「偽聖女の妹が良い」と婚約破棄された私、辺境の呪われ公爵様に拾われ溺愛されています~今さら国が滅びそうと泣きつかれても手遅れです~

eringi

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第9話 公爵領の民が優しすぎて泣けてくる

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「エルナ、今日は気分転換に出かけようか」

朝食の席で、レオン様が唐突に切り出した。
私は焼きたてのクロワッサンを手に持ったまま、きょとんとしてしまった。

「出かけるって……どちらへですか? まだパーティーの準備も残っていますし、マダム・ロゼとの打ち合わせも……」

「ロゼなら大丈夫だ。『美のミューズには休息が必要よ!』と、勝手に納得させておいた」

レオン様は悪戯っぽく微笑み、コーヒーカップを置いた。

「行き先は、城下町だ。まだ君に、私の領地を案内していなかっただろう?」

「城下町……ですか?」

私は少し緊張した。
アイスバーン城に来てから数週間、私は城の中に引きこもりっぱなしだった。
使用人たちとは仲良くなれたけれど、領地の民衆がどんな人々なのか、私はまだ知らない。
それに、レオン様にとっても、街へ出るのは勇気がいることではないのだろうか。
彼は長年、「呪われ公爵」として恐れられ、人前に姿を見せることすら避けていたのだから。

「……大丈夫なのか、と聞きたそうな顔だな」

レオン様は私の心を読んだように言った。

「以前なら不可能だった。街に降りれば、通った道が凍りつき、人々をパニックに陥れてしまったからな。だが今は、君という最強のストッパーがいる」

彼はテーブル越しに私の手を握った。

「君と手を繋いでいれば、私はただの人間でいられる。……それに、見ておきたいんだ。私が守ってきた街が、今どうなっているのかを。そして、民たちに紹介したい。私の大切な婚約者を」

彼の瞳には、少しの不安と、それ以上の期待が宿っていた。
私は力強く頷き、彼の手を握り返した。

「はい、喜んでお供します。私も、レオン様が治める街を見てみたいです」

   ***

準備を整えた私たちは、馬車には乗らず、歩いて城下町へ向かうことにした。
城は小高い丘の上にあり、そこから坂道を下ると、盆地に広がる城下町「ウィンテル」へと続く。

今日のレオン様は、貴族らしい煌びやかな装飾を外し、シンプルな濃紺のコートにブーツという出で立ちだ。
それでも隠しきれない気品と美貌が滲み出ているけれど、本人は「これなら目立たないだろう」と真剣に言っている。
私は、先日のプレゼント攻撃の中にあった、暖かくて動きやすい臙脂色のワンピースに、白い毛皮のケープを羽織った。

「寒いか、エルナ?」

「いいえ、ちっとも。レオン様の手が温かいですから」

私たちは恋人繋ぎをして、雪かきがされた石畳の坂道を降りていく。
レオン様の冷え性(というか呪い)は完全にコントロールされており、彼の手はポカポカとしていた。

やがて、街の入り口が見えてきた。
高い城壁に囲まれたウィンテルは、北国の厳しい冬に耐えるため、堅牢な造りの石造りの家々が密集している。
煙突からは煙が立ち上り、通りからは人々の話し声や、市場の活気が聞こえてくる。

「……少し、緊張するな」

レオン様の手が、少しだけ強張った。
彼はフードを目深に被り直し、顔を隠そうとする。

「レオン様、堂々としていてください。貴方は何も悪いことはしていないのですから」

「ああ、分かっている。だが、民にとって私は『歩く災害』だった。石を投げられる覚悟もしている」

彼は自嘲気味に言った。
そんな悲しい覚悟、必要ないはずなのに。

私たちは門をくぐり、大通りへと足を踏み入れた。
通りは、朝市が開かれていて大勢の人で賑わっていた。
肉屋、八百屋、雑貨屋。
露店には湯気を立てるスープや、焼き菓子が並んでいる。
子供たちが雪玉を作って遊び、主婦たちが世間話に花を咲かせている。

「活気がありますね」

私が小声で言うと、レオン様は少し驚いたように周囲を見渡していた。

「……そうだな。城の窓から遠目に眺めることしかできなかったが、近くで見るとこんなに騒がしいとは」

私たちは人混みに紛れ、ゆっくりと歩いた。
誰も私たちに気づく様子はない。
ただの仲睦まじいカップルだと思われているようだ。

「お兄さん、お姉さん! 寄っていってよ! 今日は新鮮な北海サーモンが入ってるよ!」

魚屋の威勢のいいおじさんに声をかけられた。
レオン様がビクリと身を固くする。

「え、あ、ああ……」

公爵様が魚屋にたじろいでいる姿は少し可愛い。
私が助け舟を出そうとした時、おじさんがレオン様の顔を覗き込んだ。

「ん? その声……それに、その蒼い目……」

おじさんの動きが止まった。
レオン様は観念したように、小さくため息をつき、フードを少し上げた。

「……私だ。騒がないでくれると助かる」

おじさんの目が限界まで見開かれた。
持っていたサーモンを取り落としそうになりながら、口をパクパクさせている。

「こ、こ、公爵さ……!?」

「しっ! 声が大きい」

「す、すんません! でも、まさか旦那様がこんなところを歩いてるなんて!」

おじさんは慌てて手をエプロンで拭い、直立不動の姿勢をとった。
その騒ぎに、周囲の人々も気づき始める。

「え? 公爵様?」
「まさか、あの引きこもりの?」
「嘘だろ、あんな近くに人がいるのに凍ってないぞ?」

ざわめきが波紋のように広がっていく。
レオン様は居心地悪そうに身を縮めている。
やはり、恐れられているのだろうか。
私が彼を守らなくてはと、一歩前に出ようとしたその時だった。

「おおお! 旦那様だ! 旦那様が降りてきたぞー!」

魚屋のおじさんが、歓喜の声を上げて万歳をしたのだ。
それを合図に、周りの店主たちやお客さんたちが、一斉に駆け寄ってきた。

「旦那様! お久しぶりです!」
「去年は除雪隊の派遣、ありがとうございました! おかげで屋根が潰れずに済みました!」
「魔獣討伐の指揮、お見事でした! 息子が騎士団でお世話になってます!」
「旦那様、これ食ってください! うちの自慢のパイです!」

あっという間に、私たちは人垣に囲まれてしまった。
しかし、そこに敵意や恐怖は微塵もなかった。
あるのは、純粋な敬愛と、親しみと、そして「会えて嬉しい」という爆発的な喜びだけだった。

「ちょ、待て、お前たち……。寒くはないのか? 怖くはないのか?」

レオン様が困惑しながら尋ねる。
すると、肉屋のおばちゃんが豪快に笑い飛ばした。

「何言ってんですか! そりゃあ昔は『近づくと凍る』って聞いてビビってましたけどね。でも、旦那様が俺たちのために裏でどれだけ働いてくれてるか、みんな知ってますよ!」

「そうさ! 税だって安いし、困った時はすぐに支援物資をくれる。こんなに領民思いの領主様、他にはいねぇよ!」

「呪いのせいで表に出られないって聞いて、みんな心配してたんですよ。でも、今日は普通に歩いてらっしゃるじゃありませんか!」

民衆の言葉に、レオン様は呆然としていた。
彼は知らなかったのだ。
自分が「恐怖の対象」ではなく、「尊敬される守護者」として愛されていたことを。
自分の身体的なハンデのせいで、勝手に壁を作っていたのは、彼自身だったのかもしれない。

「……そう、だったのか」

レオン様の瞳が潤んでいるのが見えた。
彼は口元を片手で覆い、照れ隠しのように顔を背けたが、耳まで赤くなっている。

「よかったですね、レオン様」

私がそっと囁くと、彼は強く私の手を握り返してくれた。

「……ああ。泣きそうだ」

そんな微笑ましい光景の中、誰かが私に注目した。

「あれ? その隣にいる可愛らしいお嬢さんは?」
「黒髪……もしかして、噂の?」

民衆の視線が一斉に私に集まる。
今度は私が緊張する番だった。
王都での「地味」「不吉」という評価がトラウマになっている私は、身構えてしまった。

しかし、レオン様が私の肩を抱き寄せ、堂々と宣言した。

「紹介しよう。彼女はエルナ。私の婚約者だ」

一瞬の静寂。
そして――。

「うおおおおおおお!!」

先ほど以上の大歓声が上がった。
鼓膜が破れそうなほどの拍手と指笛。

「婚約者様だってよ!」
「すげえ美人じゃねえか!」
「その黒髪、雪景色に映えて女神様みてぇだ!」
「もしかして、旦那様の呪いが解けたのは、このお嬢さんのおかげか!?」

おばちゃん連中が、今度は私を取り囲んだ。

「ありがとうねぇ、お嬢ちゃん! よくぞうちの旦那様を見つけてくれた!」
「旦那様、顔はいいのに恋愛の方はさっぱりだって噂だったから心配してたんだよ!」
「これ持ってきな! お祝いだ!」

リンゴ、毛糸の手袋、焼き立てのパン、謎のお守り。
次々と貢物が私の腕の中に積み上げられていく。
王都では、石を投げられたことはあっても、こんな風に物を貰ったことはない。

「あ、あの、ありがとうございます……! そんなに持てません……!」

「いいからいいから! 旦那様を幸せにしてくれたお礼だよ!」

彼女たちの笑顔は、太陽のように明るく、温かかった。
「黒髪が不吉」なんて言う人は一人もいない。
むしろ「綺麗だ」「神秘的だ」と褒めてくれる。

私の目から、不覚にも涙がこぼれ落ちた。
王都で張り詰めていた心の糸が、完全に解けてしまったようだった。

「あらら、泣かせちゃったよ」
「ごめんよお嬢ちゃん、お節介なおばさんたちで」

「ち、違います……。嬉しくて……」

私は涙を拭いながら、笑顔を見せた。

「こんなに優しくしてもらったの、初めてで……」

私の言葉に、周囲の人々は一瞬顔を見合わせ、それからさらに優しく微笑んだ。
きっと、私が王都でどんな扱いを受けてきたのか、なんとなく察してくれたのだろう。
彼らはさらに大量のお菓子や果物をレオン様に持たせ(公爵様が荷物持ちに!)、私たちを祝福してくれた。

「さあ、道を開けな! 旦那様と奥様のお通りだ!」

モーゼの十戒のように人波が割れ、私たちは花道を作ってもらった。
レオン様は苦笑しながらも、どこか誇らしげに私の腰を抱き、エスコートしてくれた。

人混みを抜けて、中央広場のベンチで一休みすることになった。
レオン様の手には、民衆から押し付けられた大量の土産物が袋に入ってぶら下がっている。

「……参ったな。お忍びのつもりが、パレードになってしまった」

「ふふっ、でも、皆さんとても温かい方たちでしたね」

「ああ。……まさか、これほど歓迎されるとは夢にも思わなかった」

レオン様はベンチに座り、遠くの城を見上げた。

「私はずっと、孤独だと思っていた。氷の城に閉じこもり、誰とも関わらずに生きていくのが運命だと。だが、世界は案外、優しかったんだな」

「レオン様が優しかったからですよ。貴方が民を思う気持ちが、ちゃんと伝わっていたんです」

私は、屋台で貰った熱々のミートパイを半分に割り、彼に差し出した。

「はい、あーん」

「……外だぞ?」

「誰も見てませんよ。それに、両手が塞がっているでしょう?」

彼は少し躊躇ったが、観念したように口を開けた。
私がパイを口に入れると、彼は幸せそうに咀嚼し、目を細めた。

「美味い。……城の料理より美味いかもしれない」

「それは、皆さんの愛情というスパイスが入っているからですね」

「君の『あーん』というスパイスの効果も大きいと思うが」

さらりと甘いことを言う公爵様に、私は赤くなりながら残りの半分を口に入れた。

その時だった。
広場の向こう側で、小さな騒ぎが起きた。

「ママー! 痛いよー!」

子供の泣き声だ。
見ると、五歳くらいの男の子が、雪に足を取られて派手に転んでしまったらしい。
膝を擦りむいて、血が出ているのが見えた。
母親らしき女性が慌てて駆け寄るが、傷口を見て青ざめている。

私は反射的に立ち上がっていた。
レオン様もすぐに頷き、私についてきてくれる。

「大丈夫?」

私が声をかけると、男の子は涙でぐしゃぐしゃの顔を上げた。
膝の傷は深くはないが、寒さのせいで痛みが増しているようだ。

「うう……痛い……」

「見せてごらん。すぐに良くなるからね」

私は手袋を外し、男の子の膝に手をかざした。
意識を集中させる。
治癒魔法は、聖女の基本スキルだ。
今の私には、溢れるほどの魔力がある。

『――ヒール』

淡い光が私の手から溢れ、男の子の膝を包み込む。
一瞬にして傷口が塞がり、赤みも引いていく。
痛みも消えたのか、男の子の表情が驚きへと変わった。

「……あれ? 痛くない!」

「まあ……! 傷が消えてる!」

母親が目を見開いた。
周囲で見ていた人々も、魔法の鮮やかさに息を呑む。

「お姉ちゃん、魔法使いなの?」

男の子が無邪気に尋ねた。

「ううん、違うの。……私は、聖女よ」

私がそう名乗ると、周囲がざわついた。

「聖女……? 王都にいるっていう?」
「でも、聖女様は金髪だって聞いたぞ?」
「いや、待てよ。旦那様の婚約者ってことは……」

そこで、誰かが気づいたように声を上げた。

「この方こそ、本物の聖女様じゃないか!?」

「え?」

「だって見ろよ、あの光! あんなに綺麗で温かい光、見たことねえぞ!」
「それに、旦那様の呪いを解いたのもこの方なんだろ?」
「王都の聖女なんて偽物だ! 俺たちの街に、本物の女神様が来てくれたんだ!」

推測が飛躍して、なんだかすごいことになっている。
でも、誰もそれを否定しなかった。
むしろ、その解釈に納得し、歓喜の輪が広がっていく。

「聖女様! 万歳!」
「アイスバーン公爵家万歳!」

広場は拍手喝采に包まれた。
男の子は元気よく立ち上がり、「ありがとう、聖女のお姉ちゃん!」と私に抱きついた。
その小さな体温が、私の胸を温かく満たす。

「……どうやら、君の人気は私を超えてしまったようだな」

レオン様が後ろから苦笑交じりに言った。
でも、その顔はとても誇らしげだった。

「王都では、君の力を『道具』としてしか見ていなかった。だが、ここの民は違う。君の優しさに感謝し、君自身を見てくれている」

彼は私の肩に手を置き、民衆に向かって片手を上げた。
歓声がさらに高まる。

「皆、聞け! 彼女こそが、我が領の守り神であり、私の最愛の女性だ! これからは二人で、この地をさらに豊かにしていくことを誓おう!」

「うおおおおおおお!!」

冬空の下、熱狂的なシュプレヒコールが響き渡る。
私は恥ずかしさで顔から火が出そうだったけれど、こんなにも「受け入れられている」と感じたことはなかった。

帰り道、私たちはまた手を繋いで坂道を登った。
荷物はさらに増え、レオン様は歩くお土産タワーのようになっていたけれど、その足取りは軽かった。

「エルナ」

城門の前で、彼は立ち止まった。

「ありがとう。今日は最高の日だった」

「私もです、レオン様」

「民があんなに笑ってくれるなんて。……これからは、もっと街へ降りよう。君と一緒に」

「はい。次は温泉街にも行ってみたいですね」

「ああ、いいな。混浴はまだ早いが、足湯くらいなら」

「もう、またそういうことを!」

私たちは笑い合いながら、城の中へと入っていった。
冷たい風も、今では心地よい春風のように感じられる。
ここは確かに北の果て、極寒の地だ。
でも、ここに住む人々も、そして私の隣にいる人も、世界で一番温かい心を持っていた。

(第9話 完)
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