フィロス

フロイライン

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that day

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「竹脇さん!」


「あ、ああ

三森さん


どうしたの?」


竹脇は、しどろもどろになりながら、背後から声をかけてきた三森沙耶に返事をした。


「何をボーッとしてるんですか。

最近、ヘンですよ、竹脇さん。」



「そうかなあ。

自分ではよくわかってないんだけど」


竹脇は頭を掻いて笑った。かなり引き攣った笑いであったが。



「何かあったんですか…」



「あ、いや、別に…」


「三浦先生のことでしょ?」



「えっ、なんで…わかるの?」


「やっぱりそうなんだ。」



「鎌掛けられたのか」



「ズバリ言っていいですか?」


「あ、ああ」


「三浦先生とデキちゃったんじゃないですか?」



「えっ、えっ」



「やっぱりなあ。

てか、わかりやすい人だ。」


「すいません…」


「例の話のことって、一部の人しか知らないんでしょ?」


「うん…」


「私もその一部の人だし、よかったら話を聞きますよ。」


沙耶は、優しげな笑みを浮かべて竹脇に言った。


その表情が、竹脇の心をほぐしてくれたため、全てをこの若い女子に話す事を決めた。


だが、話してみると…



「サイテー」

と、先ほどとは打って変わって、沙耶の視線は竹脇を貶むものに変わっていた。


「自分でもサイテーだと自覚してるよ。

今思えば、なんて事をしたんだって…」


「本当に妊娠している確率が高いんですか?」


「90%以上の確率らしい。、

僕の場合は、二回しているから…

多分、100%間違いないと思う。」



「聞けば聞くほどサイアクですね。

女性はもっと大切に扱ってください。」



「はい…すいません…」


竹脇は肩を落とし、項垂れた。
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