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疲労がたまり倒れた私

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 黒のワイバーンは町の入り口に落ちたらしく。

 皆、私が倒したと判断して降りて来た私に

「ミオと居ると本当にヒヤヒヤもんだな。
 この黒いワイバーンは王族でも食べた事無いんじゃないのか?
 それくらい超高級なレア肉だ!」

 町の皆は広場へ集まり、私がアイテムボックスから出していた魔獣の数に驚いてる。

 今日も明日も肉祭りだーーって盛り上がっている。

 ダン・バズ・ボブ・昨日解体してくれた男性デニスさんが解体してくれたんだけど、私は生々しく流れ出る血、切られていく魔獣を見た私は「……ゔゔっ……」気持ち悪くなり。

 青い顔をしていたのか、ダンが血だらけの手と体、全身に飛び散った血……顔にまで血が、我慢出来なくて後ろへと走り、吐いた。

「……おゔぇぇっ……はあはあ、『クリーン』」

 吐いた汚物を綺麗にし、今までの疲れが出たのか、倒れてしまった。

「ミオ!!」

 私を抱き支えたのはゼクスだった。

「ミオお前は、いつも無茶な事ばっかしやがって、俺達を頼れよ!」

 町長のスタンさんに「ここには医者がいません……兎に角、早く寝かせてあげて下さい」

 アリアとルシアが付きっきりの看病をしてくれた。

 私はずっと眠っている、コンコンコンッ!

「ミオは、まだ目覚めないのか?」

 ゼクスはまた来ると言って部屋から出た。


 私は倒れて3日後に目覚めた。

 周りを見たが、誰も居ない。

 私は下へ降り目を擦りながら「おはよ~~」間抜けな声で挨拶すると、ドォーーン!

「グヘッ!」お腹に衝撃があったのは、アリアが頭から突進して来たからだ。

「もぉ、ミオのバカバカッ!
 倒れるくらい頑張らなくて良いのよ!
 ミオは1人ではなくて皆がいるんだから……うっ、ぅわぁ~~ん!」

 私、アリアに泣かれると弱いんだよ、アリアの頭を撫でながら小さい声で呟いた「アリア、ゴメンね」

 ダン達にも謝った。

「心配かけて、ごめんなさい」

「俺もミオが血に慣れてないって分かってたのに、血まみれで近付いちまって悪かった!」

 逆に謝られちゃったよ。

「ダンは悪くないよ!
 私が解体の血になれてないのもあるし、兎に角これは私の自己管理不足が招いた事だから」

「ミオ、ありがとな」

 優しく頭を撫でてくれた。

 ボブさんとバズが真剣な顔になり。

「ミオ、大切な話があるんだ、聞いてもらえるか?」

 私は一言だけ返事をした「はい」

 私がダン達とアビーネスへ入る時に、水晶に手を置き光が出た事を領主である『ダルーズ・グレッグ』に知らせた者がいて、それを聞いたダルーズ・グレッグが私を捕まえて養女にし、こき使おうと企んでる事が分かり急いで『ダンの養女に』って話になったらしくて。

 私の意見や同意も必要だから、これからの事を考えたら『S級ランクのダン』が適任だと判断したみたい。

「ミオはダンが父親になっても大丈夫か?
 森でいろいろあったと聞いたが、親になってもらう事に抵抗などがあったりするかい?」

「ううん、私はダンが親になる事に文句は無いけど、条件があります。
 ダンに彼女が出来たり結婚するってなった時は、私の1人暮らしを許可する事が条件です!」

 女の1人暮しなんて駄目だ! 自分に彼女や嫁さんが出来たとしても、ミオは娘なんだから一緒に暮らすべきなんだ! と言って頑固だ。

 なので「私が結婚するまでは一緒に暮らす」の条件に変わってしまいました。

「俺より強い男じゃねぇと、ミオを嫁になんてやらねぇ!」

 笑顔で、私が好きになったら許してよね! 私の笑顔を見たゼクスは顔を赤くして横を向いた。

 …………? ゼクスってば何で顔が赤いんだろ?


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