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23.今後のためにも、甘えはなしで等価交換で行きましょう
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お昼過ぎに帰ってきたセイは、なぜか獣人族を連れて帰ってきた。
「どうしたの?」
一週間返事を待つといってたのに、獣人族と一緒に戻ってきたセイに聞くと、セイではなく、昨日顔を合わせたくまっこのお父さん、セルーシュさんが口を開いた。
「一部の仲間が少しでも早く安全な場所へ行きたいといいましたので、先に向かいたいものだけを連れ参りました」
そういうと、セルーシュさんは私の前に片膝をついて腰を落とし、頭を垂らした。
「昨日は名乗らずに申し訳ありませんでした。私の名はセルーシュと申します。本日は、一族の一部だけではありますが、ひきつれ、巫女様の前にはせ参じました」
「―――――――どうして、一部だけなの?」
首を傾げセルーシュさんへと聞くと、その返事はセルーシュさんの隣に、同じく膝をついた状態でこちらを見上げてきたウサギ耳のおにぃさんが答えてくれた。
「幼き子供だけでも先に安息の地へと向かってほしい、という群れの長である、ライネルの思い故でございます。申し遅れました、わたくしは群れの長であるライネルの孫のディアンと申します。群れのことで何かございましたら、わたくし、ディアン、もしくは、群れの参謀を担っているセルーシュへとお伝えください」
【ひとまず、獣人族は子供たちだけで来てるから、しばらくは前庭あたりで野宿でいいかしら?】
「そのつもりで来ておりますので大丈夫です。子供らにもその旨は伝えているので」
「簡単な小屋でいいなら俺らが作ってやろうか?」
と、ここで口をはさんだのは、獣人族の子供たちの後ろのほうにいて見えなかったドワーフたちだった。
彼らもしっかりちゃっかりこちらに来ていたようである。しかも、しっかりちゃっかり大荷物でついてきているあたり、事前にセイのほうから打診があって準備をしていたのではなかろうか、というぐらいに、本当に、見事な大荷物だ。
「わたくしどもとしてはそれは助かりますが・・・・・・ですが、わたくしどもにはあなた方に支払えるだけの対価がございません」
しゅん、とうさ耳をぺたりとさせて言うディアン。
「あのなぁ、子供が対価とか難しいこといっちゃぁいけねぇよ。確かに、俺らは技術を人に売ってるから、対価を要求したいところではあるがな。でもな、お前さんたちだってあの世界が嫌で逃げてきたんだろ?お前さんの連れてきてるのは、そのくまのおっさん以外全員ちっちぇ子供じゃねぇか。みりゃぁ、生まれて間もないやつもいらぁ。そんな乳子をみちゃぁ、俺ら職人はだまっちゃぁいられねぇんだよ。お前さんらの親が来るまで、順調に行って一週間なんだろう?それまで、乳子をこんな寒空のしたほうておくこったぁ俺らにゃぁできねぇんだよ。だからな、おとなしくここは好意を受け取っとけ」
ディアンよりも背の低いドワーフのおじさんはぽんぽん、とディアンの背中を強くたたきながらいい、そして、自分の後ろにいたドワーフの仲間たちのほうを見た。
「そうだよなぁ、おめぇら!」
同意を求めるように言えば、そうだそうだといわんばかりにうなずくドワーフたち。
こちらとしても、さすがに抱っこやおんぶをされながらやってきている獣人族の子供たちを寒空のした野宿なんてさせたくなかったし、ドワーフの人たちの申し出はうれしいんだけど・・・・・・それとこれとは違うよ。
子供だからって恩を無償でもらっていいっていうわけでもないと思うんだよね。あとからやってくる親が聞いたら、必死に頭を下げたり、金銭の話が出てくるってものでもあるだろうし・・・・・・。
よしっ
「あの、一つ提案をしてもよろしいでしょうか?」
すっと手を上げ声を上げると、ディアンとセルーシュ、そして、ドワーフのおじさんが私のほうを見た。
「あの、確かに、ドワーフの皆さんが簡易のものだとしても、小屋を作ってくださるのは、彼らにとってはものすごく助かることだと思います。ですが、無償というのは後々のわだかまりになりかねないので、こういうのはいかかでしょうか?―――――まず、ドワーフの皆さんには、今おっしゃってくださったとおり、彼らが住むための小屋を作っていただきます。その対価として、彼らはまず、セルーシュさんがドワーフの方々のお手伝いをして、子供たちはドワーフの方々のお食事の支度をする、というのはいかがでしょうか?」
「―――――――労働に対する対価を労働と食糧ってわけか?」
ドワーフのおじさんが私のほうを見上げ聞き返す。
「そうです。セルーシュさん、力仕事のお手伝いをするのはいかがですか?参謀とお聞きしましたが、できますか?」
「そりゃぁ、俺も伊達にくまではないから、できないこともないが・・・・・・細かな作業は苦手でな・・・・・・」
「細かな作業以外の力仕事で、セルーシュさんがお手伝いできることはございますか?」
「そりゃぁ、いくらでもあるぞ」
「木を切ったり運んだりは人手はいくらあっても足りないしな」
ドワーフのおじさんに続き、ほかのドワーフさんも口々にいくらでもやってもらいたいことはあると言ってきた。
「では、セルーシュさんはドワーフの方々のお手伝いをお願いします。そして、残っている子供たちですが、彼らの労働に対する対価を、三食の食事を賄うということでいかがでしょうか?ディアンさん、できますか?」
次はディアンに子供たちの労働についてを問うと、ディアンは口元に手を当て考える。
連れてきている子供たちは雑渡20~30人。そのうちの2割は労働力にすらならない子供だ。その2割のうちの半分近くは、よちよち歩きの子供。この2割はまず、労働力にはならないので除外だ。残りの8割の子供たちのうち、幼い子供の面倒を見ないといけないものを残し、ドワーフたちと自分たちの食事を賄うことを考える。
ドワーフの数は、ざっと見て40~50人。子供たちだけで賄うことはできないだろうが、ドワーフの中にも女性も子供もいた。彼らが食事の支度をするのを手伝い、食糧を探しに行くのを手伝うということでどうだろうか、と、説明をする。
「食料に関しては、私のほうでもお手伝いできることがあればやりますので、いかがですか?」
「セレイスティーネから聞いてた通りのお姫さんだなぁ」
最初に口を開いたドワーフさんが、ガハハと豪快に笑いながら私のほうを見上げながら言った。
「その交渉に乗ったぜ、お姫さん!おらぁ、こいつらを率いてるガラゴっつうんだ。お姫さん、名前は?」
「モモって言います」
「かわいらしい名前だなぁ。よっしゃ、おめぇら、そういうことだからよ、このお姫さんの依頼を受けることにしたぜ!食事の用意をしてくれるってんだから、生半可な家はたてれねぇぞ!!小屋なんてみみっちいことをいってちゃぁ、ドワーフの名が廃るってんだ!!おい、くまのおっさん、すぐに仕事をはじめっからついてきな!」
「心得た。ディアン、後のことは任せた」
「力仕事をお任せして申し訳ありません。子供たちのことはお任せください」
ぽんぽん、とディアンの頭を撫で、すでに前庭から出ていこうとしているドワーフの男性陣を追いかけてセルーシュもまた森の中へと消えていった。
「あ、セイ、彼らに住みわけの場所の話してない!」
【大丈夫よ。森の入り口でレイネが待ってるから。それより、頼まれていたもの買ってきたわよ】
「ありがと。あとで見るね。っと、とりあえず、獣人族の子供のほうをどうにかしないとだめだね。戦力にならない子はひとまず出来上がったばかりの私の家の暖炉の部屋でいいかなぁ。やっぱり、小さな子はあったかいお部屋がいいもんね」
「よろしいのですか・・・・・・?」
当たり前のように自分の家を使えというモモに、遠慮がちに聞いてくるディアン。
しかし、モモは気にするそぶりすら見せずに、いいよーといい、後ろのほうにいたドワーフのほうを見た。
「ドワーフさんたちにも小さい子が見えるけど、あたたかい部屋の中にいたほうがいいよね?一応暖炉があるから、見守りで一人か二人残ってくれたら助かるんだけど」
そううかがうように聞くと、ドワーフたちは顔を見合わせ、それから、一人のドワーフが一歩前に出た。
恰幅のいい女性も小さな子供を抱えていた。
「お姫さんの申し入れはこっちとしてもうれしいねぇ。あたいはさっき男衆を引き連れていっちまったガラゴの妹で、ザラってんだ。こいつは娘のイオ。あたいらの子と一緒にその子たちも面倒を見てあげてもいいよって言ってあげたいところなんだけどね、さすがに知らない場所で、知らない大人しかいないとなっちゃぁ、その子らも落ち着かないだろう?数人、大きい子を残してくれるかい?」
「ディアン、誰かいい人いる?」
「そうですね―――――――ミックとキッパ、二人を残して行きます。二人とも頼めますか?」
「もちろんよ、ディアン」
「子供の面倒を見るのなら任せて頂戴」
ディアンと同じぐらいの背丈の獣人の子が返事を返した。
そういえば、獣人って面白いんだよねぇ・・・・・・全身に毛が生えていて、顔立ちとかも獣っぽい獣人もいれば、見た目は人と変わらないのに、尻尾と耳が生えてる獣人もいるんだよねぇ。
今、返事をしたのは、獣っぽい獣人と、人っぽい獣人だ。
あ、ちなみに、セルーシュは獣っぽい獣人です。なので、手先が器用じゃないっていうのは手が人の手ほど細かな動きができないから、ってことみたい。
「んじゃぁ、こっちは、そうだね、ラネーラ、あんたが残ってもらえるかい?あんたんとこの子が一番小さかったろ」
「あたしでいいのかい?」
と、小さな赤ちゃんを抱っこしているドワーフのお姉さんが聞き返す。
「さすがにあんたんところの子が泣いても、あたしらじゃぁお乳はでないからねぇー。あたしらを助けると思って、ラネーラが残っとくれ。イオもいるし、ほかの子らはそこまで手がかかんないとは思うけど、もし、手がかかるようなら遠慮なくいいな。もう一人増やすぐらいなら平気だからね」
イオ、あんたは、ほかの子らの面倒をしっかり見るんだよ、というと、ザラはイオを下ろした。
地面へとおろされたイオは、ザラのほうを見上げ、うなずくと、後ろのほうで荷車に乗っていた数人の子供たちのところまで行ってから、子供たちを連れて戻ってきた。
「それじゃぁ、セイ、部屋に案内してあげてくれるかなぁ」
【もちろん。それじゃぁ、そっちの子たちも一緒に行くわよ】
といい、保母さんさながらの手際の良さで、戦力にならない子供たちと、その保護者を連れ、家の中へと消えていった。
「それじゃぁ、残りの人たちで分担決めちゃうか。まず、ノア、ごめん、朝に狩りに行ってきてもらったばっかりなんだけど、もう一度行ってきてもらってもいい?」
【我が適任であろうな。しかし、毎回我だけではいつかは無理が来るぞ】
「そうだね・・・・・・じゃぁ、誰か、一緒に連れていく?」
【それがよかろう】
「んーと、こういう場合はどっちから出したほうがいいのかなぁ」
【そうだな。狩りに向いているのは、どちらかと言えば獣人族のほうが向いているだろう】
「じゃぁ、ディアン、誰か、ノアと一緒に狩りに行けるような人はいる?」
「神獣様と一緒となると・・・・・・コリアンダが適任かと思います。コリアンダ」
ディアンに呼ばれ、どちらかというと、獣っぽい獣人が前に出た。耳と尻尾の感じからいって、チーターとか、そういった獣人なのかなぁ。
「彼はコリアンダ。大人にもひけを取らない狩猟センスがあります。足も早いので、神獣様を煩わせることはないと思います。コリアンダ、我らを代表して頼めるか?」
「獣人族に恥じないよう努めてきます」
胸元に手を当てわずかに頭を下げいうコリアンダにディアンは満足そうにうなずいた。
「それでは、ノア、彼とともにお願いします」
【ついでにエルフの者らのもとってこよう】
「お願いねぇ」
ひらひらと手を振り、いってらっしゃぁい、というと、いつものようにノアはライオンの姿になって、頬ずりをし、舌でぺろりとひと舐めしてコリアンダを連れ走り去っていった。
うん、平常運転だね、ノアさん!!
人前では恥ずかしいからやめて、って今夜にでもいっておかないとだめだね!
「それじゃぁ、残りはご飯の支度組でいいかな。必要な材料はたぶん足りると思うけど、ひとまずパンを作って、それから、スープと・・・・・・朝のうちに下ごしらえしておいたお肉があるから、それを焼いて・・・・・・ノアがたくさんとってきてくれるはずだから、とりあえず、時間のかかるパンをつくっちゃいますか!っと、パンを作るなら、エルフにも声をかけてこなきゃっ!!セイがすぐに戻ってくると思うので、少し待っていてくださいね、エルフの方々にも声をかけるとお約束をしていますので、ちょっと行ってきますね」
たたっと、駆けだそうとすると、後ろから首根っこをつかまれ宙ぶらりんに宙に浮くことになった。
【勝手にどこへいこうとしているのかしらぁ?】
「セイっ!!あのね、パンを作るからエルフさんにも声をかけに行こうかなぁって思ったのっ!!」
【あぁ、パン作りの約束をしていたわね】
「あと、スープもっ!」
【あたしが呼んできてあげるから、モモはここで必要なものを出して待っときなさい】
「でも・・・・・・」
【敷地の外に一人で出ているの、ばれたら後でノワールが怖いわよぉ?】
「うぐぅ・・・・・・じゃぁ、セイ、お願いします」
【素直でよろしい。それじゃぁ行ってくるから、お利口さんに待ってなさい】
「いってらっしゃぁい――――――さてと・・・・・・じゃぁ、時間のかかるパンから作っちゃいますか。キッチンで作ってもいいけど、この人数がはいるにはちょっと狭いので、ここで作るかなぁ」
「あたいらが持ってきた机があるから、作業台代わりに使っとくれ」
と、すぐさま、ザラさんがありがたい申し出をしてくださいました。
「それではお願いします。それじゃぁ、小麦粉と、あ、お水・・・・・・まぁ、いっか。塩と」
次から次へと、必要な材料をアイテムボックスから取り出していく。
「うわぁ、巫女様、いっぱいもってるぅ」
獣人族の子供が一人すごぉい、と言いながら寄ってくると、興味につられて、わらわらと獣人族の子たちが集まってくる。
「パンはこねる作業があるから、ケピルの子らは別の仕事を上げないといけないね」
アイテムボックスから取り出す量の多さに驚きながらも、ザラさんがいう。
「ケピル?」
「あぁ、ケピルを知らないのかい?」
「聞いたことないです」
「ケピルっていうのはね、全身を毛皮でおおわれている獣人のことを言うんだよ。ケピルの子らは、身体能力はヒューマの子らよりも優れているんだけどね、やっぱり、パンの中に毛が混じるのは嫌だろう?だから、ケピルにはほかの仕事を頼んだほうがいいよ」
「そっか・・・・・・んと、じゃぁ、材料の収穫とかお願いしたほうがいいのかなぁ。それと、セイが戻ってきたら近くの森の中で食材集めとか」
「それが無難だろうね。ケピルの子らは鼻が利く子も多いからね、キノコとか食材の見分けはこの子らの右に出るものはいないよ」
「そうなのですね」
「―――――それだけ素直にうなずいてたら、そりゃぁ、神獣様方も過保護になるわなぁ」
よしよし、と私の頭を撫でながら言うザラさん。
きょとんと首を傾げれば、ザラさんはさらに笑った。
「変な男に引っかかるんじゃないよ」
と、豪快に笑いながら言われた。
「――――――知らない男の人に声をかけられたら、これを見せろって、ノアに言われてるので、大丈夫ですよ?」
首を傾げ、左手の装飾を見せる。
それを見せると、ディアンと同じぐらの子らや、ザラさんたちが、すごいわねぇ、と驚いた声を上げた。
「これってすごいものなのですか?」
「これは、誓約のあかしだよ。これだけ立派で、魔力のこもってる誓約なんて初めて見たよ。神獣様がつけられたのかい?」
「ノアがつけてくれました。これってすごいものなのですか?」
みんながものすっごく驚いているので聞くも、ザラさんは神獣様にききな、と返されてしまった。
ノアさんよ、みんなが驚くようなものつけてるのか・・・・・・・。
セイも何も言わなかったからまったく気にしなかったよ。
「どうしたの?」
一週間返事を待つといってたのに、獣人族と一緒に戻ってきたセイに聞くと、セイではなく、昨日顔を合わせたくまっこのお父さん、セルーシュさんが口を開いた。
「一部の仲間が少しでも早く安全な場所へ行きたいといいましたので、先に向かいたいものだけを連れ参りました」
そういうと、セルーシュさんは私の前に片膝をついて腰を落とし、頭を垂らした。
「昨日は名乗らずに申し訳ありませんでした。私の名はセルーシュと申します。本日は、一族の一部だけではありますが、ひきつれ、巫女様の前にはせ参じました」
「―――――――どうして、一部だけなの?」
首を傾げセルーシュさんへと聞くと、その返事はセルーシュさんの隣に、同じく膝をついた状態でこちらを見上げてきたウサギ耳のおにぃさんが答えてくれた。
「幼き子供だけでも先に安息の地へと向かってほしい、という群れの長である、ライネルの思い故でございます。申し遅れました、わたくしは群れの長であるライネルの孫のディアンと申します。群れのことで何かございましたら、わたくし、ディアン、もしくは、群れの参謀を担っているセルーシュへとお伝えください」
【ひとまず、獣人族は子供たちだけで来てるから、しばらくは前庭あたりで野宿でいいかしら?】
「そのつもりで来ておりますので大丈夫です。子供らにもその旨は伝えているので」
「簡単な小屋でいいなら俺らが作ってやろうか?」
と、ここで口をはさんだのは、獣人族の子供たちの後ろのほうにいて見えなかったドワーフたちだった。
彼らもしっかりちゃっかりこちらに来ていたようである。しかも、しっかりちゃっかり大荷物でついてきているあたり、事前にセイのほうから打診があって準備をしていたのではなかろうか、というぐらいに、本当に、見事な大荷物だ。
「わたくしどもとしてはそれは助かりますが・・・・・・ですが、わたくしどもにはあなた方に支払えるだけの対価がございません」
しゅん、とうさ耳をぺたりとさせて言うディアン。
「あのなぁ、子供が対価とか難しいこといっちゃぁいけねぇよ。確かに、俺らは技術を人に売ってるから、対価を要求したいところではあるがな。でもな、お前さんたちだってあの世界が嫌で逃げてきたんだろ?お前さんの連れてきてるのは、そのくまのおっさん以外全員ちっちぇ子供じゃねぇか。みりゃぁ、生まれて間もないやつもいらぁ。そんな乳子をみちゃぁ、俺ら職人はだまっちゃぁいられねぇんだよ。お前さんらの親が来るまで、順調に行って一週間なんだろう?それまで、乳子をこんな寒空のしたほうておくこったぁ俺らにゃぁできねぇんだよ。だからな、おとなしくここは好意を受け取っとけ」
ディアンよりも背の低いドワーフのおじさんはぽんぽん、とディアンの背中を強くたたきながらいい、そして、自分の後ろにいたドワーフの仲間たちのほうを見た。
「そうだよなぁ、おめぇら!」
同意を求めるように言えば、そうだそうだといわんばかりにうなずくドワーフたち。
こちらとしても、さすがに抱っこやおんぶをされながらやってきている獣人族の子供たちを寒空のした野宿なんてさせたくなかったし、ドワーフの人たちの申し出はうれしいんだけど・・・・・・それとこれとは違うよ。
子供だからって恩を無償でもらっていいっていうわけでもないと思うんだよね。あとからやってくる親が聞いたら、必死に頭を下げたり、金銭の話が出てくるってものでもあるだろうし・・・・・・。
よしっ
「あの、一つ提案をしてもよろしいでしょうか?」
すっと手を上げ声を上げると、ディアンとセルーシュ、そして、ドワーフのおじさんが私のほうを見た。
「あの、確かに、ドワーフの皆さんが簡易のものだとしても、小屋を作ってくださるのは、彼らにとってはものすごく助かることだと思います。ですが、無償というのは後々のわだかまりになりかねないので、こういうのはいかかでしょうか?―――――まず、ドワーフの皆さんには、今おっしゃってくださったとおり、彼らが住むための小屋を作っていただきます。その対価として、彼らはまず、セルーシュさんがドワーフの方々のお手伝いをして、子供たちはドワーフの方々のお食事の支度をする、というのはいかがでしょうか?」
「―――――――労働に対する対価を労働と食糧ってわけか?」
ドワーフのおじさんが私のほうを見上げ聞き返す。
「そうです。セルーシュさん、力仕事のお手伝いをするのはいかがですか?参謀とお聞きしましたが、できますか?」
「そりゃぁ、俺も伊達にくまではないから、できないこともないが・・・・・・細かな作業は苦手でな・・・・・・」
「細かな作業以外の力仕事で、セルーシュさんがお手伝いできることはございますか?」
「そりゃぁ、いくらでもあるぞ」
「木を切ったり運んだりは人手はいくらあっても足りないしな」
ドワーフのおじさんに続き、ほかのドワーフさんも口々にいくらでもやってもらいたいことはあると言ってきた。
「では、セルーシュさんはドワーフの方々のお手伝いをお願いします。そして、残っている子供たちですが、彼らの労働に対する対価を、三食の食事を賄うということでいかがでしょうか?ディアンさん、できますか?」
次はディアンに子供たちの労働についてを問うと、ディアンは口元に手を当て考える。
連れてきている子供たちは雑渡20~30人。そのうちの2割は労働力にすらならない子供だ。その2割のうちの半分近くは、よちよち歩きの子供。この2割はまず、労働力にはならないので除外だ。残りの8割の子供たちのうち、幼い子供の面倒を見ないといけないものを残し、ドワーフたちと自分たちの食事を賄うことを考える。
ドワーフの数は、ざっと見て40~50人。子供たちだけで賄うことはできないだろうが、ドワーフの中にも女性も子供もいた。彼らが食事の支度をするのを手伝い、食糧を探しに行くのを手伝うということでどうだろうか、と、説明をする。
「食料に関しては、私のほうでもお手伝いできることがあればやりますので、いかがですか?」
「セレイスティーネから聞いてた通りのお姫さんだなぁ」
最初に口を開いたドワーフさんが、ガハハと豪快に笑いながら私のほうを見上げながら言った。
「その交渉に乗ったぜ、お姫さん!おらぁ、こいつらを率いてるガラゴっつうんだ。お姫さん、名前は?」
「モモって言います」
「かわいらしい名前だなぁ。よっしゃ、おめぇら、そういうことだからよ、このお姫さんの依頼を受けることにしたぜ!食事の用意をしてくれるってんだから、生半可な家はたてれねぇぞ!!小屋なんてみみっちいことをいってちゃぁ、ドワーフの名が廃るってんだ!!おい、くまのおっさん、すぐに仕事をはじめっからついてきな!」
「心得た。ディアン、後のことは任せた」
「力仕事をお任せして申し訳ありません。子供たちのことはお任せください」
ぽんぽん、とディアンの頭を撫で、すでに前庭から出ていこうとしているドワーフの男性陣を追いかけてセルーシュもまた森の中へと消えていった。
「あ、セイ、彼らに住みわけの場所の話してない!」
【大丈夫よ。森の入り口でレイネが待ってるから。それより、頼まれていたもの買ってきたわよ】
「ありがと。あとで見るね。っと、とりあえず、獣人族の子供のほうをどうにかしないとだめだね。戦力にならない子はひとまず出来上がったばかりの私の家の暖炉の部屋でいいかなぁ。やっぱり、小さな子はあったかいお部屋がいいもんね」
「よろしいのですか・・・・・・?」
当たり前のように自分の家を使えというモモに、遠慮がちに聞いてくるディアン。
しかし、モモは気にするそぶりすら見せずに、いいよーといい、後ろのほうにいたドワーフのほうを見た。
「ドワーフさんたちにも小さい子が見えるけど、あたたかい部屋の中にいたほうがいいよね?一応暖炉があるから、見守りで一人か二人残ってくれたら助かるんだけど」
そううかがうように聞くと、ドワーフたちは顔を見合わせ、それから、一人のドワーフが一歩前に出た。
恰幅のいい女性も小さな子供を抱えていた。
「お姫さんの申し入れはこっちとしてもうれしいねぇ。あたいはさっき男衆を引き連れていっちまったガラゴの妹で、ザラってんだ。こいつは娘のイオ。あたいらの子と一緒にその子たちも面倒を見てあげてもいいよって言ってあげたいところなんだけどね、さすがに知らない場所で、知らない大人しかいないとなっちゃぁ、その子らも落ち着かないだろう?数人、大きい子を残してくれるかい?」
「ディアン、誰かいい人いる?」
「そうですね―――――――ミックとキッパ、二人を残して行きます。二人とも頼めますか?」
「もちろんよ、ディアン」
「子供の面倒を見るのなら任せて頂戴」
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そういえば、獣人って面白いんだよねぇ・・・・・・全身に毛が生えていて、顔立ちとかも獣っぽい獣人もいれば、見た目は人と変わらないのに、尻尾と耳が生えてる獣人もいるんだよねぇ。
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あ、ちなみに、セルーシュは獣っぽい獣人です。なので、手先が器用じゃないっていうのは手が人の手ほど細かな動きができないから、ってことみたい。
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「あたしでいいのかい?」
と、小さな赤ちゃんを抱っこしているドワーフのお姉さんが聞き返す。
「さすがにあんたんところの子が泣いても、あたしらじゃぁお乳はでないからねぇー。あたしらを助けると思って、ラネーラが残っとくれ。イオもいるし、ほかの子らはそこまで手がかかんないとは思うけど、もし、手がかかるようなら遠慮なくいいな。もう一人増やすぐらいなら平気だからね」
イオ、あんたは、ほかの子らの面倒をしっかり見るんだよ、というと、ザラはイオを下ろした。
地面へとおろされたイオは、ザラのほうを見上げ、うなずくと、後ろのほうで荷車に乗っていた数人の子供たちのところまで行ってから、子供たちを連れて戻ってきた。
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【もちろん。それじゃぁ、そっちの子たちも一緒に行くわよ】
といい、保母さんさながらの手際の良さで、戦力にならない子供たちと、その保護者を連れ、家の中へと消えていった。
「それじゃぁ、残りの人たちで分担決めちゃうか。まず、ノア、ごめん、朝に狩りに行ってきてもらったばっかりなんだけど、もう一度行ってきてもらってもいい?」
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「そうだね・・・・・・じゃぁ、誰か、一緒に連れていく?」
【それがよかろう】
「んーと、こういう場合はどっちから出したほうがいいのかなぁ」
【そうだな。狩りに向いているのは、どちらかと言えば獣人族のほうが向いているだろう】
「じゃぁ、ディアン、誰か、ノアと一緒に狩りに行けるような人はいる?」
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ディアンに呼ばれ、どちらかというと、獣っぽい獣人が前に出た。耳と尻尾の感じからいって、チーターとか、そういった獣人なのかなぁ。
「彼はコリアンダ。大人にもひけを取らない狩猟センスがあります。足も早いので、神獣様を煩わせることはないと思います。コリアンダ、我らを代表して頼めるか?」
「獣人族に恥じないよう努めてきます」
胸元に手を当てわずかに頭を下げいうコリアンダにディアンは満足そうにうなずいた。
「それでは、ノア、彼とともにお願いします」
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「お願いねぇ」
ひらひらと手を振り、いってらっしゃぁい、というと、いつものようにノアはライオンの姿になって、頬ずりをし、舌でぺろりとひと舐めしてコリアンダを連れ走り去っていった。
うん、平常運転だね、ノアさん!!
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たたっと、駆けだそうとすると、後ろから首根っこをつかまれ宙ぶらりんに宙に浮くことになった。
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【あぁ、パン作りの約束をしていたわね】
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「でも・・・・・・」
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「うぐぅ・・・・・・じゃぁ、セイ、お願いします」
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「いってらっしゃぁい――――――さてと・・・・・・じゃぁ、時間のかかるパンから作っちゃいますか。キッチンで作ってもいいけど、この人数がはいるにはちょっと狭いので、ここで作るかなぁ」
「あたいらが持ってきた机があるから、作業台代わりに使っとくれ」
と、すぐさま、ザラさんがありがたい申し出をしてくださいました。
「それではお願いします。それじゃぁ、小麦粉と、あ、お水・・・・・・まぁ、いっか。塩と」
次から次へと、必要な材料をアイテムボックスから取り出していく。
「うわぁ、巫女様、いっぱいもってるぅ」
獣人族の子供が一人すごぉい、と言いながら寄ってくると、興味につられて、わらわらと獣人族の子たちが集まってくる。
「パンはこねる作業があるから、ケピルの子らは別の仕事を上げないといけないね」
アイテムボックスから取り出す量の多さに驚きながらも、ザラさんがいう。
「ケピル?」
「あぁ、ケピルを知らないのかい?」
「聞いたことないです」
「ケピルっていうのはね、全身を毛皮でおおわれている獣人のことを言うんだよ。ケピルの子らは、身体能力はヒューマの子らよりも優れているんだけどね、やっぱり、パンの中に毛が混じるのは嫌だろう?だから、ケピルにはほかの仕事を頼んだほうがいいよ」
「そっか・・・・・・んと、じゃぁ、材料の収穫とかお願いしたほうがいいのかなぁ。それと、セイが戻ってきたら近くの森の中で食材集めとか」
「それが無難だろうね。ケピルの子らは鼻が利く子も多いからね、キノコとか食材の見分けはこの子らの右に出るものはいないよ」
「そうなのですね」
「―――――それだけ素直にうなずいてたら、そりゃぁ、神獣様方も過保護になるわなぁ」
よしよし、と私の頭を撫でながら言うザラさん。
きょとんと首を傾げれば、ザラさんはさらに笑った。
「変な男に引っかかるんじゃないよ」
と、豪快に笑いながら言われた。
「――――――知らない男の人に声をかけられたら、これを見せろって、ノアに言われてるので、大丈夫ですよ?」
首を傾げ、左手の装飾を見せる。
それを見せると、ディアンと同じぐらの子らや、ザラさんたちが、すごいわねぇ、と驚いた声を上げた。
「これってすごいものなのですか?」
「これは、誓約のあかしだよ。これだけ立派で、魔力のこもってる誓約なんて初めて見たよ。神獣様がつけられたのかい?」
「ノアがつけてくれました。これってすごいものなのですか?」
みんながものすっごく驚いているので聞くも、ザラさんは神獣様にききな、と返されてしまった。
ノアさんよ、みんなが驚くようなものつけてるのか・・・・・・・。
セイも何も言わなかったからまったく気にしなかったよ。
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