覇王はトラウマごと疫病神を愛しすべてを覆す

ちろる

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 その言葉に噛み締めている時也ときやさんの肩から血が流れていることに気が付いて慌てて口を放したと同時、下から激しく灼熱の杭を打たれて。

 時也さんと俺の腹の間で育ちこすられている自身がどくんと脈打ち、小刻みに震えながらにごりを吐き出して二人の腹部を汚してしまう。

「はっ……ぁ! 待って、まっ……時也さん何して……っ」

 達して硬度を失おうと快楽の名残りに痙攣している欲望の先端を、時也さんが手の平で激しく擦り続けてくるから思わず声が上がる。

 白濁以外の何かを吐き出したい衝動と、足が勝手にバタバタと動いてじっとしていられなくなるのを無理矢理押さえつけられて。

「まっ……時也さ……なんか出そうだから、もっ、手ぇ放してっ……ぅ、くっ」

「多分、めっちゃ酒飲んだからイケると思うんだけど」

 言いながら、時也さんが更に先端を擦り続けると、耐え難い尿意のようなものを覚えて、逃げを打とうとするけれど――。

「あっ! もっ、なんか漏れっ……る! 漏れっ……駄目っ!」

「いいから漏らしてみ?」

 その言葉が合図になったかのように、情欲の小さな空洞から噴水のような透明の液が放たれて、時也さんと俺の腹を水浸しにしてしまう。

「はっ……ぁ、ごめ、なさ……俺、漏らし――」

「漏らしたわけじゃねぇから安心しろ。まぁ、俺のテクでちょっと気持ちいいモン出せただろ?」

 それが、白濁でも尿でもないことに気付いて荒ぶる呼気の中、のぼせたように頬を紅潮させていると、時也さんは一度身体の結合を解き、俺を四つん這いにさせた。

 そのまま、背後から割り開かれ、時也さんの熱いくさびで再び胎内を穿うがたれると、悲鳴のような声が出そうになって慌てて喉奥で押しつぶす。

 けれど、そのまま思い切り身体を揺さぶられれば口からはもう止められない嬌声きょうせいが吐き出されて、濡れそぼったふしだらな淫情はまた熱を持ち始める。

 自分の内側が彼の先走りに濡れ、艶めかしく、妖しく蠢いているのがわかって衝動を抑えられない。

「時也さっ……もっと……」

 気付けば俺は貪欲に時也さんを欲している罪――だったはずのそれが、今はもう罪じゃないのだと悟って本能に忠実なまま時也さんを求めていた。
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