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介入
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「でも、叔父さん
無断で性転換薬を使用したことがバレたら、ヤバくないですか?
叔父さんの立場が。」
竹脇が心配して質問すると、高山は首を横に振った。
「本音とタテマエがあるんだよ。
国も関係者もな。
外的要因で実験が中心されているだけで、奴らはすぐにでも再開したいと思っているんだよ。
だからこそ、私が薬を持ち出し、使用する事も黙認されているんだ。
じゃないと、簡単に持ち出すことなど出来ないからな。」
「なるほど…
じゃあ、皧流はちゃんとした扱いを受けられるんですね。」
「まあ、色々調べられるとは思うがな。
それより、そっちはどうなんだ?」
「えっ」
「そろそろ世間にバレてしまうんじゃないか?
三浦先生が性転換した事が。」
「それは…」
竹脇と皧流は、顔を見合わせた。
「はい。
ワタシは、性転換して以来、公の場に一切姿を見せないようにしていますし、両親や友達を含めて誰とも連絡を取っていません。
いつバレてもおかしくない状況にいます。」
「バレてしまったら、いくら国に頼もうが、意味をなさなくなってしまいますからね。
その辺は和哉と一緒に、注意しながら生活してしていってください。」
「はい。
色々とすいません…
高山先生。」
「そうと決まれば、関係者に連絡を取りましょう。
じゃないと、産婦人科での受診にも支障をきたしますからね。」
高山は、そう言って立ち上がり、奈緒も後に続いた。
皧流と竹脇は、二人に頭を下げた。
無断で性転換薬を使用したことがバレたら、ヤバくないですか?
叔父さんの立場が。」
竹脇が心配して質問すると、高山は首を横に振った。
「本音とタテマエがあるんだよ。
国も関係者もな。
外的要因で実験が中心されているだけで、奴らはすぐにでも再開したいと思っているんだよ。
だからこそ、私が薬を持ち出し、使用する事も黙認されているんだ。
じゃないと、簡単に持ち出すことなど出来ないからな。」
「なるほど…
じゃあ、皧流はちゃんとした扱いを受けられるんですね。」
「まあ、色々調べられるとは思うがな。
それより、そっちはどうなんだ?」
「えっ」
「そろそろ世間にバレてしまうんじゃないか?
三浦先生が性転換した事が。」
「それは…」
竹脇と皧流は、顔を見合わせた。
「はい。
ワタシは、性転換して以来、公の場に一切姿を見せないようにしていますし、両親や友達を含めて誰とも連絡を取っていません。
いつバレてもおかしくない状況にいます。」
「バレてしまったら、いくら国に頼もうが、意味をなさなくなってしまいますからね。
その辺は和哉と一緒に、注意しながら生活してしていってください。」
「はい。
色々とすいません…
高山先生。」
「そうと決まれば、関係者に連絡を取りましょう。
じゃないと、産婦人科での受診にも支障をきたしますからね。」
高山は、そう言って立ち上がり、奈緒も後に続いた。
皧流と竹脇は、二人に頭を下げた。
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