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楽しさと切なさと心の弱さと
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いろんなことがあったけど、ワタシの女子としての高校生活の一日目は、なんとか無事に終わった。
帰りは、妹尾さんと三宅さんていう人と三人で一緒に帰った。
「雫ちゃんは、どこ住んでんの?」
妹尾さんがワタシに聞いてきた。
「岡山駅まで行って、そこからバスに乗って、後楽園の次のところで降りてる。」
「へえ、けっこう都会に住んでんのね。」
「そうなのかなあ、よくわかんないけど。
妹尾さんはどこなの?」
「私?
総社」
「総社?」
「そうじゃ!」
と、言って、妹尾さんは一人で大笑いしたけど、三宅さんがすかさず
「あり得ないほどつまんね」
と、ツッコミを入れてくれた。
「でも、備中高梁って遠いよねえ。
なんか、途中の景色もヤバかったよ。」
ワタシが言うと、二人とも頷いた。
「東京のギャルにはわからんやろうけど、岡山なんて、電車で一駅か二駅離れたら、もうどこ行ったって田舎よ、田舎。」
「でも、倉敷にこの前行ったけど、すごく良かったよ。
美観地区。」
「アレは観光地やもん。」
「そっか…」
「ねえねえ、雫ちゃん
東京いる時はどこに遊びに行ってたの?
渋谷?原宿?」
「行く時もあったけど、そんなには行ってないよ。
やっぱり地元で遊ぶことが多いかな。」
「なるほどね。
近くに住んどったら、そんなとこありがたくも何ともないかあ」
妹尾さんも三宅さんも質問が多い。
「岡山もすごくいいと思うよ。
駅前に大きなイオンあるし。
東京だと、まずあり得ない。」
「そんなん、土地が余っとんじゃ
岡山は。」
あら、方言出てきたよ、妹尾さん。
「さんすても良いし、全然楽しかった。
岡南まで映画も見に行ったしね。」
ワタシがそう言うと、妹尾さんは三宅さんの肩に手を置いて、ワタシの後ろでコソコソ話し始めた。
「えっ、何?
何の話よ!」
ワタシが少し慌てて言うと、妹尾さんはニヤッと笑った。
「雫ちゃん
岡山に彼氏おるやろ?」
「えっ?」
「美観地区に映画だあ?
そんなん男と行くとこに決まっとろう。」
「えっ、そんなことないんじゃない?」
あちゃー、しどろもどろになってる。
「で、どうなん?
彼氏おんの?」
三宅さんが畳みかけてきた。
「うん…
一応…」
正直に自供してしまった。
「うわっ、早っ!
この子、岡山に来てすぐに彼氏作ってるよ。
さすがは東京やねえ。」
「だから、東京関係ないって!」
「関係あるわ。
電車の中でゆっくり聞かせてもらうから。
あー、楽しみぃ!」
このノリ…
嫌っ!!
帰りは、妹尾さんと三宅さんていう人と三人で一緒に帰った。
「雫ちゃんは、どこ住んでんの?」
妹尾さんがワタシに聞いてきた。
「岡山駅まで行って、そこからバスに乗って、後楽園の次のところで降りてる。」
「へえ、けっこう都会に住んでんのね。」
「そうなのかなあ、よくわかんないけど。
妹尾さんはどこなの?」
「私?
総社」
「総社?」
「そうじゃ!」
と、言って、妹尾さんは一人で大笑いしたけど、三宅さんがすかさず
「あり得ないほどつまんね」
と、ツッコミを入れてくれた。
「でも、備中高梁って遠いよねえ。
なんか、途中の景色もヤバかったよ。」
ワタシが言うと、二人とも頷いた。
「東京のギャルにはわからんやろうけど、岡山なんて、電車で一駅か二駅離れたら、もうどこ行ったって田舎よ、田舎。」
「でも、倉敷にこの前行ったけど、すごく良かったよ。
美観地区。」
「アレは観光地やもん。」
「そっか…」
「ねえねえ、雫ちゃん
東京いる時はどこに遊びに行ってたの?
渋谷?原宿?」
「行く時もあったけど、そんなには行ってないよ。
やっぱり地元で遊ぶことが多いかな。」
「なるほどね。
近くに住んどったら、そんなとこありがたくも何ともないかあ」
妹尾さんも三宅さんも質問が多い。
「岡山もすごくいいと思うよ。
駅前に大きなイオンあるし。
東京だと、まずあり得ない。」
「そんなん、土地が余っとんじゃ
岡山は。」
あら、方言出てきたよ、妹尾さん。
「さんすても良いし、全然楽しかった。
岡南まで映画も見に行ったしね。」
ワタシがそう言うと、妹尾さんは三宅さんの肩に手を置いて、ワタシの後ろでコソコソ話し始めた。
「えっ、何?
何の話よ!」
ワタシが少し慌てて言うと、妹尾さんはニヤッと笑った。
「雫ちゃん
岡山に彼氏おるやろ?」
「えっ?」
「美観地区に映画だあ?
そんなん男と行くとこに決まっとろう。」
「えっ、そんなことないんじゃない?」
あちゃー、しどろもどろになってる。
「で、どうなん?
彼氏おんの?」
三宅さんが畳みかけてきた。
「うん…
一応…」
正直に自供してしまった。
「うわっ、早っ!
この子、岡山に来てすぐに彼氏作ってるよ。
さすがは東京やねえ。」
「だから、東京関係ないって!」
「関係あるわ。
電車の中でゆっくり聞かせてもらうから。
あー、楽しみぃ!」
このノリ…
嫌っ!!
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