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煌めきの都
龍の秩序 Ⅱ
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目を凝らしてよく観察してみると、その数およそ二十。
先頭の影だろうか、ここに我あり、と言わんばかりの咆哮を高らかに上げた。
「__君の放った鏑矢に応じて、飛んできた」
思わず、肩にかけていた弓を握った。
ばくばく、と心臓が痛いほど早鐘を打つ。
それは恐怖からではない。
期待と、希望と、安堵と、高揚感。
咆哮を聞き、まっすぐ進む一団に、空を飛ぶ異形らが向かっていくが、ことごとく斃され、落下し、霧散してく。
異形に行く手を阻まれながらも、州城間近まで至った一団。先頭の影が翼をたたみ、急激に下降すると、後続も同じようにたたんで降下してきた。その様はまるで何かに吸い込まれるよう。
そうして見えたのは、腹の黒に対して、背中の白と、くくりつけられた鞍。
__龍帝従騎士団の龍。
混沌としたこの地に、秩序が舞い降りていくようにマイャリスには見えた。
空中庭園を過ぎたところで、龍らは分かれて散り散りに都の方々へと降りていく。その行く先では、光りが爆ぜたり、水が溢れたりと様々な異変が見られ、おそらく主の元へと向かったのだと推察された。
しかしながら、うち一頭は、地上へと吸い込まれる途中で再び上昇し、庭園の上を旋回し始める。
「ゾルリンゲリ」
リュディガーが軽く手を上げて、軽く声を発すると、旋回する龍は短く啼いてさらに低く舞い降り、ついに側近くへと着地した。
長い首を伸ばしてリュディガーへと鼻面を近づける龍は、鼻を引くつかせてリュディガーを吟味しているようである。
「よく来た。__お前は、あれに加勢を」
鼻面を軽く撫でた手で、頭上を示す。
その先には、彼がキルシウムと呼んだ翼の異形が、いまだに飛び交う異形と渡り合っている。
「あれが、何かわかるだろう?」
龍はリュディガーとその光景を見比べてから、鼻面をリュディガーの身体に押し付けた。対して、ぽん、と軽く叩くリュディガー。
龍は、ひとつ鼻から抜けるような啼き声を発すると、鼻面を離し、翼を広げて上空へと舞い上がる。
風を叩く音はとても力強く、迷うことなく翼の異形らの方へ昇っていった。
その勇壮な姿を見つめるリュディガーは、苦しげに目元を歪めている。
きっとその背に乗って、援護をしたいのだろう。歯痒さは相当なものだ。
「リュ__」
「いやはや、間に合いませんでしたか」
マイャリスが声をかけようとしたところで聞こえたのは、その場にそぐわない素っ頓狂な声。それは、その場の誰のものでもなかった。
皆一様に弾かれるように、そちらを見る。そして、茂みの間から現れた男に、マイャリスは息を詰め言葉を失った。
革製で、軽装な鎧を身に着けた、やや細身の男。栗色の髪に、淡褐色の瞳の彼は、人懐こい笑みを浮かべ、後ろ頭をかいている。
やおら男は、口布を外した。
「__っ!」
その風貌を見た瞬間、マイャリスは息が詰まった。
久しぶりに見た男。
大学へ迎えに来た男。
州城の邸宅に押し込められている間、彼は護衛であり監視者で、話し相手であった。
もう会うことなどできないはずの男。
見間違いかと思ったが、見間違えるわけがない男。
「オ、オーガスティン……?!」
「ご無沙汰しております、お嬢様」
マイャリスの驚きっぷりに対し、彼は破顔する。その彼の声に、心臓が一瞬大きく跳ねた。
__何故、彼が……。
後に知ったが、彼がリュディガーに降りかかりそうだった嫌疑をすべて被って、身代わりになる形で粛清されたはずだ。
粛清したのは、彼の上司で、州侯の懐刀『氷の騎士』と畏怖されていたリュディガー。
その実、間諜が間諜の同胞を庇った形だった。
__あぁ……殺されてしまったから、そのまま利用されているの……。
ロンフォールの影響がまだ残っているのかも知れない。
きっと彼は、他の使用人同様、死してなお弄ばれているのだろう。
__え……でも、確か、操るには、あの剣で剄らないとならないのではなかったかしら……?
「__しかしながら、それ、偽名なんですよ。申し訳ない」
「あ、え、えぇ。なんとなく、それは……」
「遅い」
気安く以前のように語りかけてくる彼に、どう反応していいのか困ってしまった。強張った表情で言葉を紡ぐと、後を継ぐように強く言い放ったのは、リュディガーだった。
え、とマイャリスが彼の剣幕に言葉を失っていれば、歩み寄る男は笑いながらも困ったような顔になる。
「ご無体な。どなたかのせいで負った古傷が痛む身体に鞭打って、合流しようとした努力はお認めになりませんか」
彼は、明らかに皮肉を込めた口調で言い、胸元を立てた親指で示した。
「こんな身体で、フルゴルさんに置いていかれて、ひとりで頑張ってここまで来たんですよ」
「鏑矢が放たれましたので、予備は不要になりましたから」
「そうきますか」
何故、みんな彼の生存に驚かない。
__まさか……装った?
かつて、自分がされたように。
「まさか……あの、まさかですけど……死んで、いなかった……の?」
「いえ、オーガスティン・ギーセンは死にましたよ。かつての貴女のように。お役を、キレイに尻拭いさせた『氷の騎士』殿に丸投げして、元に戻ったのですが」
飄々として言う男。
マイャリスは彼を、粛清した、ときっぱり言い放ったリュディガーを咎めようと振り返った。
明かそうとすれば、州侯に知られずできた瞬間だってあったのだ。だのにそれをせず、ひた隠しにし続けていた。
「リュディガー__」
「その方が色々と都合がよかった」
マイャリスが口を開いたところで、察したリュディガーが言う先を制するように言葉を発した。
__それは、そう……なのかもしれないけれど……。
納得しきっていないが、ぐっ、と言葉を堪えるマイャリスに、飄々とした男は笑う。
「敵を欺くには、まず味方からと申しますからね。暗黙のうちとはいえ、こちらの思惑とやり口を察して下さって感謝していますよ。お陰でこうして生きていられるので」
そこまで言って、男は、ぱん、と手を一つ打って両手を軽く広げた。
「さぁさぁ、お嬢様、疑問などいろいろあるでしょうが、ここはひとまず、ぐっ、と堪えて」
男の視線は、リュディガーやフルゴル、そしてやや離れたところのアンブラの顔を渡り歩いた。
「鏑矢を放ったってことは、鏡は奪還できたのですよね? どこです? 団長殿に、どやされる前にやることやってしまいまわないと__」
「もう、手遅れだな」
え、と眉をひそめる男に対して、リュディガーは顎をしゃくってあらぬ方を示す。
その方角の空を、影が横切った。
それは龍。
その背には、ひとりの男が乗っている。
空中庭園を一周した龍は、どうやら着地する場所を探しているようで、マイャリスらが集うあたりがもっとも着陸し易いと判断した龍はそこへ降り立った。
龍がわずかに屈んで鞍と地上との距離を減らそうとする動きを見せる最中、鞍から飛び降りるようにして降りる男。
龍帝従騎士団の正式な甲冑に身を包んでいるはずなのに、マイャリスはその動きの軽やかさに驚かされる。
「えぇぇ……早すぎる……」
直ぐ傍のオーガスティンだった男は、頭を抱えて死角をつくり、そこで渋い顔になった。
その表情をたまたま目撃したマイャリスに苦笑して、咳払いをしてから姿勢を正す。その咳払いは、明らかに彼自身を鼓舞するためのそれ。
「フォンゼル団長__」
リュディガーもまた迎えようと立ち上がる素振りをみせるが、あまりにも動きが鈍い。
マイャリスはそんな彼を支えたいのだが、フルゴルが制してしまって、虚しく自分の手は宙を掻く。
「そのままでいい。質問に答えろ」
歩み寄ってきた騎士は、端的に言い放ちながら、兜を取り払って小脇に抱えた。
年の頃は、ロンフォールと同世代。
軍人としては細身の部類で、かつやや小柄かもしれない。しかしながら、眉間に刻まれた深い縦皺に加え、薄い青の眼光には凄みがある。赤みがかった髪も相まって、苛烈な印象を与える男だった。
龍帝従騎士団団長ハーディ・フォン・フォンゼルは、市井の出。叩き上げの団長である。
活躍によって男爵位を授けられ、とてつもない実力がある、と裏付けもされている上、いま目の前の当人が放つ覇気が尋常ならざるものだから、マイャリスは身体を強張らせてしまう。
許可がなければ、動いてはならない__そんな感覚にまで追い込まれるほどに。
先頭の影だろうか、ここに我あり、と言わんばかりの咆哮を高らかに上げた。
「__君の放った鏑矢に応じて、飛んできた」
思わず、肩にかけていた弓を握った。
ばくばく、と心臓が痛いほど早鐘を打つ。
それは恐怖からではない。
期待と、希望と、安堵と、高揚感。
咆哮を聞き、まっすぐ進む一団に、空を飛ぶ異形らが向かっていくが、ことごとく斃され、落下し、霧散してく。
異形に行く手を阻まれながらも、州城間近まで至った一団。先頭の影が翼をたたみ、急激に下降すると、後続も同じようにたたんで降下してきた。その様はまるで何かに吸い込まれるよう。
そうして見えたのは、腹の黒に対して、背中の白と、くくりつけられた鞍。
__龍帝従騎士団の龍。
混沌としたこの地に、秩序が舞い降りていくようにマイャリスには見えた。
空中庭園を過ぎたところで、龍らは分かれて散り散りに都の方々へと降りていく。その行く先では、光りが爆ぜたり、水が溢れたりと様々な異変が見られ、おそらく主の元へと向かったのだと推察された。
しかしながら、うち一頭は、地上へと吸い込まれる途中で再び上昇し、庭園の上を旋回し始める。
「ゾルリンゲリ」
リュディガーが軽く手を上げて、軽く声を発すると、旋回する龍は短く啼いてさらに低く舞い降り、ついに側近くへと着地した。
長い首を伸ばしてリュディガーへと鼻面を近づける龍は、鼻を引くつかせてリュディガーを吟味しているようである。
「よく来た。__お前は、あれに加勢を」
鼻面を軽く撫でた手で、頭上を示す。
その先には、彼がキルシウムと呼んだ翼の異形が、いまだに飛び交う異形と渡り合っている。
「あれが、何かわかるだろう?」
龍はリュディガーとその光景を見比べてから、鼻面をリュディガーの身体に押し付けた。対して、ぽん、と軽く叩くリュディガー。
龍は、ひとつ鼻から抜けるような啼き声を発すると、鼻面を離し、翼を広げて上空へと舞い上がる。
風を叩く音はとても力強く、迷うことなく翼の異形らの方へ昇っていった。
その勇壮な姿を見つめるリュディガーは、苦しげに目元を歪めている。
きっとその背に乗って、援護をしたいのだろう。歯痒さは相当なものだ。
「リュ__」
「いやはや、間に合いませんでしたか」
マイャリスが声をかけようとしたところで聞こえたのは、その場にそぐわない素っ頓狂な声。それは、その場の誰のものでもなかった。
皆一様に弾かれるように、そちらを見る。そして、茂みの間から現れた男に、マイャリスは息を詰め言葉を失った。
革製で、軽装な鎧を身に着けた、やや細身の男。栗色の髪に、淡褐色の瞳の彼は、人懐こい笑みを浮かべ、後ろ頭をかいている。
やおら男は、口布を外した。
「__っ!」
その風貌を見た瞬間、マイャリスは息が詰まった。
久しぶりに見た男。
大学へ迎えに来た男。
州城の邸宅に押し込められている間、彼は護衛であり監視者で、話し相手であった。
もう会うことなどできないはずの男。
見間違いかと思ったが、見間違えるわけがない男。
「オ、オーガスティン……?!」
「ご無沙汰しております、お嬢様」
マイャリスの驚きっぷりに対し、彼は破顔する。その彼の声に、心臓が一瞬大きく跳ねた。
__何故、彼が……。
後に知ったが、彼がリュディガーに降りかかりそうだった嫌疑をすべて被って、身代わりになる形で粛清されたはずだ。
粛清したのは、彼の上司で、州侯の懐刀『氷の騎士』と畏怖されていたリュディガー。
その実、間諜が間諜の同胞を庇った形だった。
__あぁ……殺されてしまったから、そのまま利用されているの……。
ロンフォールの影響がまだ残っているのかも知れない。
きっと彼は、他の使用人同様、死してなお弄ばれているのだろう。
__え……でも、確か、操るには、あの剣で剄らないとならないのではなかったかしら……?
「__しかしながら、それ、偽名なんですよ。申し訳ない」
「あ、え、えぇ。なんとなく、それは……」
「遅い」
気安く以前のように語りかけてくる彼に、どう反応していいのか困ってしまった。強張った表情で言葉を紡ぐと、後を継ぐように強く言い放ったのは、リュディガーだった。
え、とマイャリスが彼の剣幕に言葉を失っていれば、歩み寄る男は笑いながらも困ったような顔になる。
「ご無体な。どなたかのせいで負った古傷が痛む身体に鞭打って、合流しようとした努力はお認めになりませんか」
彼は、明らかに皮肉を込めた口調で言い、胸元を立てた親指で示した。
「こんな身体で、フルゴルさんに置いていかれて、ひとりで頑張ってここまで来たんですよ」
「鏑矢が放たれましたので、予備は不要になりましたから」
「そうきますか」
何故、みんな彼の生存に驚かない。
__まさか……装った?
かつて、自分がされたように。
「まさか……あの、まさかですけど……死んで、いなかった……の?」
「いえ、オーガスティン・ギーセンは死にましたよ。かつての貴女のように。お役を、キレイに尻拭いさせた『氷の騎士』殿に丸投げして、元に戻ったのですが」
飄々として言う男。
マイャリスは彼を、粛清した、ときっぱり言い放ったリュディガーを咎めようと振り返った。
明かそうとすれば、州侯に知られずできた瞬間だってあったのだ。だのにそれをせず、ひた隠しにし続けていた。
「リュディガー__」
「その方が色々と都合がよかった」
マイャリスが口を開いたところで、察したリュディガーが言う先を制するように言葉を発した。
__それは、そう……なのかもしれないけれど……。
納得しきっていないが、ぐっ、と言葉を堪えるマイャリスに、飄々とした男は笑う。
「敵を欺くには、まず味方からと申しますからね。暗黙のうちとはいえ、こちらの思惑とやり口を察して下さって感謝していますよ。お陰でこうして生きていられるので」
そこまで言って、男は、ぱん、と手を一つ打って両手を軽く広げた。
「さぁさぁ、お嬢様、疑問などいろいろあるでしょうが、ここはひとまず、ぐっ、と堪えて」
男の視線は、リュディガーやフルゴル、そしてやや離れたところのアンブラの顔を渡り歩いた。
「鏑矢を放ったってことは、鏡は奪還できたのですよね? どこです? 団長殿に、どやされる前にやることやってしまいまわないと__」
「もう、手遅れだな」
え、と眉をひそめる男に対して、リュディガーは顎をしゃくってあらぬ方を示す。
その方角の空を、影が横切った。
それは龍。
その背には、ひとりの男が乗っている。
空中庭園を一周した龍は、どうやら着地する場所を探しているようで、マイャリスらが集うあたりがもっとも着陸し易いと判断した龍はそこへ降り立った。
龍がわずかに屈んで鞍と地上との距離を減らそうとする動きを見せる最中、鞍から飛び降りるようにして降りる男。
龍帝従騎士団の正式な甲冑に身を包んでいるはずなのに、マイャリスはその動きの軽やかさに驚かされる。
「えぇぇ……早すぎる……」
直ぐ傍のオーガスティンだった男は、頭を抱えて死角をつくり、そこで渋い顔になった。
その表情をたまたま目撃したマイャリスに苦笑して、咳払いをしてから姿勢を正す。その咳払いは、明らかに彼自身を鼓舞するためのそれ。
「フォンゼル団長__」
リュディガーもまた迎えようと立ち上がる素振りをみせるが、あまりにも動きが鈍い。
マイャリスはそんな彼を支えたいのだが、フルゴルが制してしまって、虚しく自分の手は宙を掻く。
「そのままでいい。質問に答えろ」
歩み寄ってきた騎士は、端的に言い放ちながら、兜を取り払って小脇に抱えた。
年の頃は、ロンフォールと同世代。
軍人としては細身の部類で、かつやや小柄かもしれない。しかしながら、眉間に刻まれた深い縦皺に加え、薄い青の眼光には凄みがある。赤みがかった髪も相まって、苛烈な印象を与える男だった。
龍帝従騎士団団長ハーディ・フォン・フォンゼルは、市井の出。叩き上げの団長である。
活躍によって男爵位を授けられ、とてつもない実力がある、と裏付けもされている上、いま目の前の当人が放つ覇気が尋常ならざるものだから、マイャリスは身体を強張らせてしまう。
許可がなければ、動いてはならない__そんな感覚にまで追い込まれるほどに。
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