パパはなんにも分かってない

"パパ"
そう呼びかける人のことを、香凛(かりん)はずっとずっと特別に想ってきた。けれど自分は"娘"。望みなんてこれっぽっちもないし、当然想いを打ち明けることもできない。だからせめて良い娘であろうと、仲の良い親子であろうと精一杯努めてきた。傍にいられるだけで幸せなのだと、そう言い聞かせて。
けれどある日、ついに香凛は本当の気持ちを零してしまう。

"じゃあ私をパパの特別にーーーーパパの恋人にしてよ"

堪えきれなかったその言葉で、平穏だった"パパ"と"娘"の関係はバランスを崩しーーーー  

※パパと娘扱いしていますが両者に実際血縁関係はない設定ですので、本当の禁断ものではありません
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