「偽聖女の妹が良い」と婚約破棄された私、辺境の呪われ公爵様に拾われ溺愛されています~今さら国が滅びそうと泣きつかれても手遅れです~

eringi

文字の大きさ
27 / 36

第27話 王子の言い訳が見苦しすぎる件について

しおりを挟む
カイル・ルミナス元王太子による「聖剣強奪およびアイスバーン城襲撃事件」は、レオンハルト様の圧倒的な力によって、わずか数分で鎮圧された。
聖剣グランドリオンは機能を停止して封印され、カイル殿下率いる反乱軍の残党は全員捕縛された。

そして翌日。
私とレオン様は、城の地下にある牢獄へと足を運んでいた。

「……本当に、会う必要があるのか?」

階段を降りながら、レオン様が心配そうに私を覗き込んだ。

「顔を見るのも汚らわしいだろう。君が望むなら、私が代理で尋問してもいいし、あるいはそのまま永久凍土の彼方へ発送してもいいんだが」

「いいえ、レオン様。……これは私の過去の清算です。最後に一度だけ、彼と向き合って、完全に終わらせたいのです」

私は彼の腕に手を添えて、しっかりと答えた。
恐怖はない。未練も当然ない。
あるのは、かつて婚約者だった人物の末路を見届け、私の人生から完全に切り離すための儀式のような感情だけだ。

「分かった。……だが、少しでも君を不快にさせるようなことを言ったら、即座に口を凍らせる」

「ふふっ、頼りにしています」

地下牢の最奥。
特別製の魔封じの格子が嵌められた独房の中に、カイル殿下はいた。

昨日の狂乱が嘘のように、彼は部屋の隅で小さく丸まっていた。
聖剣に魔力を吸い尽くされた右腕は、治癒魔法による応急処置が施されているものの、黒く変色して包帯でぐるぐる巻きにされている。
ボロボロの衣服、伸び放題の髭、虚ろな目。
かつて「太陽の貴公子」と呼ばれ、きらびやかな衣装で着飾っていた次期国王の面影は、どこにもなかった。

「……カイル様」

私が鉄格子の前に立ち、静かに声をかけると、彼の肩がビクリと跳ねた。
恐る恐る顔を上げ、私を認めた瞬間、その目に生気が戻った――いや、縋るような卑屈な光が宿った。

「エ、エルナ……! 来てくれたのか!」

彼は這うようにして格子に近づき、無事な左手で鉄の棒を掴んだ。

「待っていたよ! 君なら来てくれると信じていた! さあ、早くこの鍵を開けてくれ! こんな寒くて臭い場所、一秒だって耐えられない!」

開口一番、謝罪でも反省でもなく、要求だった。
私は深いため息をついた。
この人は、本当に変わらない。
状況が変わっても、立場が変わっても、根底にある「自分は特別だ」という選民意識だけは、岩のように強固なままだ。

「鍵を開けることはできません。……貴方は大罪人です。国宝を盗み出し、罪のない領民を攻撃し、領主の暗殺を企てたのですから」

「ち、違う! 誤解だ!」

カイル殿下は必死に首を横に振った。

「私は操られていたんだ! そう、聖剣だ! あの剣が私を狂わせたんだ! 私の意志じゃない!」

「聖剣は、持ち主の心の闇に反応すると言われています。……貴方の心が歪んでいたから、剣も暴走したのですよ」

「歪んでなどいない! 私はただ、国を想い、愛を貫こうとしただけだ!」

彼は鉄格子をガンガンと揺らした。

「すべては君のためだったんだ、エルナ! 君を連れ戻したかった! あの化け物公爵に洗脳されている君を救うために、私は命がけでここまで来たんだぞ!? これほどの愛が他にあるか!?」

「……愛?」

私は呆れ果てて、言葉を失った。
隣でレオン様が殺気を放ち始めたので、私はそっと彼の手を握って制した。
まだ、私が話す番だ。

「カイル様。……貴方のそれは、愛ではありません。ただの『執着』と『所有欲』です」

「な、なんだと……?」

「貴方は私を愛していたわけではありません。私が聖女として優秀で、貴方の言うことを聞く都合の良い道具だったから、手元に置いておきたかっただけ。……ミューアに乗り換えたのも、彼女の方が華やかで、貴方の自尊心を満たしてくれたからでしょう?」

「そ、それは……確かに最初はそうだったかもしれない! だが、失って初めて気づいたんだ! 君こそが真の宝石だったと!」

「いいえ。貴方が気づいたのは、『自分が損をした』という事実だけです」

私は冷たく突き放した。

「雨が降らなくなり、国が傾き、自分の評判が落ちた。だから、それを修復できる私を欲しがった。……そこに私の幸せを願う気持ちなど、欠片もなかったはずです」

「そ、そんなことはない! 私は君を幸せにするつもりだった! 王妃にしてやると言っただろう!?」

「私がいつ、王妃になりたいと言いましたか?」

「え?」

カイル殿下はポカンと口を開けた。

「私は一度も、地位や権力を望んだことはありません。ただ、静かに暮らしたかった。……貴方は私の願いを聞こうともせず、自分の価値観を押し付けただけです」

「だ、だって……女なら誰でも王妃になりたいだろう!? 豪華なドレスに、宝石に、夜会! それを与えられるのは私だけだ!」

「いいえ。……私が本当に欲しかったのは、温かいスープと、柔らかい毛布と、そして『愛している』という心からの言葉だけでした」

私は隣にいるレオン様を見上げた。
彼は優しく微笑み、私の肩を抱き寄せてくれた。
豪華なドレスも宝石も、レオン様はたくさんくれたけれど、私が一番嬉しかったのは、彼が私のために不器用に作ってくれたあの指輪であり、私のために怒り、泣いてくれたその心だ。

「今の私には、その全てがあります。……だから、貴方の提示する条件には、何の魅力も感じません」

「う、嘘だ……そんなはずはない……」

カイル殿下は狼狽えた。
彼の人生において、「王族の権威」と「富」は絶対的な価値基準だったのだろう。
それが通用しない相手がいるという事実を、受け入れられないのだ。

「それに、今回の襲撃についても言い訳が見苦しすぎます」

私は一歩踏み出し、彼を見下ろした。

「『君のため』と言いながら、貴方は私の大切な領地を攻撃しました。私が手塩にかけて育てた畑を踏み荒らし、私を慕ってくれる領民を傷つけようとしました。……それが愛する人への態度ですか?」

「そ、それは……多少の犠牲は仕方ないだろう! 王道のためには!」

「犠牲? ……貴方が犠牲にしようとしたのは、私の『宝物』です」

怒りが静かに込み上げてくる。
農場のハンスさんの笑顔、城下町の子供たちの笑い声、ロベルト様たちの活気。
それら全てを、彼は自分のエゴのために壊そうとした。

「貴方は、私の大切なものを壊そうとした破壊者です。……救世主気取りもいい加減になさい」

「ひっ……!」

私の剣幕に、カイル殿下は後ずさった。

「そ、そうか……分かった。私が悪かった。謝るよ」

彼は急に態度を変え、媚びへつらうような顔になった。

「だから、頼む! 助けてくれ! このままだと私は処刑されてしまう! 昔のよしみで、公爵に口添えしてくれ! せめて命だけは! いや、できればもっと快適な部屋を!」

「……まだ自分の心配ですか」

「当たり前だろ! 私は王族だぞ! こんな扱い許されるわけがない!」

「王籍は剥奪されましたよ」

レオン様が冷たく告げた。

「王都の評議会から正式な通達が来ている。カイル・ルミナスは廃嫡。王族としての全ての権利を剥奪し、平民以下の重罪人として北の公爵家に身柄を一任すると」

「は、廃嫡……!? 嘘だ! 父上は!? 父上がそんなこと許すはずがない!」

「国王陛下はまだ病床だが、意識が戻られた一瞬に、涙を流して裁可されたそうだ。『我が息子ながら、これほどの愚か者だったとは』とな」

「あ、あぁぁ……」

カイル殿下は膝から崩れ落ちた。
最後の頼みの綱だった血筋さえも失った。

「そ、そんな……じゃあ私はどうなるんだ? ここで一生、腐っていくのか?」

「そうしてやりたいところだが、我が領の税金で貴様を養うのは無駄だ」

レオン様は冷酷な宣告を下した。

「貴様には、労働をしてもらう」

「ろ、労働?」

「ああ。北の果てには、未開拓の鉱山がある。魔石を採掘する危険な現場だ。……そこで、死ぬまでツルハシを振るってもらう」

「なっ……! 私が!? この私が肉体労働だと!? ふざけるな! 私は指一本動かしたことがないんだぞ!」

「なら、いい機会だ。働く喜びを知れ。……貴様が馬鹿にしていた平民たちが、どれほど苦労して国を支えていたか、その身で味わうといい」

「嫌だ! 嫌だぁぁぁ! 助けてくれエルナ! 鉱山なんて行きたくない! 手が荒れる! 腰が痛くなる!」

子供のような駄々をこねる三十路手前の元王太子。
その姿はあまりにも滑稽で、そして哀れだった。

「……頑張ってくださいね、カイルさん」

私は最後にそう声をかけた。
「殿下」という敬称は、もう必要ない。

「貴方が流す汗が、少しでも罪滅ぼしになることを祈っています。……もっとも、私にはもう関係のないことですが」

「待ってくれ! 行かないでくれエルナ! エルナぁぁぁ!」

私たちは背を向け、独房を後にした。
背後で響く絶叫は、階段を登るにつれて小さくなり、やがて重い鉄の扉が閉まる音と共に完全に消えた。

   ***

地下から地上へ出ると、眩しい朝日が差し込んでいた。
冷たく澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込む。
肺の中の澱んだものが、すべて洗い流されていくようだった。

「……終わったな」

レオン様が私の顔を覗き込んだ。

「気分はどうだ? まだ胸が痛むか?」

「いいえ。……驚くほどスッキリしています」

私は微笑んだ。
胸のつかえが取れたような、晴れやかな気分だ。
かつて彼に抱いていた微かな情も、恨みも、すべてあの地下牢に置いてきた。
私の中にあるのは、これからの未来への希望だけだ。

「彼があそこまで情けない人だったなんて。……私も、随分と見る目がなかったのですね」

「恋は盲目と言うし、環境が君の目を曇らせていたのだろう。……それに、彼が愚かだったおかげで、私は君と出会えた。その点だけは、彼に感謝してもいい」

レオン様は私の腰に手を回し、額をコツンと合わせた。

「だが、二度と会わせない。……君の目に映るのは、私だけでいい」

「はい。私も、レオン様以外を見るつもりはありません」

私たちは中庭を歩き出した。
雪解けが進んだ庭には、私が咲かせた花々が色とりどりに輝いている。
その向こうでは、使用人たちが忙しそうに、しかし楽しそうに動き回っていた。
そう、結婚式の準備だ。

「さあ、エルナ。湿っぽい話はこれで終わりだ。……マダム・ロゼが、ウェディングドレスの最終フィッティングを待ち構えているぞ」

「ふふっ、またあの大騒ぎが始まるのですね」

「ああ。だが、今度は戦いのためのドレスじゃない。……君が世界一幸せになるためのドレスだ」

私たちは顔を見合わせて笑い合った。

過去は清算された。
元婚約者は鉱山へ、偽聖女は修道院へ、悪徳宰相は氷の中へ。
役者はすべて退場し、舞台には私たち二人だけが残った。

これから始まるのは、誰にも邪魔されない、極上のハッピーエンドへの道。
結婚式まであと数日。
アイスバーン城は、かつてないほどの祝賀ムードに包まれようとしていた。

   ***

そして数日後。
ついに、私の部屋に「その人」がやってきた。
マダム・ロゼではない。
彼女よりもさらに騒がしく、そして厄介な……。

「お姉様ぁぁぁ! おめでとうございますぅぅぅ!」

部屋のドアが勢いよく開くと同時に、ピンク色の塊が飛び込んできたわけではない。
飛び込んできたのは、涙で顔をぐしゃぐしゃにした、見知らぬ少女――いや、よく見れば見覚えのある顔だった。

「……ミューア?」

私が驚いて声を上げると、その少女は私の足元にすがりついた。

「違います! 私はミューアじゃありません! 改心した『シスター・マリア』です!」

修道院へ送られたはずのミューアが、なぜか粗末な修道服を着て、ここにいた。
髪は短く切り揃えられ(恐らくシラミ対策か何かで切られたのだろう)、化粧っ気のない顔は、以前よりずっと幼く、そして健康的に見えた。

「ど、どうしたの? 脱走してきたの?」

「違いますぅ! 修道院長様から『お姉様の結婚式くらい、祝ってきなさい! ただし、少しでも悪さをしたら即座に破門して鉱山送りよ!』と言われて、特別許可をもらったんですぅ!」

彼女は鼻水をすすりながら、一枚の手紙を差し出した。
それは、修道院長からの手紙だった。
『この愚か者は、毎日朝から晩までジャガイモの皮むきとトイレ掃除をさせられ、少しは労働の尊さを学んだようです。まだ煩悩の塊ですが、姉上の晴れ姿を見せれば、少しはマシな人間になるかと思い、送りました。ご迷惑なら埋めてください』

埋めてください、の一文が強烈だ。

「お姉様……私、今までごめんなさい……。私、馬鹿でした……。カイル様も酷いけど、私も酷かった……」

ミューアは泣きじゃくっていた。
その涙は、以前のような嘘泣きではなく、本心からの悔恨に見えた。
過酷な修道院生活が、彼女の根性を叩き直したのだろうか。
それとも、カイル殿下に捨てられたショックが、彼女の目を覚まさせたのか。

「……許してなんて言いません。でも、おめでとうって言いたくて……」

彼女は懐から、小さな包みを取り出した。
開けてみると、不格好な刺繍が入ったハンカチだった。

「これ……修道院で、夜なべして作りました。……お金がないから、これしか……」

かつて浪費の限りを尽くしていた彼女が、自分の手で作った、粗末なプレゼント。
それを見た瞬間、私の中で最後のにこりが解けた気がした。

「……ありがとう、ミューア」

私はハンカチを受け取り、彼女の頭を撫でた。

「結婚式、見ていきなさい。……そして、ちゃんと自分の足で生きていくのよ」

「うわぁぁぁん! お姉様ぁぁぁ!」

ミューアは大泣きした。
かつての偽聖女はもういない。
ここにいるのは、ただの不器用で、少しだけ成長しようとしている一人の少女だった。

「……騒がしいな」

入り口で腕を組んでいたレオン様が、呆れたようにため息をついた。

「まあいい。……結婚式の余興に、道化が一人くらいいても悪くはない」

彼の言葉は冷たかったが、追い出せとは言わなかった。
それが、彼なりの最大限の譲歩なのだろう。

こうして、予期せぬゲスト(改心済み)も加わり、いよいよ結婚式の準備は整った。
次回、妹の乱入……ではなく、妹の懺悔と祝福を経て、最高のクライマックスへ。

(第27話 完)
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます

なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。 過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。 魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。 そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。 これはシナリオなのかバグなのか? その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。 【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】

【完】出来損ない令嬢は、双子の娘を持つ公爵様と契約結婚する~いつの間にか公爵様と7歳のかわいい双子たちに、めいっぱい溺愛されていました~

夏芽空
恋愛
子爵令嬢のエレナは、常に優秀な妹と比較され家族からひどい扱いを受けてきた。 しかし彼女は7歳の双子の娘を持つ公爵――ジオルトと契約結婚したことで、最低な家族の元を離れることができた。 しかも、条件は最高。公の場で妻を演じる以外は自由に過ごしていい上に、さらには給料までも出してくてれるという。 夢のような生活を手に入れた――と、思ったのもつかの間。 いきなり事件が発生してしまう。 結婚したその翌日に、双子の姉が令嬢教育の教育係をやめさせてしまった。 しかもジオルトは仕事で出かけていて、帰ってくるのはなんと一週間後だ。 (こうなったら、私がなんとかするしかないわ!) 腹をくくったエレナは、おもいきった行動を起こす。 それがきっかけとなり、ちょっと癖のある美少女双子義娘と、彼女たちよりもさらに癖の強いジオルトとの距離が縮まっていくのだった――。

ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!

沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。 それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。 失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。 アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。 帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。 そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。 再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。 なんと、皇子は三つ子だった! アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。 しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。 アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。 一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。

無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから―― ※ 他サイトでも投稿中

貧乏人とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の英雄と結婚しました

ゆっこ
恋愛
 ――あの日、私は確かに笑われた。 「貧乏人とでも結婚すれば? 君にはそれくらいがお似合いだ」  王太子であるエドワード殿下の冷たい言葉が、まるで氷の刃のように胸に突き刺さった。  その場には取り巻きの貴族令嬢たちがいて、皆そろって私を見下ろし、くすくすと笑っていた。  ――婚約破棄。

捨てられた元聖女ですが、なぜか蘇生聖術【リザレクション】が使えます ~婚約破棄のち追放のち力を奪われ『愚醜王』に嫁がされましたが幸せです~

鏑木カヅキ
恋愛
 十年ものあいだ人々を癒し続けていた聖女シリカは、ある日、婚約者のユリアン第一王子から婚約破棄を告げられる。さらには信頼していた枢機卿バルトルトに裏切られ、伯爵令嬢ドーリスに聖女の力と王子との婚約さえ奪われてしまう。  元聖女となったシリカは、バルトルトたちの謀略により、貧困国ロンダリアの『愚醜王ヴィルヘルム』のもとへと強制的に嫁ぐことになってしまう。無知蒙昧で不遜、それだけでなく容姿も醜いと噂の王である。  そんな不幸な境遇でありながらも彼女は前向きだった。 「陛下と国家に尽くします!」  シリカの行動により国民も国も、そして王ヴィルヘルムでさえも変わっていく。  そしてある事件を機に、シリカは奪われたはずの聖女の力に再び目覚める。失われたはずの蘇生聖術『リザレクション』を使ったことで、国情は一変。ロンダリアでは新たな聖女体制が敷かれ、国家再興の兆しを見せていた。  一方、聖女ドーリスの力がシリカに遠く及ばないことが判明する中、シリカの噂を聞きつけた枢機卿バルトルトは、シリカに帰還を要請してくる。しかし、すでに何もかもが手遅れだった。

【完結】無能な聖女はいらないと婚約破棄され、追放されたので自由に生きようと思います

黒幸
恋愛
辺境伯令嬢レイチェルは学園の卒業パーティーでイラリオ王子から、婚約破棄を告げられ、国外追放を言い渡されてしまう。 レイチェルは一言も言い返さないまま、パーティー会場から姿を消した。 邪魔者がいなくなったと我が世の春を謳歌するイラリオと新たな婚約者ヒメナ。 しかし、レイチェルが国からいなくなり、不可解な事態が起き始めるのだった。 章を分けるとかえって、ややこしいとの御指摘を受け、章分けを基に戻しました。 どうやら、作者がメダパニ状態だったようです。 表紙イラストはイラストAC様から、お借りしています。

【第一章完結】相手を間違えたと言われても困りますわ。返品・交換不可とさせて頂きます

との
恋愛
「結婚おめでとう」 婚約者と義妹に、笑顔で手を振るリディア。 (さて、さっさと逃げ出すわよ) 公爵夫人になりたかったらしい義妹が、代わりに結婚してくれたのはリディアにとっては嬉しい誤算だった。 リディアは自分が立ち上げた商会ごと逃げ出し、新しい商売を立ち上げようと張り切ります。 どこへ行っても何かしらやらかしてしまうリディアのお陰で、秘書のセオ達と侍女のマーサはハラハラしまくり。 結婚を申し込まれても・・ 「困った事になったわね。在地剰余の話、しにくくなっちゃった」 「「はあ? そこ?」」 ーーーーーー 設定かなりゆるゆる? 第一章完結

処理中です...