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復職
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「スワロウテイル」が再オープンし、ワタシもキャストとして復帰。
それに伴って風俗を引退した。
ただ、このショーパプの仕事も、イマイチ気持ちが乗らず、モチベーションは依然として全く上がらずだった。
それは、接客業、ホステスとしては致命的で、お客様からの評判も落ち続けた。
そんなワタシのことをさすがに見かねたのか、ユウさんが、ある日の仕事終わりに声をかけてきた。
「ねえ、ユキちゃん
最近どうしたのよ。
仕事に気が入っていないというか…」
「すみません…プライベートの事でちょっと…」
「プライベート?」
「実は、好きな人が出来て…」
「あ、そうなんだ
だから風俗辞めたんだね」
「それが、相手は女性で…」
「えっ、そうなの?」
「はい…」
「だから、髪切ってボーイッシュにしたんだ?」
「そうなんです…」
「まあ、ユキちゃんは最初から女の子になりたかったわけじゃないし、そういう事があっても全然おかしくないけどね」
「でも、もうタマは無いし、女ホルも長期間続けてるから、男には戻れないし…
仕事もやっぱりニューハーフとしてしか見つかんないと思うので…このままの姿で生きていくしかないんですけど。」
「その辺はねえ…
でも、好きなんだね、彼女のことが。」
「はい。好きです」
「それなら、自分の気持ちに正直に生きるしかないよ。」
「そうですね…
好きな気持ちは勿論すごくあって、エッチもするんですけど、全然気持ち良くないし、その辺のギャップに苦しんでます。」
「それは仕方ないって。
タマ無いし女性ホルモンやってんだから、性欲なんて湧いてこないし、気持ち良さなんて全く出てこないよ。
それは男を愛したとしても同じ事よ。
気持ち良さを求めるなら、男の姿のまま愛し合った方が何倍も気持ちいいよ。
ゲイの関係ってやつ…
でも、ワタシらはそうはいかないの。見た目を少しでも女性に近づけたくて日夜努力してるし、それは性欲なんかよりもっともっと大事な事なの。」
「ワタシもユウさんと同じ気持ちでした。
少し前までは。
でも、今はふと冷静になる時間があるというか、考えてしまうというか…」
ワタシは偽りのない本心をユウさんにぷつけた。
「そうね。
あとは、自分らしくっていうのかな、元々持って生まれた本質の部分ていうのは変わんないと思うから、そこを信じて生きてくしかないと思うよ。」
「はい。ありがとうございます」
ユウさんにそう言ってもらえて、少し気分が楽になった。
それに伴って風俗を引退した。
ただ、このショーパプの仕事も、イマイチ気持ちが乗らず、モチベーションは依然として全く上がらずだった。
それは、接客業、ホステスとしては致命的で、お客様からの評判も落ち続けた。
そんなワタシのことをさすがに見かねたのか、ユウさんが、ある日の仕事終わりに声をかけてきた。
「ねえ、ユキちゃん
最近どうしたのよ。
仕事に気が入っていないというか…」
「すみません…プライベートの事でちょっと…」
「プライベート?」
「実は、好きな人が出来て…」
「あ、そうなんだ
だから風俗辞めたんだね」
「それが、相手は女性で…」
「えっ、そうなの?」
「はい…」
「だから、髪切ってボーイッシュにしたんだ?」
「そうなんです…」
「まあ、ユキちゃんは最初から女の子になりたかったわけじゃないし、そういう事があっても全然おかしくないけどね」
「でも、もうタマは無いし、女ホルも長期間続けてるから、男には戻れないし…
仕事もやっぱりニューハーフとしてしか見つかんないと思うので…このままの姿で生きていくしかないんですけど。」
「その辺はねえ…
でも、好きなんだね、彼女のことが。」
「はい。好きです」
「それなら、自分の気持ちに正直に生きるしかないよ。」
「そうですね…
好きな気持ちは勿論すごくあって、エッチもするんですけど、全然気持ち良くないし、その辺のギャップに苦しんでます。」
「それは仕方ないって。
タマ無いし女性ホルモンやってんだから、性欲なんて湧いてこないし、気持ち良さなんて全く出てこないよ。
それは男を愛したとしても同じ事よ。
気持ち良さを求めるなら、男の姿のまま愛し合った方が何倍も気持ちいいよ。
ゲイの関係ってやつ…
でも、ワタシらはそうはいかないの。見た目を少しでも女性に近づけたくて日夜努力してるし、それは性欲なんかよりもっともっと大事な事なの。」
「ワタシもユウさんと同じ気持ちでした。
少し前までは。
でも、今はふと冷静になる時間があるというか、考えてしまうというか…」
ワタシは偽りのない本心をユウさんにぷつけた。
「そうね。
あとは、自分らしくっていうのかな、元々持って生まれた本質の部分ていうのは変わんないと思うから、そこを信じて生きてくしかないと思うよ。」
「はい。ありがとうございます」
ユウさんにそう言ってもらえて、少し気分が楽になった。
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