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「この景色……。わからない、けど、記憶にある。何度か母様と一緒に、ここに、来た」
アリアの震える声が、淀んだ空気に溶けるように響いた。それは恐怖とも懐かしさともつかない、夢現のような響きだった。
レンはそんなアリアに、気の利いた言葉をかけることができなかった。こういう時、器用な男なら肩を抱いたり、安らぐような嘘をついたりできるのだろう。だが、修復士として壊れた物ばかりを相手にしてきた彼には、人間の、それも揺れ動く女性の感情をどう扱えばいいのかわからない。
だから彼は、何も答えなかった。その代わり、手にした携行ランタンの灯を、彼女の足元へそっと落とす。
光の輪の中に、砂に埋もれた金属板の継ぎ目が細い線となって浮かび上がった。船体が大きく傾いでいるせいで、さらさらと音もなく流れる白い砂は、船倉の暗い奥へ奥へと寄っていた。まるで時間を計測する砂時計の底へ向かうかのように。足元の安全を確保すること。それが、不器用な彼にできる精一杯の気遣いだった。
アリアは瓦礫のそばに膝をつき、積み上げられた木箱の端にそっと指を這わせた。
乾ききった古木が、触れられただけで微かに悲鳴のような音を立てて軋む。彼女の視線がその木箱の下、深い暗がりの奥へと吸い込まれていく。何か具体的な物を探している眼差しではない。ここにあるだろうと、彼女の身体だけが記憶しているのだろう幼い頃の何かが、羅針盤の針のようにそこを指し示している。
レンはその邪魔をしないよう、音を殺して肩に食い込む鞄を下ろした。
留め具を外し、丁寧に布で包まれた日誌を取り出す。
三百十五ページ。
不規則な穴が無数に穿たれた、あの終わりのページを開く。
レンは日誌を高く掲げた。天井の裂け目から落ちてくる鋭い昼光にかざすと、紙面を透過した光が、手元の暗がりに無数の点となって散らばった。
(……やはり、そうだ)
レンは光の点の並びを目で追い、小さく息を吐いて動きを止めた。
この穴は、暗号でも地図でもない。ましてやここで、船内の壁や梁の意匠に透かして合わせても、何の意味もなさないことは明白だった。
間違いなく……星図だ。だが、本物の星空を重ねなければ、このページはその真価を発揮しない。
それでも、レンの中には捨てきれない確信のようなものが残っていた。星図が指し示した座標は、間違いなくこの場所だった。砂漠の真ん中で朽ち果てた蒸気船。ここへ来たこと自体は、決して間違っていない。導きは正しかったのだ。
だが、条件がひとつだけ欠落している。今、合わないのは、場所ではなく時間だ。
レンは顔を上げ、天井の裂け目を仰いだ。
そこにあるのは、目を焼くような白昼の灰の空だけ。星はひとつも見えない。外へ出たところで同じことだ。太陽という圧倒的な光源の下では、答え合わせのしようがなかった。
「……夜まで、待てないかしら」
アリアが急に、縋るように呟いた。か細い声だった。レンの一連の行動を彼女は彼女で、邪魔をしないように見ていて、そしてレンが何を考えていたのか察していたのだろう。
彼女の言葉は、我儘な願いというより、自分の中で繋がりかけた記憶と現実を縫い合わせるための、手順を探すような心細い響きだった。
彼女も理解しているのだ。あともう少し……夜まで、ここにいれば、父親の影に手が届くかもしれないと。
レンは彼女の顔を見ようとして、やめた。その潤んだ瞳を見てしまえば、論理的な判断が鈍る気がした。彼は努めて冷静に、職人としての顔を作った。
「ここでは無理だ」
短く告げ、日誌を鞄へと戻す。冷たく聞こえたかもしれない。だが、そうでもしないと、彼女の危険な提案を受け入れてしまいそうだった。
「日が落ちれば、この砂漠の気温は氷点下まで下がる。それに光源のない船内は迷宮だ。朽ちた床を踏み抜けばそれまでだし、夜の荒野で道を見失えば……俺たちは朝を迎えられない」
アリアは唇をぎゅっと結び、反論を飲み込んだ。修復士の言葉が、自分を突き放したものではなく、二人の命を守るための、正しい事実であることをわかっていたからだ。
彼女はゆっくりと立ち上がり、もう一度だけ船倉を見回した。
網膜の奥で疼く記憶の残像を焼き付けて、しっかりと心に留めるように。
「……戻ろう」
レンが携行ランタンの灯を消し、出口へと促す。アリアも半歩遅れて、その背中を追った。
搬入口の亀裂から外へ踏み出した瞬間、ボイラーの熱風のような大気が二人の頬を叩いた。乾いた風が塩の粒子を運び、ゴーグルの縁にぱちぱちと砂が当たる。船の影で待たせていた二頭の駱駝は、石像のようにじっと佇んでいた。過酷な環境に慣れた彼らは、主人の帰還にも動じることなく、ただ長い睫毛を伏せている。
レンは手綱を解き、片方をアリアへと手渡した。その際、彼女の手が冷たくなっていることに気づき、一瞬だけ握る力を強めたが、すぐに離した。
「戻るぞ。街で夜を待とう。地点が少しずれてしまうが、ここに残るより安全だ」
アリアは手綱を受け取り、コクリと頷いた。けれど、その視線だけは名残惜しそうに背後の巨体へと向けられる。傾いた船体が落とす影は長く伸び、塩の大地に黒々とした帯を描いている。それは、世界に刻まれた深い傷跡のようにも見えた。
二頭が歩き出す。蹄が塩の結晶を噛み砕く、ザリ、ザリ、という乾いた音だけが、静寂の中に重なっていく。
帰り道、世界の色が変わり始めた。
太陽が高度を下げ、のっぺりとしていた白い砂丘の稜線が、弧を描く刃物のような鋭さで浮かび上がってくる。斜光が砂の起伏に深い影を落とし、白一色だった世界に奥行きを与えていく。光と闇が分離し、世界が本来の形を取り戻していく時間。
アリアが息を呑んだ。
塩の砂漠の夕日は、死の砂漠と言われる場所であっても、赤く燃えていた。灰と交わり、赤が空と地の境界をはっきりと映し出す。そのグラデーションは、この土地が生命の一部であることを、声高に叫んでいるようにも見えた。赤が、遠くの稜線が幾重にも重なり、凍りついた波のように彼方へと続いていた。それは、死の世界でありながら、息を呑むほどに純粋で、美しい光景だった。
「……綺麗」
アリアの喉から零れた声は、乾燥のせいで掠れていた。けれど、その響きには偽りのない感嘆があった。母が踊り、父が目指した場所。その厳しさと美しさが、彼女の胸を打っていた。
レンは前を見据えたまま、揺れる背中の鞄の位置を直すふりをした。アリアの言葉に同意したかったが、それを口に出すのが何故か気恥ずかしく、また、彼女の神聖な感傷を邪魔してはいけないような気がした。だから彼は、彼なりのやり方で、事実と手順を確認することで、彼女の隣にいることを選んだ。
「……夜になれば、星が出る。そこで初めて、あのページの意味を読み解けるはずだ」
不器用なフォローに、アリアは布で隠した口元を緩め、柔らかく微笑んだ気配がした。彼女は頷き、手綱を握り直す。
背後で、巨大な鉄の塊が小さくなっていく。夕闇の影に沈み、やがて砂丘のうねりに飲み込まれて、見えなくなった。
焦ることはない。今は戻り、夜という時間を手に入れる。そして、星を合わせる。
修復の手順は決まっている。一つ一つ、正しい工程を踏めば、必ず答えには辿り着く。
順番は、それだけ。今もそれを実行するのみ、だ。
アリアの震える声が、淀んだ空気に溶けるように響いた。それは恐怖とも懐かしさともつかない、夢現のような響きだった。
レンはそんなアリアに、気の利いた言葉をかけることができなかった。こういう時、器用な男なら肩を抱いたり、安らぐような嘘をついたりできるのだろう。だが、修復士として壊れた物ばかりを相手にしてきた彼には、人間の、それも揺れ動く女性の感情をどう扱えばいいのかわからない。
だから彼は、何も答えなかった。その代わり、手にした携行ランタンの灯を、彼女の足元へそっと落とす。
光の輪の中に、砂に埋もれた金属板の継ぎ目が細い線となって浮かび上がった。船体が大きく傾いでいるせいで、さらさらと音もなく流れる白い砂は、船倉の暗い奥へ奥へと寄っていた。まるで時間を計測する砂時計の底へ向かうかのように。足元の安全を確保すること。それが、不器用な彼にできる精一杯の気遣いだった。
アリアは瓦礫のそばに膝をつき、積み上げられた木箱の端にそっと指を這わせた。
乾ききった古木が、触れられただけで微かに悲鳴のような音を立てて軋む。彼女の視線がその木箱の下、深い暗がりの奥へと吸い込まれていく。何か具体的な物を探している眼差しではない。ここにあるだろうと、彼女の身体だけが記憶しているのだろう幼い頃の何かが、羅針盤の針のようにそこを指し示している。
レンはその邪魔をしないよう、音を殺して肩に食い込む鞄を下ろした。
留め具を外し、丁寧に布で包まれた日誌を取り出す。
三百十五ページ。
不規則な穴が無数に穿たれた、あの終わりのページを開く。
レンは日誌を高く掲げた。天井の裂け目から落ちてくる鋭い昼光にかざすと、紙面を透過した光が、手元の暗がりに無数の点となって散らばった。
(……やはり、そうだ)
レンは光の点の並びを目で追い、小さく息を吐いて動きを止めた。
この穴は、暗号でも地図でもない。ましてやここで、船内の壁や梁の意匠に透かして合わせても、何の意味もなさないことは明白だった。
間違いなく……星図だ。だが、本物の星空を重ねなければ、このページはその真価を発揮しない。
それでも、レンの中には捨てきれない確信のようなものが残っていた。星図が指し示した座標は、間違いなくこの場所だった。砂漠の真ん中で朽ち果てた蒸気船。ここへ来たこと自体は、決して間違っていない。導きは正しかったのだ。
だが、条件がひとつだけ欠落している。今、合わないのは、場所ではなく時間だ。
レンは顔を上げ、天井の裂け目を仰いだ。
そこにあるのは、目を焼くような白昼の灰の空だけ。星はひとつも見えない。外へ出たところで同じことだ。太陽という圧倒的な光源の下では、答え合わせのしようがなかった。
「……夜まで、待てないかしら」
アリアが急に、縋るように呟いた。か細い声だった。レンの一連の行動を彼女は彼女で、邪魔をしないように見ていて、そしてレンが何を考えていたのか察していたのだろう。
彼女の言葉は、我儘な願いというより、自分の中で繋がりかけた記憶と現実を縫い合わせるための、手順を探すような心細い響きだった。
彼女も理解しているのだ。あともう少し……夜まで、ここにいれば、父親の影に手が届くかもしれないと。
レンは彼女の顔を見ようとして、やめた。その潤んだ瞳を見てしまえば、論理的な判断が鈍る気がした。彼は努めて冷静に、職人としての顔を作った。
「ここでは無理だ」
短く告げ、日誌を鞄へと戻す。冷たく聞こえたかもしれない。だが、そうでもしないと、彼女の危険な提案を受け入れてしまいそうだった。
「日が落ちれば、この砂漠の気温は氷点下まで下がる。それに光源のない船内は迷宮だ。朽ちた床を踏み抜けばそれまでだし、夜の荒野で道を見失えば……俺たちは朝を迎えられない」
アリアは唇をぎゅっと結び、反論を飲み込んだ。修復士の言葉が、自分を突き放したものではなく、二人の命を守るための、正しい事実であることをわかっていたからだ。
彼女はゆっくりと立ち上がり、もう一度だけ船倉を見回した。
網膜の奥で疼く記憶の残像を焼き付けて、しっかりと心に留めるように。
「……戻ろう」
レンが携行ランタンの灯を消し、出口へと促す。アリアも半歩遅れて、その背中を追った。
搬入口の亀裂から外へ踏み出した瞬間、ボイラーの熱風のような大気が二人の頬を叩いた。乾いた風が塩の粒子を運び、ゴーグルの縁にぱちぱちと砂が当たる。船の影で待たせていた二頭の駱駝は、石像のようにじっと佇んでいた。過酷な環境に慣れた彼らは、主人の帰還にも動じることなく、ただ長い睫毛を伏せている。
レンは手綱を解き、片方をアリアへと手渡した。その際、彼女の手が冷たくなっていることに気づき、一瞬だけ握る力を強めたが、すぐに離した。
「戻るぞ。街で夜を待とう。地点が少しずれてしまうが、ここに残るより安全だ」
アリアは手綱を受け取り、コクリと頷いた。けれど、その視線だけは名残惜しそうに背後の巨体へと向けられる。傾いた船体が落とす影は長く伸び、塩の大地に黒々とした帯を描いている。それは、世界に刻まれた深い傷跡のようにも見えた。
二頭が歩き出す。蹄が塩の結晶を噛み砕く、ザリ、ザリ、という乾いた音だけが、静寂の中に重なっていく。
帰り道、世界の色が変わり始めた。
太陽が高度を下げ、のっぺりとしていた白い砂丘の稜線が、弧を描く刃物のような鋭さで浮かび上がってくる。斜光が砂の起伏に深い影を落とし、白一色だった世界に奥行きを与えていく。光と闇が分離し、世界が本来の形を取り戻していく時間。
アリアが息を呑んだ。
塩の砂漠の夕日は、死の砂漠と言われる場所であっても、赤く燃えていた。灰と交わり、赤が空と地の境界をはっきりと映し出す。そのグラデーションは、この土地が生命の一部であることを、声高に叫んでいるようにも見えた。赤が、遠くの稜線が幾重にも重なり、凍りついた波のように彼方へと続いていた。それは、死の世界でありながら、息を呑むほどに純粋で、美しい光景だった。
「……綺麗」
アリアの喉から零れた声は、乾燥のせいで掠れていた。けれど、その響きには偽りのない感嘆があった。母が踊り、父が目指した場所。その厳しさと美しさが、彼女の胸を打っていた。
レンは前を見据えたまま、揺れる背中の鞄の位置を直すふりをした。アリアの言葉に同意したかったが、それを口に出すのが何故か気恥ずかしく、また、彼女の神聖な感傷を邪魔してはいけないような気がした。だから彼は、彼なりのやり方で、事実と手順を確認することで、彼女の隣にいることを選んだ。
「……夜になれば、星が出る。そこで初めて、あのページの意味を読み解けるはずだ」
不器用なフォローに、アリアは布で隠した口元を緩め、柔らかく微笑んだ気配がした。彼女は頷き、手綱を握り直す。
背後で、巨大な鉄の塊が小さくなっていく。夕闇の影に沈み、やがて砂丘のうねりに飲み込まれて、見えなくなった。
焦ることはない。今は戻り、夜という時間を手に入れる。そして、星を合わせる。
修復の手順は決まっている。一つ一つ、正しい工程を踏めば、必ず答えには辿り着く。
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