12 / 31
12 依頼からとんでもない事に
しおりを挟む
「えっと、マダイダケの採取にローウェンさんの・・・話し相手?こんな依頼受けたかな?」
インリンに半ば押し付けられた依頼だったが、簡単な内容に笑みがこぼれる。
気を利かせてくれたのが嬉しい。
まずは、マダイダケを探しに行こうとドアを開けたらリュカが立っていた。
「?おはようございます。何か?」
「おはよ。今日は、何するんだ?」
ふふ、お父さんだな。
「2つ依頼を受けたので、まずはマダイダケを採取に行きます。」
「ふむ、マダイダケか。よし!案内しよう。」
「えっ?1人で行けますよ。」
「いや!ダメだ!危ないだろ?」
心配性だな、と苦笑しながら引き下がらないので一緒に行く事にした。
それよりも気になるのは、リュカは依頼を受けなくて大丈夫なのかな?いつもいるけど。生活は大丈夫なのか心配になる。
「リュカは依頼受けなくていいの?」
「俺か?あぁ、大丈夫だ。白銀になると指名依頼が来るんだ。だから、無理して依頼をこなさなくもいいのさ」
「ふーん。そうなんだ。」
って言う事は、指名が入るまで一緒に行動するの?それはそれで…「めんどくさいな、」
「ん?何か言ったか?」
「へぁ?言ってないよ!」
危ない、心の声が漏れてしまったよ。気をつけないと。
門の外まで行くと、リュカが向こう側が群生地だと教えてくれた。鑑定を使いながら歩いていたから物珍しいのを採取しながら進む。不思議そうに見られたけど、気にしない。
「確かに群生地だー」
「だろ?このマダイダケは、枯木に寄生するからな。この辺は、枯木を置く場所にもなってるから沢山あるだろ?」
「うん!これなら、すぐ依頼を達成出来るよ。ありがとう。」
素直にお礼をしていそいそと採取する。もちろん、“良質”を選んでね。
夢中になっていたら、リュカが何かの気配を感じた。
チャキッと剣に手を当てると「チズル!帰るぞ!!」と大声を出したから、慌てて鞄を通して異空間へしまいリュカの近くにいく。
「まいったな、まさかコイツがいるなんて。ペガ!チズルを街まで案内してくれ!」
『分かったわ。愛し子、早くこっちへ。』
何か魔物がいるのか?と怖くなり言う通りにする。
パキパキと枝を折りながら現れた巨漢にギョッとした。
象ぐらいある巨大な猪が出てきたのだ。
「でかい、何あれ?」
『ジャイアントボア。この辺では見かけないけど、気性が激しいの。巻き込まれる前に帰りましょ。』
「リュカは?1人で大丈夫なの?」
『白銀よ?あのぐらい平気。愛し子がいたら力を出しきれないから、早く行きましょ?』
「…うん」
本当に大丈夫かな?心配。あっ!ギルドに行けば誰か助けてくれるかも!急いで戻らなくちゃ!!
千鶴は駆け足で、ギルドに向かうのだった。
一方、リュカは久々の大物に腕が喜びに震えていた。
「こんな所で、大物に出会うとは。俺は運がいい」
ブヴェォォォォ
地響きに似た叫び声を上げながら、ジャイアントボアはリュカ目掛けて突進してきた。ニヤリと嬉しそうに笑いながら剣を構えて切り裂く。
一瞬で決着はついた。
「ふん、手応えの無い奴だったな。」
倒したジャイアントボアを風の精霊にお願いして、ギルドまで運ぶ。肉や皮はお金になるからだ。
既に倒したと知らない千鶴は、ギルドでインリンに事情を話していた。
「だから!でっかい猪が出たんです!早くリュカを助けに行かないと!!」
「白銀様がいれば、心配しなくても大丈夫ですよ」
「でも!!あんなチャラけた人で倒せますか?!早く誰か人を」
「誰がチャラけただって?」
「ぅわ!!リュカ!?なんでいるの?はっ!怖くなったから逃げてきたのね!うんうん、そうだよね。あんなデカイの1人で痛!!」
「馬鹿か、もう倒したからいるんだろ。ほら」
リュカにゲンコツされた。どうやら、本当に倒したみたいだ。
だって、ギルドの扉の外には先程の猪が倒れているのが見えたから。
「本当に1人で倒したんだ…リュカって強かったんだね」
「なっ!?俺を誰だと思ってたんだ!白銀だぞ!?」
「えっ?心配性のお父さん。」
「お父さんって、はぁー何だそれ」
リュカは呆れながら項垂れていた。
「ねぇ近くで見てきても大丈夫?」
「ん?あぁ、もう死んでるから大丈夫だ」
「分かった!」
興味本位で近くに行くと肩から一直線に切れていた。一撃だったんだと分かり、改めてリュカって凄いんだと思った。
全体の大きさに圧巻しながら見ていたら、一箇所キラっと光るのが見えた。
近くにいくとやっぱりキラって光ってる。でも、毛皮より内側で光っているように見えるけど…
「なんだろ?」
「どうかしたのか?」
「あっ、リュカ。ここが光ってるけど、何だろ?」
「光ってる?」
「うん。毛皮の内側が光って見えるんだけど…」
「ふーん?試しに切ってみるか。」
ザクザクっとリュカがナイフで千鶴に言われた場所を切ると固い物にナイフが当たった。手探りでリュカが取り出したのは拳より大きな石だった。
「あっ、それが光ってたんだ。ほら、さっきよりキラキラしてる。」
「・・・これは、魔石だ。解体しないとどこにあるか分からないのによく分かったな。」
「えっ?だって、光ってるよ?」
『愛し子は、特別だから見えるのよ。魔石が光ってるのは、私達でさえ分からないわ』
ペガに言われ、「へーそうなんだ。」と興味無さげに返事したら凄い顔でリュカに見られた。
「魔石は、傷付きやすいから解体で取り出すのが難しいんだぞ?それに、攻撃して誤って割れてしまう事だって多い。それをこんな簡単に取り出せるとはーーーチズルは何者なんだ?」
真剣な顔で見られ、咄嗟に目を逸らしてしまった。
だって、バーから素性を話したらダメだと言われたから。どうしよう。返答に困っていたらペガが助けてくれた。
『愛し子。って話したでしょ?危害を加えたら、世界が滅ぶわよ?もちろん、悲しませたりしたら…ね?分かるでしょ?』
こっ、怖い!!!
世界が滅ぶとか、そんな次元の話じゃないから!なんて恐ろしい子ペガ。
「わっ、分かった。詮索はしない。」
『分かればよろしい』
ふふん。と得意げにしながら親指を立てて私を見るペガ。
やめて、私はそんなに腹黒くないから!
ペガの怖い一面を見ながらも、現実に戻る。
「あっ、依頼達成しないと。じゃ!リュカ、インリンに報告してくるね!」
さささっと中に戻っていく千鶴を眺めながら、リュカはジャイアントボアを解体場へ運ぶ。
「はぁー、まったく何なんだ。訳がわからん」
1人悶々しながら、解体が終わるのを待っていると「珍しいね?筋肉馬鹿にも悩み事か?」声を掛けてきた人物がいる。
「…なんだ、戻ってたのか?」
「たった今だ。っにしても、ジャイアントボアなんてよく見つけたなー・・・相変わらず綺麗な太刀筋だ」
「ふん。お前はどうなんだ?イスン。例の根城は破壊したのか?」
「あんな所、ぶっ壊してきた。禁止されている奴隷業をやっていた場所なんて。微塵もないぐらい綺麗に壊してやった」
「そうか、さすがだな。・・・それで、見つかったのか?妹は、」
「いない。手がかりも何も無い。」
「ーーそうか」
「ところで、リュカは?ここで何してる?てっきり先に行ってると思ったんだが」
「俺か?おれはーーー」
リュカと話すイスンと呼ばれる短髪で黒い髪をした男性はリュカが口籠ったので、何かあったのかと心配になった。
「リュカ、お前ーー」
「あっ!いた~リュカ!あのね!インリンからジャイアントボアのお肉が美味しいって聞いたから、少し分けて欲しいんだけどっと、お友達?」
リュカの隣に知らない男性がいて、千鶴は立ち止まった。
「あぁ、こっちは俺の親友ーー」
「エレン!!」
「「へっ?」」
急に見知らぬ男性に抱きつかれましたよ。
しかも、エレンって。誰なの?この人。
インリンに半ば押し付けられた依頼だったが、簡単な内容に笑みがこぼれる。
気を利かせてくれたのが嬉しい。
まずは、マダイダケを探しに行こうとドアを開けたらリュカが立っていた。
「?おはようございます。何か?」
「おはよ。今日は、何するんだ?」
ふふ、お父さんだな。
「2つ依頼を受けたので、まずはマダイダケを採取に行きます。」
「ふむ、マダイダケか。よし!案内しよう。」
「えっ?1人で行けますよ。」
「いや!ダメだ!危ないだろ?」
心配性だな、と苦笑しながら引き下がらないので一緒に行く事にした。
それよりも気になるのは、リュカは依頼を受けなくて大丈夫なのかな?いつもいるけど。生活は大丈夫なのか心配になる。
「リュカは依頼受けなくていいの?」
「俺か?あぁ、大丈夫だ。白銀になると指名依頼が来るんだ。だから、無理して依頼をこなさなくもいいのさ」
「ふーん。そうなんだ。」
って言う事は、指名が入るまで一緒に行動するの?それはそれで…「めんどくさいな、」
「ん?何か言ったか?」
「へぁ?言ってないよ!」
危ない、心の声が漏れてしまったよ。気をつけないと。
門の外まで行くと、リュカが向こう側が群生地だと教えてくれた。鑑定を使いながら歩いていたから物珍しいのを採取しながら進む。不思議そうに見られたけど、気にしない。
「確かに群生地だー」
「だろ?このマダイダケは、枯木に寄生するからな。この辺は、枯木を置く場所にもなってるから沢山あるだろ?」
「うん!これなら、すぐ依頼を達成出来るよ。ありがとう。」
素直にお礼をしていそいそと採取する。もちろん、“良質”を選んでね。
夢中になっていたら、リュカが何かの気配を感じた。
チャキッと剣に手を当てると「チズル!帰るぞ!!」と大声を出したから、慌てて鞄を通して異空間へしまいリュカの近くにいく。
「まいったな、まさかコイツがいるなんて。ペガ!チズルを街まで案内してくれ!」
『分かったわ。愛し子、早くこっちへ。』
何か魔物がいるのか?と怖くなり言う通りにする。
パキパキと枝を折りながら現れた巨漢にギョッとした。
象ぐらいある巨大な猪が出てきたのだ。
「でかい、何あれ?」
『ジャイアントボア。この辺では見かけないけど、気性が激しいの。巻き込まれる前に帰りましょ。』
「リュカは?1人で大丈夫なの?」
『白銀よ?あのぐらい平気。愛し子がいたら力を出しきれないから、早く行きましょ?』
「…うん」
本当に大丈夫かな?心配。あっ!ギルドに行けば誰か助けてくれるかも!急いで戻らなくちゃ!!
千鶴は駆け足で、ギルドに向かうのだった。
一方、リュカは久々の大物に腕が喜びに震えていた。
「こんな所で、大物に出会うとは。俺は運がいい」
ブヴェォォォォ
地響きに似た叫び声を上げながら、ジャイアントボアはリュカ目掛けて突進してきた。ニヤリと嬉しそうに笑いながら剣を構えて切り裂く。
一瞬で決着はついた。
「ふん、手応えの無い奴だったな。」
倒したジャイアントボアを風の精霊にお願いして、ギルドまで運ぶ。肉や皮はお金になるからだ。
既に倒したと知らない千鶴は、ギルドでインリンに事情を話していた。
「だから!でっかい猪が出たんです!早くリュカを助けに行かないと!!」
「白銀様がいれば、心配しなくても大丈夫ですよ」
「でも!!あんなチャラけた人で倒せますか?!早く誰か人を」
「誰がチャラけただって?」
「ぅわ!!リュカ!?なんでいるの?はっ!怖くなったから逃げてきたのね!うんうん、そうだよね。あんなデカイの1人で痛!!」
「馬鹿か、もう倒したからいるんだろ。ほら」
リュカにゲンコツされた。どうやら、本当に倒したみたいだ。
だって、ギルドの扉の外には先程の猪が倒れているのが見えたから。
「本当に1人で倒したんだ…リュカって強かったんだね」
「なっ!?俺を誰だと思ってたんだ!白銀だぞ!?」
「えっ?心配性のお父さん。」
「お父さんって、はぁー何だそれ」
リュカは呆れながら項垂れていた。
「ねぇ近くで見てきても大丈夫?」
「ん?あぁ、もう死んでるから大丈夫だ」
「分かった!」
興味本位で近くに行くと肩から一直線に切れていた。一撃だったんだと分かり、改めてリュカって凄いんだと思った。
全体の大きさに圧巻しながら見ていたら、一箇所キラっと光るのが見えた。
近くにいくとやっぱりキラって光ってる。でも、毛皮より内側で光っているように見えるけど…
「なんだろ?」
「どうかしたのか?」
「あっ、リュカ。ここが光ってるけど、何だろ?」
「光ってる?」
「うん。毛皮の内側が光って見えるんだけど…」
「ふーん?試しに切ってみるか。」
ザクザクっとリュカがナイフで千鶴に言われた場所を切ると固い物にナイフが当たった。手探りでリュカが取り出したのは拳より大きな石だった。
「あっ、それが光ってたんだ。ほら、さっきよりキラキラしてる。」
「・・・これは、魔石だ。解体しないとどこにあるか分からないのによく分かったな。」
「えっ?だって、光ってるよ?」
『愛し子は、特別だから見えるのよ。魔石が光ってるのは、私達でさえ分からないわ』
ペガに言われ、「へーそうなんだ。」と興味無さげに返事したら凄い顔でリュカに見られた。
「魔石は、傷付きやすいから解体で取り出すのが難しいんだぞ?それに、攻撃して誤って割れてしまう事だって多い。それをこんな簡単に取り出せるとはーーーチズルは何者なんだ?」
真剣な顔で見られ、咄嗟に目を逸らしてしまった。
だって、バーから素性を話したらダメだと言われたから。どうしよう。返答に困っていたらペガが助けてくれた。
『愛し子。って話したでしょ?危害を加えたら、世界が滅ぶわよ?もちろん、悲しませたりしたら…ね?分かるでしょ?』
こっ、怖い!!!
世界が滅ぶとか、そんな次元の話じゃないから!なんて恐ろしい子ペガ。
「わっ、分かった。詮索はしない。」
『分かればよろしい』
ふふん。と得意げにしながら親指を立てて私を見るペガ。
やめて、私はそんなに腹黒くないから!
ペガの怖い一面を見ながらも、現実に戻る。
「あっ、依頼達成しないと。じゃ!リュカ、インリンに報告してくるね!」
さささっと中に戻っていく千鶴を眺めながら、リュカはジャイアントボアを解体場へ運ぶ。
「はぁー、まったく何なんだ。訳がわからん」
1人悶々しながら、解体が終わるのを待っていると「珍しいね?筋肉馬鹿にも悩み事か?」声を掛けてきた人物がいる。
「…なんだ、戻ってたのか?」
「たった今だ。っにしても、ジャイアントボアなんてよく見つけたなー・・・相変わらず綺麗な太刀筋だ」
「ふん。お前はどうなんだ?イスン。例の根城は破壊したのか?」
「あんな所、ぶっ壊してきた。禁止されている奴隷業をやっていた場所なんて。微塵もないぐらい綺麗に壊してやった」
「そうか、さすがだな。・・・それで、見つかったのか?妹は、」
「いない。手がかりも何も無い。」
「ーーそうか」
「ところで、リュカは?ここで何してる?てっきり先に行ってると思ったんだが」
「俺か?おれはーーー」
リュカと話すイスンと呼ばれる短髪で黒い髪をした男性はリュカが口籠ったので、何かあったのかと心配になった。
「リュカ、お前ーー」
「あっ!いた~リュカ!あのね!インリンからジャイアントボアのお肉が美味しいって聞いたから、少し分けて欲しいんだけどっと、お友達?」
リュカの隣に知らない男性がいて、千鶴は立ち止まった。
「あぁ、こっちは俺の親友ーー」
「エレン!!」
「「へっ?」」
急に見知らぬ男性に抱きつかれましたよ。
しかも、エレンって。誰なの?この人。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる