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ばんがいへん
姫と騎士のお戯れ
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姫に雇われたのが9月10日、国の女神アレスが生まれた日。
そんな日に祝われた俺の会は見事なものだった。
どんちゃん騒ぎ飲めや歌えの大合唱うるさいぐらいに楽しい一日でもっと続いてほしいとも思うが
でも、祭りには終わりがあり終わるからこそ待ち遠しいのだ。
まぁ、そんなこんな
古い年季の入ったドア。
ドアノブさえもくすんで、掃除行き届いた屋敷の中で明らかに異質な部屋。
誰も、近寄ろうとしないしそれどころか怯えている様子さえ見える。
開かずの間というやつだ。
そこに
そこそこ、優秀な騎士から大出世を果たした俺。
カルデア・キリシュ。
俺は、基本姫から貰った姫の隣の部屋でしか生活して居らず普通に暮らしていれば噂話は耳に入らないはずなのだが。
姫を、屋敷のあちらこちらで見守る事が多くなり給仕さんなどと話す機会が多くなり…必然的にという感じだ。
今日は、たまたま掃除当番。
怖いと言うより…好奇心に押されてしまいそうでドアの前を掃いたりしながら居るがどうしても気になってしまう。
普段はドアの前なんかに居ただけで噂話になるが今日だったら掃除熱心な人。と言うだけで終われるから長く居るのかもしれない。
ガタンッ、ドドッ。
何かが倒れたりする音にビックリしながら息を呑む。
考えるより先に
さっきまで怖がっていたのに、何故か開けてしまう。
「おい!誰か…い」
大声で雄叫びの様に叫びかけたその時。
そこには大量の本と少し入ってくる日の光を浴びながら寝る姫だった。
銀色の綺麗な髪に光は反射して艶々と輝く。
丸まった姿は愛らしいものだったが手のすぐ近くの本の山が倒れているところを見るとつまり姫の寝相のせいらしい。
こんなに音がなるものなのかと驚きながらも姫を見る。
外傷が無いかと髪を少しどかし顔を見る。
目を見えるところに傷がないのを確認し安心して近くに座る。
大きな図書館のようにでかい本棚と脚立がある。
ちらほら抜けているところと姫の近くにある本何を読んでるのか気になりながら題名や中身を見る。
「絵本…じゃないな。純文学に推理物、詩集とか…節操ないな。」
それでもまだ11歳の子供が見るようなそして読めるような量でもないのだが…
「大変なんだろな…姫様って」
無垢な子供の寝顔を見る分には全く苦労なんて知らない顔なんだが努力して、王族として暮らしているのだろう。
姫に近づき頭を撫でる。
撫でようとした時、
がっしり手を掴まれた。
「幼女趣味なの?」
きょとんの寝起きのとろんした目で掴んでない方の腕で口に手を当て欠伸をする。
「私が可愛いのはわかるけど…手を出しちゃダメよ?」
そう言うと、あっさり俺の手を解放し本をある程度重ねると身なりを整えて出ていった。
今日9月11日、
俺、カルデア・キリシュは姫の本性を垣間見た。
そんな日に祝われた俺の会は見事なものだった。
どんちゃん騒ぎ飲めや歌えの大合唱うるさいぐらいに楽しい一日でもっと続いてほしいとも思うが
でも、祭りには終わりがあり終わるからこそ待ち遠しいのだ。
まぁ、そんなこんな
古い年季の入ったドア。
ドアノブさえもくすんで、掃除行き届いた屋敷の中で明らかに異質な部屋。
誰も、近寄ろうとしないしそれどころか怯えている様子さえ見える。
開かずの間というやつだ。
そこに
そこそこ、優秀な騎士から大出世を果たした俺。
カルデア・キリシュ。
俺は、基本姫から貰った姫の隣の部屋でしか生活して居らず普通に暮らしていれば噂話は耳に入らないはずなのだが。
姫を、屋敷のあちらこちらで見守る事が多くなり給仕さんなどと話す機会が多くなり…必然的にという感じだ。
今日は、たまたま掃除当番。
怖いと言うより…好奇心に押されてしまいそうでドアの前を掃いたりしながら居るがどうしても気になってしまう。
普段はドアの前なんかに居ただけで噂話になるが今日だったら掃除熱心な人。と言うだけで終われるから長く居るのかもしれない。
ガタンッ、ドドッ。
何かが倒れたりする音にビックリしながら息を呑む。
考えるより先に
さっきまで怖がっていたのに、何故か開けてしまう。
「おい!誰か…い」
大声で雄叫びの様に叫びかけたその時。
そこには大量の本と少し入ってくる日の光を浴びながら寝る姫だった。
銀色の綺麗な髪に光は反射して艶々と輝く。
丸まった姿は愛らしいものだったが手のすぐ近くの本の山が倒れているところを見るとつまり姫の寝相のせいらしい。
こんなに音がなるものなのかと驚きながらも姫を見る。
外傷が無いかと髪を少しどかし顔を見る。
目を見えるところに傷がないのを確認し安心して近くに座る。
大きな図書館のようにでかい本棚と脚立がある。
ちらほら抜けているところと姫の近くにある本何を読んでるのか気になりながら題名や中身を見る。
「絵本…じゃないな。純文学に推理物、詩集とか…節操ないな。」
それでもまだ11歳の子供が見るようなそして読めるような量でもないのだが…
「大変なんだろな…姫様って」
無垢な子供の寝顔を見る分には全く苦労なんて知らない顔なんだが努力して、王族として暮らしているのだろう。
姫に近づき頭を撫でる。
撫でようとした時、
がっしり手を掴まれた。
「幼女趣味なの?」
きょとんの寝起きのとろんした目で掴んでない方の腕で口に手を当て欠伸をする。
「私が可愛いのはわかるけど…手を出しちゃダメよ?」
そう言うと、あっさり俺の手を解放し本をある程度重ねると身なりを整えて出ていった。
今日9月11日、
俺、カルデア・キリシュは姫の本性を垣間見た。
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