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愛しているから
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スカーレットが目を覚ましてから数日。
体力も徐々に戻り、彼女はラファエルに付き添われて、魔王城の庭園へと足を運んでいた。
まだ秋の気配が残る風が、二人の髪を優しく撫でていく。
月光に照らされた庭は静かで、夜の花々がひっそりと咲いていた。
「こうして歩くのは久しぶりですわね」
スカーレットが微笑むと、ラファエルは彼女の歩幅に合わせ、ゆっくりと歩みを進めた。
「無理はしていないか?」
「大丈夫ですわ。……貴方が隣にいてくださるもの」
「……」
その一言にラファエルの胸が熱を帯びる。
気づけば自然に、彼はスカーレットの肩を抱き寄せていた。
「ラ、ラファエル様?」
「風が冷たい。お前の体が冷えないようにしているだけだ」
「そ、それでしたら……もう少し優しくしてくださいませ。あまり強く抱かれると……歩きづらいですわ」
「……それは失礼」
と口では言いながらも、腕の力は緩めず、彼女をしっかりと抱き寄せ続けていた。
「ラファエル様……」
少し困ったように見上げるスカーレットと、見下ろすラファエルの視線が重なる。
彼の紅の瞳に映るのは、愛おしい彼女の姿だけ。
「……本当に、生きてそばにいてくれてよかった」
ラファエルは低く囁き、彼女の額に唇を落とした。
その熱があまりにも近く、スカーレットの頬は一瞬で赤く染まる。
「……ラファエル様。ここは、お庭ですわよ……?」
「構わん。誰が見ていようと、お前は俺の婚約者で、俺の聖女だ」
恥ずかしさに俯いたスカーレットの手を、ラファエルはぎゅっと握る。
そのまま彼女を引き寄せ、耳元に甘く囁いた。
「……もっと回復したら、今度は二人で遠出しよう。
お前と一緒に歩ける場所を、もっと増やしたい」
「はい……」
小さく答える声は震えていたが、それは恐怖ではなく、心の奥に灯った幸福の熱からくるものだった。
ラファエルの言葉に頬を染めたまま、スカーレットは夜空を仰ぐ。
だが次の瞬間、ラファエルの腕が彼女を強く抱き寄せ、視線を逸らす間もなく、その唇が重なった。
「……っ」
最初は驚きで目を見開いたスカーレットだったが、触れ合った唇は驚くほどに優しく、温かくて――。
彼の愛情がそのまま伝わってくるようだった。
胸の奥が熱くなり、スカーレットはそっと目を閉じる。
その瞬間、ラファエルの唇の動きは次第に深まり、彼女の唇を吸い、舌先で甘くなぞってきた。
「……っ……」
思わず後退ろうとするが、背に回された腕に逃げ場はなく、口づけは次第に激しさを増していく。
柔らかな舌が強引に入り込み、彼女の舌を絡め取った。
「ん……っ……」
初めて味わう濃密な口づけに、スカーレットはどう息をすればよいのかわからず、頬は火がついたように熱くなる。
唇が離れた刹那、彼女は必死に息を整えた。
「はぁ……っ……はぁ……っ……。こ、こんな深いキス……初めてで、呼吸の仕方が……わかりませんわ……!」
顔を真っ赤にして抗議する彼女を、ラファエルは愛しげに見つめ、口の端を僅かに上げる。
「……逃げようとするな」
そう囁くと、彼はスカーレットの後頭部に手を添え、再び唇を重ねた。
今度は容赦なく、彼女の小さな抗いを飲み込み、さらに深く、舌を絡める。
「ん……っ……! ラ、ラファエル様……っ……!」
長く、甘く、熱を帯びた口づけがようやく終わった時。
二人の唇の間には細い銀糸が煌めき、スカーレットは肩で息をしながらラファエルを見上げた。
「も、もう……! 病み上がりなのに……こんなキス、ダメですわ……!」
「……すまない。だが、お前のことになると……どうも理性はどこかへ飛んでいくらしい」
苦笑混じりの声で囁き、ラファエルは額を彼女の額にそっと重ねる。
互いの息遣いと体温だけが夜の庭園に響き、月光の下で二人はなおも強く惹き合っていた。
体力も徐々に戻り、彼女はラファエルに付き添われて、魔王城の庭園へと足を運んでいた。
まだ秋の気配が残る風が、二人の髪を優しく撫でていく。
月光に照らされた庭は静かで、夜の花々がひっそりと咲いていた。
「こうして歩くのは久しぶりですわね」
スカーレットが微笑むと、ラファエルは彼女の歩幅に合わせ、ゆっくりと歩みを進めた。
「無理はしていないか?」
「大丈夫ですわ。……貴方が隣にいてくださるもの」
「……」
その一言にラファエルの胸が熱を帯びる。
気づけば自然に、彼はスカーレットの肩を抱き寄せていた。
「ラ、ラファエル様?」
「風が冷たい。お前の体が冷えないようにしているだけだ」
「そ、それでしたら……もう少し優しくしてくださいませ。あまり強く抱かれると……歩きづらいですわ」
「……それは失礼」
と口では言いながらも、腕の力は緩めず、彼女をしっかりと抱き寄せ続けていた。
「ラファエル様……」
少し困ったように見上げるスカーレットと、見下ろすラファエルの視線が重なる。
彼の紅の瞳に映るのは、愛おしい彼女の姿だけ。
「……本当に、生きてそばにいてくれてよかった」
ラファエルは低く囁き、彼女の額に唇を落とした。
その熱があまりにも近く、スカーレットの頬は一瞬で赤く染まる。
「……ラファエル様。ここは、お庭ですわよ……?」
「構わん。誰が見ていようと、お前は俺の婚約者で、俺の聖女だ」
恥ずかしさに俯いたスカーレットの手を、ラファエルはぎゅっと握る。
そのまま彼女を引き寄せ、耳元に甘く囁いた。
「……もっと回復したら、今度は二人で遠出しよう。
お前と一緒に歩ける場所を、もっと増やしたい」
「はい……」
小さく答える声は震えていたが、それは恐怖ではなく、心の奥に灯った幸福の熱からくるものだった。
ラファエルの言葉に頬を染めたまま、スカーレットは夜空を仰ぐ。
だが次の瞬間、ラファエルの腕が彼女を強く抱き寄せ、視線を逸らす間もなく、その唇が重なった。
「……っ」
最初は驚きで目を見開いたスカーレットだったが、触れ合った唇は驚くほどに優しく、温かくて――。
彼の愛情がそのまま伝わってくるようだった。
胸の奥が熱くなり、スカーレットはそっと目を閉じる。
その瞬間、ラファエルの唇の動きは次第に深まり、彼女の唇を吸い、舌先で甘くなぞってきた。
「……っ……」
思わず後退ろうとするが、背に回された腕に逃げ場はなく、口づけは次第に激しさを増していく。
柔らかな舌が強引に入り込み、彼女の舌を絡め取った。
「ん……っ……」
初めて味わう濃密な口づけに、スカーレットはどう息をすればよいのかわからず、頬は火がついたように熱くなる。
唇が離れた刹那、彼女は必死に息を整えた。
「はぁ……っ……はぁ……っ……。こ、こんな深いキス……初めてで、呼吸の仕方が……わかりませんわ……!」
顔を真っ赤にして抗議する彼女を、ラファエルは愛しげに見つめ、口の端を僅かに上げる。
「……逃げようとするな」
そう囁くと、彼はスカーレットの後頭部に手を添え、再び唇を重ねた。
今度は容赦なく、彼女の小さな抗いを飲み込み、さらに深く、舌を絡める。
「ん……っ……! ラ、ラファエル様……っ……!」
長く、甘く、熱を帯びた口づけがようやく終わった時。
二人の唇の間には細い銀糸が煌めき、スカーレットは肩で息をしながらラファエルを見上げた。
「も、もう……! 病み上がりなのに……こんなキス、ダメですわ……!」
「……すまない。だが、お前のことになると……どうも理性はどこかへ飛んでいくらしい」
苦笑混じりの声で囁き、ラファエルは額を彼女の額にそっと重ねる。
互いの息遣いと体温だけが夜の庭園に響き、月光の下で二人はなおも強く惹き合っていた。
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