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遺産と私のお金【後編】
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私はギルドの食堂に入った時、背後から聞きたくもない声がした。
「お前は、あの時のガキじゃねえか!
今、金貨を持ってなかったか?」
後ろを振り返ると、あの時の魔物泥棒オヤジがいた!
私は魔物泥棒オヤジとの距離を少しずつ開けていると。
「さっき見てたんだぞ!
金貨を持ってただろう?」
「あれはダンに頼まれ物を買う為に金貨を預かったのよ! 私のじゃない!!」
私は大声で叫んだあと、移動すると同じように魔物泥棒オヤジも移動してくる。
トコトコトコ……ドカドカドカ!
トコトコトコ……ドカドカドカ!
トコトコトコ……ドカドカドカ!
もう、しつこいな! あっ、エリックさんだ!
「エリックさん、助けて!」
「ミオじゃねえか、どうした?」
私は変なオヤジに付きまとわれている事を話すと、私をエリックさんの背後に隠してくれた。
「ミオに付きまとっているのは、お前の事か!」
「そのガキは俺の金貨を盗ったんだ!
今すぐ返せ、クソガキが!!」
魔物泥棒オヤジは私を引きづり出そうと手を伸ばした時、怖くて悲鳴をあげていた。
「きゃあぁぁっ! やだっっっ!!」
エリックさんは悲鳴をあげて怖がる私を背後で守り、オヤジの手をアーサーが怖い顔で掴んだ。
「お前、ミオに何してんだよ!
テメェ、ミオを泣かせたな?」
「アーサー、落ち着け!
お前はあの時の奴じゃねえか、またミオに何かしてんのか?」
ダンがアーサーを抑え、ミオに因縁をつけてる奴を見て顔つきが変わった。
「このクソガキが俺の金貨を盗って、ここまで逃げやがったんだ!
俺は盗られた金を取り返しに来たんだ!!」
何かを察したアーサーがオヤジに怒鳴った。
「ミオはダンに頼まれた物を買いに来ただけなんだよ!
ギルマスである俺の所にな!!」
「離しやがれっっっ!!」
あの魔物泥棒オヤジはブツブツと言いながらギルドを出て行った。
エリックさんに「ありがとう」と御礼を言い、アーサーとダンとで奥の部屋へ入った。
「ミオ、アイツは闇商人とも言われている。
あの男はダルーズ・グレッグと繋がっているから気をつけるんだぞ?」
私は大切な話があるので、アイリスさん、エミリーさん、ボブさん、リリーさん、アリア、バズ、ルシア、ゼクス、ダン、エリックさん、クリスさん、サムさん、ポーラさんを呼んでほしいとお願いした。
『サイレント!!』この部屋の音や声が周りに聞こえないようにした。
夜になり皆が揃い、私が地球という世界からの転生者である事、スペールディ神の手違いで『命の糸』を切られ、地球の身体と魂が抜けた状態だったので、スペールディ神に身体を貰い私の魂を入れ、この世界へ転生した事を話した。
あとは、さっき神様からの手紙を見せた!
「ミオ、これはギルドで預かる事も出来るが、全部は預かれない。
金額が金額だからな」
アーサーは困った顔で「美音、すまない」と言った。
「ミオは巨大な宝石の塊だな、アイテムボックスを無くすなよ!」
「やっぱ、それしかないよね……不安になる……」
皆は私を守ってあげるから大丈夫って言ってくれたけど、だけど不安だよ。
こんな時に玲央兄ちゃんがいてくれたら、ジワーーと目に涙が溜まり、皆が慌てていた。
「美音に何かあったら、お、俺が責任を……」
「私に何かあったら責任者として、お嫁さんにしてもらうからね!」
私は冗談で言ったつもりだったんだけど。
「あぁ、良いぜ」
部屋に居る皆が一瞬止まったが無言で全員頷いていた。
「お前は、あの時のガキじゃねえか!
今、金貨を持ってなかったか?」
後ろを振り返ると、あの時の魔物泥棒オヤジがいた!
私は魔物泥棒オヤジとの距離を少しずつ開けていると。
「さっき見てたんだぞ!
金貨を持ってただろう?」
「あれはダンに頼まれ物を買う為に金貨を預かったのよ! 私のじゃない!!」
私は大声で叫んだあと、移動すると同じように魔物泥棒オヤジも移動してくる。
トコトコトコ……ドカドカドカ!
トコトコトコ……ドカドカドカ!
トコトコトコ……ドカドカドカ!
もう、しつこいな! あっ、エリックさんだ!
「エリックさん、助けて!」
「ミオじゃねえか、どうした?」
私は変なオヤジに付きまとわれている事を話すと、私をエリックさんの背後に隠してくれた。
「ミオに付きまとっているのは、お前の事か!」
「そのガキは俺の金貨を盗ったんだ!
今すぐ返せ、クソガキが!!」
魔物泥棒オヤジは私を引きづり出そうと手を伸ばした時、怖くて悲鳴をあげていた。
「きゃあぁぁっ! やだっっっ!!」
エリックさんは悲鳴をあげて怖がる私を背後で守り、オヤジの手をアーサーが怖い顔で掴んだ。
「お前、ミオに何してんだよ!
テメェ、ミオを泣かせたな?」
「アーサー、落ち着け!
お前はあの時の奴じゃねえか、またミオに何かしてんのか?」
ダンがアーサーを抑え、ミオに因縁をつけてる奴を見て顔つきが変わった。
「このクソガキが俺の金貨を盗って、ここまで逃げやがったんだ!
俺は盗られた金を取り返しに来たんだ!!」
何かを察したアーサーがオヤジに怒鳴った。
「ミオはダンに頼まれた物を買いに来ただけなんだよ!
ギルマスである俺の所にな!!」
「離しやがれっっっ!!」
あの魔物泥棒オヤジはブツブツと言いながらギルドを出て行った。
エリックさんに「ありがとう」と御礼を言い、アーサーとダンとで奥の部屋へ入った。
「ミオ、アイツは闇商人とも言われている。
あの男はダルーズ・グレッグと繋がっているから気をつけるんだぞ?」
私は大切な話があるので、アイリスさん、エミリーさん、ボブさん、リリーさん、アリア、バズ、ルシア、ゼクス、ダン、エリックさん、クリスさん、サムさん、ポーラさんを呼んでほしいとお願いした。
『サイレント!!』この部屋の音や声が周りに聞こえないようにした。
夜になり皆が揃い、私が地球という世界からの転生者である事、スペールディ神の手違いで『命の糸』を切られ、地球の身体と魂が抜けた状態だったので、スペールディ神に身体を貰い私の魂を入れ、この世界へ転生した事を話した。
あとは、さっき神様からの手紙を見せた!
「ミオ、これはギルドで預かる事も出来るが、全部は預かれない。
金額が金額だからな」
アーサーは困った顔で「美音、すまない」と言った。
「ミオは巨大な宝石の塊だな、アイテムボックスを無くすなよ!」
「やっぱ、それしかないよね……不安になる……」
皆は私を守ってあげるから大丈夫って言ってくれたけど、だけど不安だよ。
こんな時に玲央兄ちゃんがいてくれたら、ジワーーと目に涙が溜まり、皆が慌てていた。
「美音に何かあったら、お、俺が責任を……」
「私に何かあったら責任者として、お嫁さんにしてもらうからね!」
私は冗談で言ったつもりだったんだけど。
「あぁ、良いぜ」
部屋に居る皆が一瞬止まったが無言で全員頷いていた。
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