ニューハーフな生活

二人三脚

次の休みの日、ワタシと沙耶香は揃ってシリウス企画を訪れていた。

そう、AVの撮影に参加するためにだ。

沙耶香の引退作品、ワタシのデビュー作

都内某所にある一軒屋を借りて、撮影が行われる事になっており、二人共メイクを済ませると、早速絡みのシーンの撮影に入った。

一連の流れを聞き、カメラの位置、体や顔をどう見せるか等の細かいアドバイスを聞き、いよいよ撮影がスタート。


ど緊張するワタシに、沙耶香は肩に手を置いてくれて

「大丈夫よ。私がリードするから」

と、言ってくれた。

ここはベテランの沙耶香に任せて、その身を委ねるしかない。


二人共着ていたガウンを脱ぎ、裸になった。


（すごい！）

初めて見る沙耶香の体はダイナマイトBODYだった。

胸もめちゃくちゃ大きくて、それでいてラインも綺麗で乳首もピンク色してる。

腰のくびれ、お尻の肉付き、脚の長さ
どれを取っても完璧だ。

ワタシはこんないい女をフッたのか…

若気の至りとは恐ろしい。


対するワタシは沙耶香より二回り以上小さなおっぱいと、ニューハーフならではの骨盤の狭さから、腰のくびれというものがあるけど、さほど無い。

脚も女ホルのおかげで、男特有のゴボウみたいな骨ぼねしいものじゃなくなってるけど、欲を言えばもう少しムチムチっとしたものが欲しい。
お尻もそう


やっぱり、ナチュラル女子と並ぶと、現実を思いっきり突きつけられる。
可愛いだの、最高だのと持ち上げられても、それはあくまでニューハーフの世界だけに限った事で、二人並べば一目瞭然だ。

でも、落ち込んでられない

この撮影を乗り越えなきゃ


先ずは、沙耶香との会話の後、ディープキスのシーンを撮影

それも沙耶香のテクは凄くて、思わず頭がホワーンってなってしまった。


導入部、前戯のシーンについては沙耶香にリードされながら、ワタシは苦戦しながらも一つ一つクリアしていった。