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田舎者で悪いか?
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「お前ら、何かタカってヤツの事で知ってることがあれば全部話せ!」
時貞はシンとケンに凄み、ゆっくりと顔を近づけた。二人は美形だが迫力のある時貞の顔に、心底震え上がり「言います、全部言います!」とハモるように返事をする。
「アイツはハーフです。父親が米軍の軍人です……。都内にアパートを借りているけど、いわゆる実家は横田基地の中です!」
「そ、そうです……! 基地内は治外法権だからって、基地でクサやヤクを仕入れてました。よく違法ドラッグとか持ってて。それをファンにコッソリ売ったりして生活を費稼いでました!」
シンとケンはヒロトさえ知らなかったタカの秘密を暴露する。それを聞いている時貞と組員は「へえ……」と、目の奥を光らせていた。
「お前ら随分とヤツの悪事に詳しいじゃねえか? ちょっとは加担してんじゃねえのか? お小遣い稼ぎになあ……」
時貞の問いに顔色を瞬時に変えた二人は、青ざめた顔でブルブルと震え出す。それを見たスキンヘッドの組員が、「組長、こりゃあ、やってますぜ!」と鼻から何かを吸う仕草をしてニヤリと笑う。
「ヒロトはドラッグの影も見えない位に綺麗なもんだった。お前らはアイツに黙って楽しんでたって事か?」
時貞は持っていた煙草を床に落とし、足でグリグリと踏みつける。その様子をジッと見つめるシン。ケンが「アイツは……。いらないって。田舎のばあちゃんが嫌がるからって言って」と消えそうな声で言う。シンは「アイツは……、田舎もんが抜けない! バンドやってるんだ、ドラッグなんて普通でしょ!」と、吐き捨てる様に言うのだった。
ダンッ
室内に大きな音が響く。時貞はシンとケンの間の壁を蹴りつけ足を乗せた。二人はビクッと大きく震えて顔面蒼白になっていく。
「田舎もんでいいじゃねえか? お年寄りを大切にするなんて、スゲえ良い奴だろう? それに比べてお前らは、アメリカ産の混じり物を吸って、いっちょ前にミュージシャン気取りか? 教えてやるよ。お前らが憧れるミュージシャンって奴らはなあ、純度の高い物を好むんだ。お前らじゃあ、手が出ないほどの高級品さ。それじゃないと創作意欲が湧かねえんだとよ!」
ゲラゲラ笑い出す時貞は、二人の首を持ちグッと持ち上げた。苦しそうにもがく二人を交互に見る時貞は、ブンッと音を出すように二人を床に投げ飛ばす。床にぶち当たった二人は、ゼエゼエと息を整えていた。
「おい、こいつらを連れて行け。うちのシマで許可無くヤクを売り買いしたんだ。落とし前つけさせろ!」
泣き叫ぶシンとケンを、組員が「オラ! 行くぞ」と引きずって連れ出すのだった。それを冷めた目で見ている時貞は「……横田基地に行くぞ」と、残りの組員に告げるのだった。
****
ヒロトに跨がるタカはヒロトのTシャツを捲し上げる。直ぐに露わになったヒロトの小さな二つの突起は、既に起ち上がっており小刻みに震えている。それを「可愛いなあ」とニヤつくタカは、親指でグリグリと刺激しだした。
「やぁ……めろ! はぁ……んぁ」
何度も時貞に刺激されたそれは、以前よりは大きく成長していた。その大きさの違いに気が付くタカは、「どれ位アイツに弄られた? もう、ココでイケる位にされたのか?」と、親指のツメを噛みながら尋ねる。
「なんでこんな……こと、するんだ? 俺を嫌いでいたぶりたいのか?」
悲痛な表情でヒロトが尋ねると、タカは「はあ?」と驚いた顔をしている。そしてヒロトの顔に手を添えて、優しい笑顔を向けるのだった。
「俺がお前を嫌いだって? 何言ってんだ……。逆だよ。俺はお前が好きなんだ。お前と初めて会った時は衝撃的だった。こんなにも俺好みのヤツがいるって……」
ヒロトはタカと初めて会った日を思い出す。ヒロトは東京に出てきてバンドをするまでは深夜の清掃のバイトをしていた。そのバイト先の先輩がタカだったのだ。
「初めてって、あの時は俺はまだ短髪で髪も黒かった……」
高校を卒業したてで上京したヒロトは、ビジュアル系バンドをする等と思いもしない幼さの残る顔をしていた青年だった。タカに優しく仕事を教えてもらって懐いていき、タカのバンドのライブに行き、ビジュアル系バンドの曲を教えてもらって仲良くなったのだ。
「お前は可愛かったよ……。俺は身体の中心が滾るのを必死で押さえて側に居た。いつかお前を俺のモノにしようと、ゆっくりと手中に嵌めていく予定だった……。アイツさえ現れなければ!」
ドンとヒロトの耳の側の床を拳で殴るタカは、悔しそうにまた親指のツメを噛む。
(今だ!)
ヒロトは思いっきりタカを後ろに突き飛ばす。タカは近くのテーブルに打つかって頭を打った。床に倒れたタカは「う……」と低い声を上げて動かない。
素早く起き上がったヒロトは、玄関に向かって素早く身体を動かした。ドアノブに手を乗せて、震える手で鍵を開ける。少し開いたドアから外気が室内に入り込み、ヒロトはその空気を吸った。
バチ バチバチバチ
けたたましいスパーク音と激痛がヒロトを襲う。ガクガクと大袈裟な程に震えて床に落ちていくヒロトは、視界の先に立つタカが目に入る。
「余り手間を掛けさせるな。大人しくしていれば傷付けないのに……」
タカの手にはスタンガンが握られていたのだった。
時貞はシンとケンに凄み、ゆっくりと顔を近づけた。二人は美形だが迫力のある時貞の顔に、心底震え上がり「言います、全部言います!」とハモるように返事をする。
「アイツはハーフです。父親が米軍の軍人です……。都内にアパートを借りているけど、いわゆる実家は横田基地の中です!」
「そ、そうです……! 基地内は治外法権だからって、基地でクサやヤクを仕入れてました。よく違法ドラッグとか持ってて。それをファンにコッソリ売ったりして生活を費稼いでました!」
シンとケンはヒロトさえ知らなかったタカの秘密を暴露する。それを聞いている時貞と組員は「へえ……」と、目の奥を光らせていた。
「お前ら随分とヤツの悪事に詳しいじゃねえか? ちょっとは加担してんじゃねえのか? お小遣い稼ぎになあ……」
時貞の問いに顔色を瞬時に変えた二人は、青ざめた顔でブルブルと震え出す。それを見たスキンヘッドの組員が、「組長、こりゃあ、やってますぜ!」と鼻から何かを吸う仕草をしてニヤリと笑う。
「ヒロトはドラッグの影も見えない位に綺麗なもんだった。お前らはアイツに黙って楽しんでたって事か?」
時貞は持っていた煙草を床に落とし、足でグリグリと踏みつける。その様子をジッと見つめるシン。ケンが「アイツは……。いらないって。田舎のばあちゃんが嫌がるからって言って」と消えそうな声で言う。シンは「アイツは……、田舎もんが抜けない! バンドやってるんだ、ドラッグなんて普通でしょ!」と、吐き捨てる様に言うのだった。
ダンッ
室内に大きな音が響く。時貞はシンとケンの間の壁を蹴りつけ足を乗せた。二人はビクッと大きく震えて顔面蒼白になっていく。
「田舎もんでいいじゃねえか? お年寄りを大切にするなんて、スゲえ良い奴だろう? それに比べてお前らは、アメリカ産の混じり物を吸って、いっちょ前にミュージシャン気取りか? 教えてやるよ。お前らが憧れるミュージシャンって奴らはなあ、純度の高い物を好むんだ。お前らじゃあ、手が出ないほどの高級品さ。それじゃないと創作意欲が湧かねえんだとよ!」
ゲラゲラ笑い出す時貞は、二人の首を持ちグッと持ち上げた。苦しそうにもがく二人を交互に見る時貞は、ブンッと音を出すように二人を床に投げ飛ばす。床にぶち当たった二人は、ゼエゼエと息を整えていた。
「おい、こいつらを連れて行け。うちのシマで許可無くヤクを売り買いしたんだ。落とし前つけさせろ!」
泣き叫ぶシンとケンを、組員が「オラ! 行くぞ」と引きずって連れ出すのだった。それを冷めた目で見ている時貞は「……横田基地に行くぞ」と、残りの組員に告げるのだった。
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ヒロトに跨がるタカはヒロトのTシャツを捲し上げる。直ぐに露わになったヒロトの小さな二つの突起は、既に起ち上がっており小刻みに震えている。それを「可愛いなあ」とニヤつくタカは、親指でグリグリと刺激しだした。
「やぁ……めろ! はぁ……んぁ」
何度も時貞に刺激されたそれは、以前よりは大きく成長していた。その大きさの違いに気が付くタカは、「どれ位アイツに弄られた? もう、ココでイケる位にされたのか?」と、親指のツメを噛みながら尋ねる。
「なんでこんな……こと、するんだ? 俺を嫌いでいたぶりたいのか?」
悲痛な表情でヒロトが尋ねると、タカは「はあ?」と驚いた顔をしている。そしてヒロトの顔に手を添えて、優しい笑顔を向けるのだった。
「俺がお前を嫌いだって? 何言ってんだ……。逆だよ。俺はお前が好きなんだ。お前と初めて会った時は衝撃的だった。こんなにも俺好みのヤツがいるって……」
ヒロトはタカと初めて会った日を思い出す。ヒロトは東京に出てきてバンドをするまでは深夜の清掃のバイトをしていた。そのバイト先の先輩がタカだったのだ。
「初めてって、あの時は俺はまだ短髪で髪も黒かった……」
高校を卒業したてで上京したヒロトは、ビジュアル系バンドをする等と思いもしない幼さの残る顔をしていた青年だった。タカに優しく仕事を教えてもらって懐いていき、タカのバンドのライブに行き、ビジュアル系バンドの曲を教えてもらって仲良くなったのだ。
「お前は可愛かったよ……。俺は身体の中心が滾るのを必死で押さえて側に居た。いつかお前を俺のモノにしようと、ゆっくりと手中に嵌めていく予定だった……。アイツさえ現れなければ!」
ドンとヒロトの耳の側の床を拳で殴るタカは、悔しそうにまた親指のツメを噛む。
(今だ!)
ヒロトは思いっきりタカを後ろに突き飛ばす。タカは近くのテーブルに打つかって頭を打った。床に倒れたタカは「う……」と低い声を上げて動かない。
素早く起き上がったヒロトは、玄関に向かって素早く身体を動かした。ドアノブに手を乗せて、震える手で鍵を開ける。少し開いたドアから外気が室内に入り込み、ヒロトはその空気を吸った。
バチ バチバチバチ
けたたましいスパーク音と激痛がヒロトを襲う。ガクガクと大袈裟な程に震えて床に落ちていくヒロトは、視界の先に立つタカが目に入る。
「余り手間を掛けさせるな。大人しくしていれば傷付けないのに……」
タカの手にはスタンガンが握られていたのだった。
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