姫君殺しの騎士様

淡雪 理依奈

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なぞのうらないし

運命の結晶

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「未来…?どうゆう事だよ。」
「百聞は一見に如かず、百回説明するよりも見た方が早いよ。」

水晶を俺の手に置くと、水晶は溶けだした。

「記憶の旅へ行ってらしゃい~。」

そんな軽薄な声と共に俺は、どこかにひきづりこまれた。


『 痛っ。』

そんな声を出すとふむ尻から着地したらしく尻餅をついた形でとっても痛い。
息をつき、ちらほらと辺りを見渡すと真っ白な白い何も無い空間。
が、そこに大きな水溜りがあった。
触れて見て、水面のように揺らめくこともなく鏡という印象を受ける。
硬いし、触っても何も起こらない。

『百聞は一見に如かず…って何もないじゃん。』

溜息をこぼし、とりあえず後ずさりして壁にもたれかかって座ろうとした時。

『いった…』

俺は、尻に怪我する呪いでも受けたのだろうか。
ぱっと聞き、冗談に聞こえるかもしれないが結構本気で言ってみた。

『さっき見た、水晶?』

それは、ダリヤの形のオレンジの蜂蜜のような水晶だった。

さっき溶けたように見えたが今は初めて見た時と一緒の綺麗な花の形だ。

『ん?何か…光ってるような。』

ぽちゃっ

『落ちた!』

先まで硬い鏡のような水たまりが水晶が落ちると水のように沈む。

そして、水面には…なにか映像が映っていた。

「お嬢様!この前受けた王国の騎士試験…首席でございましたよ!」

フリルエプロンに、黒いワンピース。メイド服をきたメイドがとことことまだ小さな8歳ほどの少女に語りかける。

『僕は、男になると言っただろう?』

『もう、2度と僕をお嬢様なんて呼ぶな。』

そう、少女は冷たい氷の瞳でそう告げるとつかつかと1人王宮を歩いた。

『…何だよ。これ…』

黒く長い髪を束ねた姿。
青色の瞳。
言葉遣い…
ちらほらと見ればあいつ。
エリュシオン・イリス。
彼女にそっくりだった。

俺がもう、名前呼ばない奴。

水面には、剣を振るう彼女や格闘技を学ぶ彼女。

時には腹に決められて見るに堪えない映像も含まれた。

「イリス様!これ以上…やったら!」
「黙れっ!」

メイドの静止さえも聞かず死体の群がるそこで戦う。

「姫…無茶ばかり…しないで下さい。」

多分、王宮の支給品であろうそのエプロンなどビリビリとさくと傷口に付ける。

「王宮の支給品だろ?使っていいのかい。僕のなんかのために。」

「姫こそ、姫って怒らないんですか?」

そう言うと、ああそうだなと笑う。

「でも、私はもう姫じゃないんだよ。ただの、」

「あいつを守る騎士だ。」
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