どんぐり

フロイライン

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三者面談

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ヒロトの求めに応じて、海里がやってきた。

晃は、これが何を意味しているのかさっぱりわからなかったが、それを察してか、ヒロトがすぐに話し始めた。


「叔父さん、海里

ワタシ、ずっと考えたんだけど、もし、戻れなくなったとして、今後をどうするかってことを。」


「そうか。

で、どう考えてる?」


「海里とも話し合ったんだけど、もし、戻れなかったら…

ワタシ、女になります。

海里、いいよね?」


自分に振られてドキッとする海里だったが、静かに頷いた。



「わかった。

使用した薬の性質上、タイムリミットが存在する。

あくまでも予測に過ぎないが、あと二週間。

それまでに元に戻す方法が見つからなければ、大変申し訳ないが、諦めてくれ。」


「うん。

叔父さんの忠告を無視して、早めに男に戻らなかったのは、ワタシのせいだし、それは自業自得だって諦めてる。

もし、女として生きる事になったら、海里も…」


ヒロトは、そう言いかけると、海里の方に視線を送った。


海里は、頷き


「はい。

僕にも責任がありますので、ヒロトに寄り添っていきます。」

と、弱々しくも力強くも聞こえる言い方で、晃に言った。


「よし。
そうと決まれば、私も出来る限りのことはするつもりだ。

ギリギリまで悪あがきをしてみる。」


晃は、深く頷いて言った。


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