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掴んだものは幸せだった

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 北の大陸である私達の国へと帰っている、あれから3年という長い年月がたっていた。

 結婚式はルシアとの合同だったのもあり、凄く豪華な式だったんだけどパパが号泣してバズさんに慰められてたよ。

 誓いのキスでゼクスは口に出来なくてオデコにしてたよ……真っ赤なトマトのような顔をしてね。

 アリアにも彼氏が出来たのは喜ばしい事なんだけど、デートの度にボブさんが付いて来るのは止めて欲しいって言ってたな。

 私とレオの時より大変そうだな、アリア頑張れ!


 私は妊娠したのは喜ばしい事だけど、パパとお義父さんが過保護でレオが超過保護なのが問題なのよ!

「寝ていてくれ、転んだら大変だろう」

「妊婦は安定期になったら少し運動してないと難産になるんだよ?
 予定日は明日だけど、いつ来る……か……い、いたたたっ。
 陣痛来たかも!!」

「な、な、何ーー!!
 お袋、医者! 医者はどこだーー!!」

 そんなに叫ばなくても。

 私はそんな事考えてる場合じゃない「やばっ、破水だ!」痛みもだけど、力みたくてヤバイよ。

「レオ! 誰か、私をベッドまで連れて行って!
 生まれちゃう!!」

「ミオ、俺で悪いな」

 ゼクスとルシアだった「ありがとう」ベッドへ置いた時だった。

「おぎゃーー! おぎゃーー!」

「生まれたーー!!
 ミオ、頑張ってくれてありがとう!!」

「俺は、俺はおじいちゃんだ!
 ミオ、お疲れ様」

「可愛いお姫様、良く頑張ったな。
 俺達の孫は可愛いな」

「ミーちゃん、痛かったでしょ?
 ゆっくり休みなさい」

 私はルシアのお腹を撫でて「ルシアももう直ぐだね」ルシアは頷き、駆けつけてくれたアリアの3人で微笑んだ。

 名前がなかなか決まらなくて苦戦したが『ルーエン』と命名された。


 その2年後に娘『エイミー』が生まれた。

 私達の子供は淡いブラウンの髪に淡いパープルの瞳、魔力と戦闘力がレオと私よりも強い事が分かった。

 子供だけで防護壁から出てゴブリンを殴り倒していた。

 私はその話を聞いた後、1人で現場へと向かった事を後悔したが旦那であるレオが助けに来てくれた。


 私とレオの初恋は実らないと思っていたが、偶然なのか必然なのか分からないが今は神様には感謝をしている。

 これからは家族で頑張って行こうと思います。
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