13 / 16
第13話 神獣の怒り
しおりを挟む
「おい! 子供に矢が刺さったぞ!」
『!!!!』
信じられない光景に、心臓の音がうるさくなった。
倒れているリアム流れる赤い血がどんどん広がっていく――。
「こ、子供が急に飛び出てくるから……!」
「だからって! お前……子供を殺しちまったぞ!」
――殺した?
『そ、そんな……嘘、だろ……』
リアムが……死んだ?
俺のリアムが……?
そう思った瞬間、自分の中で何かが噴き出した。
冷静な俺もいて、「まだ間に合うかもしれない。早くリアムを助けないと……」と思うのに、「リアムを死なせた奴を始末しなければいけない」という思いがどんどん膨らんでいく――。
リアムの血で、俺の視界も真っ赤に染まっていくようだった。
俺のリアムを殺したのは誰だ?
俺のリアムを苦しめたのは誰だ?
俺のリアムを一人ぼっちにしたのは誰だ?
絶対に始末しなければいけない。
誰一人生きて残しちゃいけない――。
「……ッチ、愚図め! みなさん! 悲しい事故が起きてしまいました! でも、予定通りに我々は魔物の始末をしま――」
『……うるさい』
一番のリアムの『害』が……取り除かなければいけない『害』が何かほざいている。
「…………? ……ひっ! な、なんだお前……!!」
俺を斬ろうとしていたアベルが、こちらを見て怯えている。
その様子にも殺意が増す――。
『なんてこと……これはまずいわ! 神獣! 落ち着きなさい! あなたがするべきことは他にあるでしょう! 神の力を抑えなさい!』
鳥の声がぼんやりと聞こえるが、今は邪魔でしかない。
『何が悲しい事故、だ。お前が始めたことの結果だ。お前のせいで――』
赤い血を流して倒れているリアムしか、俺の目には入らない。
『……絶対に許さない』
沸々と沸き上がる怒りが全身をめぐる。
俺の体が、勝手に人の姿になっていく――。
ただ、体が真っ黒だから、いつもの姿とは違うかもしれない。
まあ、俺の姿なんてどうでもいいが、こいつらを断罪するためには、人の言葉を話す姿になったのはちょうどいいかもしれない。
「お前達がリアムを殺したんだ」
俺の姿を見て、周囲がざわめいている。
恐怖の色が一帯に広がっていく。
怒りに呼応するように、空を黒い雲が覆い始めた。
暗くなった空に、ゴロゴロという不穏な音が響く。
「魔物が人型に……? 全身に纏った禍々しい気配はなんなの!?」
「うるせえな……黙れよ……俺の質問にだけ答えろ! リアムを殺したのは誰だ!!」
俺の怒声と共に、周囲にバリバリと音を立てて雷が落ちる。
それと同時に悲鳴が広がり、俺やリアムを取り囲っていた人間たちが離れていく。
逃がすわけないだろ?
動けなくなるように、全員の足を麻痺させた。
足が動かすことができなくなり、バタバタと人が倒れて行く。
そんな中、足元にいた、這って逃げようとしている奴の首根っこを掴んで持ち上げた。
「リアムを殺したのはお前か?」
「ひいいっ!! ち、違います! 矢を放ったのはあいつです!」
指さされた男は、今捕まえた男よりも必死に這いながら、遠くに行こうとしていた。
「わ、私はっ悪くない! あの子が飛び出すから……! そもそも、矢を放ったのは、アベル王子様の言う通りにしただけで――!」
その声を聞いた参加者達が、一斉にアベルを見た。
アベルも他の参加者と同じように、近くに転がっていたが、生意気そうに必死に起き上がろうとしていた。
冷めた目で見下ろす俺を見ると、怯えているのを隠して睨んできた。
「な、なんだ! わ、私は魔物を倒せと言っただけだ!」
アベル――。
本当にどうしようもない奴だ。
泣いて詫びれば、まだ可愛げがあったが……。
こんな奴のせいで、俺のアベルが……。
「お前のせいで……お前のせいで!!」
アベルの首を掴み、空へと掲げる。
「ひっ! ぐいぅっ……ぐっ……!」
ゴミが苦しそうに藻掻いているが、そんなこと構わない。
「お前の母親は、リアムの母を殺した! そして! お前はリアムを殺した!」
俺の糾弾に、周囲がざわつく。
「そんな噂があったけど、まさか本当に?」
「ち、ぢがう! ご、殺して、ないっ!」
「嘘をつくな!! お前らのようなゴミ親子は!! 生きる価値がない!!!!」
この場で俺がゴミの始末をしてやる。
首を絞める手に力が入る。
「聖、獣っ……わた、しを……助けろ!!」
「鳥、邪魔するな」
『…………』
鳥は王である俺の命令には背けない。
だから、アベルを助けることはない。
「なに、しでるっはやぐ、たす、けろっ!」
『…………はあ』
俺の命令を受けて静観していた鳥だったが……何を思ったのか、体を人のものに変えた。
あんなに馬鹿にしていた『人化』を行ったようだ。
「…………っ!? お、お前っも、ひ、人型に……なれたのか! とに、かく、助けろ!」
「わたくしは、あなたを助けることができない」
「なんで、だよっ」
「契約者だから、説明くらいしてあげるわよ。そのために、虫唾が走る人型になったのだから。ただの聖獣であるわたくしが、王である神獣に勝てるわけがないじゃない。それに、聖獣を含め、すべての獣は神獣に従うのが道理よ」
鳥の言葉を聞き、アベルが目を見開いた。
「神獣、だと? この魔物が?」
周囲が一層ざわついた。
神獣を知らなくても、聖獣よりも高位であることは分かったのだろう。
「手を、どうか手をお離しください! ご容赦を……! 神獣様!」
意識はしていなかったのだが、上に設置されていた観覧席には麻痺をかけていなかったようで、一人の男が駆け寄って来た。
王妃の隣にいた、一番高貴な服を纏っている者――。
「……お前はリアムの父――王だな」
「は、はいっ……」
こいつのせいで……リアムは寂しい人生を送っていたのだ!
「リアムの母が殺された上、リアムはひとりぼっちでつらい日々を送っていたというのに……お前は今まで何をしていた!!」
怒りに任せ、アベルを王に投げつけた。
「うぐっ!」
「……っく!」
衝突した二人は痛みでうめき声をあげたが、王はすぐに体勢を整え、俺の前で土下座をした。
「も、申し訳ありません! わ、私は……王妃の背後にいる貴族達の機嫌を損なうわけにはいかず、レオニーとリアムを十分に救うことができませんでした!!」
「謝るのは俺じゃないだろ!!」
俺が怒鳴る度に稲妻が走り、周囲が怯えるのが鬱陶しい。
「はい!! レオニー……リアム……許してくれ……すまない……!!」
「……許されるわけがないだろ。レオニーさんとリアムは戻って来ないんだよ!!」
「すみません! すみません……」
一応、このクズに後悔はあるらしい。
だからと言って、リアムとリアムの母が救われることはない。
でも、俺の怒りを鎮めるチャンスはくれてやろう。
「王。王妃とアベルの首をこの場で切り落とせ! そうすれば怒りを沈めてやる。……できないなら、俺はこの国を滅ぼす」
「そ、そんな……」
「早くしろ!!!!」
硬直する王の隣では、アベルが怯えて泣きだした。
観客席にいる王妃の顔も恐怖で歪んでいる。
「お許しくださいお許しくださいお許しください」
「神獣様……ごめんなさい……もう何もしません!」
アベルと王が、震えながら許しを請う。
「もう何もしません、だ? 遅いんだよ……もうリアムはいないんだ。お前だけは、絶対に許さない!!!!」
俺は怒鳴りながら、周囲を黒い業火で覆った。
それと同時に、参加者達からは今日一番の悲鳴があがる。
うるさい……お前達だって加害者だ!
「ここにいるほとんどの者が、リアムに起きたことを知っているはずだ! それなのに誰一人、リアム親子に手を差し伸べなかった! 母を殺され、絶望に圧し潰されそうな子供を冷遇し、更なる絶望が待っているのに目を逸らして来たんだ! お前達も同罪だ!!」
俺の絶叫と共に、業火が勢いを増した。
「王! このままでは国が……! わたしめが代わりに王妃と王子の首を……!」
臣下の者が、剣を手に王に許可を求める
「い、嫌よ! 死にたくないわ!」
「私もです! 首を切り落とすなんてあんまりだ!」
人を簡単に殺すくせに、喚くばかりで自らの力で自分を守れない愚か者。
そして、自らの命を守るためなら、どんな命でも差し出す愚か者。
救いようがない連中が騒いでいるが、安心しろ。
お前達はみんないなくなるから。
リアムがいない世界なんて、全部壊せばいい。
俺の体が勝手に変わっていく。
とてもとても、大きな黒い獣に――。
『……もう手遅れね。正気を失った神獣は厄神になり、その身が亡ぶまで破壊を続けるでしょう。……残念ね。あなたは変わっているけど、とても良い神獣だったのに』
『!!!!』
信じられない光景に、心臓の音がうるさくなった。
倒れているリアム流れる赤い血がどんどん広がっていく――。
「こ、子供が急に飛び出てくるから……!」
「だからって! お前……子供を殺しちまったぞ!」
――殺した?
『そ、そんな……嘘、だろ……』
リアムが……死んだ?
俺のリアムが……?
そう思った瞬間、自分の中で何かが噴き出した。
冷静な俺もいて、「まだ間に合うかもしれない。早くリアムを助けないと……」と思うのに、「リアムを死なせた奴を始末しなければいけない」という思いがどんどん膨らんでいく――。
リアムの血で、俺の視界も真っ赤に染まっていくようだった。
俺のリアムを殺したのは誰だ?
俺のリアムを苦しめたのは誰だ?
俺のリアムを一人ぼっちにしたのは誰だ?
絶対に始末しなければいけない。
誰一人生きて残しちゃいけない――。
「……ッチ、愚図め! みなさん! 悲しい事故が起きてしまいました! でも、予定通りに我々は魔物の始末をしま――」
『……うるさい』
一番のリアムの『害』が……取り除かなければいけない『害』が何かほざいている。
「…………? ……ひっ! な、なんだお前……!!」
俺を斬ろうとしていたアベルが、こちらを見て怯えている。
その様子にも殺意が増す――。
『なんてこと……これはまずいわ! 神獣! 落ち着きなさい! あなたがするべきことは他にあるでしょう! 神の力を抑えなさい!』
鳥の声がぼんやりと聞こえるが、今は邪魔でしかない。
『何が悲しい事故、だ。お前が始めたことの結果だ。お前のせいで――』
赤い血を流して倒れているリアムしか、俺の目には入らない。
『……絶対に許さない』
沸々と沸き上がる怒りが全身をめぐる。
俺の体が、勝手に人の姿になっていく――。
ただ、体が真っ黒だから、いつもの姿とは違うかもしれない。
まあ、俺の姿なんてどうでもいいが、こいつらを断罪するためには、人の言葉を話す姿になったのはちょうどいいかもしれない。
「お前達がリアムを殺したんだ」
俺の姿を見て、周囲がざわめいている。
恐怖の色が一帯に広がっていく。
怒りに呼応するように、空を黒い雲が覆い始めた。
暗くなった空に、ゴロゴロという不穏な音が響く。
「魔物が人型に……? 全身に纏った禍々しい気配はなんなの!?」
「うるせえな……黙れよ……俺の質問にだけ答えろ! リアムを殺したのは誰だ!!」
俺の怒声と共に、周囲にバリバリと音を立てて雷が落ちる。
それと同時に悲鳴が広がり、俺やリアムを取り囲っていた人間たちが離れていく。
逃がすわけないだろ?
動けなくなるように、全員の足を麻痺させた。
足が動かすことができなくなり、バタバタと人が倒れて行く。
そんな中、足元にいた、這って逃げようとしている奴の首根っこを掴んで持ち上げた。
「リアムを殺したのはお前か?」
「ひいいっ!! ち、違います! 矢を放ったのはあいつです!」
指さされた男は、今捕まえた男よりも必死に這いながら、遠くに行こうとしていた。
「わ、私はっ悪くない! あの子が飛び出すから……! そもそも、矢を放ったのは、アベル王子様の言う通りにしただけで――!」
その声を聞いた参加者達が、一斉にアベルを見た。
アベルも他の参加者と同じように、近くに転がっていたが、生意気そうに必死に起き上がろうとしていた。
冷めた目で見下ろす俺を見ると、怯えているのを隠して睨んできた。
「な、なんだ! わ、私は魔物を倒せと言っただけだ!」
アベル――。
本当にどうしようもない奴だ。
泣いて詫びれば、まだ可愛げがあったが……。
こんな奴のせいで、俺のアベルが……。
「お前のせいで……お前のせいで!!」
アベルの首を掴み、空へと掲げる。
「ひっ! ぐいぅっ……ぐっ……!」
ゴミが苦しそうに藻掻いているが、そんなこと構わない。
「お前の母親は、リアムの母を殺した! そして! お前はリアムを殺した!」
俺の糾弾に、周囲がざわつく。
「そんな噂があったけど、まさか本当に?」
「ち、ぢがう! ご、殺して、ないっ!」
「嘘をつくな!! お前らのようなゴミ親子は!! 生きる価値がない!!!!」
この場で俺がゴミの始末をしてやる。
首を絞める手に力が入る。
「聖、獣っ……わた、しを……助けろ!!」
「鳥、邪魔するな」
『…………』
鳥は王である俺の命令には背けない。
だから、アベルを助けることはない。
「なに、しでるっはやぐ、たす、けろっ!」
『…………はあ』
俺の命令を受けて静観していた鳥だったが……何を思ったのか、体を人のものに変えた。
あんなに馬鹿にしていた『人化』を行ったようだ。
「…………っ!? お、お前っも、ひ、人型に……なれたのか! とに、かく、助けろ!」
「わたくしは、あなたを助けることができない」
「なんで、だよっ」
「契約者だから、説明くらいしてあげるわよ。そのために、虫唾が走る人型になったのだから。ただの聖獣であるわたくしが、王である神獣に勝てるわけがないじゃない。それに、聖獣を含め、すべての獣は神獣に従うのが道理よ」
鳥の言葉を聞き、アベルが目を見開いた。
「神獣、だと? この魔物が?」
周囲が一層ざわついた。
神獣を知らなくても、聖獣よりも高位であることは分かったのだろう。
「手を、どうか手をお離しください! ご容赦を……! 神獣様!」
意識はしていなかったのだが、上に設置されていた観覧席には麻痺をかけていなかったようで、一人の男が駆け寄って来た。
王妃の隣にいた、一番高貴な服を纏っている者――。
「……お前はリアムの父――王だな」
「は、はいっ……」
こいつのせいで……リアムは寂しい人生を送っていたのだ!
「リアムの母が殺された上、リアムはひとりぼっちでつらい日々を送っていたというのに……お前は今まで何をしていた!!」
怒りに任せ、アベルを王に投げつけた。
「うぐっ!」
「……っく!」
衝突した二人は痛みでうめき声をあげたが、王はすぐに体勢を整え、俺の前で土下座をした。
「も、申し訳ありません! わ、私は……王妃の背後にいる貴族達の機嫌を損なうわけにはいかず、レオニーとリアムを十分に救うことができませんでした!!」
「謝るのは俺じゃないだろ!!」
俺が怒鳴る度に稲妻が走り、周囲が怯えるのが鬱陶しい。
「はい!! レオニー……リアム……許してくれ……すまない……!!」
「……許されるわけがないだろ。レオニーさんとリアムは戻って来ないんだよ!!」
「すみません! すみません……」
一応、このクズに後悔はあるらしい。
だからと言って、リアムとリアムの母が救われることはない。
でも、俺の怒りを鎮めるチャンスはくれてやろう。
「王。王妃とアベルの首をこの場で切り落とせ! そうすれば怒りを沈めてやる。……できないなら、俺はこの国を滅ぼす」
「そ、そんな……」
「早くしろ!!!!」
硬直する王の隣では、アベルが怯えて泣きだした。
観客席にいる王妃の顔も恐怖で歪んでいる。
「お許しくださいお許しくださいお許しください」
「神獣様……ごめんなさい……もう何もしません!」
アベルと王が、震えながら許しを請う。
「もう何もしません、だ? 遅いんだよ……もうリアムはいないんだ。お前だけは、絶対に許さない!!!!」
俺は怒鳴りながら、周囲を黒い業火で覆った。
それと同時に、参加者達からは今日一番の悲鳴があがる。
うるさい……お前達だって加害者だ!
「ここにいるほとんどの者が、リアムに起きたことを知っているはずだ! それなのに誰一人、リアム親子に手を差し伸べなかった! 母を殺され、絶望に圧し潰されそうな子供を冷遇し、更なる絶望が待っているのに目を逸らして来たんだ! お前達も同罪だ!!」
俺の絶叫と共に、業火が勢いを増した。
「王! このままでは国が……! わたしめが代わりに王妃と王子の首を……!」
臣下の者が、剣を手に王に許可を求める
「い、嫌よ! 死にたくないわ!」
「私もです! 首を切り落とすなんてあんまりだ!」
人を簡単に殺すくせに、喚くばかりで自らの力で自分を守れない愚か者。
そして、自らの命を守るためなら、どんな命でも差し出す愚か者。
救いようがない連中が騒いでいるが、安心しろ。
お前達はみんないなくなるから。
リアムがいない世界なんて、全部壊せばいい。
俺の体が勝手に変わっていく。
とてもとても、大きな黒い獣に――。
『……もう手遅れね。正気を失った神獣は厄神になり、その身が亡ぶまで破壊を続けるでしょう。……残念ね。あなたは変わっているけど、とても良い神獣だったのに』
325
あなたにおすすめの小説
弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~
マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。
王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。
というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。
この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない
迷路を跳ぶ狐
BL
自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。
恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。
しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。
【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。
カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。
異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。
ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。
そして、コスプレと思っていた男性は……。
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。
はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。
2023.04.03
閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m
お待たせしています。
お待ちくださると幸いです。
2023.04.15
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
更新頻度が遅く、申し訳ないです。
今月中には完結できたらと思っています。
2023.04.17
完結しました。
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます!
すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
婚約破棄を傍観していた令息は、部外者なのにキーパーソンでした
Cleyera
BL
貴族学院の交流の場である大広間で、一人の女子生徒を囲む四人の男子生徒たち
その中に第一王子が含まれていることが周囲を不安にさせ、王子の婚約者である令嬢は「その娼婦を側に置くことをおやめ下さい!」と訴える……ところを見ていた傍観者の話
:注意:
作者は素人です
傍観者視点の話
人(?)×人
安心安全の全年齢!だよ(´∀`*)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる