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異世界から少女を召喚させてサラとユリウスの関係を進展させようとしただけなのに 4
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シーツに包んだ可愛い少女をランティスは抱っこしていた。
しかし少女の姿は一瞬で元の木に戻ってしまった。
少ししかチェリーの元の姿を見ていない。それでもランティスの恋の炎は燃え上がった。
人前に出ることを躊躇するチェリーを外に連れ出して食事を取ったり、抱きしめて歩く姿が目撃された。
魔法がある世界で、テイマーもいる世界。
でも植物のモンスターを外に連れ出す人間なんて聞いたことがなかった。
「チェリー新しく出来たアイスは美味しいか?」
口元にアイスを運んで食べさせているランティスの姿を見て周りの人たちは唖然とする。国一番の大商人が木のモンスターに夢中で人前でイチャイチャしているのだ。
木なので着られる服装は少ないものの木のために異国から取り寄せた服や国で作らせた布で豪勢な服を作っている。木なのにキチンと手入れをされて最初に出会った頃のようなボロボロな木になっていない。
美しい葉っぱや花が生えている人面樹になっていたのだ。
今日もランティスはチェリーに愛を囁いている。
世界中探しても君のような美しい人はいない
君の瞳に見つめられると照れてしまう
君の花の蜜を吸う蝶に嫉妬してしまう
「ランティス頭がおかしくなったのか」
「元々おかしかったじゃないか」
こんなことを言われても気にしなかった。ランティスの目にはチェリーは美しい蝶にしか見えていないのだから。
ランティスはチェリーを引き取って一緒に住み始めた。
バーの店長にチェリーを引き取ることを言うとすぐに許可された。チェリーはお世話になったからといって、自分の花のついた木の枝を渡して花瓶に飾った。
ランティスに抱きしめられて宿泊していたところから出ていきランティスの屋敷に向かう。
ランティスの屋敷は絢爛豪華な屋敷でチェリーは元いた世界のラブホテルを思い出していた。様々な珍しい調度品が並べられている部屋の中で、一室に入ると女性らしい部屋にだった。中にある内扉が隣の部屋と通じていていつでもランティスに会えるのだった。
「君の事を愛している、世界中の誰よりも。初めて出会ったときからずっと心惹かれていた」
初めての告白は心を熱くし木の姿では表現できないほど感情が積もっていく。返事をしようとした時、ドアが壊れてしまうくらいの音がした。
一人の男性が怒りながらランティスに近づいてくる。
薄い色の金髪にグラスグレーの瞳の精悍な男性だった。筋肉がモリモリの軍人のような人だとチェリーは思った。
「最近気が狂ったと聞いている。そのモンスターに精神汚染でもされているのか」
仁王立ちで止めるとランティスの足の後ろにいたチェリーを片手で持ち上げた。
「やめろ!何をするんだ!」
「モンスターなら処分するに決まっている。弟にどうやって取り入った。両親亡き後、大切に育ててきたのにモンスターに心を奪われるとは」
「兄さん!チェリーが今まで見てきた女性と比べて美人で可愛くて素晴らしい女性で手に入らないからと言って嫉妬して傷つけないでくれ!こんなに美しい女性は今まで見たことがない。」
「ランティス、お前にはどう見えるんだ?」
チェリーをランティスに返すと3人は食堂に向かった。大きなテーブルの上には沢山のケーキ屋果物が乗っている。
「チェリーは黒髪が美しい女性で、色白の肌は陶器のように美しく、瞳は黒い瞳で大きく吸い込まれるように愛らしい。細い腰なのに胸は大きく抱きしめたらとても柔らかい。赤い唇は薔薇のようだった」
「ランティス様にもそのように見えるのですね。」
「チェリーの見た目は妖精のようだ。妖精?いや神の使いだろう。こんなに美しいのにどうして皆惚れないのか不思議で仕方がない」
兄のガーランドは医者を呼んで検査をしたものの異常はなかった。沢山の医者に検査されているランティスを見てチェリーは部屋に向かった。
出入りしやすいように小さなドアが付いていて、小さなベットは上りやすいようになっている。小さな鏡台も手に届くような洗面台も特注で頼んだのだろう。
その優しさが皆に変に思われて、頭がおかしいと疑われている。
好きな人が検査を受けている姿を見てチェリーは覚悟を決めた。
何度も涙を拭いながら紙に文字を書いて、誰にも見つからないように立ち去った。
しかし少女の姿は一瞬で元の木に戻ってしまった。
少ししかチェリーの元の姿を見ていない。それでもランティスの恋の炎は燃え上がった。
人前に出ることを躊躇するチェリーを外に連れ出して食事を取ったり、抱きしめて歩く姿が目撃された。
魔法がある世界で、テイマーもいる世界。
でも植物のモンスターを外に連れ出す人間なんて聞いたことがなかった。
「チェリー新しく出来たアイスは美味しいか?」
口元にアイスを運んで食べさせているランティスの姿を見て周りの人たちは唖然とする。国一番の大商人が木のモンスターに夢中で人前でイチャイチャしているのだ。
木なので着られる服装は少ないものの木のために異国から取り寄せた服や国で作らせた布で豪勢な服を作っている。木なのにキチンと手入れをされて最初に出会った頃のようなボロボロな木になっていない。
美しい葉っぱや花が生えている人面樹になっていたのだ。
今日もランティスはチェリーに愛を囁いている。
世界中探しても君のような美しい人はいない
君の瞳に見つめられると照れてしまう
君の花の蜜を吸う蝶に嫉妬してしまう
「ランティス頭がおかしくなったのか」
「元々おかしかったじゃないか」
こんなことを言われても気にしなかった。ランティスの目にはチェリーは美しい蝶にしか見えていないのだから。
ランティスはチェリーを引き取って一緒に住み始めた。
バーの店長にチェリーを引き取ることを言うとすぐに許可された。チェリーはお世話になったからといって、自分の花のついた木の枝を渡して花瓶に飾った。
ランティスに抱きしめられて宿泊していたところから出ていきランティスの屋敷に向かう。
ランティスの屋敷は絢爛豪華な屋敷でチェリーは元いた世界のラブホテルを思い出していた。様々な珍しい調度品が並べられている部屋の中で、一室に入ると女性らしい部屋にだった。中にある内扉が隣の部屋と通じていていつでもランティスに会えるのだった。
「君の事を愛している、世界中の誰よりも。初めて出会ったときからずっと心惹かれていた」
初めての告白は心を熱くし木の姿では表現できないほど感情が積もっていく。返事をしようとした時、ドアが壊れてしまうくらいの音がした。
一人の男性が怒りながらランティスに近づいてくる。
薄い色の金髪にグラスグレーの瞳の精悍な男性だった。筋肉がモリモリの軍人のような人だとチェリーは思った。
「最近気が狂ったと聞いている。そのモンスターに精神汚染でもされているのか」
仁王立ちで止めるとランティスの足の後ろにいたチェリーを片手で持ち上げた。
「やめろ!何をするんだ!」
「モンスターなら処分するに決まっている。弟にどうやって取り入った。両親亡き後、大切に育ててきたのにモンスターに心を奪われるとは」
「兄さん!チェリーが今まで見てきた女性と比べて美人で可愛くて素晴らしい女性で手に入らないからと言って嫉妬して傷つけないでくれ!こんなに美しい女性は今まで見たことがない。」
「ランティス、お前にはどう見えるんだ?」
チェリーをランティスに返すと3人は食堂に向かった。大きなテーブルの上には沢山のケーキ屋果物が乗っている。
「チェリーは黒髪が美しい女性で、色白の肌は陶器のように美しく、瞳は黒い瞳で大きく吸い込まれるように愛らしい。細い腰なのに胸は大きく抱きしめたらとても柔らかい。赤い唇は薔薇のようだった」
「ランティス様にもそのように見えるのですね。」
「チェリーの見た目は妖精のようだ。妖精?いや神の使いだろう。こんなに美しいのにどうして皆惚れないのか不思議で仕方がない」
兄のガーランドは医者を呼んで検査をしたものの異常はなかった。沢山の医者に検査されているランティスを見てチェリーは部屋に向かった。
出入りしやすいように小さなドアが付いていて、小さなベットは上りやすいようになっている。小さな鏡台も手に届くような洗面台も特注で頼んだのだろう。
その優しさが皆に変に思われて、頭がおかしいと疑われている。
好きな人が検査を受けている姿を見てチェリーは覚悟を決めた。
何度も涙を拭いながら紙に文字を書いて、誰にも見つからないように立ち去った。
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