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第1話 パパはなんにも分かってない
分かってない その14
しおりを挟むこういう時どうしたらいいのかなんて分からなくて、結局ブラもしっかりつけて、あんまり色気がなくても問題だし、脱ぎやすそうなのがいいような気もするしと、ワンピースタイプの可愛い系のルームウェアを身に纏った。
「どうしよう、完全に勢いだった……」
自分から誘ったクセに、心臓が口から飛び出そうなほど緊張してる。
ダイニングもリビングも明かりは落ちていて、光が漏れてるのは少しだけドアが開かれたままのパパの部屋からだけだった。
「…………」
そうっと近付いてこっそり中を覗く。相当気配を殺してたはずなのに、何故かパパはすぐに気付いて私をその瞳に捉えてしまった。
「香凛」
まごまごしてる私のことを呼ぶ。
「こっち来い」
観念して部屋に一歩足を踏み入れる。
パパはベッドに腰掛けていた。私と違って、その様子には余裕があるように見える。
近くまで来ると手を引かれて、ベッドに膝立ちする形になる。
当たり前のようにパパの顔が近付いて来て、軽く啄むようなキスを数度されて、それから耳たぶを食まれる。
「ひゃっ」
驚いていたら、次は耳の中にねろりと舌が侵入してきて、生温かいその感覚に身悶えた。
「あ、あ、」
執拗に、全てを浚うように這い回る舌。
「はう……!」
これでもかというほど舐め回した後、その舌は次に首筋をなぞる。
おかしなくらい、ぞくりとした。
「あ、パパ、あ、んん……!」
ちゅうっと吸い付かれ、また大きな波に襲われる。
「香凛は首筋が弱いみたいだな」
言いながら次は甘噛みをされた。軽く立てられる歯が気持ち良くて、腰が揺れそうになる。
噛まれて気持ちいいなんて、変。
なのに、でも、どうしよう。気持ちいい。
「は、あ、ぁん……!」
「あんまり可愛い声、出すなよ」
可愛い声なんて、出てない。妙な嬌声が飛び出てるだけだ。
指先に痺れが走って、訳が分からなくなる。首だけでこんなに感じるなんて、この先どうなっちゃうの。
首筋から鎖骨へ熱が移り、そっと身体を横たえられる。ワンピースの裾から大きな手が侵入してきて、これ以上は無理ってくらい心臓が跳ね上がる。
「で、電気……!」
裾をたくし上げられて、慌てて何とかそれだけお願いする。
「見せてくれないのか」
「いきなりはさすがに」
そこまで覚悟できない。この状況に視覚情報が加わったら、確実に脳がパンクする。
「分かった分かった」
パパは割にあっさりと頷いて、サイドテーブルのライトだけを残して部屋の電気を消してくれた。薄暗い部屋にはエアコンが稼働する音が微かに響くだけ。
「ひゃっ」
上半身を持ち上げられ、一息にワンピースを抜かれる。ブラとショーツだけという心許ない姿に、不安が走る。
「香凛、無理そうならそう言え」
パパはそう言ってから、おもむろに下着の上から私の胸に触れた。
「あ、ん……!」
やわやわと揉み回されて、されるがままに形を変えるふくらみ。圧し掛かられると、下肢に硬い感触が当たってドキリとする。下腹部がどうしうもなく疼く。
「パ、パぁ……」
思わず縋るような声が出た。
「その呼び方、まるで悪いことしてるみたいな気分になるな」
苦笑が耳を掠める。確かに、言われてみればイケナイことをしてる気分になってくる。
「あ、いや……?」
「むしろそそる」
ブラを取り払われ、次は直接肌に触れられる。熱い手のひらの感覚に、肌が粟立つ。そしてその長い指が、頂きに触れる。
「ひ、あぁ!」
二本の指がきゅうっとそこを摘まむと僅かな痛みが走る。でも、後に残るのは甘い痺れだった。
「痛かったか?」
窺うような声。
「ひゃうっ!?」
その後、ねっとりとした感覚が襲う。
「あ、そんな……!」
頂きを口に含まれている。
そう思い至って頭が真っ白になる。くちゅりと唾液を捏ねるような音がして、羞恥のメーターが振り切れる。
「ひ、あ、あぁ、んやぁっ」
あられもない声が飛び出るけど、もう自分ではどうしようもなかった。舐られ、吸われ、時に軽く食まれる。
痛みと快感がごっちゃになって、底のない沼に突き落とされたみたいな気がしてくる。
それは、快楽の沼。こんなのを知っちゃったら、もうどこにも帰れない。
反対側の頂きも、もちろん放っておかれず手で愛撫されていてどうにかなってしまいそうなのに、更に追い打ちをかけるみたいにパパが言う。
「香凛」
「んんっ」
「香凛の身体は敏感だな。もうこんなに芯を持ち始めて」
ピンと頂きを弾かれると、その言葉の通りそこはすっかり芯を持って勃ち上がっていた。あんまり顕著な反応に、泣きたくなる。
「いやらしいことこの上ないな」
「そういうこと、言わないで……」
パパが、こんなにしたクセに。
胸をいじっていた手は、次に下腹部を滑り落ち、太腿に触れた。閉じていたそこに手を捩じ込まれ、力を入れていたはずだけど全く意味がなかったみたいに、あっさりと割り広げられる。
「あ」
そのまま内側を何度か手のひらが往復する。吸い付くみたいな感触がして、気恥ずかしいのにどこか気持ちいい。でもその呑気な感想も、ショーツに触れられた瞬間吹き飛んだ。
くちょり、粘ついた水音が鳴る。
「っ!」
「香凛?」
布の上から、秘所に触れられる。誰にも、こんな風に触られたことのなかった場所。パパが初めて、こうやって触れる。
「これはもう湿ってるってレベルじゃないな?」
楽しそうな声が響いた。
「ぐしょぐしょだ。まだ、触ってもないのに」
「!」
ご指摘の通り、言われるまでもなく下着はもう用を為さないくらいになっている。まだ、直接触られてもいないのに。
ずり、とショーツを下げられて、外気に晒された肌が驚く。
あぁ、どうしよう。どうしようどうしようどうしよう。
パパに見られちゃってる。私のこんなトコ、見られちゃってる。どうしよう。
「可愛いなぁ、香凛」
恥ずかしくて堪らないのに、そう言われたらきゅんと胸が疼いた。連鎖するように、下肢からトロリと蜜が伝う。心と身体の反応がおかしいくらいに繋がっている。
薄暗いけど、視界はゼロな訳じゃない。こんなところ、本当に見られてしまっていいんだろうか。
さすがにこういうことに関する知識がゼロな訳ではないから想像はつくんだけど、それがこれから自分の身に起こるとなると正直全然実感がない。
「あ……」
ぐいと足を開かされる。そして不意にソコに刺激を感じた。
「ひっ……!」
襞を割られて、蜜口に指を宛がわれる。
くぷ、とあり得ない音が響いてぎょっとする。
「あ、あ、んんっ」
秘裂を太い指が往復し出す。その滑りを楽しむみたいに何度も何度も。される度に内側から悦びの証が零れ落ちて、ぬかるみはどんどん深くなっていく。
「パ、パ……」
どんどんそこはぐずぐすに蕩けていく。熱くて切なくて堪らない。
「初めて、なのにな」
「んぅ」
「こんなに濡れるなんてどういうことだ?」
訊かれて、ドキリとする。
「え、あ、ちが……」
否定の声の合間に、じゅわ、とまた蜜が滴り落ちる。肌の上を伝いそれは後孔にまで流れていく。
どうしよう。初めてなのにこんなに反応しちゃうなんて、普通じゃないんだろうか。
はしたないって、いやらしい子だって思われてる?
「違う? 何が?」
「えっと、その」
「こんなにぐずぐずにして、逆に心配になってくるな」
「だから違う……!」
分かってる。恥ずかしいくらいに私のソコは蜜を垂らす。
でもそれは、他の誰でもないパパにされてるからだと思う。
パパにだから、私はこんなに反応するの。
「誰にでもじゃ、ないもん……」
軽いとは思われたくない。
涙混じりに絞り出したら、
「分かってるよ」
小さな苦笑と共に目尻にキスされる。零れる前に涙は吸い上げられた。
「悪いことじゃない」
「ひぁっ」
長い指が秘裂を下から上へなぞり、蜜を掬って絡め取る。
「全部、オレが教えてやる」
それからその上にそっと触れた。
「んくっ!?」
その瞬間大きな痺れが腰を駆け抜けた。
「よく感じるらしいな」
触られて、分かる。ぷっくりと膨れた突起は、私が快楽に服従してる証拠だ。
ぬるついた指が突起をいじる。それと同時にナカに指が一本押し込まれる。
あまりに想像を絶する感覚だった。
「あ、パパ、やっ、あ、嫌……!」
反射的にそんな言葉が飛び出てしまった。
「嫌? 嫌ならやめるか?」
すぐに触れていた指が引き抜かれる。
最初に“無理そうならそう言え”ってパパは言った。
私に怯むような気配があったら、きっとパパはやめてしまう。
やだ。それはダメ。やめないで、全部して、全部全部して。
「やめないで、お願い、違うから、嫌なんじゃないからっ」
嫌なんて、本気じゃない。びっくりして思わず出ちゃっただけなの。
縋るように伸ばした手でパパの服の袖を掴む。そしたら、一瞬だけ間があって、それからものすごい色香の漂う声が落とされた。
「――――言ったな。もう何を言ってもやめてやらないぞ」
「んあ、あぁ!」
次の瞬間、またぐんと指を入れられて、腰が浮くような快感に私は憚りもせずに嬌声を上げた。
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