するのは感心しない。
睨んでいると、ベルントが斧を止め、こちらを見た。
あれ、俺に気づいた? と思ったが、すぐに視線を戻して薪割を再開した。
それから、リアムは無視され続けたが、自主的に薪割の手伝いをしながら、お願いも続けた。
がんばっている姿を見ていると泣けてきた。
俺の主はなんて健気なんだ……!
結局、リアムは夜になっても無視され続けた。
俺は話せるように人型になって、リアムを労いに行った。
「リアム、がんばったな」
頭を撫でると、リアムは力なく笑ったが、とても悔しそうな表情だった。
「昼間のおばあさんに、空き家を使う許可を貰ってきたから、今日はそこで休もう」
長期戦になりそうなことを悟った俺は、寝る場所を確保しておいたのだ。
大きな犬を連れた子どもの保護者だと名乗ると、おばあさんは色々親切にしてくれた。
最初は少し不審がられたが……。
動物たちに頼んで集めて貰った果実が、ここでも役に立った。
果実の山をどうぞ、と差し上げたら、とても感謝してくれたのだ。
この村には、あと数人のご老人がいたが、おばあさんからおすそ分け貰った人たちもお礼を言いに来てくれたので、リアムのことを頼んでおいた。
これでこの村にいる間は、問題なく過ごせるだろう。
そうやって、ボロくても清潔で安心できる寝床を確保したわけだが、リアムを連れてその家に着くと、おばあさんがシチューを持ってきてくれた。
この森も夜は冷えるから、温かいシチューはとても助かった。
「こんなに美味しいシチューを食べたのは久しぶりだ」
肉がない質素なものだったが、リアムはとても喜んでいた。
前回食べた『美味しいもの』は、亡くなったリアムの母が作ったものだったのかもしれない。
この村に来て、リアムは人の温かさを感じることもできた。
さらに鳥には感謝だ。
「それにしても……。今日のリアムは、リアムに門前払いをくらって振られた俺みたいだったな」
人型のときにそう言うと、リアムは笑っていた。
「じゃあ、ベルントさんともきっと、今の僕とレオみたいに仲良くなれるね」
「……それは複雑だ。ベルントと仲良くする時間があるなら、俺を構ってくれ」
そうお願いすると、もっと笑っていた。
リアムの笑顔が消えない限りは、俺は出しゃばらないように見守ろう。
夜は寒いので犬の姿に戻り、いつも通りにリアムとくっついて温まりながら眠ったのだった。
※
翌日――。
リアムは朝早くから、ベルントの元に向かった。
だが、昨日と同じようにひたすら無視されている。
それでも、がんばって自主的にお手伝いをしている。
薪割も「やらせてください!」とお願いしてやり始めた。
『えらい、えらすぎるぞ、リアム!』
そんな日が三日ほど続いた。
鍛えるにも日数が必要だし、狩猟大会に間に合うのか。
そんなことを考えて、俺はそわそわし始めた。
でも、リアムは「間に合わなくても仕方ないよ」と落ち着いていた。
さすが俺の主。絶対大物になる。
空いた時間で走ったり、剣を振ったりして、独自に鍛えることも続けている。
ベルントよ、そろそろ話しくらい聞いてくれてもいいんじゃないか!?
説得に加わりたい気持ちを押さえて見守っていたら――。
「ベルントさん、教えておやりなさいよ」
「そうよ。こんなにまじめにやっているんだから」
「子どもに教えを与えるのは、大人の役割だよ」
たまたま遭遇したおじいさんおばあさんたちが、そう助言するようになった。
俺の果実の功績もあると思うが、それよりも出会うと必ず笑顔で挨拶をし、困ったことがあったらお手伝いをしていらリアムの味方になってあげたい、という気持ちが強いようだ。
俺も離れたところから「そうだそうだ! 教えてやれ!」と念を送る。
すると、大きくため息をついたベルントが初めてリアムに声をかけた。
「お前はどうして剣を習いたいんだ?」
「僕は……今までは逃げたり、守られてばかりでした。でも……これからは、自分の力で戦えるようになりたいです! 大切な人を、これからは僕が守れるようになりたいです!」
リアムの立派な言葉に、俺は号泣だ。
これで「教えない」なんて言われたら、俺は問答無用でかみつく!
そう思いながら見守っていたら――。
「甘やかしはしないぞ」
「!」
リアムの驚いた顔が喜びに変わっていく。
よかった……!
おばあちゃんたちも「よかったわねえ」と一緒に喜んでくれている。
『リアム、やったな!』
俺もすぐにリアムに駆け寄り、ぐりぐりと頭をこすりつけた。
リアムに思いっきりじゃれていたら、ベルントが俺を見ていることに気がついた。
『何だ?』
「その犬は……やはりただの犬ではないな。聖獣か?」
元騎士だから、聖獣のことは知っているらしい。
ときおり視線を感じたが、聖獣だと思ったから見ていたのか?
「レオは聖獣よりすごい神獣なんです!」
リアムが自慢げに言ったので、俺も誇らしげに遠吠えをした。
すると、ずっと無表情だったベルントが目を見開いた。
感情を出さないベルントを驚かせることができてほくそ笑んでいたら、俺は衝撃的なことを言われた。
「リアムに教えてやってもいいが、その間は神獣と離れているのが条件だ」
「え」
『え』
俺とリアムの声が重なった。
そんな……なんで!?
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