俺の専属精神科医の治療法は身体!?

ちろる

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 それから俺の頭の傷もすっかり癒えて。
 再び通院の日が来て俺はまた予約票を持って病院に来ていた。

 でも、時雨さんと付き合う様になってから俺の不調はすっかり治まってしまって。病院に行こうかどうか悩んだんだけれど、一応予約を取ってあったから来てみた。

 だけど──。

 ロビーで待っていると先に呼ばれた綺麗な女性が小さな紙袋を提げていて。今日は2月14日だということに気付いた。

 時雨さんは今、あの診察室の中で綺麗な女性からバレンタインチョコを貰っているんだと思ったら悲しくて仕方がなくなって。

 俺は逃げる様に病院を後にした。
 診察券も出していたのにすっぽかしてしまった。

 時雨さんは絶対にモテる。

 きっとチョコを貰う女性は彼女一人だけじゃないはずだ。
 時雨さんはゲイだって言ってたけど、それでも女性にチヤホヤされる姿を見るのは何だか嫌で。たくさんのチョコを抱えて帰って来る時雨さんを想像したら涙がこぼれてきた。

 俺は家に帰ってベッドに入った。
 そういえば、何だか身体が熱くて気怠くて。

 救急箱の中に体温計が入っているのはわかっていたけれど、それすら面倒だった。時雨さんの匂いがするベッドに包まれて、俺はいつしか眠りについていた。
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