そこにワナがあればハマるのが礼儀でしょ!~ビッチ勇者とガチムチ戦士のエロ冒険譚~

天岸 あおい

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VSスライム

▼恥辱の選択

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 四肢をしっかりと捕えてすぐ、スライムは新たな触手を生やしてグリオスの肌を嬲る。

 柔らかな先端にねっとりとした体液を滴らせ、擦り付けるようにグリオスの体へと塗りたくっていく。その粘った感触はくすぐったさだけでなく、体の奥に妙な熱を湧き上がらせ、力と理性を壊しにかかる。

「あっ……ぅぅ……や、やめ、ろ……は、ぅ……ッ……」

 襟元から入り込んだ触手は直にグリオスの胸を触り、器用に先端で円を描きながら戯れる。腰に巻き付いた触手は衣服にたっぷりと体液をかけて、布地の下までベタベタにしてしまう。

 グリグリと触手を股間に押し当てるように弄られ、その感触にグリオスが喘ぐ。
 次第に体から力が抜け、触手の先が服の下へ潜り込み、グリオスの敏感な所を苛めてくる。胸の突起は起立し、下半身は欲情の証を立ててくる。

 思わず目を閉じてしまうが、全身の至る所を這う触手の動きに感じてしまい、グリオスは呑まれそうになってしまう。

 慌てて首を振って理性を立て直すと、グリオスはエルジュに目を向ける。

 その顔はいつになく輝き、頬は赤く色づき、ハァ……と熱いため息を吐き出していた。

「グリオスばっかりズルいな……オレも混ぜてよ」

 エルジュは無防備なまま近づき、グリオスへ色めいた視線を絡めてくる。

 スライムの触手がエルジュを捕えようと近づき――にゅるり。
 ねっとりと半透明の触手が腕に絡まった瞬間、「あは……っ」とエルジュが艶やかに笑った。

「ぬるぬるしてキモチいいね……グリオスはどう? 体中撫で回されて、うらやましい……ねぇ、今の気持ち教えてよ? どこが一番キモチいい? やめろって言いながら、顔、緩んじゃってるよ?」

 一本、また一本と触手に捕らわれ、体液塗れになりながら、エルジュはグリオスの前まで歩み寄る。

 そして両手を伸ばしてグリオスの頬を挟み、先に堕ちそうになっている顔を眺めてきた。

「助けて欲しい? それともこのまま楽しむ? ……オレの言うこと聞いてくれるなら助けてあげるけど」

「あっ……ぅ、ぅぅ……な、何を、聞けばいいんだ……っ?」

「スライムにどう弄られて、どう感じてるか、声に出して教えてよ。そしたら中に挿れられる前に助けてあげる」

 ――最悪だ。
 もうエルジュの頭の中は、己の快楽のことでいっぱいだとグリオスは悟る。

 完全にスライムに犯され尽くされてしまうか、恥辱に耐えながら助けを請うか。

 どちらの道もロクなものではない。
 しかし力が抜けた体で抗うことはできず、この二択しか道はない。

 スライムは待ってはくれない。新たな獲物であるエルジュを堪能するため、先に捕えたグリオスを確実に手に入れようと動き出す。

 卵を宿主の体内に産み付けるため、捕えた宿主を快楽漬けにして抵抗する力を奪い、巣穴へ引きずり込んでじっくりと性交を行い、確実に孕ませる――それがスライムの生態。

 薄れゆく理性の中、必死にグリオスは頭を働かせ――。
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