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ルリナ様御一行は地下牢行きになりました
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横腹に鈍い痛みと熱い痛みがこみ上げてくるのが分かったが、頭も強く打たのか意識が朦朧としているがなんとか声は聞こえる。
ルリナ様はオールに魔術を使い、身動きが取れない状態にし、ガッチリと腕に抱きつかれていた。
『ユア様!!』
皆様の声が同時だった。
が、オールはルリナ様に拘束の魔術をかけられ身動きが出来なかった。そんな状態のオールを見たジンとジーナ様は、真っ先に私へと近づき、状態を確認したが頭部と腹部からの出血があり口からは吐血していた。
「これはっ!」
「やだっ! ユア様、いやあぁぁっ!!」
「ジーナ、少しの間こっちに来ていろ!」
「ジャック兄様……うぅぅっ……」
ジーナ様は号泣している。レイン様もハーティー様も悲鳴に近い声で泣き、リー様とアル様は母親に抱かれて泣いている。
早く起きて安心させてあげないと……痛みで力が入らないし、まぶたが持ち上がらない。
バールナ公爵家の両親と学園にいる治癒魔法が使える講師に来て診てもらっていたが、何故かこの治癒魔法講師は教本を持っていた。
「ユア様を早く治して下さい!
……講師でありながら何故教本を見ているのですか!!
貴方は本当に治癒魔法が使えるのですか?」
ジンは焦っていた。
私の腹部からの出血が止まらず、吐血も酷い有様だったからだ。
私は意識が朦朧としているのに、ジンの手に触れまぶたは持ち上がらないが口で少し微笑んで見せた。
そんな私を見たジンは毛を逆立てて叫び!
「オイッ!
治癒師、何をもたついているんだっ!
今すぐ出来ないのであれば速やかに代わりの者を連れて来いっっっ!!」
周りがビリビリッ! と、身体中を稲妻が走るかのように強烈で制御されてない怒りが周りに伝わり、全員の動きが一瞬止まった。
だが、激怒しているジンを見た治癒魔法講師は震え上がり、私の体の前に手をかざし魔法を唱えた。
紫がかった妙な光が私の体を包んだあと、光が消えた瞬間元通りになったかのように見えたが出血は止まっていない。
「私達は一時ソフィーリアへ戻る!
アーロンとグレン、後は頼みます!!
ジーナ……」
「ユア様を早く!
わたくしは後で行きます、ですからお早くユア様を……お願い……わたくしの友達を助けて……」
ジンはジーナ様に頷き、オールとフェンに目で『急いで王宮に帰りますよ!』と合図した。
「クソっ!
離せ! 魔法を解除しろ! お前のせいで俺のユアが、ユア!!」
オールはツノを出し、自力で魔法をやっとの思いで解く事が出来た。
が、オールは何故ユアを守れなかったんだ! と自分を責めていた。
ルリナ様を責めて良いのに、優しいオールは自分を責め続けた。
「オパール様、ご自分を責めてはいけません!
これは、この者達の責任です。
お前達、我々を怒らせた事を後悔するんだな!
両国との話し合いで何らかの刑罰が下るだろう!」
ジンは威圧感ありすぎる怖い顔で激怒した。
「ぼ、僕のせいではない!」
「俺は何もしてないし、手も出してない!」
「僕だって何もしてない!」
三人の男どもは、責任のなすりつけ合いをし出した。
ただ一人だけは頭の上に花が咲いているのか、胸元がもろに見えている服で胸の谷間を強調させ、身体を『クネクネ』させながら『上目遣い』でアホな発言ばかりだ。
「ねぇ、私のオールにジン。
この後、三人で私の部屋でお茶しながら話さない?
今日もイケメンがこんなに、くふふっ。
モテる女は罪よね」
『何考えとんじゃコイツは!』と意識が朦朧する中でルリナ様に私は突っ込んでいた。
「ルリナ、お前は何て事をしたんだ!
オパール王太子殿下の番である大切な婚約者のユア様に、お前は地下牢へ入ってもらう!
ルリナ、お前はバールナ公爵家から出てもらう……公爵剥奪だ!!
他の者達も地下牢に入っていろっ!!」
バールナ公爵家当主は温厚な方だったのに、今は大激怒だ。
ぱあぁーーんっ!!
乾いた音がした後。
「ルリナ、貴女って子は何をしたのか分かっているの?
分かっていたらこんな事しないわよね、貴女は私の娘では無いわ!!
地下牢で反省する事ね!」
バールナ夫人はルリナ様に言い残し、グッタリしている私を見た。
「私は黒竜族の番なのよ!
私がオールの最愛の番なのよ!!」
金切り声で取り乱しながら暴れ出すルリナ様『パァーーン!』父親からも平手打ちをされた事に驚き、ルリナ様は地面へとへたり込んだ。
ルリナ様は『私が黒竜族の番なのよ!』と心の中で、いまだに思い込んでいた。
ルリナ様はオールに魔術を使い、身動きが取れない状態にし、ガッチリと腕に抱きつかれていた。
『ユア様!!』
皆様の声が同時だった。
が、オールはルリナ様に拘束の魔術をかけられ身動きが出来なかった。そんな状態のオールを見たジンとジーナ様は、真っ先に私へと近づき、状態を確認したが頭部と腹部からの出血があり口からは吐血していた。
「これはっ!」
「やだっ! ユア様、いやあぁぁっ!!」
「ジーナ、少しの間こっちに来ていろ!」
「ジャック兄様……うぅぅっ……」
ジーナ様は号泣している。レイン様もハーティー様も悲鳴に近い声で泣き、リー様とアル様は母親に抱かれて泣いている。
早く起きて安心させてあげないと……痛みで力が入らないし、まぶたが持ち上がらない。
バールナ公爵家の両親と学園にいる治癒魔法が使える講師に来て診てもらっていたが、何故かこの治癒魔法講師は教本を持っていた。
「ユア様を早く治して下さい!
……講師でありながら何故教本を見ているのですか!!
貴方は本当に治癒魔法が使えるのですか?」
ジンは焦っていた。
私の腹部からの出血が止まらず、吐血も酷い有様だったからだ。
私は意識が朦朧としているのに、ジンの手に触れまぶたは持ち上がらないが口で少し微笑んで見せた。
そんな私を見たジンは毛を逆立てて叫び!
「オイッ!
治癒師、何をもたついているんだっ!
今すぐ出来ないのであれば速やかに代わりの者を連れて来いっっっ!!」
周りがビリビリッ! と、身体中を稲妻が走るかのように強烈で制御されてない怒りが周りに伝わり、全員の動きが一瞬止まった。
だが、激怒しているジンを見た治癒魔法講師は震え上がり、私の体の前に手をかざし魔法を唱えた。
紫がかった妙な光が私の体を包んだあと、光が消えた瞬間元通りになったかのように見えたが出血は止まっていない。
「私達は一時ソフィーリアへ戻る!
アーロンとグレン、後は頼みます!!
ジーナ……」
「ユア様を早く!
わたくしは後で行きます、ですからお早くユア様を……お願い……わたくしの友達を助けて……」
ジンはジーナ様に頷き、オールとフェンに目で『急いで王宮に帰りますよ!』と合図した。
「クソっ!
離せ! 魔法を解除しろ! お前のせいで俺のユアが、ユア!!」
オールはツノを出し、自力で魔法をやっとの思いで解く事が出来た。
が、オールは何故ユアを守れなかったんだ! と自分を責めていた。
ルリナ様を責めて良いのに、優しいオールは自分を責め続けた。
「オパール様、ご自分を責めてはいけません!
これは、この者達の責任です。
お前達、我々を怒らせた事を後悔するんだな!
両国との話し合いで何らかの刑罰が下るだろう!」
ジンは威圧感ありすぎる怖い顔で激怒した。
「ぼ、僕のせいではない!」
「俺は何もしてないし、手も出してない!」
「僕だって何もしてない!」
三人の男どもは、責任のなすりつけ合いをし出した。
ただ一人だけは頭の上に花が咲いているのか、胸元がもろに見えている服で胸の谷間を強調させ、身体を『クネクネ』させながら『上目遣い』でアホな発言ばかりだ。
「ねぇ、私のオールにジン。
この後、三人で私の部屋でお茶しながら話さない?
今日もイケメンがこんなに、くふふっ。
モテる女は罪よね」
『何考えとんじゃコイツは!』と意識が朦朧する中でルリナ様に私は突っ込んでいた。
「ルリナ、お前は何て事をしたんだ!
オパール王太子殿下の番である大切な婚約者のユア様に、お前は地下牢へ入ってもらう!
ルリナ、お前はバールナ公爵家から出てもらう……公爵剥奪だ!!
他の者達も地下牢に入っていろっ!!」
バールナ公爵家当主は温厚な方だったのに、今は大激怒だ。
ぱあぁーーんっ!!
乾いた音がした後。
「ルリナ、貴女って子は何をしたのか分かっているの?
分かっていたらこんな事しないわよね、貴女は私の娘では無いわ!!
地下牢で反省する事ね!」
バールナ夫人はルリナ様に言い残し、グッタリしている私を見た。
「私は黒竜族の番なのよ!
私がオールの最愛の番なのよ!!」
金切り声で取り乱しながら暴れ出すルリナ様『パァーーン!』父親からも平手打ちをされた事に驚き、ルリナ様は地面へとへたり込んだ。
ルリナ様は『私が黒竜族の番なのよ!』と心の中で、いまだに思い込んでいた。
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