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イラストクイズ

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 放課後、校外学習の班での話し合いの為、駿は教室に残っていた。まず裕子よりスケジュール表が配布されて確認していた。そして裕子に促されたレクリエーション係の丸山は自分達がキャンプファイヤーでやる出し物を発表準備を始めた。

「ええっと、じゃあキャンプファイヤーでの出し物としてまずは他班が参加できるものから発表します」
「何々?早く言ってよ」
「まず考えたのは碧さんのイラストを見て何が描いているかをあてる『イラストクイズ』かな」
「え?イラストクイズ?」

 伽耶は自分がイラストを描く事になって驚き、戸惑うがまず丸山は伽耶に尋ねる。

「まずだけど碧さんはそれをやってもらってもいいかな?」
「え?うん、でも私でいいのかな?」
「碧さんは趣味がイラストって言ったし、試しにこのスケッチブックに1枚書いてくれる?」
「何を書けばいいかな?」

 伽耶は何を書くかを尋ねて丸山が返答をする。

「じゃあ、ライオン」
「ライオンね……うーん、よし」

 無言で伽耶は丸山の指定したライオンの絵を描き完成した絵を他の班員に見せる。

「こ、これでいいかな?」
「うん、すごいよ!ライオンそのものだ」
「へえーーー、かやっち、絵うまいじゃん。ん?でもここまでうまいと逆にクイズになるのかな?」
「僕としては、気持ちよく当てて楽しんでもらうのが目的だからね、もちろん、少しは碧さんでも描くのが難しいお題を用意するつもりではあるだけどね」
「丸山君がしっかり考えてくれたし、私頑張るね」

 伽耶が丸山の考えてくれたイラストクイズを頑張ると宣言すると丸山は次に伽耶を補佐する役割を説明する。

「このイラストクイズでお題を碧さんに見せるのは奥野君にお願いしたいんだけどいいかな?」
「俺か?っていうか昨日のうちに教えてくれよ、俺もこのイラストクイズは面白いって太鼓判を押したのによ」
「ははは、実はその辺りは結構迷っていて、ギリギリまで考えていたんだよ」
「そういうことね、まあ碧さんのサポートは俺に任せろ」
「よろしくね奥野君」
「なあに俺がサポートするからには大船に乗ったつもりでいてくれ」
「お題をぶちまけてクイズをぶち壊すのはやめてよね」
「うるせえよ雪野」

 まりから強く釘を刺されるが軽く高史が反発の言葉を言うと、裕子が残りのレクを丸山に尋ねる。

「丸山君、レクは班員全員が何かしらの役割をしなくちゃいけないんだけど、残りのメンバーの役割も考えている?」
「もちろんだよ、ええっとね次は……」

 伽耶がメインでのイラストクイズが決まり、残りのレクが発表されようとしている。
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