姫君殺しの騎士様

淡雪 理依奈

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なぞのうらないし

裏切りの者の言葉

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「てめぇ…」
懐にあった刀は回収されており舌打ちをうちながら仕方なく手刀で向かう。

「やめてよ~これでも僕女の子なんだから。」

手刀を呆気なく交わすと大きく振った右の手の思いっきり関節とは逆方向に曲げる。

「このまま、折り曲げる事も出来るんだから…とりあえず話を聞け。」

仕方なく動きを止めるとにっこり笑う。
無条件で俺を手放したのはいつでも捕獲できるって…事か。

イラッときながら仕方なく椅子に座る。

「で、アレス国の面汚しが何の用ですか…」

「お、お姉ちゃん?どうゆう…」

俺と、妹のアリスさんは見事こいつ転がされた形になるのか。
そう思うと嫌気がさすがここでは不利なので何もしないでおくのが無難だ。
「まぁ、まぁ。今は話してあげるさ。」

「この国の…呪いってやつをね。」



「…呪い?」

「どうゆう事だ。」

ここで普通に話すのはこいつが裏切った経緯、そして何故を俺を助けたかそこの二つだけの筈だが…

「つまり…その呪いがこの話に関与するということか?」

「ご明察ー…、ふむまぁ簡単予備知識としては私は、アレス国の王の懐刀だったんだよ。
つまりはnight。」

アリスさんは、驚き俺は早く話せと睨むが流石にアリスさんが付いていけないかと息を呑む。

「まぁ、そんな所で事件が起きたわけだ。
王が殺された。だから、まぁ今のマリーちゃんが次期当主と言えど他と一線を画していた。
アリスになら少し意味はわかるんじゃないか?」

自分の悪行をまるで物語のように語るやつの語り口に苛立ちを覚えながらじっと話を聞く。

「…つまり、王の死は他の国では不在として扱われたという事?」

アリスちゃんが、まとめるように質問をした。

「んー、不在…と言うよりは現役下りるという感じだ。次期当主候補にほぼほぼ任せて重要な確認だけする感じということに国はしたのだよ。」

なるほど、という意味で俺は口を閉ざす。
アリスさんも納得が言ったのか続けほしそうに促した。

「でもね…私は、王を殺していないのだよ。」

「嘘をつくな!」
銀食器のナイフをもちかかろうと思いっ切り切りかかる。

「剣をむけられると流石に叶わないよ。」
腹に思い拳が入りどうしようもない吐き気がする…

「まぁ、君は現場を見ちゃったしね。こんな僕の発言は嘘をついてるようにしか聞こえないだろう。」

そう言いながら、彼女は呆れた顔で言った。

「まぁでも、面倒臭いことにこれは呪いなんだよ。」
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