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母
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夜は夜で、リビングでテレビを見ながらお母さんと二人きりで話をした。
「お母さん、こんな事になっちゃって本当にごめんなさい。」
「もう、いいわよ。
昼間はびっくりしすぎて、自分の感情がどうなってるのかよくわかんなかったけど、今は冷静さを取り戻したわ。
今さら何を言っても仕方ないし、それならアンタを応援するしかないでしょ。」
「ありがとう‥」
「ところで、学校はどうしてんの?
まさかその格好で通ってんじゃないよね??」
「ううん。この格好だよ。」
「えーっ!大丈夫なの?」
「うん。ワタシみたいな学生も少ないけど存在はしてるらしくて、一応尊重してくれてる。
そういう時代だよ。」
「そんなものなのかねえ。
じゃあ、就職も?」
「まだそこまで先の事は考えてないけど、女性として雇ってもらえるところに行きたいかな。」
「それは厳しそう」
「戸籍の問題もあるからね。
性別変更をするには性転換手術をしておかなきゃダメなのよ。
今は胸はあるけど下は付いてる状態だから。」
「そんな事しなきゃダメなの?
大変じゃないの。」
「そうするかもしれないってだけでまだ何も決めてないから。」
「わかった。そのときはちゃんと言うんだよ。」
「ありがとう、お母さん。」
「ところでアンタ、子供の時からそんな願望あったの?」
「うーん、そこまでは思ってなかったんだけど、漠然と奥底にはあったような気がする。
あるきっかけでお化粧したり、女性の服装にしたりするうちにだんだん‥なんていうか、「すす」元々自分が持ってたものが外に解放されたっていうか、女性ホルモンの注射を打ち始めて、カラダが女っぽくなると同時に気持ちも一気にそっちに傾いちゃった。」
「ふーん、母さんよくわかんないけど
自分で納得してやってるんだったらそれでいいわ。
アンタの人生なんだし、自分がしたいようにすればいい。
他人様にご迷惑をおかけしないんだったらね。」
「うん。わかってる」
お母さんも思うところは色々あるだろうけど、こうして理解を示してくれて、ワタシは思わず泣きそうになりながら深く感謝した。
「お母さん、こんな事になっちゃって本当にごめんなさい。」
「もう、いいわよ。
昼間はびっくりしすぎて、自分の感情がどうなってるのかよくわかんなかったけど、今は冷静さを取り戻したわ。
今さら何を言っても仕方ないし、それならアンタを応援するしかないでしょ。」
「ありがとう‥」
「ところで、学校はどうしてんの?
まさかその格好で通ってんじゃないよね??」
「ううん。この格好だよ。」
「えーっ!大丈夫なの?」
「うん。ワタシみたいな学生も少ないけど存在はしてるらしくて、一応尊重してくれてる。
そういう時代だよ。」
「そんなものなのかねえ。
じゃあ、就職も?」
「まだそこまで先の事は考えてないけど、女性として雇ってもらえるところに行きたいかな。」
「それは厳しそう」
「戸籍の問題もあるからね。
性別変更をするには性転換手術をしておかなきゃダメなのよ。
今は胸はあるけど下は付いてる状態だから。」
「そんな事しなきゃダメなの?
大変じゃないの。」
「そうするかもしれないってだけでまだ何も決めてないから。」
「わかった。そのときはちゃんと言うんだよ。」
「ありがとう、お母さん。」
「ところでアンタ、子供の時からそんな願望あったの?」
「うーん、そこまでは思ってなかったんだけど、漠然と奥底にはあったような気がする。
あるきっかけでお化粧したり、女性の服装にしたりするうちにだんだん‥なんていうか、「すす」元々自分が持ってたものが外に解放されたっていうか、女性ホルモンの注射を打ち始めて、カラダが女っぽくなると同時に気持ちも一気にそっちに傾いちゃった。」
「ふーん、母さんよくわかんないけど
自分で納得してやってるんだったらそれでいいわ。
アンタの人生なんだし、自分がしたいようにすればいい。
他人様にご迷惑をおかけしないんだったらね。」
「うん。わかってる」
お母さんも思うところは色々あるだろうけど、こうして理解を示してくれて、ワタシは思わず泣きそうになりながら深く感謝した。
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