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レオとイチャイチャ中に現れる!

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 皆はそれぞれの自宅へと戻った。

 私は、どこに行ったら良いのか分からないし、レオと離れたくないのもあるしで、ギルドのレオの部屋へ『コッソリ』とベッドに忍び込んだ。

 何も知らないレオが部屋へ入り、大きな欠伸をして「寝みい」と一言の後、ベッドに入り私に抱きつかれ一瞬硬直している。

 驚いていたレオだが、誰も居ないのでラブラブやイチャイチャをしようと思い、私はずっとレオに抱きついていた。

「ミ、ミオ!
 心臓に悪いぞ、何で俺のベッドに忍び込んでいるんだ?」

「昔は一緒に寝てたじゃん。
 ここにいちゃ駄目だった?」

「駄目ではないが、皆にバレたら後が怖いんだぞ。
 ルシアや俺の両親、特にダンに知られたら毎日ネチネチと言われる」

 ベッドの上で私は仰向けになり、レオは私に体重がかからないように押し倒した感じの姿になっている。

 2人で見つめ合いながら話していると、カップルなら自然な流れでの『キス』をした。

 レオが私の頬を優しく撫でて、私は目を閉じレオからのキスをドキドキしながら、何度も繰り返し受け入れていた。

 レオの両手で私の頬にそっと手をあて、手の温もりを感じた後、キスをしながらレオの首に両手を回した。

 私とレオの息は荒く、もしかして最後までいくんじゃないの?

 もっとレオと一緒にいたいのもあるし、って思ってたんだけど駄目だった。

 レオともっとイチャイチャしていたいのに、ヤツが現れたんだよ!

 私からキスをした瞬間に、地を這うような怖い声が聞こえるとともに、大きな影が現れた。

「おいっ!
 何をやってるんだ!!」

 キスをしていた私は、薄っすらと目を開けた時だった!

「【ビッグベアー】だあ!!」

 ダンが腕を組んで、仁王立ちをしていた。

「ミオは何をしているんだ?
 アーサーもデレデレと流されて、全く。
 ミオはギルドでの寝起きは禁止だ、俺と帰るぞ」

「えぇーーっ、私とレオは婚約者なんだからキスくらい良いじゃん!
 こっちの世界は厳しすぎない? 普通ならもう一夜を過ごしててもおかしくないし」

「ミオ、それを言ったら駄目だ。
 ダンが余計に怒る、眉間のシワと青筋がヤバいから結婚までは別々に寝よう!
 俺の理性がもたん」

 ダンは何度も頷いていた。

 もう、ドケチな【ビッグベアー】なんだから!

「ミオ? 何か言ったか?」

 こ、こわっ! 顔は笑ってるけど目が笑ってない。

「何も言ってないよ!」

「帰るぞ!
 ここにいたら危険だからな」

「危険じゃないよ?
 ベッドに忍び込んだのは私だもん!」

「アーサー! 明日は男同士で話そうぜ!!
 じゃあ、おやすみ」

「あ、ああ。
 分かった」

 私何かいけない事でも言ったのかな?

 私はレオに「おやすみ」と言いながら、軽く口にキスをした。

「コイツはーーーーッ!
 帰って説教だ!」

「えぇーーっ!
 ダンの説教なんて嫌だよ!」

 レオは困った顔をして、鼻先をかいたあと、私に手を振った。

 私は担がれたままレオに手を振り、ジャスティスの拠点でルシア、バズ、ゼクスがいる前で説教されている最中だ。

「聞いているのか? 結婚前の娘があんな破廉恥な!
 俺は見た瞬間に冷や汗が出たぞ!」

「あんなの普通じゃん。
 それに、もう一夜を過ごしてても普通の事だし。
 そんなに怒らなくたって良いじゃん!」

 ダンの手はワナワナとしていたが、バズは笑いを堪えている。

 ルシアとゼクスは顔が真っ赤になっていて、話に入れない様子だ。

「とにかく、そう言う事は禁止だ!」

「……会えたのに……。
 やっとレオと会えたのに! キスくらい良いでしょ!
 もういい、少し頭を冷やして来る!!」

 私はバッグを持ち、外へ行き『フライ』で飛んで結界を抜けて行った。
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