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27.神様?とのお話合い?
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気づいたら知らない場所に連れ込まれていた。
いや、拉致されたとか、そういうことではなく、いつものようにノアの大きな体に寄りかかって眠ったと思うんだ。
ちなみに最近はセイは、一緒に寝なくなった。
セイ曰く、夫婦でおとなしく寝なさい、ということだそうです。
偽装夫婦だよ、と言っては見たが、聞く耳持ちませんでした。
まぁ、それはいいとして、いつも通り眠ったと思ったら、まさかの知らない場所にいたというね。
「ここ、どこよ」
無駄に自分の声がよく響く場所だなぁ、と思っていると、満天の星をちりばめたような世界に、光が生まれ、それが次第に何かの形を模し、そして、やがて人の形になったかと思うと、それはこちらのほうを見て、にっこりと笑ってきた。
「こんばんは」
笑顔でにっこりあいさつをしてきたそれは、とりあえず、性別としては女なのだろうか?線の細い体のラインをしていて、足元にまで届くのではなかろうかというぐらいに濃紺の髪で、でも、なぜかきらきらと星をちりばめたように輝いていた。
女なのだろうか、と首をかしげたくなるのは、きれいな顔をしている割には、胸元あたりが乏しいからだ。
思わず、中年オヤジ的な思考回路で、乏しい、と思ってしまったが、失礼なことなので、もちろん胸の内にとどめておいた。
「やっと、お会いすることができました」
挨拶をされても、挨拶をし返さなかった私になんて、まったく気にしていませんよ、と言わんばかりに次の言葉を言うソレ。
「いろいろと手続きとか、事後処理におわれて、なかなかお会いするタイミングなく、申し訳ありませんでした」
と、深々と頭を下げてくるそれに、思わず日本人のさがなのか、頭を深々と下げ、「いえいえ」と返事を返してしまった。
「改めまして、いくつかある世界の神をしております、イムと申します」
うん、中二病発言キタコレ。
「あ、その、いたい人を見るような瞳、やめてくださいませんか?これでも、一応、神なんですよ?まぁ、ランクから言うと、まだまだ新米ではありますけど」
と、どんどん、語尾が消え入りそうな声音で言うソレ。
「ていうか、少しぐらいほめてくださってもいいと思うんですよ!?桃子さんが望んでいた超絶美少女で、しかも、今は絶滅しているエルフで、さらにさらに、そのたゆんたゆんの胸にしたんですからっ!!!ほかにも加護とかいろいろ、つけすぎでしょって、ほかの神に怒られるぐらいにつけたんですよ!?むしろ、誉めてくださいよ!?」
と、今度は語気を荒げて訴えてきた。
「え、別に超絶美少女とか望んでないし」
「なっなんですとぉおおおおおお」
あ、目の前のイケメンがorzなポーズとった・・・・・・
「だって、だって、愛読書の異世界転生ものは、全部、美形のオンパレードだったじゃないですかっ!!!!」
と、がばりと顔を上げ、こちらを思いっきりうるんだ目でにらみつけてきた。
「いや、確かに、異世界転生ものとか、ふつーにその系が多いけど、別に、イケメンオンパレードが楽しいから読んでたわけじゃなくって、ストーリーが面白いから読んでるだけだし。ていうか、私的に今一番びっくりなのは、あなたの反応なんですが」
「ひ、ひどいっ!!あなたの愛読書を参考に、いろいろとやったっていうのにっ!!!!もう、こうなったら、やっぱり、これは命令するべきですね!!!そうに決まってますっ!!」
と、やっぱり暴走気味な神(仮)。
「私はこの世界の在り方に憂いています!!なので、桃子、あなたの命令をします!!すべての奴隷解放と、奴隷制度の撤廃をっ!!!!!」
「―――――――――――いや、無理でしょ」
「なっ!!!」
「いや、ふつーに考えてみ?ある日突然異世界に連れてこれた、ぽっとでの小娘(希少価値バリバリのエルフ)がさぁ、奴隷よくない、神様怒り狂ってる、だから、みんな開放して、やめよーぜ?なんて言って、誰が聞いてくれんの?」
「それを頑張るのがあなたの仕事です!」
「いやいやいやいや、あんた、自分が言ってることめちゃくちゃだってわかってる?っていうか、何の力もない小娘が、どうやって奴隷解放すんのよ。百万歩譲ってさぁ、奴隷を開放することはできました。としても、奴隷制度撤廃は無理だって。だいたい、それぞれの種族がそれぞれの国作ってそれぞれの法律の下で生きてんでしょ?どーやって、そいつら全員に話つけんのよ」
「だって、だってっ、私が作った世界で奴隷だなんてっ!!!初めて作った世界が奴隷制度取り入れてるなんてっ!!ゆるせないんだもんっ」
と、今度は、どこの幼子だといわんばかりに泣き始めた。
ん、よし、とりあえずこの神(仮)は、精神年齢低いってことはよくわかった。
まぁ、馬鹿なおかげでいろいろと得点もらえたみたいだから、ラッキーということにしておくとして。
「それも一つの歴史だって」
「歴史で片づけるの!?」
「だって、私の住んでた地球でも奴隷っていたもーん。定員オーバーな貨物船に押し込められて海わたって、目的地に着くころには半分以下しか生きてないとか、そんな歴史もあるんだよぉ?」
まぁ、そのあと、立派な御託を並べたやつらが立ち上がって、奴隷解放のための戦争をしたけど、それはまぁ、言わないでおこう。うん、こいつに言ったら、私が旗頭になれとか言いかねないからね。そんなめんどくさいことはご免被る。
「神様だっていうならさぁ、生きてるやつらのこと見守るぐらいがちょうどいいと思うんだけど」
「でも、目に余る行為は律するのが私の役目だもん」
「だもんって・・・・・・まぁ、いいや。確かにね、目に余る行為は律するべきだとは思うよ。例えば、“勇者召喚の儀”とかね」
「あれは、人間が勝手にっ」
「勝手にっていうなら、それこそ奴隷だって勝手に奴らがやり始めたことでしょ?」
「うぐっ」
「“勇者召喚の儀”も、“奴隷”も、結局のところ、人の命を馬鹿にしてる行為だよね?“勇者召喚の儀”はほっといて“奴隷”は救ってくれって、虫がよくない?っていうか、あんた誰相手に言ってるかわかってんの?あんたが勝手に人間がやったっていう“勇者召喚の儀”の被害者である、あたしにいってんだよ?ほんと、へそで茶を沸かすぐらいに話になんないわね」
ま、いろいろな加護をつけてくれたことは感謝するけど、それはそれ、迷惑料ってことで、勝手なこと押し付けてこないでね。
そういうと、ソレはえっぐえっぐと泣き始めたが、そんなもん知ったこっちゃない。
っていうか、あの世界って、神様がこれで、神獣があれって・・・・・・どうみても、神様幼すぎだろ・・・・・・。
いや、拉致されたとか、そういうことではなく、いつものようにノアの大きな体に寄りかかって眠ったと思うんだ。
ちなみに最近はセイは、一緒に寝なくなった。
セイ曰く、夫婦でおとなしく寝なさい、ということだそうです。
偽装夫婦だよ、と言っては見たが、聞く耳持ちませんでした。
まぁ、それはいいとして、いつも通り眠ったと思ったら、まさかの知らない場所にいたというね。
「ここ、どこよ」
無駄に自分の声がよく響く場所だなぁ、と思っていると、満天の星をちりばめたような世界に、光が生まれ、それが次第に何かの形を模し、そして、やがて人の形になったかと思うと、それはこちらのほうを見て、にっこりと笑ってきた。
「こんばんは」
笑顔でにっこりあいさつをしてきたそれは、とりあえず、性別としては女なのだろうか?線の細い体のラインをしていて、足元にまで届くのではなかろうかというぐらいに濃紺の髪で、でも、なぜかきらきらと星をちりばめたように輝いていた。
女なのだろうか、と首をかしげたくなるのは、きれいな顔をしている割には、胸元あたりが乏しいからだ。
思わず、中年オヤジ的な思考回路で、乏しい、と思ってしまったが、失礼なことなので、もちろん胸の内にとどめておいた。
「やっと、お会いすることができました」
挨拶をされても、挨拶をし返さなかった私になんて、まったく気にしていませんよ、と言わんばかりに次の言葉を言うソレ。
「いろいろと手続きとか、事後処理におわれて、なかなかお会いするタイミングなく、申し訳ありませんでした」
と、深々と頭を下げてくるそれに、思わず日本人のさがなのか、頭を深々と下げ、「いえいえ」と返事を返してしまった。
「改めまして、いくつかある世界の神をしております、イムと申します」
うん、中二病発言キタコレ。
「あ、その、いたい人を見るような瞳、やめてくださいませんか?これでも、一応、神なんですよ?まぁ、ランクから言うと、まだまだ新米ではありますけど」
と、どんどん、語尾が消え入りそうな声音で言うソレ。
「ていうか、少しぐらいほめてくださってもいいと思うんですよ!?桃子さんが望んでいた超絶美少女で、しかも、今は絶滅しているエルフで、さらにさらに、そのたゆんたゆんの胸にしたんですからっ!!!ほかにも加護とかいろいろ、つけすぎでしょって、ほかの神に怒られるぐらいにつけたんですよ!?むしろ、誉めてくださいよ!?」
と、今度は語気を荒げて訴えてきた。
「え、別に超絶美少女とか望んでないし」
「なっなんですとぉおおおおおお」
あ、目の前のイケメンがorzなポーズとった・・・・・・
「だって、だって、愛読書の異世界転生ものは、全部、美形のオンパレードだったじゃないですかっ!!!!」
と、がばりと顔を上げ、こちらを思いっきりうるんだ目でにらみつけてきた。
「いや、確かに、異世界転生ものとか、ふつーにその系が多いけど、別に、イケメンオンパレードが楽しいから読んでたわけじゃなくって、ストーリーが面白いから読んでるだけだし。ていうか、私的に今一番びっくりなのは、あなたの反応なんですが」
「ひ、ひどいっ!!あなたの愛読書を参考に、いろいろとやったっていうのにっ!!!!もう、こうなったら、やっぱり、これは命令するべきですね!!!そうに決まってますっ!!」
と、やっぱり暴走気味な神(仮)。
「私はこの世界の在り方に憂いています!!なので、桃子、あなたの命令をします!!すべての奴隷解放と、奴隷制度の撤廃をっ!!!!!」
「―――――――――――いや、無理でしょ」
「なっ!!!」
「いや、ふつーに考えてみ?ある日突然異世界に連れてこれた、ぽっとでの小娘(希少価値バリバリのエルフ)がさぁ、奴隷よくない、神様怒り狂ってる、だから、みんな開放して、やめよーぜ?なんて言って、誰が聞いてくれんの?」
「それを頑張るのがあなたの仕事です!」
「いやいやいやいや、あんた、自分が言ってることめちゃくちゃだってわかってる?っていうか、何の力もない小娘が、どうやって奴隷解放すんのよ。百万歩譲ってさぁ、奴隷を開放することはできました。としても、奴隷制度撤廃は無理だって。だいたい、それぞれの種族がそれぞれの国作ってそれぞれの法律の下で生きてんでしょ?どーやって、そいつら全員に話つけんのよ」
「だって、だってっ、私が作った世界で奴隷だなんてっ!!!初めて作った世界が奴隷制度取り入れてるなんてっ!!ゆるせないんだもんっ」
と、今度は、どこの幼子だといわんばかりに泣き始めた。
ん、よし、とりあえずこの神(仮)は、精神年齢低いってことはよくわかった。
まぁ、馬鹿なおかげでいろいろと得点もらえたみたいだから、ラッキーということにしておくとして。
「それも一つの歴史だって」
「歴史で片づけるの!?」
「だって、私の住んでた地球でも奴隷っていたもーん。定員オーバーな貨物船に押し込められて海わたって、目的地に着くころには半分以下しか生きてないとか、そんな歴史もあるんだよぉ?」
まぁ、そのあと、立派な御託を並べたやつらが立ち上がって、奴隷解放のための戦争をしたけど、それはまぁ、言わないでおこう。うん、こいつに言ったら、私が旗頭になれとか言いかねないからね。そんなめんどくさいことはご免被る。
「神様だっていうならさぁ、生きてるやつらのこと見守るぐらいがちょうどいいと思うんだけど」
「でも、目に余る行為は律するのが私の役目だもん」
「だもんって・・・・・・まぁ、いいや。確かにね、目に余る行為は律するべきだとは思うよ。例えば、“勇者召喚の儀”とかね」
「あれは、人間が勝手にっ」
「勝手にっていうなら、それこそ奴隷だって勝手に奴らがやり始めたことでしょ?」
「うぐっ」
「“勇者召喚の儀”も、“奴隷”も、結局のところ、人の命を馬鹿にしてる行為だよね?“勇者召喚の儀”はほっといて“奴隷”は救ってくれって、虫がよくない?っていうか、あんた誰相手に言ってるかわかってんの?あんたが勝手に人間がやったっていう“勇者召喚の儀”の被害者である、あたしにいってんだよ?ほんと、へそで茶を沸かすぐらいに話になんないわね」
ま、いろいろな加護をつけてくれたことは感謝するけど、それはそれ、迷惑料ってことで、勝手なこと押し付けてこないでね。
そういうと、ソレはえっぐえっぐと泣き始めたが、そんなもん知ったこっちゃない。
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