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第19話 一休み、フラストレーション
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「ほぇ~広いね。どうなってんのココ?」
「それに妙に明るい。どこから光源が……」
飛び込んだ先の空間はそれなりに広かった。
岩肌の壁は、ここがあの炭鉱と地続きである事を如実に語っていた。
しかしそれにしては神秘的な雰囲気とでも言えばいいのか、炭鉱特有の空気の湿り気と言うかそういうものを感じない。とても澄んでいて呼吸に優しい。
身が清められそうな、そんな気さえする。
「埃っぽさもほっとんどないじゃん。何か不思議だねココ」
「一体誰が何の為にあんな仕掛けを……。自然に出来たなんていうのは無しにして欲しいもんだ」
先ほどまでの光は放たないものの、それでも美しさに陰りの見えないルビーを見る。
この空間に入るための鍵だったのだろう。いくらここがファンタジー世界でも、これが自然由来の仕掛けな訳が無い。誰かが意図的にこんなものを作ったんだ。
「さっきのお姉さん達の目的ってココだったワケなん?」
「そうかもな。少なくともこの宝石が鍵だって事は知っていたはずだ」
「ということは~……、この先にお宝があるとか! やっば、テンションアゲアゲになって来た! ねね、このままゴーしようぜ!」
「テンション上がるのは勝手だが、目的を見失うなよ? こんなわけのわからない宝石一つに踊らされて死ぬなんて俺はごめんだ」
「もう分かってるって。じゃあとりま……飯にしよ! ほらほら」
指輪からシートを取り出すと、この空間の真ん中にわざわざ陣取るように広げた。
はたから見れば無防備のように思えるだろう。俺も思う。
ただ怪しい気配的なものは感じない、気がする。
どのみち一旦休憩しないと体が持ちそうにない以上、栄養補給の余裕がある時は身を任せるべきという考えは理解できる。
シートの上に広げたのは、今朝に宿で買っておいたサンドイッチだ。
旅の関係上いつでも魚が釣れるわけでもないのだから、水分と食料だけは余裕を持って常備しておく必要がある。
同じく宿で手に入れた水の入った水筒も加えて、喉と腹を乱すことにしよう。
「じゃあいっただっきまーす!」
「いただきます……」
◇◇◇
目つきのするとエルフの女性、ソラレは過去最高に苛立ちが募っていた。
目的とする赤い宝石があと一歩のところで再び遠ざかり、かと思えばこの炭鉱跡に大量にばらまかれていたからだ。
無論、本物は一つだけ。しかしこの大量に転がっている宝石が彼女の判断を逆なでして仕方がなかったのだ。
「くそ! どれだ、どれが本物なんだ!? ……あのガキ共がっ、どこまで人をコケにすれば気が済むんだ!!」
ソラレは焦燥に駆られ、いつもの強気な立ち振る舞いも忘れてしまっていた。
そんな彼女の苛立ちにあてられて、自らの冷静な判断力に自信を持つルシオロもこの状況に辟易していた。
「いい加減になさいソラレ……。貴女のその姿を見るとこっちまで嫌気が刺すわ」
「なんだと? そもそもお前がどこかで落とさなければ……」
「貴女は一体何度同じ話をするつもり? その件に関しては謝罪したでしょう、しつこいわね。今考えるべきは鍵のありか。面倒な事に石一つ一つが微弱ながら魔力を帯びているせいで判断がつきにくいのよね。一体どんなトリックを使ったっていうのかしら?」
「ふん、人間の男に興味でも沸いたか。全く品性を疑う」
「……少なくとも今の貴女よりは気品を失ってないと自負出来るわね。男と女で関係を結び付けたくなるなんて……いいわね、気分が若いままで。それも人とエルフの関係に視線を向ける下劣さには頭が下がるわ」
「ッ! 言わせておけば……っ」
「ああもう止め止め。これ以上貴女と喧嘩なんてする気もないもの。――私達の使命、まさか忘れた訳じゃないわよね?」
「それこそお前に言われる筋合いの無い事だ! くっ、結局のところあのガキ共をとっ捕まえれば済む事よ!」
溜まった鬱憤を晴らすかのように、ソラレは地面に転がった赤い石を蹴とばす。
もしかしたら本物が混じっている可能性もある。あるが、この程度では傷も入らないだろうという判断が彼女に暴力的な選択をさせていた。
そんなソラレの行動にため息を吐くルシオロ。この吐かれた息が彼女の鬱憤の霧散でもあった。
ある程度の苛立ちを追い出したおかげか、本来の冷徹な程の判断力が思考を冷やす事に成功する。
腕に持った水晶が赤い石の魔力に反応する。
これは特定の魔力にのみ反応するアイテムであるそれが、地面にバラまかれた石にも反応を示している。それも大量にあるせいで強い反応を示していたのだから実に厄介な手を使われてしまった。
錬金の一種か? しかしそれ程の凄腕魔導師にも思えない。
ルシオロは長年のパートナーであるこの勘にも信頼を置いていた。
(相手は唯の人間の子供ではないわ。見くびり過ぎると出し抜かれる。見つけ出したら――)
――確実に息の根を止めなければ。
今後の計画にも関わってくる。半ば確信めいたその悪寒が余計に頭脳の熱を奪っていった。
◇◇◇
「……ふぃ~ごちそうさんした! 香月くん、足ってば今どんなもんなん?」
「大分マシにはなったな。もう一度走られるくらいなら回復した、と思う。お荷物にならんようにはするさ」
「荷物は背負えばいいから問題なーし! じゃ、そろそろ行こうか」
「ああ」
この空間の空気がそうさせるのか、体が思った以上に癒えた気がする。
筋肉から余計な熱も逃げたようで、軽いストレッチくらいなら耐えられる気分だ。
片付けたシートの下から地面が再び現れ、再出発の準備が終わる。
今背後に戻るのも危険性がある以上、先に進んで状況の把握を優先する方がいいのだろう。
「おっ宝おっ宝お宝~」
「よくもまあこの状況で宝探し気分を続けられるもんだ……」
そんなテンションにあてられたか、俺の中の行き過ぎたネガティブが少しばかり鳴りを潜めたようだ。
こういう時、確かに奴のような存在が頼もしく見えるのかもしれない。
「それに妙に明るい。どこから光源が……」
飛び込んだ先の空間はそれなりに広かった。
岩肌の壁は、ここがあの炭鉱と地続きである事を如実に語っていた。
しかしそれにしては神秘的な雰囲気とでも言えばいいのか、炭鉱特有の空気の湿り気と言うかそういうものを感じない。とても澄んでいて呼吸に優しい。
身が清められそうな、そんな気さえする。
「埃っぽさもほっとんどないじゃん。何か不思議だねココ」
「一体誰が何の為にあんな仕掛けを……。自然に出来たなんていうのは無しにして欲しいもんだ」
先ほどまでの光は放たないものの、それでも美しさに陰りの見えないルビーを見る。
この空間に入るための鍵だったのだろう。いくらここがファンタジー世界でも、これが自然由来の仕掛けな訳が無い。誰かが意図的にこんなものを作ったんだ。
「さっきのお姉さん達の目的ってココだったワケなん?」
「そうかもな。少なくともこの宝石が鍵だって事は知っていたはずだ」
「ということは~……、この先にお宝があるとか! やっば、テンションアゲアゲになって来た! ねね、このままゴーしようぜ!」
「テンション上がるのは勝手だが、目的を見失うなよ? こんなわけのわからない宝石一つに踊らされて死ぬなんて俺はごめんだ」
「もう分かってるって。じゃあとりま……飯にしよ! ほらほら」
指輪からシートを取り出すと、この空間の真ん中にわざわざ陣取るように広げた。
はたから見れば無防備のように思えるだろう。俺も思う。
ただ怪しい気配的なものは感じない、気がする。
どのみち一旦休憩しないと体が持ちそうにない以上、栄養補給の余裕がある時は身を任せるべきという考えは理解できる。
シートの上に広げたのは、今朝に宿で買っておいたサンドイッチだ。
旅の関係上いつでも魚が釣れるわけでもないのだから、水分と食料だけは余裕を持って常備しておく必要がある。
同じく宿で手に入れた水の入った水筒も加えて、喉と腹を乱すことにしよう。
「じゃあいっただっきまーす!」
「いただきます……」
◇◇◇
目つきのするとエルフの女性、ソラレは過去最高に苛立ちが募っていた。
目的とする赤い宝石があと一歩のところで再び遠ざかり、かと思えばこの炭鉱跡に大量にばらまかれていたからだ。
無論、本物は一つだけ。しかしこの大量に転がっている宝石が彼女の判断を逆なでして仕方がなかったのだ。
「くそ! どれだ、どれが本物なんだ!? ……あのガキ共がっ、どこまで人をコケにすれば気が済むんだ!!」
ソラレは焦燥に駆られ、いつもの強気な立ち振る舞いも忘れてしまっていた。
そんな彼女の苛立ちにあてられて、自らの冷静な判断力に自信を持つルシオロもこの状況に辟易していた。
「いい加減になさいソラレ……。貴女のその姿を見るとこっちまで嫌気が刺すわ」
「なんだと? そもそもお前がどこかで落とさなければ……」
「貴女は一体何度同じ話をするつもり? その件に関しては謝罪したでしょう、しつこいわね。今考えるべきは鍵のありか。面倒な事に石一つ一つが微弱ながら魔力を帯びているせいで判断がつきにくいのよね。一体どんなトリックを使ったっていうのかしら?」
「ふん、人間の男に興味でも沸いたか。全く品性を疑う」
「……少なくとも今の貴女よりは気品を失ってないと自負出来るわね。男と女で関係を結び付けたくなるなんて……いいわね、気分が若いままで。それも人とエルフの関係に視線を向ける下劣さには頭が下がるわ」
「ッ! 言わせておけば……っ」
「ああもう止め止め。これ以上貴女と喧嘩なんてする気もないもの。――私達の使命、まさか忘れた訳じゃないわよね?」
「それこそお前に言われる筋合いの無い事だ! くっ、結局のところあのガキ共をとっ捕まえれば済む事よ!」
溜まった鬱憤を晴らすかのように、ソラレは地面に転がった赤い石を蹴とばす。
もしかしたら本物が混じっている可能性もある。あるが、この程度では傷も入らないだろうという判断が彼女に暴力的な選択をさせていた。
そんなソラレの行動にため息を吐くルシオロ。この吐かれた息が彼女の鬱憤の霧散でもあった。
ある程度の苛立ちを追い出したおかげか、本来の冷徹な程の判断力が思考を冷やす事に成功する。
腕に持った水晶が赤い石の魔力に反応する。
これは特定の魔力にのみ反応するアイテムであるそれが、地面にバラまかれた石にも反応を示している。それも大量にあるせいで強い反応を示していたのだから実に厄介な手を使われてしまった。
錬金の一種か? しかしそれ程の凄腕魔導師にも思えない。
ルシオロは長年のパートナーであるこの勘にも信頼を置いていた。
(相手は唯の人間の子供ではないわ。見くびり過ぎると出し抜かれる。見つけ出したら――)
――確実に息の根を止めなければ。
今後の計画にも関わってくる。半ば確信めいたその悪寒が余計に頭脳の熱を奪っていった。
◇◇◇
「……ふぃ~ごちそうさんした! 香月くん、足ってば今どんなもんなん?」
「大分マシにはなったな。もう一度走られるくらいなら回復した、と思う。お荷物にならんようにはするさ」
「荷物は背負えばいいから問題なーし! じゃ、そろそろ行こうか」
「ああ」
この空間の空気がそうさせるのか、体が思った以上に癒えた気がする。
筋肉から余計な熱も逃げたようで、軽いストレッチくらいなら耐えられる気分だ。
片付けたシートの下から地面が再び現れ、再出発の準備が終わる。
今背後に戻るのも危険性がある以上、先に進んで状況の把握を優先する方がいいのだろう。
「おっ宝おっ宝お宝~」
「よくもまあこの状況で宝探し気分を続けられるもんだ……」
そんなテンションにあてられたか、俺の中の行き過ぎたネガティブが少しばかり鳴りを潜めたようだ。
こういう時、確かに奴のような存在が頼もしく見えるのかもしれない。
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