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第3章、俺達が出来る事。
第13話、負けっぱなしじゃいられない。
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次の日、俺達は亜空間内のログハウスの外の草原に集まっていた。
レツガがログハウスに入れない為だ。
皆で輪になる様に座ったのを確認すると話し始める。
「昨日、俺はあのモンスターの鑑定をした。でも力の差がありすぎたのかほとんど情報を見れなかった」
皆は俺の声に耳を傾け黙って聞いている。
「その中で分かった情報は【レア度】がSS+、それと種族名がディザスターカイザースネークと言うことだけだ」
皆の唾を飲み込む音が聞こえる。
「今、俺が言った通り〝災害〟の名を持つモンスターだ。
それにレア度SS+なんて想像を遥かに超える存在だしな。
大きさはガイアドラゴンなんて小さなトカゲに見える程の大きさもある。
鑑定の種族説明で分かったのは、互角に戦えるのは勇者や魔王、それに竜王級のドラゴンだけらしい……間違いなく今までで出会ったモンスターの中で最強だし、俺達にとって最悪な存在なのは言うまでも無いな」
皆の顔に明らかに恐怖の色が見えた。
いくら姿を直接見てないと言っても、あれだけの存在感を感じている皆だ。
それだけでも十分、恐怖の対象となるだろう………けども。
「皆、顔を上げろ!」
突然、俺が大きい声を出した事で、皆はビクッと驚き目を大きく見開いている。
それを見て俺は思わず笑いながら言葉をつづけた。
「ハハハ、何でそんなに落ち込む?怖くて逃げたからか?それとも何も出来ないで奮えたからか?」
またうつむき出す皆。
「怖くて当たり前だろ?だって俺達は勇者じゃないし、ましてや魔王でも竜王でもない。ただの善良な冒険者だからな」
皆の顔を見ると「何言ってんの?」と言わんばかりの顔をしている。
「だから善良なイチ冒険者としては、昨日の行動は、逃げたんじゃないからな?戦略的撤退だ!」
ニカッと笑いながら話す俺を見て、驚きと理解不能からのフリーズから皆がようやく復帰する。
それに少しすると皆の顔に笑顔が見えた。
まぁ、苦笑いに見えなくも無いけども。
「そうで……ゴザルな!拙者はかわいいネズミさんでゴザルし」
舌を出し、自虐ネタをぶっ込んでくるコウ。
「わ、私だって、た、ただの。か、可愛い女の子なんですからね!」
恥ずかしさから、顔を真っ赤にしながら喋るリリム。
ええ、間違いなく可愛いです。
『グアー!グアー♪』(僕も!可愛い熊さんです♪)
俺が皆にレツガの言葉を伝えると。
「「え?その身体で?」」
2人にツッコミを入れられ涙目になるレツガ。
思わず皆が笑う。
何とか明るさを取り戻した俺達は、草原を走り周り青春チックな汗と共に不安を流すように一時間以上遊んでいた。
え?アイツ?
あ~草原に仰向けで大の字になって寝てますが。
何か?
良くも悪くも普段通りのヤツだな。
正直、そんな所だけは羨ましくもある。
たっぷり遊んだ俺達は、また草原に坐り休んでいた。
その時、疲れたレツガがハクヨウに気付かずに座ったら、レツガの尻の下敷きになって『グェ!?』とか言ってたけど、自業自得である。
「うん、俺達はまだまだ強くなれる。まだまだ上に行ける。そうだろ?」
皆も笑顔で頷く。
「別に勝てない相手に無理して戦う必要も無いし、俺達らしく俺達のペースで強くなって行けば良いんだから」
「そうでゴザルな」
「ハイ、私もそう思います!」
『グア!』(僕も頑張ります!)
『ピルルルル~ピルルルル~』
「「「いい加減、起きろ!」」」
『ピィエ!?!?』
驚き跳ね上がるハクヨウを見て苦笑いをしながらも明日から再び頑張ろう!
そう思うのだった。
今勝てないなら勝てるように頑張ればいい、まだ諦めるのは早いし時間だってある。
俺は、いや俺達はまだまだ強くなる。
絶対にな!
「皆で頑張るぞ~~~!」
「「オオー!!」」
『グアー!』(オー!)
『ピッピッ~♪』(まずはご飯だね~♪)
「次にあのモンスターに会ったら、コイツを囮にして逃げようか?」
「「「賛成~♪」」」
『グア~♪』(それが良い~♪)
『ピュイ!?』(何で!?)
いつの間にか、亜空間の空が夕日に染まるのをを見て俺は、皆の顔にヤル気が満ちたのを感じながら皆と会えて本当に良かった。と心から思っていた。
しかし、魔族を倒す為にここにに来たのに、その倒すべき相手より遥かに強いモンスターに会うとは………。
少し女神に文句を言いたくなったけどね。
でもまぁ、遭遇した時は恐怖とか絶望とか思わせられたけども。
それでもディサスターカイザースネークを見て後で思ったんだけど。
恐怖で身がすくむ思いをしていても、それでもどこかワクワクしている自分に苦笑いしながら沈む太陽を見送るのだった。
でもいつかあのでかいヘビヤローは、ぜってーぶっ飛ばす!
ぶっ飛ばせたら良いな……。
無理……かな?(遠い目
何故か急にもうすぐ見えなくなりそうな太陽に『バカやろ~~!!』って叫んでしまい、皆に白い目で見られたのは秘密だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでが3章になります。
5年ぶりにリメイクしての投稿、気が付けば文字数が1.5倍に(笑)
昔の文章に足したり、変更したりして文章がおかしくなってる所もあると思います。
時々読み直して、文章も直しつつ投稿させてもらいます。
それでも、もしかしたら仕事が忙しくなると投稿も出来なくなるかもですが出来るだけ二日に1話を目標にしていきますので、これからもよろしくお願いします。
レツガがログハウスに入れない為だ。
皆で輪になる様に座ったのを確認すると話し始める。
「昨日、俺はあのモンスターの鑑定をした。でも力の差がありすぎたのかほとんど情報を見れなかった」
皆は俺の声に耳を傾け黙って聞いている。
「その中で分かった情報は【レア度】がSS+、それと種族名がディザスターカイザースネークと言うことだけだ」
皆の唾を飲み込む音が聞こえる。
「今、俺が言った通り〝災害〟の名を持つモンスターだ。
それにレア度SS+なんて想像を遥かに超える存在だしな。
大きさはガイアドラゴンなんて小さなトカゲに見える程の大きさもある。
鑑定の種族説明で分かったのは、互角に戦えるのは勇者や魔王、それに竜王級のドラゴンだけらしい……間違いなく今までで出会ったモンスターの中で最強だし、俺達にとって最悪な存在なのは言うまでも無いな」
皆の顔に明らかに恐怖の色が見えた。
いくら姿を直接見てないと言っても、あれだけの存在感を感じている皆だ。
それだけでも十分、恐怖の対象となるだろう………けども。
「皆、顔を上げろ!」
突然、俺が大きい声を出した事で、皆はビクッと驚き目を大きく見開いている。
それを見て俺は思わず笑いながら言葉をつづけた。
「ハハハ、何でそんなに落ち込む?怖くて逃げたからか?それとも何も出来ないで奮えたからか?」
またうつむき出す皆。
「怖くて当たり前だろ?だって俺達は勇者じゃないし、ましてや魔王でも竜王でもない。ただの善良な冒険者だからな」
皆の顔を見ると「何言ってんの?」と言わんばかりの顔をしている。
「だから善良なイチ冒険者としては、昨日の行動は、逃げたんじゃないからな?戦略的撤退だ!」
ニカッと笑いながら話す俺を見て、驚きと理解不能からのフリーズから皆がようやく復帰する。
それに少しすると皆の顔に笑顔が見えた。
まぁ、苦笑いに見えなくも無いけども。
「そうで……ゴザルな!拙者はかわいいネズミさんでゴザルし」
舌を出し、自虐ネタをぶっ込んでくるコウ。
「わ、私だって、た、ただの。か、可愛い女の子なんですからね!」
恥ずかしさから、顔を真っ赤にしながら喋るリリム。
ええ、間違いなく可愛いです。
『グアー!グアー♪』(僕も!可愛い熊さんです♪)
俺が皆にレツガの言葉を伝えると。
「「え?その身体で?」」
2人にツッコミを入れられ涙目になるレツガ。
思わず皆が笑う。
何とか明るさを取り戻した俺達は、草原を走り周り青春チックな汗と共に不安を流すように一時間以上遊んでいた。
え?アイツ?
あ~草原に仰向けで大の字になって寝てますが。
何か?
良くも悪くも普段通りのヤツだな。
正直、そんな所だけは羨ましくもある。
たっぷり遊んだ俺達は、また草原に坐り休んでいた。
その時、疲れたレツガがハクヨウに気付かずに座ったら、レツガの尻の下敷きになって『グェ!?』とか言ってたけど、自業自得である。
「うん、俺達はまだまだ強くなれる。まだまだ上に行ける。そうだろ?」
皆も笑顔で頷く。
「別に勝てない相手に無理して戦う必要も無いし、俺達らしく俺達のペースで強くなって行けば良いんだから」
「そうでゴザルな」
「ハイ、私もそう思います!」
『グア!』(僕も頑張ります!)
『ピルルルル~ピルルルル~』
「「「いい加減、起きろ!」」」
『ピィエ!?!?』
驚き跳ね上がるハクヨウを見て苦笑いをしながらも明日から再び頑張ろう!
そう思うのだった。
今勝てないなら勝てるように頑張ればいい、まだ諦めるのは早いし時間だってある。
俺は、いや俺達はまだまだ強くなる。
絶対にな!
「皆で頑張るぞ~~~!」
「「オオー!!」」
『グアー!』(オー!)
『ピッピッ~♪』(まずはご飯だね~♪)
「次にあのモンスターに会ったら、コイツを囮にして逃げようか?」
「「「賛成~♪」」」
『グア~♪』(それが良い~♪)
『ピュイ!?』(何で!?)
いつの間にか、亜空間の空が夕日に染まるのをを見て俺は、皆の顔にヤル気が満ちたのを感じながら皆と会えて本当に良かった。と心から思っていた。
しかし、魔族を倒す為にここにに来たのに、その倒すべき相手より遥かに強いモンスターに会うとは………。
少し女神に文句を言いたくなったけどね。
でもまぁ、遭遇した時は恐怖とか絶望とか思わせられたけども。
それでもディサスターカイザースネークを見て後で思ったんだけど。
恐怖で身がすくむ思いをしていても、それでもどこかワクワクしている自分に苦笑いしながら沈む太陽を見送るのだった。
でもいつかあのでかいヘビヤローは、ぜってーぶっ飛ばす!
ぶっ飛ばせたら良いな……。
無理……かな?(遠い目
何故か急にもうすぐ見えなくなりそうな太陽に『バカやろ~~!!』って叫んでしまい、皆に白い目で見られたのは秘密だ。
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ここまでが3章になります。
5年ぶりにリメイクしての投稿、気が付けば文字数が1.5倍に(笑)
昔の文章に足したり、変更したりして文章がおかしくなってる所もあると思います。
時々読み直して、文章も直しつつ投稿させてもらいます。
それでも、もしかしたら仕事が忙しくなると投稿も出来なくなるかもですが出来るだけ二日に1話を目標にしていきますので、これからもよろしくお願いします。
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