異世界聖女召喚(仮)

如月 桜

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11.ちょこっとお勉強もしてみる。

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 ノアと一緒に屋台を見て回った。
 目新しいものに目移りをしていると、食べれるだけいしろよ、とノアから突っ込まれた。
 んんー、おなか具合から言っても、多くても2個ぐらいだよねぇ・・・・・・スープ系は一品は押さえておきたいし、あっちの串焼きを、パンをケバブみたいに使って挟んでるものも食べたい。だって、あのパン、見るからに柔らかそうなんだもんっ!!!
 結局、なんちゃってケバブみたいなものと、野菜と腸詰がゴロゴロ入っているスープを購入した。
 宿に戻って落ち着いて食べようということで、ノアに持ってもらって、ひとまず宿へと帰った。
 カウンターには宿屋の娘さんがいたので、カギを預かって部屋へと戻る。
 階段を上る際に、晩御飯も食べていってねーと言われたが、購入した後なので、ノアが適当に返事を返していた。
 部屋に戻ると、ノアは持っていたスープとケバブを机の上においてくれた。
【茶でいいか】
「へ?」
【飲み物だ。必要だろう】
「あ、あぁ、そうだね。うん、お茶でいいよ」
 お返事を返せば、ノアは自分のアイテムボックスから、次々とポットとコップを出して、茶葉を出す。
 お湯はどうするんだろう、と眺めていれば、部屋に備え付けられてあった水差しの中に小さな火の玉を入れてお湯を作り出した。
 そういう使い方もあるのか・・・・・・。
 お茶を出されて一口飲んでみる。
 茶葉の色は紅茶のような色だったのに、味は緑茶だった。
 ただ乾燥させただけのようで、お茶葉自体は向こうの世界と大差ないようだ。
 これは、ぜひとも緑茶とか紅茶を作ってみたいなぁ。
 むふふ、と、笑ってると、ノアがどうしたのかと聞いてきた。
「私の世界にある茶葉と同じようだから同じようなお茶作れないかなぁって思ってね」
【そうか・・・・・・】
「葉っぱって、どこでとれるものなの?」
【野山に自生してる】
「んじゃぁ、旅の間に探せばいいのか」
【今日の食事はどうだ?人の作るものは口に合うか?】
「今日の?やっぱり、ちょこっと、スープは味気ないかなぁ・・・・・・野菜の味はしっかりでてるんだけどねぇ・・・・・・こっちのはお肉にしっかり塩味がついてるからおいしいよ。やっぱり、干し肉と生の肉とじゃ違うんだね」
【そうか。生の肉のほうがいいのか】
「ん?」
【いや、何でもない】
「ノアって、食べなくっても平気っていうけど、なんで、あんなに食材もってたの?」
 初日からずっと不思議に思っていたことを聞いてみると、ノアはあっさりとした口調で、
【たまに口にしてみたくなる】
「―――――嗜好品ってことか」
【あとは、必要に迫られてだな】
「ノアでもおなかすくことあるの?」
【空腹というよりは、人の世に紛れるときは必然的に買う。さすがに、何日も町にいるのに食べないと怪しまれるからな】
「へー。あ、ねぇ、ノアが町の門で見せたものって何?」
【あぁ、冒険者カードだ】
 そういいながら取り出して渡してくれるノア。
「ノアももってるんだ・・・・・・」
【これがあればたいていのところは入れるからな】
「へぇ・・・・・・」
【この町にも冒険者ギルドがあるが、お前はもう少し先に行った冒険者ギルドで作ったほうがいいから、もうしばらくカードはなしだ】
「それって、また、ノアが町の入り口でお金払うの?」
【あれは、身元を保証するものがないときに、保険として払わされているんだ。大した金額でもないぞ】
「そう・・・・・・」
【もうしばらくは不便だろうが、まぁ、俺のカードを見せればたいていの町は何も追及してこない】
「――――――これってすごいの?」
【そのカードはランクA+にまで上げておいたからな】
「ランク?」
【あぁ。冒険者カードはランク付けがされてある。登録をしたばかりは初心者で、ただの鉄色のカードだが、少しランクが上がってくると、ブロンズランクに上がってカードの縁がブロンズ色に変わる。ブロンズの次は赤、次が紫、金色、最後がカード自体が変わってプラチナになる】
「ノアのカードの縁は金色だから、もう少ししたらプラチナカードになるってこと?」
 見せてもらったカードの縁は金色になっていたので聞けば、ノアはプラチナにはしない、と返してきた。
「なんで?」
【昔、プラチナにまで上げたら、各国から討伐などの要請が絶えずに来てな。めんどくさいから、新たにカードを作り直した】
「そんなに簡単に作り直せるもんなの?」
【ふつうはできないだろうな。だが、これでも長生きしてるし、いろいろと知り合いもいるから】
「じゃあ、これは作り直したほうのカードってこと?前のカードは?」
【一応持ってるが、アイテムボックスに放り込んでる。二度と使わない】
 きっぱりとそういうノア。
 本当にめんどくさいことになってたんだろうなぁ・・・・・・。
【ちなみに、プラチナカードはランクでいうとSSだ。金はSからB+ってところだったかな。紫がBからC、赤がC-からD、ブロンズがD-からEで、初心者の駆け出しがFだな】
「へぇ・・・・・・てことは、私がつくったら、Fランクなのか。ちなみにランクの上げ方は?」
【クエストをしたり、ダンジョンというものを走破したり、いろいろ上げ方はあるが、一番わかりやすいのは、レベルだな。冒険者カードにはステータスが記入されることになっている。一応人には見えないようになっているが、特殊な魔道具にかけると、ステータスを読み取って、ランクが書き換えられるようになってる】
「便利だねぇ・・・・・・」
【たいていの人間は冒険者カードを作ってる。孤児とかになると、これが身分証明書になるからな。製作には銅貨で3枚必要だが、これは、町の中で子供でも簡単に稼げる金額になってる。あと、自分の能力を見るのも冒険者カードがあるとわかりやすいからな】
「ステータスって唱えたらみれるじゃん。カードがなくったって」
【それは、お前が神の恩恵を受けてるからだ】
「あれ?ふつうは見れないの?」
【ふつうは見れないな。鑑定スキルも神の恩恵からくる派生スキルだから、絶対に町中で使うなよ】
「はぁい・・・・・・」
 アイテムボックスも鑑定もステータス画面が見えるのも、チートですか、そうですか・・・・・・。
 ちなみに、アイテムボックスについて聞いたとき、あの容量のアイテムボックスは、まず人の世界にはないらしい。
 ノアとセイのアイテムボックスも結構大きいよね、と聞けば、人間と同じわけないだろ、と一蹴された。
 確かに、神獣だもんね・・・・・・人間よりもすっごいステータスとかスキル持っててもおかしくないよね!!
 本日も寝る前にいつものように清浄の魔法をかけて寝るかぁ。
 若夫婦二人ということで、宿の人は気を利かせてベッド一つの部屋をくれたので、ノアは床で寝るといってライオンにさっさとなったし。
 久々のベッドはちょっと硬いけど、地面で寝ることを考えたら天国です。
 さてと、今日はやけに空気が臭いしな、町の屋台とかの肉を焼いたりとかの煙がきっと服について部屋の空気まで臭く感じるんだろうなぁ。
 さっさと、清浄の魔法使ってすっきりしよっと―――――

―――――清浄

 まだ慣れない魔力の流れを感じながら、ついでに部屋の中の空気も臭いのなくなれーとか思いながら念じたら、部屋の空気の臭かったのもなくなった。
 ん、ばっちりだね!
 って満足していたら、ノアが信じられないという風にこちらを見てきた。
 あれ?私、何か失敗した!?
 不安になって、わたわたしてると、ノアが口を開いた。
【お前、浄化を使ったのか・・・・・・?】
 浄化?浄化ですと?何ですそれ??
「清浄の魔法つかっただけ、なんですけど・・・・・・」
 びくびくとしながら返事をすると、ノアはむくっと横たえていた体を起こした。
【光の、出てこれるか】
 唐突に私の首から下げられてるセイの眠ってる石に声をかけると、ぽんっと、何もないところからセイが出てきた。
 若干、この前見た時よりも大きい気がする。でも、見た目は変わってない。おかっぱ頭の金髪で、金色の透き通った羽が3対。白色と金色のひらひらとした服を着ていて、あいっかわらずぷかぷか浮いてる。
 ほんと、光の神獣だってしらなかったら、妖精ですかってまず聞いてる姿なんだよねぇ・・・・・・。
【あら、ノワールじゃない。ひさしぶりぃ】
【久しぶりじゃない。お前が出てこれるということは、やはり、浄化を使ったな】
【あら、無意識に使っちゃったの?】
【本人は清浄を使ったらしいぞ】
【無意識にでも汚いものを排除しようって思って浄化を使ったってことかしらん?やっぱり、勇者で、聖女であるだけあって、禍を気持ち悪いものとして排除しようとしたってことかしらん?】
【とにかく、明日は、朝一でここを出るしかないな。まだ、一般的に禍のことは流布されてはおらぬが、上層部には知れ渡っているからな・・・・・・】
【あんた、認識齟齬の魔法は?】
 セイが聞けば、ノアは首を横に振る。
【かけといたほうがいいわよ。てか、なんで、町の中に入るのにかけてないのよっ】
【一泊しかする予定ではなかったし、魔法も使い始めたばかりだから、浄化ができるとは思わなかったんだ】
【それでこの子が勇者召喚された子だってばれたらどうすんのよっ!この町、アイツがいるんでしょ!?】
【す、すまない・・・・・・】
【今はまだ、夜だから町の人たちは気づいてないけど、これ、ばれるわよ、絶対にっ】
【朝日とともに出るつもりだ】
【とにかく、今更認識齟齬かけたって意味ないわね。ほんとにもうっ、ノワールがしっかりしてくれないと困るのよ!?あたしはこんななりだから、この子のこと守ってあげることなんてできないんだからっ!!】
【わかっておる】
 んー、とりあえず、二人の会話からすると、私は、どうやら”やらかしちゃった”らしい。
 二人の様子からすると、それはちょっとっていうかかなりやばいっぽい。
【ほんっとにもうっ!!ノワールがしっかりしてくれないと、困るんだからねっ!!!モモ!!】
「はいっ!」
【あんた、絶対に、ノワールから離れるんじゃないわよ!!あと、知らない人についてってもだめだからね!!どんな肩書言われたって、ノワールが否と答えたらついていったらいけないし、ノワールに了承もらえてもついて行っちゃだめだからね!!】
「あ、はい・・・・・・」
 さすがに、異世界にきて全くの知らない人についていくような馬鹿なことはしないけどなぁ、っておもってたら、セイに【いいわね】と念押しをされた。
 それから何度もノアに同じことをくどくどと言うと、セイは石の中へと消えていった。
「―――――――――――初めて会った時も思ったけどさぁ・・・・・・セイって、パワフルだよね・・・・・・」
【――――――常にともにいると疲れるぞ】
 はぁ、と盛大なため息をつくノア。
【とりあえず寝るか・・・・・・明日は早いぞ】
「ぁぃ・・・・・・」
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